2010年1月からボディワイズの研修開始による一時的休業のお知らせ


2010年1月からボディワークについての研修等をおこないます。
そのため一時的に2010年1月より休業をさせていただきたいと考えております。

研修中におこなう内容は

(a) ボディワークの技術力向上研修

大量に蓄積された資料や私の施術テクニックをたな卸しをして仕分け整理していく作業です。
より短時間で負担が少ない施術へ再構成をする。
これだけでも数週間はかかる作業と思われます。

(b) 施術の提供方法を改める作業

    (1) 施術の再開後に新規のお客様の予約順番待ちを受け付けさせていただきます。
            そのための調整作業をおこないます。


    (2) 簡易版の施術の方法を一般の方を対象に伝える仕事を始めたいと考えています。

(c) ボディワイズの諸規定の改定

    (1) 営業日時と施術時間の変更等


現時点では作業の進捗状況が予測できない点があり再開日程は未定ですが、
課題がクリアできしだい詳細をホームページと日記にてお伝えいたします。
施術のご予約受付を再開いたします。




◆ ボディワイズからのメッセージ

研修終了後に施術を再開させたとき、
予約順番待ちの受付も再開いたし、
新規のお客様をお迎えしたいと考えております。







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            以降は私がこのたび研修を考えた流れの詳細となります

日頃大変にお世話になっているお客様方に対し、
私の都合でご不便をおかけすることになりその責任を感じております。
内情にかかわる点まで書き連ねることはご迷惑とも感じますが、
以下の内容が最大の研修休業理由となります。
理由をお伝えさせていただければと思います。

気付いたら長文になっていました。
ごめんなさい。

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ボディワイズは、予約順番待ち受付を2007年6月末日で休止しました。

2年半前に予約順番待ちを休止し、
それ以降新規のお客様を受付をしていない状況です。




予約順番待ちを休止している間に、
ボディワイズの施術に関心があるというご連絡をメールやお電話でいただいていました。

他にもご主人が施術に通われていて、
奥様にも施術をしてほしいのだがというご要望もありました。
または同様にご家族やご友人に体調不良の方がおられて
施術を受けて改善できないだろうかと声をかけていただいたこともありました。

現在では多くの施術院が街中に増えています。
立派な施設を備え日夜研究熱心で技術力も確かな先生がおられる施術院も多くあるはずです。

それにもかかわらずボディワイズに声をかけていただけたことは大変に光栄なことで、
感謝してもしきれないと考えております。



そのようなご縁をいただきながら
ご予約受付をお断りをしてきたことに申し訳なく感じていました。



現状の私どものご予約受付の状況が、
一年前は予約表を更改して数日後には予約が埋まり、
昨今では数時間で一か月分の予約がすべて埋まる状況です。

それはすでに数百名ものお客様がボディワイズを卒業し、
現在そのお客様方が定期的にアフターフォローの施術を
受けに来ていただけていることも大きい要因です。



ご予約を頂戴いたしておりますお客さまに対し、
涙が出るほどありがたいことと感謝いたしております。


常に密にお客様の顔を観ながら施術成果を毎回積み上げる仕事ができました。
お客様の顔を観ていると次の課題が明確に浮かんできます。
次回ワーク日までに個別に調査し対応してきました。
その対応の積み重ねで施術力を伸ばさせていただきました。


技術力が整わないうちに多くのお客様に対応すると

深い目で状況を判断し、視野を広くしなければミスがおこるリスクが高まり成長もできない。
過去の私自身の施術をした体験から そのとき”自分のペースを死守すべし”と悟りました。

ずいぶん以前のことですがハードな施術を強いて息をつく暇もなく働きました。
施術の技量も未熟で施術のときの体裁きもままならないままだったのですが、
苦しんでおられるお客様が声をかけていただくので断らずに受けておりました。
それで500円ほどの円形脱毛症をいくつも作り体は骨と皮ほどに痩せました。
施術の技術的にも成長は遅々としていて悩みました。
身も心もぼろぼろになったときに得られた教訓が自分のペースを死守すべしです。

自分のすべきことをイメージしペースを定めました。
対応させていただく人数は一定人数以下にとどめ、
一回のワークは長い時間を割くようこころがける。
ワークをしていない時間帯もワークに関連する作業を続ける。
それを自分の成長が納得できるまでは愚直に続けていくのです。

そのためにおこなえるのはシンプルな作業ですが、
施術をしている日ももちろんのこと夜遅くまで研究。
そして施術をしていない日はもっと夜遅くまで研究。
だから私からメールを受け取った方が、
なんでAM4:00に送付したの?とかおっしゃられることがあるのですが、
早起きしているわけではなく単純に徹夜作業していただけです。^-^)



大量の資料を集め整理し、
知識を施術の技に落とし込む。
技に落とし込むのが生みの苦しみで、
できあがるまでは途方にくれ影をつかむような感じの日々が続きます。
ひとつの課題がクリアできれば次の課題が現れてくる。

飽きもせず課題に追われる日々。

そうした地道な作業で自分らしい独特な施術技術の進化を遂げられたのではと思います。

「そこまで他の施術院の先生はしていないんじゃないの?」とお客様がいっていただけることをして、
初めて自分らしい技術や発想が芽生えるのだろうと考えておりました。


施術とは面白いもので、
人体に対しての少しの気づきや理解の深まりが、
まるで月とすっぽんほどの施術成果の差を生む。

「このテクニックや診方がなければ、
このお客様の現状を何年たっても対応できない」
ということがあります。
問題が解けた後に施術をし成果を目で確かめたとき痛感いたします。

5年前なら30回ほどの施術回数が必要なことが、
今では2回でたどり着けたりすることはよくあるのです。
5年前にはみえなかった深刻な問題点を発見する目が養われ
さらに優れた対応ができるようになっていくのです。

私どもにはよりよい施術を提供できるようになった喜びがあります。
お客様も得られるものが5年前と比較して10倍になっているわけです。

私がなまけていたらこのような幸せは消えてしまうのです。
責任重大ですよね。

だから日々、施術の技術は進歩成長させていく。
今では施術のテクニックも生き物だと感じます。


そのような螺旋階段を上るような成長サイクルに乗ることができたのは、
自分のペースを死守できたおかげと思います。


こうはいいつつもすべて成長率は当社の時系列比で計ったもの。
私の技量は
「井の中のかわず、大海を知らず」であります。
まだ解けていない施術法の課題は年々増えるばかりです。

本来はそれらの課題をきっちりと決まりをつけてみたい。。。


ですが今のままで「自分のペースを死守し続けること」にも、
少しずつひずみがあらわれてきて変更を考える時期にきたと考えています。



そう考えるに至った具体的なエピソードをお伝えいたします。


私ども鈴木家がお世話いただき、
特に父が亡くなったときに大変にやさしい言葉をかけていただきました住職がおられます。
住職が今年に副腎の末期がんが見つかりました。
80歳を超えるご高齢で手術は難しく手の施しようはない。
そのためどちらかの整体の施術院で施術をしていただいたがその施術法が痛くて受け付けられない。
そんなときに私がその話を聞きつけて一度だけ施術をさせていただきました。

ご高齢の方やお子様にも負担や痛みのあまり感じられない
皮膚の皮の部分をずらして皮下リンパの流れを改善するテクニックや靭帯をゆるめるようなテクニックなどがあります。
それらを駆使して痛みを感じないぎりぎりの線で施術をさせていただきました。

ただまだ私のやりようでは高齢者に対しての施術が不慣れのため至らない点があります。
そんな状態でしたがご住職は少しだけよろこんでいただけました。
ですがその後に一ヶ月もしないうちにお亡くなりになりました。
お通夜にいきましたときには
病状から考えれば自分に何ができるわけでもないわけですが、
自力のなさに情けなさを感じ本当につらかった。

もう少し早く私に声をかけていただけたら、
少しだけでも痛みが和らぐような対応をさせていただけたでしょう。


そんなときに私が痛切に感じたのは、
ここ数年、新規のお客様を受け付けられないため営業PR活動を一切せずにいました。
営業PRに近い行為といえば日記を書いていたことだけです。
そのため私自身の技量をプレゼンテーションする機会を持たないようにしていました。

施術というものはどんなことをするのかは先生ごとに千差万別で、
体験したり見学したりせねば良いのか悪いのかも見当がつかない。
私のテクニックを多くの方に見ていただく機会がありませんでしたので、
ご住職が私の技量を見抜けるはずはなかったのです。

ご住職がこのような窮状であったと知っていれば駆けつけたかったのですが、
私にお声がかかるわけはありませんでした。



次に別件でありますが、

数週間前に知ったことなのですが、

私の姉が子宮筋腫がありその経過が思わしくないというのです。

私が徹夜明けで目をこすり、
忙しそうに姉の家に訪れかえっていく姿を見て、
子宮筋腫があってかかりつけ医に転院を勧められたなんていえなかったのでしょう。

私としては水臭いといいたいところですが、
思いやりある控えめな姉の性格からすると
私に施術を頼む考えは浮かばなかったのでしょう。

研修期間中に姉の施術をさせていただく予定です。
子宮筋腫も8cmを超えれば悪性腫瘍に変わる確率が飛躍的に増す。
そうなってはほしくありませんから。

子宮筋腫は簡単に消してしまうものではありません。
子宮筋腫が大きくなってつらい生理痛が続いていた方が手術を迫られていたのが、
手術が必要なしとなったお客様が数名おられます。
そのときの施術手順を熟知していますから、
どうケアすればよいかわかります。
それを役立てられればと思います。
ただ姉は私がこのような経験をし知識をもっていることとは知らないのです。



人それぞれの成功は異なると申します。

私の施術をこころざした上での成功とは、
身内や恩人が困っているときにお役に立てられるようスタンバイできていることです。
そして適切に対応できることです。


確かに少しずつ私の施術対応力は増してきたのですが、
気付いてみたら私が望んだ成功は手に入らずにいた。


今までの自分のペースを貫いた時間は必要でした。
これからの施術の基礎や土台となります。
それなしでは自分が望むレベルの成功は得られません。

そしてもし今のままの自分のペースを貫けば、
数年後にもっと優れた施術技術が手に入るかもしれません。

それは正直のどから手が出るほどほしいんです。

ですが今のままを続けるのはまたご住職のような苦しみや
姉のときのようなため息をつくようなことが他でおきるかもしれない。


そろそろ今までの自分の施術技術の向上目指して最優先という執着を脱ぎ捨てる時期がきたのでしょう。
今私が対応させていただいているお客様の人数を1.5倍ほどにできるよう施術構成を考えていきたい。
そのようにして少しずつPR活動をしていくように軌道を修正していくべきと思いました。

基本的に私は誰彼にそんなにほめられもせずけなされもせず、
自分の施術技術を日々向上させることに充実感を感じている。
「鈴木さんは職人気質だよね」と言われると素直にうれしいんですが。

ですが技術は使って役立って喜んでいただいて価値が生まれます。
人目に触れて判断していただけるようにならなければそこにたどり着けません。
施術のテクニックもそういった類のものの筆頭かもしれません。


そのことをここ4ヶ月で痛感いたしました。。。



これからは広くデモをする場をあたえていただくようお願いし、
自分のできることのPRをしていきたいと思います。


そうして新規のお客様を数名ずつ受け入れることができる枠を確保するべく、
施術の提供方法を改める作業をしたり、

ボディワイズの諸規定の改定などをおこないたいと思います。
改変は薄氷を踏むほどリスクもあるため怖いことなのですが。


ですがそれをおして踏ん切りをつけさせていただいた次第です。



今までお通いいただきましたお客様のお住まいに関しては、
関東近県の方々が半数です。
他は地方は九州から東北の上端からもお客様がおいでいただいておりました。
つまり半数が遠方からのお客様方のおかげでご予約が埋まっていたわけです。
遠方からわざわざ足を運んでいただいていたお客様方に
「施術の質ががた落ちに落ちた」等がっかりさせないような工夫を凝らすことも、
ボディワークの技術力向上のための研修の意味に入っております。


施術再開のときは、
予約受付休止中にご迷惑をおかけいたしておりますお客様

予約順番待ち受付を再開いたします。

その際は新規のお客様のお問い合わせを、ぜひともお待ちいたしておりますので、
どうかよろしくお願いいたします。



以上につきまして少しだけでもご理解をいただけましたら大変にありがたく感じます。
そして今後とも、どうか皆様にご指導いただければと願っております。

つたない文章をお読みいただきましたことこころより感謝いたします。
ありがとうございました。


                                                                                    2009年12月9日

                                                                                            ボディワイズ
                                                                                                鈴木政春