医学的な検査方法
★医学的な検査方法
●検査項目
2.理学所見(身体検査)
3.医学的検査
★生活・栄養調査
★脈診検査方法
★心臓の衰えと病気を告げるサイン
★顔は内蔵の鏡
●目的:医学的検査は有病者を発見し、健康・体力づくりをめざしておこなう積極的な運動の質・量を制限し、あるいは中止させる判断根拠の第一歩とするのです。
●対象:おおむね30歳以上の中高年。
●病状の分類:その個人が持つ疾患の種類(病名・病体)とその程度により、おおむね下記のごとく考えて分類すると便利でしょう。
1.運動が生命の危機を招来するほどの危険を内蔵しています。
2.直ちに生命の危険に結びつかないまでも、運動がその病態を悪化させ、あるいは他の新しい疾病・病体を引き起こす危険があります。
3.短時間の間に危険・悪化にいたらないまでも、本人にとって苦痛の原因となります。
4.運動がその疾患・病体に格別に悪い影響を与えるとは思いません。
5.ほとんど”健康”です。
●検査項目
1.問診
○家族歴
遺伝関係を考え、一応チェックしておきます。
心疾患、高血圧、脳血管障害、糖尿病、高脂血症など。
○既往歴
問題としてあげた疾患については、治療の内容に渡り詳細に記述します。
○自覚症
既往歴と重複するが、問題となる病体に相応する可能性のある自覚症について個別に当たっておく。
呼吸困難、動悸、不整脈、胸痛、めまい、失神、脳貧血症状、頭痛、肩こり、腰痛、こむら返り、運動失調、神経痛など。
2.理学所見(身体検査)
○身体計測
身長、体重、脈拍、血圧
○肥満測定
皮脂厚計で肩甲骨下部と上腕背側部を測定し、その合計から体脂肪率(%)を求め、厚生省の基準によって肥満を測定します。
○視診
全身状態、貧血、黄疸、むくみ、チアノーゼ、甲状腺腫、胸郭変形、動作など
○その他の理学的所見
心・肺の聴診所見、腹部診察(肝腫、大動脈瘤の有無など)
3.検査
○胸部X線写真:正面1枚
○標準12誘導心電図:
○負荷心電図:できればトレッドミルまたは自転車エルゴメータ
○肺機能検査:肺活量、1秒量、1秒率、%肺活量
○血液検査:WBC,RBC,Hb,Ht
○生化学検査:総コレステロール、HDLコレステロール、尿酸、クレアチン、血糖、総タンパク、アルブミン、総ビリルビン、GOT、GPT,LDH,アルカリフォスターゼ、CRK
○尿検査:タンパク、糖
生活・栄養調査
1.現状の「悪い生活習慣」を自覚してもらいます
2.「よりよい生活習慣」への転換の必要性を理解してもらいます
3.「正しい生活習慣」を身につけるための動機付けにしましょう
4.「正しい生活習慣」の実践によって得られた成果を、正しく評価しうる能力を身につけましょう・運動指導・栄養指導
おまけー検査チェック集
脈診検査方法
脈拍・脈は1日2回2カ所同時に1分間診ます
成人 1分間につき平均60〜80回
- 若いときより最近の方が脈拍が強くなったのは血圧が高く動脈硬化になる恐れがあります。
- 脈拍が100回を越えても息苦しくないときは、バセド病などの甲状腺異常が考えられます。
- 脈拍が早く、弱く、息苦しいときは心不全です。
- 耳で音が聞こえるほど脈拍が強いときは、 緊張によるものでしょう。
- 不整脈-脈拍の狂い
- 健康な人でも不整脈は1日に何回かあるものです。
- 1回おきに強い脈と弱い脈が交後に続く→心臓の筋肉が弱っています。脈の飛び方の回数が時間、日数がたつにつれてのびてきて増えていくとき→狭心症(酸欠状態)→心不全<心臓ポンプの機能が弱くなっています>
- 最近よく脚がつり、脈も弱い気がします。閉塞性動脈硬化症
- 普段から脈が遅めで、心臓が運動しても血液が遅れないので心配です。
- 仰向けに寝て心臓の上に手をおくと強い脈拍になるとき、心臓疾患の可能性があります。心タンポナーデ、肺気腫、手足しびれ、冷え、足がつる、一方の脈が遅いなどが注意するべきサインです。
心臓の衰えと病気を告げるサイン
- 動悸と息切れが一緒に出る
- 階段を昇ると息苦しくなる
- 枕を高くしないと眠れない
- 睡眠中、いびきが途中で止まる
- 睡眠中、いき苦しくなって目覚める
- 咳が出たり声がかすれたりする
- セックスの途中で息苦しくなる
- 虫歯もないのに奥歯のあたりが痛む
- 胃けいれんのような痛みを感じる
- 耳たぶにシワができる
- 何となくお腹が張っている
- 首筋の両側にある静脈が腫れている
- 夜中に2回以上トイレに立つ
- ときどき恐い夢を見て目が覚める。
- まぶたが黄色みを帯びている。
- 不整脈がよく起こる。
顔は内蔵の鏡
<半健康>漢方での診断手順
1.唇と唇をあわせた線が、たれていたり曲がっているとき
- (望)体全体、左右のバランス、顔の変化
- (聞)声の調子、においをみる
- (問)現在・過去の生活歴、嗜好
- (切)体に手で触れてみる
・胃障害、体調障害
解決方法=消化良い食事、よく寝る
2.下唇の色がいつもより赤黒く、はれぼったい。おなかが張りからだがだるい状態のとき
・腸障害
3.瞼が痛みもなくはれぼったいとき
・内蔵が弱っている(朝のときに特に注意)
解決方法=しばらく運動量を下げる
(全身がだるく、尿の回数減少→腎炎)
4.眼の下がいつもよりへこんでいるとき
・クマがでているときは危険
・膝からしたがだるくなってきたら胃弱
5.目の下が青黒いとき
・肝臓、腎臓障害
6.不眠、食欲不振のとき
・内臓障害
7.眉毛と眉毛の間が毛が狭く生えている人のときは
・肺機能低下
解決方法=軽い運動
同時のたんがでて息切れがするとき
・肺気腫
8.賛竹下方が薄黒いとき
・過労
同時に、目尻の横から頬骨にかけて臼黒いシミができていたら
・ガン
9.鼻の下が弾力がなく、便秘、お腹の張りがあるとき
・腸炎
10.かんりょう部分が赤いリンゴ色になったときは
・心臓が悪い
そして、同時に動き、息切れがでたときは
・心臓弁膜症
★医学的な検査方法
●検査項目
2.理学所見(身体検査)
3.医学的検査
★生活・栄養調査
★脈診検査方法
★心臓の衰えと病気を告げるサイン
★顔は内蔵の鏡
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