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■2000/07/31 (月) 主訴よりもトータルボディコーディネート★

クライアントの主訴は、例えば腰痛であったり肩こりであったり様々。
そして施術者の考えでその主訴を改善すればOKというものもいれば、私のように主訴以外の「これは改善してほしいなぁ」というポイントを細部にわたり見つけ出していくものもいます。その細部にわたって評価するにあたって、往々にしてクライアントの主訴よりもより切迫していて重要であるポイントが多く存在します。そしてワーカーとしてはそのポイントの重要性を説明して改善を図ります。そして部分的な筋膜の解放などではなく、全身にわたって身体状況のパターンを書き換える必要性が出てくることが多い入です。そのようにしていき身体状況の全体をよりよい状態へと引き上げていく努力をしています。

主訴の解消も大切。でも、トータルボディコーディネートという概念がなければ場合によってはその主訴の改善もただのパッチをあてただけの、後々の再度同じ状況にすぐなっちゃいそうなどの不安が残る状況だといえるかもしれません。(ただし場合によっては、ほんとうに椎骨の変位かしょを単純調整でOKのケースもあります)

でも、トータルボディコーディネートというと聞こえはいいですが、知らなければならない事が多すぎてかなり大変。
それにワークが全身におよびますと、多大な時間と労力がかかります。そしてワーカーの集中力の持続。そして一時期に多くのクライアントへのワークの提供は僕の場合は不可能。

アメリカのオステオパシードクターが手技療法を使わずに、徐々に投薬をメインにしたメディカルドクター化しているという話しを聞いてうなずけるところもあります。

・・・もっと勉強せねば。どうにかブレークスルーで、問題を解決したい。。そう考えている今日このごろ。

■2000/07/31 (月) クライアントの以前の身体状況の忘却★-1

私のところでのワークは、間隔が1〜2週間おきというペース。
そして身体状況をレポートにとって頂いていますから、そのワークによって起こる変化を理解しやすいはずです。しかしそれでもなお次回来られたときの前回の状況をうるおぼえでも記憶されている方は少数である。ましてや正確に記憶されている方は、なかなかおられません。

「のどもとすぎれば熱さを忘れる」ということわざがある。
確かにぎっくり腰のような辛い状況になったとき、時間が経てばその痛みがおさまっていくことがある。そしてその痛みがなくなった後にはそのときの不快感は解消されている。そのときの痛みが遠い過去のように感じ、記憶の片隅にもなくなる。あのときは痛かったのかもしれない・・・というような「のどもとすぎれば熱さを忘れる」状況です。みごとに「けろっ」と忘れられるのです。^^!

内圧によるソフトでスムースかつ大きな身体状況の変化を生み出されているため。
内圧による変化は身体の変化の違和感や外圧がまったく感じられず、「いつのまにか改善されていた」という感想を呼ぶものです。
私のワークは筋膜解放テクニックがメインにし、ワーク日以外の日も身体のなかが血管の脈動などの内圧で深部まで血液が流れていき自然にやさしく解放され続けています。そしてこの解放は、筋膜をはがされる痛み等は全くないものですし、自分自身の体内の動きによって発生するもので大変受け入れやすいものです。
施術による外圧では、かならず皮膚抵抗やその変化の量の大きさに身体の恒常性が壊され過ぎないように反動があります。しかし内圧での身体変化は自らの血液の今までにないほど働き:スムースな酸素の供給や栄養素の配給しリンパ液や滑液の代謝も促進させるなど生命力をあげることによりもっとも受け入れやすい形で身体の変化を呼び起こします。

それにより身体の構造的な変化からまさに微細な細胞レベルまでの生まれ変わりが促進されていきます。この内圧の変化は、あまりにも受け入れやすい変化ですし、24時間休まず少しづつだが着実に変化し続けていますから、施術のように一時で大きな変化を呼び起こすものと感覚がまったく異なります。

それゆえに「気付かない」わけです。

■2000/07/31 (月) クライアントの以前の身体状況の忘却★-2

しかし内圧による変化は偉大で、僕は内圧によるもののほうが大きと感じています。ですのでその内圧による変化がもっとも起こりやすいようにするためにはという計算のもとでワークを構成しているほどです。
ある意味、「あれっ、そう言えば痛くないや!」や「なんだか気付いたら生理痛がないようですし、アレルギーがなくなっていて驚いたんです」というような「あっ!」がでてくるかげながらの手伝いができるだけでもいいのかもしれません。・・・・が、やっぱりいつのまにかでは自分の身体が陥りやすい状況のパターンという貴重な情報をどぶに捨てるようなものですから、やっぱりその変化をつぶさに見詰めるためのワークレポートは必要ですね。

ぜひ整体院やカイロプラクティックに通っている方なども、ご自身の身体の変化を事細かにチェックして記録し続ける事を習慣としてください。これは面倒かもしれませんが、正確な身体変化の判断をするときに情報不足とさせないため必須です。

■2000/07/31 (月) ワーカーとクライアントとの身体を見切る力の違い★

(1)ワーカーとクライアントとの身体を見切る力の違い

ワーカーは、身体状況を事細かに分析して、次に何を行うべきかを判断していかなければならない。そのため詳細なボディチェックをしている。

例えば、顔色、脈の強さ、脳脊髄液の流れ、関節の柔軟性、筋肉の硬化度、脊椎の変位の仕方、脚長差、腹部の硬さなどはいうにおよばずで、レポートなどにかけば全身のことゆえに脚部、骨盤周辺、腰部、腹部、背部、胸部、頚部、頭部など別々に調べられて膨大なものとなる。

そうなってくると主だったものに関してはクライアントに説明をしていくが、それ以外のものはワーカーがそのときの状況を判断していく材料に留まる。(ただし身体状況が思わしくないクライアントには、必然的に主だったチェックポイントが増えることにより説明も長引く傾向にある)
また身体を見きる力は、いかに身体を客観視できるかのレベルによる。
一般的に、身体の詳細にわたってまで客観視することができる人は、当然チェックするためのポイントを既知の状況としていなければならないことや微細な筋感覚の動きを見つめることができなければならずほとんどいないです。

恥ずかしながらワーカー同士でワークをし合うときなどにも「えっ!そんなところが硬くなってたの?」とか「へぇぇ〜、私って腰椎が後屈していたんだ!」「げげっ!大腰筋が骨盤の裏側に引っ付いているだなんて!!」という悲鳴が聞こえてきます。。。
いかに身体を自己客観視する事が難しいかという事ですね。

ワーカーの場合は、クライアントの身体状況を客観視することができる。この点がワーカーとクライアントとの大きな違いであり、身体状況を判断するに際して役立ちます。

ちなみにワーカーも人のこで、ときとしてあまりにもひどい背部痛などに襲われたときに、自分自身の身体を客観視することは難しい。普段だったら自分の身体の状況をつぶさに見ていて感じ取る力が養われているのですが、「痛み」を感じたとき冷静さを失う。その状況下では、自己の身体を客観視することはできず、とりあえずしばらく自分の身体の痛みの原因を探る精神的な余裕が生まれるまで待たなければならない。そしてたいていが冷静さを取り戻し客観視できたときには、解消するためにはどのようにすればいいかの最適な判断がついてそのとおりに動きさえすればいい。

■2000/07/29 (土) ★ワークテクニック:以前と今★-1

私が施術を始めた当初は他の施術院などで働かせてもらっていた。
そのときにはちょうど整体師のような仕事でした。
しかしそのテクニックでは、明らかに私の身に付けた知識や判断力を総合しても対処不能なクライアントが多かった。確かに、当時仙腸関節の調整などのテクニックでかなり微細な調整までをもこなしていたことで、改善率はよかった。しかしクライアントはある一定期間をおいてまた来る率が60%前後。・・・ある意味大変クライアントと親しい状態となれてフレンドリーで楽しい会話がそこに生まれる。でも、それは私の本分ではないんです。

ここで持った問題定義。
「ワークをして、また来なければならないのはなにか身体を歪めるファクターがクリアされていない。それをクリアすることが早急に望まれることである」

より僕自身が納得できるようにしていくために様々な方面でのワークテクニックでの勉強をしていった。そしてこちらを自分で始めたときは筋膜を解放していくテクニックに強く興味を持ち、その可能性を感じて今までのテクニックを封印同然にして筋膜の解放テクニックをメインにしていこうと考えました。そして実行しました。
日本ではその書籍などは当時ほとんどなかった。ですので洋書が教材。お馬鹿な頭ではかなり苦労しました。
アメリカでは「Deep Tissue Massage」(深層部位の筋肉をアプローチするマッサージ)や「筋膜リリーステクニック」として、徐々に一般に認知されていったころだ。
その状況下でできる限りの情報を集め、より多くの臨床をつませて頂くべく、1年間身内や施術者仲間などの協力を得て様々な研究を続けていった。そしてある程度の情報が集まりそして実際にクライアントを受ける前には幾人もの無料モニターをワークしていき実績を上げた。レポートとしてその変化のモニターを証明できるように残した。クライアントにそのモニターレポートを書いて頂く、というシステムがもっとも僕自身の自己満足レポートではなくよいと考えていた。

■2000/07/29 (土) ★ワークテクニック:以前と今★-2

当初「Deep Tissue Massage」の、主に肘やナックルなどでおうあつを加えていく方法を採用していた。これを筋膜の効果が著しいクライアントに行うことはかなり残酷な行為であることが理解できた。どうにかその痛みを取り除く、または最小におさまるべく様々の工夫をしていった。
最初に仙腸関節の調整をして或程度身体の解放を図ってからおこなえば痛みはずいぶんと和らいだ。
ケースバイケースだが身内で比較実験を繰り返したところおそらく過半数の方の痛みレベルは半分以下に減った。身体の表層筋がいつも使われていて突っ張ってしまいこの筋肉を通常のこねるような強めのマッサージで解放をするともみかえしがひどい。もみかえしとは毛細血管が破れてしまったり、細く柔軟性が無くもろくなってしまっている筋繊維が耐え切れずに断列してしまう状況。しかしそのレベルの浅い層の筋膜は比較的仙腸関節の調整で解放できる。それを使ったからだ。
それでもまだかなり痛みが出てしまう状況で、何かよいワークテクニックを使うことにより新たな「ワークはすごく痛いものだ!」というトラウマを造らなくてすむように工夫が必要だった。
そこで積極導入を試みたのがオステオパシー。オステオパシーのテクニックの中に、「カウンターストレイン」というものがある。このテクニックを適宜応用することでより痛みは少なくなっていった。
そして他いくつものワークテクニックの順序を並べ替えてみたり、テクニックのブラッシュアップ、新しいテクニックを入れていったりなど痛みが少なくなるように工夫を加え続けている。

したがってワークを3年くらい前に受けられた方には、今の私の行っているワークは非常に痛みが少ないものに変わったことを驚かれる。
・・・でも、これから新しくワークを受ける方は、やはり筋膜が解放されるときの痛みは初めての痛みなので大変痛みを強く感じる。これからもより痛みが少なくできるように工夫を加える余地は十分あるでしょう。
(痛みが分かる・・・ということは、実は私どもではあんしんざいりょうのひとつである。クライアントのなかには痛みが全く感じられなかったり、くすぐったいだけという感じの感覚を持つ方がおられます。このときには私の方もかなりシビアです。感覚が無くなったり、誤った感覚が身体に情報として伝えられている状況はその後のワークの大変さを如実に表しています。)

■2000/07/29 (土) ★ワークテクニック:以前と今★-3

本当はカウンターストレインを8割、筋膜解放マッサージを2割くらいの割合にすれば痛みはほとんど感じられずに快適にワークを受けていただけることが実験上わかっている。
しかしこのテクニックのつなぎですと身体状況の筋膜の硬化著しいクライアントには多回数・長期間のワークを受けて頂くことが前提となります。これからは「痛みが少ない方がよいかどうか」を、クライアントに初回ワークのときにおたずねすることも必要だと考えています。
ちなみに現在ではカウンターストレイン3〜4割、筋膜解放マッサージ6〜7割、そして適宜他のワークテクニックも多用という形です。基本的に最短で身体が変化していけるワークメニュー構成を重視しています。

かなりストイックに研究をし続けていますので、ワークのコンセプトは
「ワークをして、また来なければならないのはなにか身体を歪めるファクターがクリアされていない。それをクリアすることが早急に望まれることである」
と変わらず確実にワークテクニックは向上していっていると感じる。
しかし、最近否めないのが施術のテクニック偏重となり、施術時間が多くの時間を占め、クライアントの身のこなしなどをレクチャーする時間がなかなか避けないという点だ。

身体を歪めるファクターのうちの重要なものの一つの”身体の使い方”。
これを見直していくことが最重要である。
体を使うときにみすみす体が老化を促進する身体運用をしている方がほとんどだからだ。
身体の使い方の概念、それは大部分の一般の方にとってはときとしては目からうろこが落ちることであり改善がスムースだが、またはなかなか頭ではわかっても身体ではピンとこないで以前の身体の使い方の癖を引きずる。
かなり身体状況のよいクライアントで、他のボディワークなどを受けられていたり関心を持たれていたり、またはスポーツや芸術、芸能などのプロかまたはそのレベルの方でしたら身体の使い方の改善を効果を持ってスムースに受け取りやすいだろう。そしてその成果を確実に物に出来る。

■2000/07/29 (土) ★ワークテクニック:以前と今★-4

しかし身体状況がかなり大変なクライアントには施術時間8割、身体の使い方レクチャー2割の時間配分となる。そしてほとんどのクライアントの方々が、ご自身では気付かないほどの身体の酷使をされていて施術にかかる時間が多くなっている状況。身体状況が思わしくなければ身体の使い方をお伝えしても、うわっつらのところしか理解して頂けないか、理解不能で使い物にならないがらくたのような知識にしかならない。一端身体の使い方が本当に重要だ、というその”真意”をつかめたらあとは水を得たさかなのように体が変わっていくのだが。。。

現在のワークのコマおきではまだまだ身体の使い方に関して中途半端に存在するしかない。
そうなってくるとワークをやはり”施術”と”行動の改善”とで完全に分けてしまうことが必要なのだろう。
今もっとも強く感じているのが、この事です。
有機的にこの二つを組み合わせることができれば、ものすごいことが起りそうでわくわくしています。そうなる予感がしています。大変な作業ですが、その作業がある程度の形になっていくことを楽しみにしています。

またワークテクニックのブラッシュアップや新規情報を入手などは、職業上当然のことです。そう考えて日夜メモ帳などに自分のひらめきやアイデアを書き綴り、その他勉強等は怠らないようにしていますから、施術や行動のワークの技術は確実にアップしています。後はいかにしてうまくアウトプットしていけるか、またはアウトプットするために行うべき下準備の時間をどのように確保していくかが問題です。新規テクニックを実際に使うまで身内や施術者仲間といろいろ意見を交換してからつかっておりますのでかなりのタイムラグがあるんです。その時間をどうやって短縮していくか、問題はいくつもあるようですね。ふぅ。

■2000/07/27 (木) 身体がゆるめばストレスはそのゆるんだ部分で吸収 1

身体がゆるむということ。
その意味をしているところは様々。
いくつか思い浮かぶままに挙げてみる。
・顔の左右が整えられる。りりしい顔になる。不思議と引き込まれてしまいそうな魅力的な顔つきになる。
・スタイルがよくなっていく。
・血液やリンパ液の流れがスムースになる。
・消化器の動きがスムースになる。
・脳内への血流がスムースとなり理解力及び判断力が向上していく。
・疲労物質を体の中に滞らせることがなくなる。
・体力がついてくる。
・身体の使い方のトレーニングを受ければ、瞬発力及び持久力が飛躍的に伸びるキャパシティが出来る。
・感覚器官が鋭敏に情報を伝えてくれるようになる。皮膚感覚や筋肉感覚が鋭くなり、運動能力やバランス力などへ反映されていく。
・・・・
ちょっと考えるだけでもこれだけ挙げられるし、それ以外のものもことさらに挙げれば非常に多くの効果が発揮されていく。

ここで述べたいのが身体がゆるめばストレスはそのゆるんだ部分で吸収されることがあること。
心理的なストレスマネージメントに非常に役立つということである。

私がしたくない仕事、気分が乗らないがどうしても翌日までしなければならない仕事などストレスを溜めながら対処しなければならないことも多く、人間関係上でも大変な気を使いようをするときもしばしば。
そんなときに僕は自分の身体の状況の変化をつぶさに観察するようにしています。

例えば具体的な”ストレスがかかったときの身体観察ポイント”を挙げてみましょう。
「呼吸は浅くなっていないか。または止まっていないか」
「肩に力が入っていないか。手に力が入っていないか。」
「眉間にしわが寄っていないか。顎に力がはい入ていないか」
「身体は前かがみになっていないか。腰が曲がっていないか。胸がすっきり伸びているかどうか」
「足に力がはい入ていないか。足の指に不要な力がはい入ていないか。膝や足首はゆるんでいるか」

だいたいこんな感じで自分の身体の変化を感じ取り、硬くなっていたり制限されてしまっている箇所を見つける行為中にしだいに身体がゆるんできます。僕の場合、それで自動的にゆるまないときにはその問題を再度ユダヤの知恵の樹のようなフローチャート化して分析していき、問題を解決できるような優先順位を明確にします。それからまた”ストレスがかかったときの身体観察ポイント”を繰り返し

■2000/07/27 (木) 身体がゆるめばストレスはそのゆるんだ部分で吸収 2

そうしますとよほどのことでない限りやりたくなかった仕事も身体をゆるめながら取り掛かるとするするとこなせて嫌がっていたことが、自分の心が拒否反応を起こさせていてかえってそれが僕に足かせをしていただけだったんだということに気付かせてくれます。ゆるんでとっかかってしまえば意外に集中力をもって対処できますので、「なんだ。別にどうってことないじゃないの」という感じです。

また人間関係のときも「この人といると緊張するなぁ。どうも僕と思考パターンも違うようだし、怖そうだし・・・」と思ったときに、”ストレスがかかったときの身体観察ポイント”どおりにチェックしていきます。そしてさっきまで構えていた自分自身が嘘のようにゆるんだとき、例えば相手のいいたいことや訴えを素直に聞いてあげることができ、それを僕が素直に聞くことができたときに相手もゆるんでいくのを感じます。

身体がゆるんでいくことは大変なストレスマネージメントの武器になり、それは僕自身を守り飛躍させるきっかけをあたえるものです。

ただしこの”ストレスがかかったときの身体観察ポイント”なのですが、筋膜解放ワークを受けられて筋肉のゆるんだ状態を再現しやすい方に特に有益だということが言えるでしょう。
それはどうしても脊柱起立筋が硬くなりすぎて胸椎9番の前後が硬化しすぎていますと、いくら呼吸を止めていないかとか浅くなっていないかなどのチェックをしていたとしても、呼吸を深く吸い込むことが出来る状態が理解できない状態であるからです。その他、”ストレスがかかったときの身体観察ポイント”は筋膜の解放がされていればされているほど効果を発揮すると言えるでしょう。

ある意味身体をゆるめることが自分自身の感覚器官を最大限に運動能力を発揮できるような計算処理がおこなわれ飛躍的に向上させることと同様に、ゆるむことでストレスマネージメント能力も自分の中で「嫌だから逃避しちゃいたい」というところから精神バランスレベルを向上させてくれるのでしょう。そのときに自分では今まで眠らせていた多大な対応能力が働き自分の心の陥りやすい傾向性やここまでしかできないという自己限定の枠を突き破り真価を発揮させてくれることでしょう。

そんな感じを持ちます。

■2000/07/27 (木) 背が伸びるってホント!?★-1

「背が伸びることがあるんですか」と、ワークが終了間際のクライアントに言われることがよくあります。
すでに30代を過ぎた方でしたらもう伸びないだろうなと考えていたのに、健康診断で測ったら伸びていたということでした。

うちのワークでは、背は伸びます。たいていの場合。
「これは本当です。」

それは立ち方のブラッシュアップをしているから、姿勢よく立てるからというところもあるでしょう。
猫背であれば真っ直ぐに背筋を伸ばして立てることになれば伸びますよね。
しかしその猫背が治ったからだけではないのです。
いくつかどんなところが伸びていくのかをいくつか思い付くままですが上げていきましょう。
そして女性Aさん(28歳)の身体の伸びた予想状況を(+ )の中に伝えます。

・膝裏のしこりが無くなって膝の曲がりかたの狂いが無くなりまっすぐになったため(+3mm)
・腰部の極端な前方への反りがなくなる(+5mm)
・骨盤の上端が前に倒れ落ちていることが解消され、まっすぐ骨盤が立てられるようになる(+10mm)
・椎骨と椎骨との間の椎間板の異常なつぶれがなくなる、改善される(+4mm)
・首の骨が、顎を前方に突き出す癖があるかたは曲がりがきつくなって「首短縮状態」となる、それが改善されるため(+10mm)
・大腿直筋の力が強くなりすぎて股関節周囲の筋コウシュクで背が縮むのを改善(+3mm)

そしてAさんは3センチ5ミリの伸びだったそうです。
ですから私どもの場合その方の姿勢や筋肉のコウシュクの度合いから逆算しますと大体どれくらい身長が伸びるだろうということは概算で計算をします。それを当初より伝えるということは少ないですが、後でその様な身長が伸びたという報告をいただいたときには驚くことはあまりないのです。

しかし背が伸びるというのは身長の単なるデーたどりにすぎず、それ以上に姿勢がよくなったりスタイルがよくなることの方がよりすばらしいことであることは言うまでもありません。

■2000/07/27 (木) 背が伸びるってホント!?★-2

あと気になることなのですが、一般的に脊柱狭小という、椎間板という椎骨と椎骨の間にあるクッションが常に強い力で押しつぶされてしまっている状態となっている方が多く見受けられます。
本来は老化現象の一つのようなもの:脊柱狭小ですから・・・20代からそれと同じような形になってしまうことは大変危険です。食生活に問題がある現代では脊椎という骨の中に仕舞い込まれているカルシウム量も減り、若くして骨密度が極端に低くなられる方も多いというデータが出ています。

そう考えますと「ちょっと最近背が低くなってきちゃって」とは、かなりな黄色信号です。
健康診断で背が縮んだ方、ご注意ください。

■2000/07/27 (木) 霧島関のこころ★テレビを見ていて感動した話し。2

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50代後半の心臓病を患った母と、日頃一緒に旅行などすることができなかった30代の娘がおられました。おそらく父親という言葉は全く出てきていなかったので母一人、娘一人という家族構成だったのでしょう。
医師から母の心臓病は重く「あと3ヶ月もつかどうかでしょう」と、宣告を受けていました。それを聞き最後の親孝行をしたく東京に行きたいと医師に告げ「一泊のみでしたらよろしいでしょう」と許可を頂きました。医師には岡山に住んでいるのでその旅行が母に負担となることを知っていたが、それよりも母と娘の一時の楽しい思いでの方が大切だと考えたのでしょう。

当然母は歩くこともままならず車椅子に乗り娘がその車椅子を、浅草や皇居などの観光地をまわりました。母はとても喜んでくれて幾枚もの記念写真には笑顔で写っていました。しかし娘にしてみれば今まで親孝行をしてあげられなかった後悔の念と永久の別れを目前に控えた母との旅行。涙がとめどなく出て止まなかった。

そんな楽しい旅行も瞬く間にすぎ、もう岡山に帰らなければならないと両国駅から電車に乗ろうとしたときのこと。目の前から三人の浴衣を着た力士がやってきました。そして二人の傍を通り過ぎようとしたとき、一人の力士が「お母さん。どこか悪いんですか」とたずねてきました。声をかけられるとは思ってもみなかったので驚きながら「は、はい。心臓の方が・・・」と答えました。すると突然その力士が車椅子から母を抱きかかえて「力士がこうやって抱きかかえると精がついて病気はなくなります」といい、やさしくまた車椅子に母をおろして笑顔で立ち去りました。一瞬のことでなにがなんだか娘にとってはよくわかりませんでしたが。

岡山の自宅に戻ったときのこと。土産に買ってきた食糧にラップを使用として娘がラップを探していたとき。母が自分の手を大事そうにラップでぐるぐるにまいていました。
「何をしているの?!お母さん」
「霧島関の抱いてくれた方の手を包んでいるんだよ」
相撲好きな母には、駅で声をかけて抱いてくれた人が現在は親方となった”霧島関”であったことがわかっていたのです。霧島関は甘いマスクで特に女性には人気のある力士です。

それから病院に戻り検査を受けたときのこと。思わしくなかった病状はしだいによくなり、70歳になった今も元気に暮らしています。

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■2000/07/27 (木) もったいない初回ワークでの終了クライアント★1

初回ワークの体験をされる方で、今までボディワークなどの身体訓練等を受けられていない方も多くこられます。

身体状況がかなり悪い方、なんとなく身体をチェックしてみたかった方、姿勢を改善することが様々な自分にとってのメリットを生み出すだろうと理解された方、様々です。

(1)身体状況がかなり悪い方の場合。

私のところでは「必ず治ります。任せてください!」と、断言することは絶対にありません。その言葉は、これからのさきのワークによる変化を安易に説明することとなるだけと思われます。

ワーク自体では、身体状況を大きく変化させるためには、身体内部に溜まっている大きな障壁を取り除かなければなりません。その量は緻密に計算していても、なかなか厳密なことをお伝えすることができないもどかしいものなのです。私自身はワークの依頼をお受けいたしましたかぎりには最大限の努力をする所存ですし、過去そのようにしてきております。
きっと私の”石橋をたたいて渡る”慎重さが、かえって自信がない言葉を言うやつだと捉えられてしまうこともあるでしょう。

しかし私の方では、今まで全く身体上の改善が見られなかったことは一度もありません。以前ワーク効果保証制度をとっておりました。それは1〜2週間おきに10回のワークを受けて頂き、納得できるだけの変化がない場合でしたら今まで頂いておりますワーク費用の全額をお返しいたしますという制度です。2年間その保証制度で返金したことはゼロですし、当然私の方でも返金しなくてよいだけのワーク効果を確保できるような計算をしていることからくる制度でした。

ですので、本来はお任せ頂きワークをお受け頂けましたら、ケースにより完璧とまではいかないまでも、ご納得いただけるだけの変化を体験して頂くことは可能なはずです。
そして、もし私のワークテクニックでは対応できないと判断できるようなケースでは、事前にそのことを包み隠さず申します。もちろん現在のワークテクニックでカバーできない方の場合には様々な方面へあたってみて対応していけるように努力いたしておりますので、私が難しいでしょうとお伝えされた方の場合にも、かなりのレベルまで身体機能が向上される方が多いのが事実です。

■2000/07/27 (木) もったいない初回ワークでの終了クライアント★3

(2)なんとなく身体のチェックをしてみたかった方の場合。

ある程度身体の状況がよい・・・本当によいのでしたらこちらに来ることはないのですが・・・正確に言いますと”比較的に身体状況がよい方”ということ。その場合には一度のみ体験をされてという方が多くおられます。初回のワークのときに、できるだけわかりやすく身体の状況のことを説明させて頂き、同時にそのクライアントの身体状況を、筋肉の硬化パターン、歪みの頻度、ネックになる身体箇所などについて図示して説明いたします。そのときに実のところ僕の方で日頃椎間板ヘルニアのクライアントや極度の低血圧の方などや状況が大変な方が多く通われてきておりましてその方々と比べてしまっています。ですので「この状況でしたらかなり軽いですよ。脚部にオイルマッサージなどをする習慣を付けてください」と、思わず何度も口走ってしまいます。そうしますと安心されてこない方が多いです。^^!

初回、説明のときに、他のクライアントの方の最初の立ち姿で前傾している姿と、ワーク終了時の骨をつかってまっすぐ立つ立ち方の写真を見ていただいています。そして来て頂いたクライアントの横からの立ち姿を撮影して見ます。ボディワーク系の、特にグラウディングの意味や重要性を理解している方でしたらよいのですが、その意味合いを口で説明しても理解できない範疇のもので、体験しそれを体得した方の領域でしかピンとこないのが実状です。僕も素人のときに説明されてもぴんとこなかったはずです。

・・・日本人でグラウディングという地面に対して垂直に立つことができる方は、特殊な技芸や体操法などをしている方、一部のプロでもトップレベルのプレイヤーぐらいです。ですから真っ直ぐ立てるはずないんです。

■2000/07/26 (水) もったいない初回ワークでの終了クライアント★3.5

うちのワークでなんで普通では考えられないほどの身体の回復される方や身体能力が飛躍する方が多いかは、「グラウディング」ができるかどうかにかかってきます。その意味が理解できない状況のクライアントに説得力をもって理解してもらうことがいかに難しいことか。

グラウディングができてしまえば、例えば僕自身片足で平気で1時間立ち続けられますし、ときとして発揮できる驚異的な集中力や持続力もその重力との釣り合いを元にした動きをえられたからです。歩き方もグラウディングがベース。そして運動能力を効率的に発揮させるときにはグラウディングのときの腰椎が立てられて骨盤をうまくロックして中心力を最大限に発揮できるかにかかりますし、身体の中心部の筋肉の成長を促せ、驚異的なバランス力を発揮させる伸筋群を使うことを容易にします。

これらのことについてワークを受けていくうちにそのクライアントの知識レベルに合った進度とレベルでレクチャーをしていっております。(やっぱり、事前に身体のことについて野口体操の関連図書やボディワーク系の書籍などを読まれて理解されている方のほうがハイレベルのことをお伝えできます。)

■2000/07/26 (水) もったいない初回ワークでの終了クライアント★−4

そして数回ワークをお受け頂けなければお伝えすることができないことも多くあります。例えば、女性のクライアントの中に右の腰が腹部を強く圧迫していて外腹斜筋が短くなりすぎて硬化している傾向が強い方の場合には大変子宮内膜症などになり易いパターンで、すでになられているケースもおおく、またはこれからそうなっていくだろうということが予想されることがあります。

私の考えでは、上記のような気付いたことがかなりの量に上ります。しかしそれらのことを初回のワークでお伝えすることは、普段付き合いのあります友達でその方の受け止め方を予想できるクライアントになって頂いたときだけです。

たいていが私の方でそのようになっているリスクを解除できてから「実はあの時の状況はこれこれこういうことでした。その危険性はもう除去してあります」とお伝えすることがほとんどです。そして「あなたの身体の使い方のパターンではその様になってしまうリスクが多大にありますからその傾向性を除去するように努力してくださいね」とアドバイスをしています。または、そのことを口に出して説明する間でもなく、行動のワークなどですでにもどらなくていいだろうというときには特にクライアントが「実は〜」ということで説明を求めてくるまで説明しないこともあります。もちろん僕の方で対処できないだろうことを感じたときにはそのことをすぐに伝えてますし、私のところではX線やそのほかの検査機器などを所有することもできず当然それらは西洋医の優れたものに頼るべきだと考えていますので、そうするよう勧めます。

個人的には、このクライアントに結局お伝えすることができなかったことが、後になって気がかりになってしまうことがあります。また、ワークを数回行い身体が解放していくことにより、身体状況がよく理解できるようになってはじめて僕も気付けるようなことも多くあります。

しかしながら「あなたにはこんなリスクがあるんですよ」と、とうとうと語るというのも説明する方も、まだ身体状況が深く理解できずにある程度のあたりがとれている状況で説明するのも単にクライアントへ要らぬ心配をかけてしまうことが多く滅入ってしまうことにもつながりますからやりたくありません。それに非常に悪質な営業トークにも陥るし、その様に取られることも心外ですから。

■2000/07/26 (水) もったいない初回ワークでの終了クライアント★−5

かなりのところまでつっこんだ時間めいっぱいの説明を毎回していますが、本当のところいいたいことが1/100も言えていないもどかしさを毎回感じています。あまりに多量の説明はクライアントの頭を混乱させて何ら印象に残らないことを意味することを考慮するがゆえです。(自戒として、説明能力の未発達の問題で端的に言い表すことができないことがよくあるのも事実です。積極的に絵や人形を使いわかりやすく説明する努力をしてはいますが、今後の課題です。)

そうなってきますと「じゃ・・・やっぱりクライアントになって頂ける方とは、縁があったのでしょう」ということにおさまります。
僕自身やるべき努力は日々勧めていきますし、説明するレベルもより高いところまでいけるよう努力します。しかし、現時点で出来ることがここまででしかないものでそれ以上のことは残念ながらできません。そこから先は神に任せる心境。それでいいんだろうなって思っている、今日このごろでもあります。

■2000/07/26 (水) 施術者になってみたいなって考えている方★専門1

最近はすばらしい施術用の書籍が多く発売されていてます。僕もその恩恵にあずかるものの一人です。
以前では独自に見つけなければならなかった身体の法則を書籍から学べます。
また講習会、ビデオ、専門学校なども盛隆しています。
それは大きな研修時間短縮と同時にワークレベルの引き上げに貢献しています。
ですから10年前と比較して比べ物にならない好状況ですから、興味と研究熱心な方にはすばらしい時代が到来したことでしょう。

しかし施術の書籍は、一応のこと出版社の方が編集として間に仲立ちとしてはいられていることが多いのですが、基本的にそのワークテクニックの意味内容を理解しているのはあくまでも著者のみです。編集者があまり多く口出しができないところであります。ですので、その書籍の意味合いなどは施術者の言葉を出来るだけ正確に受け止めて執筆された原稿にあまり大きな加筆や変更を加えることはないようです。そうしますと、施術に関してはプロであっても、その施術内容を伝えるためのプロではないので、なかなか読んでいてわかりにくかったり誤解を招いてしまったりすることが多く存在するようです。そして、施術者の中でも日々成長を遂げておられる積極的な研究者の場合には、施術のテクニックに関しても「昨日言ったこの説明は間違い。本当はこうして!」ということや「こうしたほうがもっといいからこっちに変えてね」というのが日常茶飯事。僕はその様な先生のことを尊敬できます。しかし書籍にはそれらの変更事項などを加筆訂正されるのは次の改訂版が企画されたときです。そのことを理解しながら読み進めることが大切だと思います。
またもともと施術のテクニックは、ダイヤモンドの原石のようなもの。磨いていって輝きを増すもの。真価を発揮していくもの。磨き込まれていくまでには時間と研究心、試行錯誤が必要です。”経験”ですね。そして、ワークテクニックはより様々なテクニックがその時々のクライアントの状況をよりよいものとしていくためのワークテクニックの有機的なつなぎや組み合わせが大切になります。
そしてあるところまでその著者が何をいわんとしているのかの考えているレベルまで達したときに初めて「あっ!そういうことはこのところで語っていたのか!」と声を上げることがしばしばあります。

■2000/07/26 (水) 施術者になってみたいなって考えている方へ★専門書2

また一般的な書籍でも、単行本レベルで1000円前後する現在、専門書の高さにはめげるときがよくあります。
「おっ、これは安いな」って思えるもので、5000円。「あ〜ぁ。欲しいのに。。。」で20000円。施術用の説明ビデオに関しては30分もので15000円〜20000円で、3〜15本セット。
職業を追求していくためには、ということで結局は購入に踏み切らざるをえないものが多いのですが内心泣いています。貧乏な施術者には、その負担は死活問題。月に研究費が出せて4万です。それを超えると生活費を研究費につぎ込みます。かなり家のものにはひんしゅくです。そこまでやらへんでも!とクレームがくるすれすれを行っている月が数ヶ月続いていますから。

神田の三省堂医学書コーナーや谷口書店でじっと立ち読みしながら買おうかどうか考えて2〜4時間費やすことあり。悲しいかな、なんだかその立ち読みさせて頂いているときにかなりの集中状態で本を読んでいて、頭の中にすぅ〜っと内容が焼き付けられます。そして3回くらい迷ってから結局買います。(書店の方ごめんなさい。)
いつかワーカー同士で協同購買組織を作りあげて、運営できないかなぁって話し合うんですがなかなかお互い忙しい身でありますから、「そうそう、そういうのがあると本当にいいのよね」といいつつ話しが進んでいかないのが現状。

あと最近では、施術に役立つ講習会なども数多く開催されています。通常講習会といっても最初からその施術の神髄を教えてくれるところは皆無に近いそうです。幾度となく通われてそして少しづつ小出しにされているというところが多いようです。(そうじゃないよっていうところも当然多くあることだと思われますが知人の通われたところがたまたまそういうところでして)講習会にいってみたいという気持ちも多くあります。書籍だけではやっぱり情報が欠落しているところが多くあります。講習会を受けてみたい、というリストアップをすると、現在タイ式マッサージの講習会をタイのワーットポー寺院で受けてみたい、フェルデンクライス教師になってみたいしなど、いくつかの魅力的なものがあります。

また「医道の日本」や「月刊 手技療法」の巻末などにも様々な講習会のお知らせが掲載されています。

ひとまず私は時間や費用の制約のもと、身体訓練法を教えて頂けるかなりのレベルの方をご紹介いただけましてとうぶんは不定期に通います。

■2000/07/26 (水) 施術者になってみたいなって考えている方へ★-3.5

経営面についてですが、知り合いのカイロプラクティックの学校を出られた方がおっしゃるには、個人開業して1〜2年間はクライアントが来なくっても持ちこたえるだけの資金が必要だそうです。多くの資金力に裏打ちされた方にはあまり重要なことではないかもしれませんが、やはり個人開業でおこなわれる方にとっては、当面の生活費と経営経費をもっていなければ不測の事態などの急場がしのげないそうです。

例えば千葉のとある駅から徒歩8分くらいの少し立地条件が悪い状況のところで開業された先生。それでも丁寧なマッサージをうりにがんばってこられてそれ相応のクライアントの人数がこられていたそうです。
しかし駅に駅ビルが立ちその中にクイックマッサージができてから、売り上げが3〜4割減。かなり急激なクライアント数に持ちこたえるのがやっとだという状況です。他、鍼灸の経営をされている方でも大変な経営難の方もおられます。実際に廃業なされている方もおられるそうです。幸いに私の知り合いの方々はがんばってやっていくぞ!という根性で経営努力をされている方やワークテクニックを磨いていく日々の努力をされている方が多いのですが。実際に個人経営をお考えの方の場合には、一度どちらかの整体院やカイロプラクティック院でその経営方法などの生の声を聞けるようなコネクションを持たれるとよいでしょう。

最近ではケイコとマナブとか整体やカイロプラクティックなどの専門学校の紹介がなされている雑誌をすぐに手にできる状況です。そしてこの技術があれば大丈夫ってかかれているところが多くあります。ラッキーにも大変優良な専門学校を選択できた方は幸いですが、実際にそちらの学校に入られてみた方の生の声が聞こえてこないのが現状でいくつもの専門学校やまたは施術の講習会を渡り歩いている方が多くおられるのも事実です。(もっとも残念なのがその学校を渡り歩く中で資金を使い果たし開業ができなくなって、本当に熱心で情熱に燃えた方の活躍がなくなることがあることです。専門学校の情報がもっと専門学校の広報PRサイドからではなく、現在の専門学校に通われているものの声を聞かせることが出来るHPなどが立ち上がればいいのですが、なかなか学校の評価の仕方なども主観の問題とか営業妨害もできてしまうなど難しいところなのでしょうね。クローズドの形式ででも立ちあげられればいいのですが。)

■2000/07/26 (水) 施術者になってみたいなって考えている方へ★−4

ちなみに広告方法で最もよかったのは?という答えに「タウンページに大きな広告を載せること」とおっしゃる方がおられます。ちょっとした大きさでも50万円以上の掲載料とデザイン・構成・版下などの料金がかかるようで大変な出費ですがそれに見合うだけのお問い合わせがあるようです。地元密着型の施術院を目指される先生には、必要な経費だと僕も思います。駅の近くですばらしい立地条件でしたらその心配も要らないのでしょうが、そうではなくってという方の場合には考えてみる価値があるでしょう。もちろん真摯に来て頂いたクライアントに納得して頂けることが大切でしょう。

そして、タウンページに載せるときにはわざわざ出来るだけ目立つように探しやすいようにと(あ〜ん)の五十音順に掲載されていることを考慮して、もとの名前が「渡辺治療院」というものを「インターナショナル渡辺治療院」としているところもあります。渡辺治療院の”わ”は、かなり後ろの方のページですから通常前の方のページから順次見てよい治療院がないかと探して行くことが多いのでインターナショナル渡辺治療院という”い”ですと、見開いた最初のページに載せてもらうことができます。結構これって、ホームページの検索サイトに自分のホームページを載せるときにも五十音順に並べて表示する検索サイトを意識する人が多いと思いますがそれと同じです。かなりこれだけでも違うみたいです。裏技って感じですね。

■2000/07/26 (水) 軒先を貸して母屋が乗っ取られる話★-1

ボディワークやマニュピレーション(=手技療法)などのワーク・施術の中で様々な流派が存在する。
はじめに創始者である、フロンティアスピリットをもつ天才が研究に研究を重ねて確立するか、または偶然その施術・ワーク方法をインスピレーションを受けて見つけ出す例も少なくない。前者は例えばアレクサンダーテクニークの創始者アレクサンダーやフェルデンクライスメソドの創始者M・フェルデンクライス。後者がオステオパシーのテクニックの一つカウンターストレインの創始者Drロレンス・H・ジョーンズなどである。

そのような創始者の中ときとしてワークテクニックをあまり公表したくないと考えている先生や創始者も数多くおられると考えられる。
その理由に、軒先を貸して母屋を乗っ取るという言い方はけっして適切ではないがそんな感じのすることがよく施術やボディワークの世界・業界では起こるからだ。僕の知っているだけでも数件のそのような事件がある。

(パターン1)
最初は軒先を借りるという感じで教えを請う。大変よい協力関係で創始者と教えを請うものが尊重しながらの関係が生まれる。しかしその施術のテクニックをうまく吸収して行くことと同時に、より優れた付加価値をつけて「以前よりこれは私が創始したものです」と商売が始まる。
確かにフロンティアスピリットあふれる創始者はときとして天才肌ゆえに付き合いづらくワンマンなところもあるだろう。それゆえにうまくコミュニケーションが取れないことによる話の行き違いがあったこともあるかもしれない。しかし「以前よりこれは私が創始したものです」というようなことを前面に出すことをされては、その創始者が感情的に気分が悪くなるのも当然だろう。利権も絡んでくることもあるかもしれませんが、たいがいはトレードマークを付けるのがようやっとで施術やワークの仕方自体に対して権利を主張するような特許を確立することは難しいでしょう。もし権利の主張をすることができる特許をスムースに取れれば局面は変わってくるのでしょうが。

■2000/07/26 (水) 軒先を貸して母屋が乗っ取られる話★-2

そうなりますとやっぱり門下のかわいい弟子にしか教えたくないって考えてしまう気持ち、よくわかります。
ちょっとイメージは離れるけど、テストのときあなたの答案がカンニングされてカンニングしたやつがもっといい点を取ったっていうと「おいおい、こらこらぁ」ってなりませんか?それにもましてカンニングされてあとでカンニングしたものに、「おまえはここがちがうんだよぉ」と言われればなおさらです。こんなことが実際にあります。
そして、ときとして軒先をかしたことにより母屋を乗っ取られて、その後の営業があきらかに下降線をたどることもあります。なきっつらに蜂状態。。。。
お互いに刺激しあえるライバル関係や協力関係が保たれていければ問題無いわけですが。

そうなりますとあまり詳しい手引書などを作成しすぎるのもなんだしなぁってう感じがしてきますよね。日本では特にそのようなことが往々にあるような情報が伝わってきます。それゆえときとして専門書レベルのものに関してもわざとポイントをずらしたり隠したりときとしてちょっと紛らわしい言葉づかいで身内にしかわからないようにしたりしてカバーすることもあります。(しかしこれでも昔に比べればまったく比べ物にならないほど多量な情報を明かしてくれています。)ちょうど人気ラーメン屋さんの秘伝のスープは社長だけしか知らないとかと同じ企業秘密ですね。

けっこう金銭が絡んでくると生臭い話になってしまい好きになれないですが、でもこれが施術やワーク等が一般に有効な場合でも広まることが少なくなる大きな要因の一つです。なんだか個人的には悲しくなる思いです。
どうすればよいのでしょうね。
どうすればクライアントのことを優先的に考えてのワークを提供できる最善の方法であるかにもどれるのでしょうか。おそらく僕達のの知らないすばらしいワークテクニックが数々目に触れないで消え去ることを感じ残念でなりません。

■2000/07/26 (水) 軒先を貸して母屋が乗っ取られる話★-3

(パターン2)
創始者が、その独創性と研究への飽くなき執念や努力の継続により開発したテクニックは、ときとしてその創始者の独自のものであることが多い。”彼にしかわからない、理解できない”ものや”彼のレベルまで到達するのには並大抵の努力ではだめだ!”というケースがある。前者の創始者しか理解できないものにおいて、それを一般的な再現性のあるテクニックまで研究することは大変なことだ。それゆえに研究もかなり深いレベルまでおこなわれていくことであろうし、成果も簡単に出るわけでもない。しかしながら”彼のレベルまで到達するのには並大抵の努力ではだめだ!”というケースでは、ある程度の外形が理解できていてエッセンスが分かれば似たものを再現することはできるでしょう。しかしながらその実ときとしてそれは似て非なるものとしてのものでしかないケースも往々にしてあります。その様なケースでは、たまたまその似て非なるテクニックを身に付けたものが母屋の名前を語り世にそのあやふやな知識で公言することで、多くの人を結果的に失望させることとなります。

このケースでは一時は軒先を借りて母屋を乗っ取ることとなったとしても、その母屋を乗っ取ったと同時に自らそれに火を放ちます。その母屋である創始者の信頼を失わせることとなり確実に創始者の首も絞めてしまいます。せっかくの優れた技術がそこで得たいの知れないものまがい物・・・などという不当評価を受ける結果となります。

これではパターン1の軒先を借りて母屋を乗っ取ったよりも悪い一番恐れている、共倒れですね。結果として受益者たるべきクライアントには、そのワークサービスが受けられないこととなります。これによる損失は大きいです。

えてしてノーベル賞を受賞したもののことを調べてみれば、ときどきダーウィンとその信望者との関係とかなどなど不可解な権利の主張関係があります。・・・どこの世界も、どこの業界も同じなんですね。

まぁ、私のように世の中に対してのインパクトがまだまだ少ないものではあまり心配は要らないのかもしれません。ワークテクニックやそのワークにより生まれた何百何千もの条件下での効果測定データ・テクニックコンビネーションなどによる技術の確立によるデータは僕の頭の中とパソコンデータベースとレポートにしかない状態ですし、それらを公表することもまだまだおこがましいところです。

■2000/07/24 (月) ★ワークスペース&ワークツール編★

見回す限り決して広いといえないワークスペース。
でも、ワーク中の効果を挙げるために、よいかもしれない、というものは積極的に導入した。

そのおかげで見えないたんすの裏やあちらこちらに”備長炭””トルマリンの粉末”などマイナスイオン効果が望めるものが敷き詰められている。
ウォーターメロントルマリンという治療効果をアップさせると言われているフラワーエッセンスを噴霧している。もちろん無害。
Mリングの利用。お水がイオン分解されておいしくなる機械で、最近家庭医療器具としてお墨付きが出たそうです。Mリングをかけた周囲2〜3メートル以内のエネルギーの流れを良好にする・・・らしい。
効果のほどは貞かではないか実感しにくいがでもワークをしている側の気分の問題が大きく反映すると思うので良いと思う。

環境音楽。インストゥルメンタル。波の音、鳥の鳴き声、その他クラッシック。その日の気分によって変わります。以前はエンヤなどの英語の歌なども流れていましたが、クライアントの中に英語の訳を頭の中でしてしまうのでリラックスできないというクライアントがおられまして「もっともだ」と納得しましてかけないようにしました。
小さいながらのワークベッドも日々活躍してくれています。

そしてあまり本格的な解剖人形とか好きではないので、アメリカの子供たちのプラモデル「Visible Man」男性編:(50センチくらいの高さがあります)と経絡人形と骨盤人形。そしてもっとも人体の構造のレクチャーに活躍してくれているのが黄色いゴムのスケルトン人形に針金を括り付けた自由自在のポーズを作り出す優れもの。説明用の道具はほとんどおもちゃ感覚で集まっています。

その様な努力の甲斐もあり、知人の中で感の鋭いものが「この場所にくるだけでエネルギーが満ちてくることがあるんだ」といってました。僕もそのような非常に強いパワーを鮮明に感じるときがあります。いくつもの難解な問題を解決し、ワークで疲れきったときの体を短時間で癒してくれました。

ですので、この場所以外での施術のワークをすることはあまり考えられません。

■2000/07/23 (日) 不妊症のクライアントへ★

不妊症として悩まれている女性がワークを受けに来ることがあります。
しかし最初にご自身が「不妊症で困っておりまして・・・」とおっしゃる方は、誰一人としておられません。
他の人に打ち明けることができない悩み深いものであることが窺い知れます。
では、なぜ不妊症だったのかがわかるかといいますと、後日妊娠されたとのご連絡を頂くことがよくあるからです。

不妊症になられる方の場合、様々な原因があると思います。
例えば男性に原因があるケースも最近増えているようです。
その場合ではあまり私どもの方に報告がないようです。
女性の場合、生殖器系の卵管が子宮後屈によってのびてしまって不妊症となられるケースが多々見受けられます。その場合は医師により卵管の通りをよくする処置をします。それは大変痛みを伴うこととたまたま以前キッズレスパーティというメーリングリストで読みました。おそらく私のところへ後日妊娠のご報告をしていただいた方のほとんどがこのようなケースの方のようです。

すべての女性のクライアントがということではありませんが、統計的に8割の生理痛がある女性が改善し、生理不順の方も7割の改善率。強い生理痛がある女性や無月経状況にある方の場合、不妊率が高いということです。そして不妊原因の中でも上記の障害がクリアできればOKということが多くあり、それを考慮すれば不妊症でお悩みの方にはかなりの朗報だと思われます。

■2000/07/22 (土) 身体能力へのステップ★

背骨の周りの筋肉、肋間筋、腹横筋、内・外腹斜筋など体幹の筋肉が軟らかいこと。

イメージは”魚”。
魚のからだをイメージして頂ければいいでしょう。
手足とは、大変便利なものですが、ついつい小手先で私たちは体を操ろうとします。
それではパワー不足。身体の中心は”胴体”にあります。その胴体よりパワーを引き出すことが出来るような基礎を上記の筋肉を深くゆるめることによって作ることが大切です。

それは例えばプロで第一線で活躍している野球選手やダンサーその他多くの方々の動きを分析すると出てきます。

■2000/07/21 (金) ワークのときのスタイル★

私はワークのときは普段着です。ジーンズにTシャツ。昔っからです。^^!
ワーク用の白衣は持ってます。整体の専門学校に行っていたときに買いました。が、きませんでした。かなりおいおい!って周りから見られてましたけど。
普段着でもいいんではないか、というより僕は普段着の方がむやみにセンセイとかいわれないのでよいです。基本的に他の方を先生と呼ぶのは抵抗がないのですが、人から呼ばれるときは強い危機感を持ちます。以前教育実習で教壇に立ったときにはさすがにそんな事言えなかったんですが^^!でもいまは違いますので。
服装の与えるイメージって大切ですよね。制服によって、着た人の意識が高まり、周りの受け止め方も違ってくる。きっとワークも制服によるプラシーボ効果で何割分かの身体に良い影響を与えるかもしれませんね。

普段着では普段着でのメリットっていうのもかなりあります。肩肘はらないぞ!って先に見せているぶんクライアントとフレンドリーに話し合えます。他にもいろいろあるんです。

あと施術をおこなっているときのクライアントのスタイル★

現在私のところでは女性にはスパッツにTシャツ、男性にはトレーニング用のズボンとTシャツをお貸ししています。なかにはご自分の愛用されている着替えを持参しているクライアントもおられます。

女性にはブラジャーの着用はOKと伝えています。着用されない方が胸椎の解放や肋骨の可動がスムースになって呼吸が深くなりリラックスの度合いがよくなります。しかし女性の場合男性のワーカーだからちょっとという意識があってはリラックスもなにもかなえられません。でも女性のワーカーがワークをおこなう場合には、女性のクライアントは絶対に未着用にしたほうがいいでしょう。

■2000/07/20 (木) おばの病気+頑固な母と姉★-1

個人的なことですが、田舎の母の姉が重い病気にかかったとのことを電話で知りました。母はショックを受けたと同時に、不景気のさなかですので入院費用などが必要となり四苦八苦なのが伝わってきました。
私は子供のころ夏休みになると田舎へ行きずっとご厄介になっていたものですから、大変恩があるおばですから同様にショックを受けています。

いつなんどきにこのような健康上の問題が浮上するかわからないものです。

とりあえずのところうちの母や近所に住む姉には、なにかの身体的な不調がないようにしていきたいと願っています。そして身近にいる母にはもっとも重要なワークテクニックの神髄のようなエッセンスを伝えます。でも、その重要さをどんなに真剣にかたっても1/100も理解してくれません。まさに糠にくぎ状態で、疲れると、「あぁ〜疲れた、ちょっとここなおしてくれ!」とのいかにもわたしゃ疲れてるんだぁよという感じで命令される。しょうがないなぁ、もっと大切な自分での対処の仕方を伝えているのにとブゥブゥいいながらもケアしている。なんだか不毛なような気がする。敗北感を感じている。・・・で、それ以上に徹底しているのは姉だ。姉はとある施術者に10年くらい前にお世話になったことがある。それ以来のその施術者との友好関係を続けるため、どんなにこうした方がよいよと僕が勧めても、「そんな事は聞きたくない!」と逆切れをする。幼少よりあまりこれは恐いと思った経験はないが姉の逆切れだけは命懸けで切れてくるので恐い。

いいわけがましいことですがクライアントのプライバシー保護でもちろん身内にもクライアントの身体状況がどのようにあるのかとかを不用意に口に出すことはありません。ですから自己アピールできるチャンスがとても少ない現状であるからよけいそうではあるのですが。だから唯一のこと、「いま和歌山から飛行機で通ってきている方がいて・・・」や「いま新潟から新幹線できて頂いて・・・」「タイからきている方が・・・」など、ものすごい遠回しの言い方になります。遠くから来て頂いても、それだけのメリットがあるのだと伝えたいんですね。・・・

■2000/07/20 (木) おばの病気+頑固な母と姉★-2

こんなように身内が変わっていかない(しかし母はなんやかんやいっても65歳になったのですが、私のワークスキルが向上するにつれて年々若くなっていっています)この状況を見て、まだまだもっとがんばらなければ。いつかは身内に認められるような活躍をせねばなるまい!そう心に秘めてがんばる毎日です。
でももし私がよっぽど万が一間違って有名になっても母や姉はマイペースに私のワークスキルを「ふんっ」って吹き飛ばしてくれるでしょう。・・・・・とても励みになります。やっぱりワークテクニックが優先するのではなく、僕に人徳のようなものが備わってくることこそが、母や姉対策の解決の唯一の方法かもしれませんね。

年々うちのお寺のご住職をワークさせて頂いたりする機会などがあったりで少しづつは株は上がっているようですが、はてさてこれからどうなることやら。^^!

■2000/07/20 (木) 身体能力について★

身体能力を向上させていくことにより身体の動きは無駄なく効率的に働き出す。
そうするためにはいくつかの注意事項がある。
@15〜18歳くらいまでで自分の身体の使い方のパターンを身に付けて、その”殻”の中で一生を送ろうとする。動き方のパターン化は、動きの効率から考えると歩くためには@身体を立ててA足を上げて〜などなど数十ステップもの事柄を無意識のうちにおこなってくれるメリットがあるが、その動かし方にすでに身体を固めたり負担がかかる要素が入り込んでいるときには確実に動きが悪くなり体調が思わしくなくなる。ある意味これを老化といって自ら納得してしまい後の手を打たないのは考えようなもの。80代の男性で歩くのがやっとのクライアントが凛と歩けるようになったことを目の当たりして老化といってすべてを片づけることのいいかげんさが感じられました。
身体の使い方を細部にわたって改善していくプログラムが必要となります。
A筋肉の使い方を

先日80歳の男性がワークを受けに来て頂きました。

最初は歩くのもやっとという感じで、年齢通りのお姿でしたがワークが10セッション終了時には凛と立たれて写真に収まっていただけたことが印象的です。
老化だから・・・って本当は老化で進んだ身体の不都合以外のものも老化で押し込めてしまっていたんだということを改めて感じました。

昨日見たテレビには、子供たちのからだがおかしい!っていうもので背中が曲がってしまっていたり体温が高温過ぎる子供やX脚のオンナの子達。それも保育園に通っている時期から小学生という生命力があふれた元気の盛りの子供たちがその様な状況だそうです。

そのような形になっていくにはそれを引き起こすための原因があるはずです。
そのひとつに身体の使い方のバランスの悪さにより引き起こされる”身体のおおきな歪み”という現象に着目して見てください。

おもしろい話しなのですが、ワークを受けて”身体の使い方をブラッシュアップ”されますと、姿勢がよくなり以前は病弱だったという方が気付いたら周りの人よりもずっとスタイルもよくなり変わっていったというレポート報告が多いのです。
その点の秘密を理解しているのは日頃ワークをしているワーカーには強く理解できることなのです。

■2000/07/19 (水) ペインフリーについて★

一時的な痛みの解放は比較的簡単なケースが多いです。
例えば骨盤の調整をして仙腸関節を調整します。その仙腸関節の調整により同時に身体全体の関節に関係がある重要な関節が仙腸関節ですからこの関節の可動域が上がれば全身の関節がゆるみだし同時に筋肉の硬化も改善されていきます。そしてペインフリーの痛みのない状態を作り出すことが容易です。そしてそれでもちょっと効果が薄いという方の場合には頚椎の調整を次に行います。頚椎は自律神経系の脳と脊髄との関わり深いところです。自律神経系のダメージがある方の場合、頚椎の調整や同時に後頭骨の調整をしていくことにより、自然にからだがぴくぴくと痙攣していき自動解放されていることを観察される方が多いでしょう。
おそらくここらのテクニックについては通常のボディワークをされている方よりも、整体術の方やカイロプラクティックを学ばれた方などの法が得意な分野かもしれませんね。
これらの調整により身体の主に表層筋が軟らかくなります。それにより関節が曲がらないことにより起こる牽引痛などは驚くほど簡単に軽減することも多いのです。
しかしこれだけでは症状の重いクライアントの場合は本当の一時的な痛みの減少した状態を体験できるという意味合いでしかないようです。
それでは僕は納得できません。
結局のところこの一般の施術院などでおこなわれているメインまたはサブメインの仙腸関節の調整などは単なる身体を軟らかくするための完全な下拵え程度と考えており、結局はより本質的に持続的に身体を効率よく改善できる筋膜解放テクニックがメインでより重要視しております。

■2000/07/18 (火) ワークテクニックを多くの方に:講座開講希★−1

ときどきクライアントから「一家にひとりあなたがいるとたすかるよね」といっていただきます。
そのお言葉を頂くとき感謝しています。
でも僕は「マカロニほうれん荘」の土方さんのように分身の術がつかえません。

そんなとき施術家やヒーラーの方々などが、一般の方または医療福祉関係の方を対称にそのテクニックを伝えるような講座を開いております。一般の方を対象にする短期講座では、一回そのテクニックの体験をしたり聞いたりしただけでは、そのテクニックの神髄をお伝えするには困難ですし「モノ」になりません。「モノ」にならないワークテクニックを行うことは非常に危険ですから中途半端にならないよう注意が必要です。ですから基礎講座から応用講座までのステップを用意して、基本的なテクニックを繰り返し練習していきます。おそらく上級課程まで行かれれば初級過程で修得した基本的技術をさらに進化させるために、様々なワークテクニックや理論を中心として、基本技術の向上と完成を目指すのでしょう。

これらのようなワークテクニックを伝えていこうという講座の開講には多くの仕込みの時間が必要です。まずは一から現在の自分のワークテクニックやその哲学を他の方に伝えることができるような文章に組み立てることができなければならないし、同時にテキストも造らなければならないでしょう。そしてテキストの製作をする段に置いてはそのワークテクニックを私が伝えるのに際して著作権のようなものに引っ掛かりはしないかなどの心配もあります。今私がつかっているテクニックはどれも原形をとどめないほど様々なワークテクニックが交じり合っていて、使っている本人どのようにアレンジしているのかを思い返したことがない程です。テキストも既存の書籍をベースは参考にしていけるかもしれませんが、全くのオリジナルから作り上げなければなりません。テキストづくりとかは以前のむかし取ったきねづかでそれほどおっくうじゃないです。でも時間がかかることは必至。普段のワークを行いながら間を見てテキスト作りやコース設定など、他の施術者で講習会を行っている方々は本当によくがんばっているなと思います。頭が下がる思いです。

■2000/07/18 (火) ワークテクニックを多くの方に:講座開講希★−2

ワークテクニックには、大変修練が必要なものもありますし、リスクが大きいものもあります。
その反面、おそらくこのテクニックだったら、一般の方でも学びやすく効果もあり安全できっと助けになるのではないかというものもあります。ひとまずは後者のようなテクニックを厳選して初級講座などを地道に開きつつワークテクニックのレクチャーの経験を積んでいければと切望しています。”ワークテクニックを披露すること”と”ワークテクニックを伝えること”では、行う作業行程が異なります。「どうやればわかってもらえるのか」「どうやればこれ難しくってやっぱり私にはできないと言われず、楽しく身に付けてもらえるか」。ひょっとしたらワークなどが未経験の方が本格的に将来整体やカイロプラクティック、ボディワークなどの道に進もうかと考えている方の、または考えるきっかけにもなるかもしれません。きっとすでに施術をされている方々にとっては私どものところのような知名度のないに等しい講習会を受講しようという肩が入るとは思えませんので、対象が一般のワークテクニックに興味があってどんなものなのかを修得したいという方になると予想できます。ある意味、客観的にワークを観て頂きますと、施術者の方々でしたら当たり前のことでも一般の方ではOh My God!という感動的なシーンもあるでしょう。

そして地方のクライアントの方でなんどもワークを受けるために通うことはできない方などにも、できたらワークテクニックのいくつか有益なものを修得して頂き日頃より活用して頂ければと期待しています。アトピー性皮膚炎を持たれたお子様(重症過ぎるとケアはお母様では難しかもしれません)のお母様にぜひという気持ちがあります。

できれば私のワークテクニックがどこかで誰かに伝わり、そしてより多くの方の体への癒しがかなうこと。
ちょうど一本のろうそくで他のろうそくに灯を点しても、元の一本は消えない。きっと他のろうそくの火がともったことを知り喜び、より強い灯を点すことでしょう。

がんばって企画を練らねば!

■2000/07/18 (火) トレーニングについて★2

体型が変わっていくことも当然なのですが、同時に筋肉の質が非常に軟らかくしなやかなものに改善されていることに気付きます。身体をゆるめることが身体のスムースな動きを創り出します。そのゆるめたからだを作るように注意を払えばそれの見返りにより柔軟性のあるすばらしいからだへと生まれ変わるのです。なんとありがたいことではないでしょうか!それにより女性ではいつまでも美しく張りのある肌をつくり、美容には驚く程の効果があります。男性も若々しい!きっとこれこそ身体に対してのいたわりと感謝の気持ちを持ちながら生きていく姿勢に対しての自然神からのプレゼントでしょう。

間違った筋トレはリスクが大きいのです。からだのたくましいイメージは屈強な筋肉のイメージ。ちょうどアーノルド・シュワルツネッガーのような筋肉隆々の状態でしょう。しかしボディビルをされている方は、よほどすばらしいトレーナーについたり注意深く身体の仕組みを理解していない限り身体の硬化が進み一度風邪を引いたら一月や半年もくすぶります。これは健康ではないですね。

■2000/07/18 (火) トレーニングについて★1

僕は中学生時代は、家で腹筋を鍛え腕立てをしていた。たくましいボディを作りたいという気持ちがあり、それにはまずはトレーニングが大切だと考えてのことだ。ひ弱そうな体なのだが、なぜか平気で腹筋200回、腕立て100回などのメニューをこなしていた。しかし、あまりたくましい身体とは言い難い肉体の作りであった。
トレーニング量が足りなかったからそうだったんだ、それも一理ある。しかし今の身体の理論を理解してからでは、それ以上のトレーニングをしていなかったことが幸いだったことを喜んでいます。
「やつはかっこいいからだをしているよな!」そんな言葉をかけられたくってやっていたのでしょう。それともひ弱だった自分の身体が、将来を不安なものにし周りの人たちや仕事などと対抗できないと危機感を抱いたからです。
しかしたくましいボディを持つという目的は達成されませんでした。

体型は、その人のからだの使方が良く現れます。それゆえに一時的に身体をトレーニングしてみたとしても、トレーニングをしていない時間が有効に体型を整えるために働きかけていたかどうかを考えれば、目的が達成されなかったこともうなずけます。一日のうちの1時間トレーニングは、起きている時間が16時間あるとするとそのうちの1/16に過ぎません。わずかなものです。そしてそのトレーニング内容も呼吸を止めながらウンウンとうなり声を上げて力みながらでは身体のせっかくのしなやかさを失わせる自己破壊的な行為であったと思います。いまは意図的に身体の使い方に注意を向けるように意識を集中させている時間が増え、わずか1時間のトレーニングとは段違いのレベルでの身体の体型のメンテナンスが進んでいっています。何らトレーニングのようなものを日頃行わなくても(ワーク自体がかなりのトレーニングになっているかもしれませんが)どれだけ体型が変わっていくのかが楽しみです。身体の使い方をよりスムースにしていくにはどのようにしていけばよいかの気づきをえることにより体型や筋肉の質、姿勢、運動方法などをブラッシュアップをかけていきます。自分の身体に気付いている時間をより多く増やせば、そのブラッシュアップは1時間程度のトレーニングでは比較にならない効果を生みます。

■2000/07/18 (火) ボディリーディングについて★★

顔の歪み具合を見たり姿勢の歪み具合や立位姿勢や歩き方などの運動のパターンを見ることで、身体のどの筋肉の強弱があるのか、バランスが崩れているのか内臓器官的にどの箇所にグレーゾーンが存在するか、または将来どのようなリスクが降りかかってくるのかを見抜くテクニックがあります。
施術者同士技を磨く上で、町中に出てよくチェックしていました。
A「あの人は腰痛で腰椎5番左側。呼吸器系に制限が強い」
B「あの女性は消化器系の働きが悪い。主に小腸。」
などなど、一日渋谷の街を歩いて何をしているのだか。
もちろん占い師ではないから、過去のデーターとすりあわせてなぜその歩いている人がそのような状態になっているのかについて同レベルの施術者でしたらA/Bともに全く同じ意見を述べ、そして徐々にその解釈からより細部にわたってその予想の幅を広げていきます。その努力によって、初めてワークを受けにこられた方が前に座って頂いたり歩いたりしている姿を見て、顔の歪みはどうか、頭は左右どちらかに倒れていないか、歩くときに足の上げ方はどうかなどなどの情報を適確に把握します。その情報をもとにクライアントの欠いて頂いた書類を見てその情報をより深く見ることが出来るように肉付けしていくのです。

ちなみにけっこうしゃれにならないほどボディリーディングは役に立ちますし、密かに隠れた身体のコンディションダメージを発見いたします。顔写真とか全身の直立状態の写真、または動いているビデオなどをチェックすることによっても同様にかなりの線まで判断することができます。

でも結局はこれも判断する材料であるだけで、あやふやな箇所なども多く参考程度かまたはより深く身体の中をチェックするための取っ掛かりという意味合いが強いもの、ということを忘れてはなりません。

■2000/07/17 (月) 個人的なこと★バレエダンサーのクライアント。2

彼は私どものところへこられる前、バレエの練習をすることが自分自身で納得してできなかったときがあり、それでも体型を整えたり体のパワーを保ちたいという気持ちでとあるスポーツジムの体の各部位をパーツパーツで鍛えるマシーンにて全身を固めてしまいました。かなりその固まり方はすさまじいものがありました。もともと身体能力が他の常人よりすぐれたものが身体を酷使し筋肉のしこりを付けるとここまですさまじいことになるのかと驚かされるほどでした。顔は大きく歪み、体の線は崩れ、精神的に鬱の状態のかなりひどい状態に陥っていました。きっと彼自身もうすこしで自殺を考えるという手前まで行くところだったでしょう。これは誇張ではないのです。そのようなからだでしたが、幸いタイムリーに私のワークをお受け頂いて見る見るうちに嘘のようにからだが変わっていきました。もともとの身体の柔軟性がある方ですから解放させるためには最初は鬼のように力と根気と根性と汗と涙が必要でしたが、彼はケロッとそれを乗り越えました。その変わるときには他の人では決して聞けないような腹部の巨大な解放音が鳴り止まなかったことを覚えています。体中の筋肉が彼の内臓の息の根を止めようと協力していたのでしょう。さすがに私も驚きました。
いまでは体の筋肉は30代後半の身体ではなく20代中頃か、均整のとれ方でいいますとそれ以上でしょう。きっと私の方の筋膜リリーステクニックと同時にバレエのレッスンを再開されてぐんぐんと気力や体調を飛躍させているのです。ちなみに身体が整いはじめると頭の形がいびつだったのが奇麗に整い、顔の目鼻などのバランスがそろい、顔全体が小さくなってきました。そのような変化はある一定以上起こるものであることは、すでに何百もの臨床を経験した上で当然のことと受け止めているのですが、それがあまりにも見事なのです。帽子のサイズが頭が小さくなって合わなくなってきたり行き付けの美容院でもそれらのことを指摘されているとのことでした。
初めてすっげぇうらやましい!!ってワークをしていて思いました。
これからの彼の変化を知れば、他の人たちはきっと人間の身体の不思議さや崇高さなどを感じ取れることでしょう。

■2000/07/17 (月) 個人的なこと★バレエダンサーのクライアント。1

私どものところへ以前アメリカで16年ほどプロバレエダンサーをしていた男性がこられています。
その方は現在は現役を退いているのですが、いまでも自己のバレエの技術が飛躍的に伸びられています。それには例えば私どものところへきて身体のブラッシュアップに余念がなかったり、よりご自身の理想に合うバレエの先生やまたは身体を使いこなすための先生を求め練習に励んでおります。
その姿を見ますと彼ほどのレベルであればどう考えても彼自身が先生と呼ばれるほどの技量を持ち、経験を持ち、情熱を持ち続けているのに、です。個人的にその彼の姿勢を見て私自身彼自身の純粋な研究心と飽くなき成長に胸が詰まる思いがします。きっと華やかなステージ上に立って喝采を受けることの素晴らしさを知っている彼には、また舞台に立つことができる何かを企てようとねらっているのかもしれません。
それにしてもすばらしいです。
特に私がセンセイだよ!っていうような偉ぶるところなど微塵もなく、いつも振る舞われているところに底知れぬ不気味なものを感じもします。紙袋に包まれたなかに生き物のようなものがサワサワっていうような音を立てて、いつかは大爆発するような感じを受けます。その音が鳴り響いたときには、彼の今までの貯えられた夢が、まるでスゥ〜っと現実に入り込んでしまわれることでしょう。

なんだかそれをみているとかなりうらやましく感じます。
僕自身、少しづつは身体の使い方を自分自身でブラッシュアップさせていく際に改善を遂げていますが、彼の変化は驚異的です。

■2000/07/17 (月) ★身体の使い方がうまくなるメリット3

以前からおこなっている動き方の良し悪しを評価するために、体を動かしているときの自分自身の状態チェックが必要。

呼吸は止めていないか、浅くなっていないか。
顎の力は抜けているか、頬はゆるんでいるか。
舌に緊張は走っていないか目に力が入りすぎてはいないか。
首は上へ上へ伸びているか、肩が前に回り込んでいないか、顎は前に出ていないか。
胸に力が入っていないか、腰に力が入っていないか、足に力が入っていないか。
力みが入っているかどうかをつぶさにチェックしていきます。そしてあなたの行う動作の中に、ついつい無意識のうちに力みが入ってしまっていることを観察することができると思います。本来よい動きとは「軽々と小さなエネルギーの消費で最大限のパワーを発揮する」ような動きです。その状態に近づけていけば身体内部に無意識のうちにため込んでしまった筋膜の癒着やしこりの原因が減少していきそれだけでも大きな身体状況の好転が見込まれます。

ただし残念なことに最初の身体コンディションが思わしくない方の場合には、最大限身体の観察の重要性や気づきの大切さが理解できていなければ、上の身体のチェックをした時点をより解消させていこうという努力を独自にしていくことは難しいでしょう。その場合フェルデンクライスメソドなどの手助けが必要となります。そして動きを主にした気づきをえるボディワークを行う前に筋膜を解放するワークを受けておきますと気づきレベルが非常に深くスムースに進行していきます。

最後に僕自身ですが幼少のころはとてもひ弱でひょろひょろでしたし、病弱の一歩手前でした。歩くときには頭がぐらぐらぐらついてしまって操り人形みたいという風に言われてました。しかし、今現在では私の場合は整体などを他の人から受けることなく、立ち方や歩き方などや身体のより効率的な動かし方を追求していく上で、昔の状況から脱出できました。ただし時間がかかりました。あとトライアンドエラーで、自分の身体で最終的にその理論が正しいかどうか、納得して他の方に説明してもいいものかどうかをチェックしていきましたので非常な危険な状態を何度も味わいました。でも責任を持ったことを伝えたいのでという気持ちがくじけずに前進させられたのでしょう。そして同時にその研究レベルが向上するに従い身体状況もよりよくなっていくことを自ら理解できることを幸せに感じています。

■2000/07/17 (月) ★身体の使い方がうまくなるメリット2

またスムースに力を出していくのには考えなければならないことがいくつかあります。
一つは主動筋と拮抗筋の脱力をした状態を即座に造り、その状態から主動筋のみに力を入れること。そこには伸筋と屈筋の利用の秘密があります。
筋肉は縮むことによってのみ力を発揮します。一般的に筋肉を伸ばすという表現をとることがありますが、その動きを監察してみるとその筋肉自体が勝手に自力で伸びるということはできない仕組みになっておりますので、周りの筋肉によってその目的筋が引き伸ばされただけです。縮むしかパワーを生み出すことができないとしたら、いかに縮んだ状態を強くしていくことが出来るかです。一端は大きく伸びた状態となりそれがすばらしいスピードで縮むことができればその伸び縮みの差が大きければ大きいほどパワー値が向上してきます。そのためには日頃より縮めていたのでは筋肉疲労が蓄積しすぎてパワーが出ないですし、伸び縮みの量が少ないのでということでもあまり効率的な運動とはいえないでしょう。
そして例えば腕の筋肉では腕を上げるときに上腕二頭筋が主動筋となり上腕三頭筋が拮抗筋となります。
まず上腕二頭筋が縮み、上腕三頭筋が脱力状態です。このときはすぅっと何ら抵抗感なく上に手が上がっていきます。
ですが上腕二頭筋が縮められ、同時に上腕三頭筋も縮んだ場合には、主動筋、拮抗筋両者が縮んでいる腕が固定された状態となっていますから腕を上に挙げることができません。もしできたとしても拮抗筋の上腕三頭筋の縮んだパワーを吸収する力+上腕二頭筋の本来の手を挙げる力と二つの力がかけられてしまい、同じ手を上に挙げるという作業をしているのですがそのエネルギー効率は非常にこちらが悪いことがおわかりになるでしょう。この主動筋と拮抗筋両者に同時に力が入ってしまっている状態を”力んでいる”と呼びます。
ちなみにこの力みがはいいているときには上腕三頭筋の本来の腕を下げるための動きができていない状況ですから、その腕を下げようとする不完全燃焼の力がその上腕三頭筋内やその周囲の筋肉の中に残ります。その力は身体内部の筋膜バンドをより複雑な歪みの状態へと必ず変えていきます。

■2000/07/17 (月) ★身体の使い方がうまくなるメリット1

こどもにやさしくこんなふうにからだを使うとすごく楽だし楽しいんだよ!と教えてあげる。
楽な身体の使い方は、筋肉がふにゃふにゃで柔らかい状態。骨がしっかりと体を支えてくれているので筋肉が骨にぶら下がっている状態(ちょっと正確なイメージではないけどこう思っているとはじめはわかりやすいでしょう)。まるで体が水の入った風船のよう。ぼよよん、ぼよよん、っていう感じ。そうそうちょうど赤ちゃんのからだと同じような感触。
身体は常に深い休みを必要としているんでしょう。休んでいるから本当に働かなければならない根性所ではその休憩時にためられたエネルギーをいっきに発揮できるんです。そうぼよよん、ふわふわっていう感じがその休んでいる状態。ゆるんでいる状態。

また身体の動きを創り出すときにもゆるんでいるときの方が断然有利。
”動”という感じは”重い”+”力”という2つで造られています。
実は身体の重さをいかに力として効率的に変換できるだろうかということも、スムースでパワフルな動きを実現させるためには必須項目。そしてこの自分自身の身体の重さを利用するときには、体がふわふわと浮いているとかまるで空中に舞っているような感じが持てたときに最高潮に上り詰めます。それは”力み”という身体の動きを極端に悪化させ身体の硬化を引き起こししこりを創り出し身体のエネルギーを浪費させ身体バランスを崩すものがない状態です。最近武道系の雑誌などではゆるむことが大切だと高岡先生の書籍などや練気などの書籍で積極的に語られています。(練気では伸筋や屈筋の理解およびからだの重みの利用方法などをわかりやすく語った書籍やビデオなどが数刷出ています。)身体をゆるませることにより身体の重心を内丹田(へそ下3寸くらいのあたり)におくことにより、ちょうどダルマ人形がすぐに起き上がりこぼしのように立ち上がれるような安定性を生み出します。そのときの技の破壊力などは目覚しいところがあります。

■2000/07/17 (月) 触診について★

オステオパシー医のフルフォード先生の本を見ると、ティッシュを何枚重ねかにしてその下に髪の毛をはさみその髪の毛の状態を指先で言い当てるというトレーニングがあるといいます。
たまたま私もずっと昔にそれと似たようなトレーニングをおこなっておりました。
AMIGAというパソコンの基盤を修理するときにすべてのネジやチップなど不良品交換などを自力でしていたときに繊細でかなり緻密な作業もすごく役にたっています。少しでも接触が悪かったりはんだずれをしていたら動かないか下手をすると火を吹きますからそれが恐くて細心の注意力をもって事にあたっていました。かなり神業に近いところまで少ない工具でこなすようになっていました。(かといってパソコンオタクというわけではなく、仕事でAMIGAというCGに強いコンピュータを使っていてそれがアメリカのものでよくクラッシュをしてしまったので強制的に納期に間に合わせるようにがんばっていた。ある意味、人の神経系統もこの様なメンテナンスと同じような作業と考えられるところもある。ただし、人間の方が自己再生能力が強く俗に言われます自然治癒力があるぶんある一定の方向性を示せばその人自身の力で自力復仇してくれるぶん優れていると思います。)
あと一般に治療脈と呼ばれているものがあります。からだの調整をしてととのいますと一端身体内部のかすかな血流の脈とはまったくことなった脈が止まりそして数秒後にその動きが再開されます。その再開をもって身体内部の整合がとれていくというものをチェックできます。これは直接肌の上に手を乗せなければ難しいのですが最近では手の触覚が繊細になり生地の上を通しても感じ取ることが出きるようになりました。一般のかたではこの脈の動きを探し当てることは難しいでしょう。整体やカイロなどの学生でもやっぱり難しいっていっているほどですから。

また、身体の状況を見るときにどれだけ関節の硬さがあるかどうかなどをチェックするときも筋肉の動く量を筋繊維を触診しながら繊細に調べていきます。
これらにより情報を集めていくのが第一歩です。

■2000/07/16 (日) 好転反応について 2

また以下が好転反応とは呼べないと思うケースです。
・身体を部分的な解放に終始してしまいバランスがうまく取れなかった。
身体を解放するときには解放するための手順があります。それを見誤ると、当然身体のバランスが崩れた状態になり仙腸関節などに新たなストレスをかけてしまい痛みや発熱、頭痛などが引き起こされる。
・身体を解放するときにいきなりハードな手技やマッサージをしてしまい、俗にいいます”もみかえし”になります。それは皮膚表層の毛細血管が破れ、細い筋繊維まで微細な断列を引き起こします。
・または施術ミスによる不快感を与えること。これは施術方法が難しくリスクが高いものなどに多く起りますが、多かれ少なかれ人の身体の中に刺激をいれますとそのリスクは当然あるものです。そのリスクを軽減するための最大限の安全性を重視した施術方法を選択することが大切です。
クライアントが施術者や治療院などを選ぶ権利があるのですから、商品を購入するのと同じ感覚でしっかりその点を納得するまで説明を受けることが必要です。ときとしてそのことについてうやむやにするか説明を拒む施術院なども多くありますが個人的にはすばらしい腕を持つところでもクライアントの立場に立ったものの見方ができていないと言えます。クライアントはただ施術者にすべてを任すのではなく説明を受ける義務を持つと思います。
・身体の使い方がよくわからず以前からおこなっている身体を固める結果を引き起こす身体の使い方をし続けていることにより身体の痛みがぶり返すこと。
腰痛症のときは無意識のうちに体をかばうための歩き方を覚えて身体の痛みが現在で最小限に押える形を取ります。しかしこれは非常に左右のバランスを崩しながらどうにかこうにか動くという行動パターンでしかなく、これを健康な方におこなってもらいますとすぐにからだの調子を悪くします。いわんやクライアントおやです。
よって身体の使い方も、施術をしていくことと同時進行でおこないます。これはクライアント自身の意識の持ち方や行動力にもかかります。
私は、このプログラムを組んでいますから身体の改善のスピードやワークが終了したあとでのコンディションの向上もはかれています。私自身驚くほどの効果が数年前からのクライアントの調査により明らかにされています。いずれはこの考えが普通に取り入れられるようになればと願っています。

■2000/07/15 (土) 好転反応について 1

一般的に施術などが進んでいきますと身体の変化に伴い好転反応というものが出るそうです。
好転反応はどの施術の書籍を読んでもなんとなくぼやーっとした定義づけです。
ですのでときとして身体の痛みが出てきたらとりあえず「おぉ、これは好転反応です。ちょっと我慢すれば大丈夫ですよ」と魔法の言葉のように使われることが多くあります。
でもそのことに大きな疑問と不安を覚えるのは僕だけでしょうか。
私なりの定義付けを述べたいと思います。

・体質が陰性の状態からのリカバリーをするときに、身体内部の細胞一つ一つへスムースに血液が周り細胞の分裂が活発になる。その時に眠くなったりだるくなったりすること。
この状態が終了したときに、例えば冷え性が解消されたり低血圧で上が80程度の方が120台になります。当然不眠症という問題は解消されてしまうことが当然かと考えています。
・身体内部に治りきっていない状態で封印されてしまった炎症を起こしていたり筋膜のもつれや引き連れ、神経のもつれなどが解放されるときに、以前感じた同じ痛み等を感じる。たいていは過去に感じたときよりも痛みは弱く再現される。
またこれも立て続けに施術をしていくというのではなく、1週間おきなどのクライアントの血液の循環をよくしていきますと、重い椎間板ヘルニアを経験したことがあるなどの状態でなければ無痛の状態でやり過ごせてしまいます。

上記の二つです。

■2000/07/14 (金) そしてこころと身体の関係。エピソード2

またこれは聞いた話しなのですが身体が硬く、肩がまったく動かなくて手が上がらないというおじいさんがいたそうです。そのかたに事情により肩に麻酔をかけたのですがそれと同時に今まで硬くってびくともしなかった肩がぶらんぶらんの軟らかさになり肩が脱臼してしまいました。つまり身体的には非常に最初から軟らかかったんです!硬くするように自分の神経がその肩に命令を強く強く出し続けていたから硬くなっていた。それだけのことです。しかし麻酔が切れた時点でまたその肩は鬼のように硬くなりました。そのおじいさんは自分で肩に力を入れようとしているとは考えていません。でも無意識のうちに神経に強い硬化させるようにという命令が送られ続けるようになり硬くなってしまっているのです。身体をコントロールをしているところは、実は顕在意識という自分で意識できるエリアだけではなく無意識とか潜在意識とよばれるエリアまでおも理解していかなければならないということです。その無意識につかっている心の緊張や抑圧などが身体に対して多大な影響を出しているということを理解する必要にいたるでしょう。

■2000/07/13 (木) そしてこころと身体の関係。エピソード1

これはあるエピソードからわかるでしょう。2つ程上げておきます。
まず一つは、私の知り合いの女性の話し。たまたま腹痛を感じ腹部のレントゲンをある内科でとったとき、脊椎に大きな歪みができていて椎間板がずれる脊椎滑り症の状態になっているとの指摘をされた方がおられました。今まではまったく腰痛などは感じたことのないヨガのインストラクターをされていた人でしたが、そのレントゲン写真と当然脊椎がずれているのだから痛むはずだと聞かされて以来ことあるごとに激痛ともいえるような腰痛に襲われるようになりました。
・・・でもここで考えて見てください。実はかなり以前からその腰部の痛みの原因となる脊椎のずれはあったはずです。それはその脊椎の周りのしこりになってしまっている筋膜硬化の状態を見れば明らかです。ではなぜ急に痛みが自分の身体の中の状態を理解したら強く感じるようになったのでしょうか。
それを解く鍵の一つが「緊張性筋膜炎」というものです。
心身について強い恐怖や怒りなどが起こったりストレスを感じたときに身体は緊張しますよね。その時に起こる緊張はときとして筋膜の強い牽引効果を呼び起こします。そのストレスや緊張が起こらなければあまり痛くなかったのに痛みがあると客観的に突きつけられてしまった瞬間にその痛みからめをはなすことはできなくなっています。そしてその緊張性筋膜炎の状態はさらに強い恐怖や緊張を呼び起こし予想もしない悪いサイクルが仕立て上げられるのです。それを回避するためには、最低限緊張性筋膜炎で起こっている痛みの正体は自分自身の心が作り上げられた緊張から端を発しているということに理解がいたらなければなりません。案の定、その事を理解した友達の女性は自分の緊張の原因と真正面から向き合い緊張性筋膜炎による痛みを解消し、スムースに施術を受けるなどで解消していったのです。

■2000/07/12 (水) 施術と身体の使い方について

施術で身体の変化を生み出すということはわかりやすいでしょう。例えばそれは関節などにできているしこりを解除してあげることにより血液やリンパ液の流れを正常な量にしてあげるなど大変物理的な変化が見て取れるからです。

次に身体の使い方。身体の使い方は、16歳前後ですべて身体が成熟していったと同時にそれ以降16歳までにえた運動の仕方のパターンを繰り返してつかってたい処していくというパターニングに陥ります。そして身体の使い方のほとんどが個人差は大きいにせよ荒く非合理的な使い方になっています。運動をするときに最小限の労力を使って最大限のパワーを生み出すことを合理的と考えてください。例えば立つことをサンプルに考えてみましょう。骨というちょうど家出いえば大黒柱がまっすぐ積み上げられていけば非常に楽にからだを支えることができます。60Kgのコンクリートのポールを持ち上げるのは非常に重いですが、コンクリートのポールを一度垂直に立ててしまえばそのポールを立たせるのはちょっと手を添えて僅かにバランスを整えるために支える力が必要なだけです。またはしっかりと垂直に立たせることができればたまごでさえも一度立ったら揺らされるまで立ちっぱなしの状態を造れます。いわんや人のからだも同じ。合理的に立ち上がることを覚えれば、体を支えるのに今まで使っていた浪費していたエネルギーはなくなりますし、その体を支えるために筋肉のしこりを造っていたというパターンからも解放されます。

■2000/07/11 (火) 現在僕の目標はまずは3つのプログラミング

現在僕の目標はTMS理論とフェルデンクライスメソド(動き方の再評価を含む)と筋膜リリーステクニックを組み合わせて、一般の人にもスムースに受け入れられるようなプログラムを作ること。

一見するとTMS理論やアバターは心理的なもの、物事のとらえ方や自分の心の動きを理解するためのツール。
フェルデンクライスメソドは、身体内部の筋肉の動きの再評価と再構築。
筋膜リリーステクニックは、身体の筋膜の癒着があればそれを解放していくテクニック。

アメリカのホリスティック医学の先駆者アンドリューワイル博士がいうには、マッサージなどの効果は一時的なものでしかないということだ。
ときとしてその言葉が当てはまらない大変長期にわたって頭痛や腰痛などが改善することもある。しかし単純にマッサージを慰安の形で行うだけではそのとおりだということを認めざるおえない。
いくら深層部位の筋膜をロルフィングなどで解放したとしても、身体の使い方が悪かったり強い精神的ストレスが加わり緊張性筋膜炎になったらそれまでだ。また、身体の使い方が荒ければ簡単にその身体の歪みはまた一定の歪みを造るための運動パターンを神経が記憶していてそれを再現されてしまいます。そんなものだと僕は受け止めています。
ですので、結局のところ「施術+身体の使い方+こころと身体のつながりの原則について」のすべてがカバーできていなければならないと考えています。この3つの項目はそれぞれに相互作用があり、できれば3つの項目すべてを同時進行でより自然な状態へと変われるようにベースアップしていくことが必要です。

■2000/07/10 (月) ボディワーカー修行時代

私は以前、エステティックサロンとカイロプラクティックを足して2で割ったような場所で、施術のリーダーのような形で雇われて働いていた。

美容と健康には深い相関関係がある。
美しくなるためには例えば体型が整うことが必要です。ヒップアップした状態、美脚、腰のくびれができ、首が少し長くなって、そのかたの適正体重と変化していきます。そして顔の左右がまったくととのってシンメトリックになります。
通常顔の左右目の大きさや耳の高さ、顎の大きさ、頭の大きさや眉尻の高さ、鼻筋、口元などなどアンバランスになっていることが多いのです。
実際に自分の正面からとった顔写2枚を用意してください。そして左右の顔を合わせてみてシンメトリックになるかどうかチャレンジしてみましょう。

たいてい完全に左右対称になることは少ないはずです。
もし左右対称ならば非常にGood!
でもその顔の左右が対称になり体型が整うなどの効果が著しかったので、水面下で口コミでお客がひっきりなしに来ていました。
回数は20回近くかかっていましたが、その効果は持続的で非常に計算されたプログラムをエステと施術とで有機的に掛け合わせていたので信頼が高まったのでしょう。

残念ながら、私自身がその店での契約が終了し更新しないこととした翌年、たまたまその店のあった場所に行ってみたらもうなくなっていました。

・・・あのときには今よりもずっと裕福だった。。。はっきりいっていまは自分で経営してやっていますが貧乏の極みに近いです。
今は自分の行いたい本当のボディワークの修行時代に入り経済的には困窮状態ですが、施術効果は以前でもかなりだろうと自己評価していたところがいつのまにかそのレベルをはるかにしのぐほどになれた。
いまはこれでいいと思ってます。私のえたワークテクニックは、私のものであるが同時にクライアントのもの。クライアントの身体状況の変化のレベルが明らかに向上していくことが大切なのです。
今の修行時代と決めた日々を送る僕には。

■2000/07/08 (土) ボディワーカーのエッセイ

通常、ボディワークとはとか整体術とはとかカイロプラクティックとかなどとお話をするときに、PRの意味が込められてしまうと過大広告的によきに付け悪しきに付け話してしまう。

でもその様なことではなくって僕のボディワークでの仕事の可能性や思いなどを自分が思ったまま考えたまま書いていきたい。

ですから少しは日記的要素も出てくるとは思いますが、はっきりいって日記じゃないかも。。。その点をご了承ください。

パーソナルな面でのうち開け話もいろいろしていきます。
ボディワークにより、今までアトピーとか生理痛とかアレルギーとか腰痛(椎間板ヘルニア含む)など他様々なものに対処してきて、かなりの結果を出しています。エステにも引けがとらないダイエット効果や極度の低血圧のクライアントの体質の改善、そしてアトピー性皮膚炎の重い症状の方のビハクへの転身など。けっこうあげたら我ながら驚くほど。
年々ワークの研究が進みその効果については飛躍的に向上してます。数年前では自分自身さじを投げるしかなかった問題も自信を持って解決できるケースが増えてきています。(当然まだまだ納得しきるだけの状態ではないので日々勉強し続けます)そのおかげで仕事は口コミで伝わり忙しく毎日を過ごしています。

■2000/07/07 (金) ボディワーカーの夢とお仕事 オープン

ボディワーカーの夢とお仕事 がオープンしました



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