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■2001/10/05 (金) しこりの意味を理解する-1

●リスキーなワークをするカイロプラクター:つっかえ棒があるメリット・つっかえ棒を抜くリスクを知ると

ときどきある怖いお話。

日本人でごくごく当たり前の生活をされていて、骨盤のずれがない方を探すことは至難の業です。
町に出て歩き方や立ち方でチェックをすると、この人はずれていないだろうな・・・という方はほとんどいません。残念なことなのですが、これが現実。
余談ですが、大リーガーのイチローや新庄は、ほとんどずれてませんね。
でも佐々木投手はずれが大きいです。故障しないで投げ続けられていることが不思議です。。。

ここからが本題。
骨盤がずれているクライアントは100%頸椎のずれがあります。
頸椎とは首の骨のこと。小さな親指の先の大きさくらいの骨が7つあります。
そして先日こられました方のボディチェックをさせて頂いているときに、頸部(首の後ろ側)の腫れ上がりを見つけました。
お尋ねいたしますと、以前顎関節症になられたとのことで口が開けることが難しくなったとのこと。それを改善するためにお近くのカイロプラクティックにかかられたとのことでした。そしてそちらでおそらく頸椎2〜4までの調整を受けたのでしょう。それにより口を開けることができるようになられたそうです。
しかしそれ以降首の腫れ上がった感じが強くなる症状を訴えられるようになりました。
・・・もともと、顎関節のゆがみを改善するためには頸椎の1・2番〜4番までを調整したり、僧坊筋、起立筋などを解放することは大切なことです。そうすればときとして顎関節の円盤が削れていないときで急性の肩こり等によって起こった場合にはケロッとします。でも慢性の肩こりの場合は、ケロッとしても、簡単な対処法だけではまたかならず再発します。

■2001/10/05 (金) しこりの意味を理解する-2

しかしながらです。
頸椎のしこりはいきなり解放してはなりません。
「しこりがあるということはからだにとっていけないことだ」ということはお説ごもっとも。でも、それだけではそのしこりの存在意味を半分しか理解していないというしかありません。
もともとその筋肉のしこりはわざと自分自身の体を支えるためにつけたものということを理解しなければなりません。からだの偏った使い方があるので、それを効率よく支えるためにしこりをわざわざつけて、最低限のエネルギーで体を支えるようにと進化していったのです。それはたとえば母屋が古くなりゆがんだ状況となってしまったとします。傾いてしまったから、それでは倒れてしまうのでつっかえ棒をいれて支えました。それでどうにかこうにか立っている状況です。このつっかえ棒がなければその母屋は倒れて崩壊しかねないから、徐々にそのつっかえ棒をゆがみや傾斜の度合いが強くなればそれに合わせて強固な大きなものとしてつけていったということです。

ですのでカイロプラクターがいきなり、そのクライアントの頸部のしこりのみを除去していこうとマッサージをし、そして同時に自分でもここを揉みほぐすようにしてねと指示したことにより、頭という10Kgもある重いものを支えるためのつっかえ棒をいきなり抜いてしまいました。本来は頸椎がまっすぐに立つことができてスカイフックをキープできるようにするために、からだの下半身からのゆがみを改善していくことを、頸部の解放に先行させるかまたは同時進行で行う必要があります。
それがなされないでつっかえ棒としての首のこりを急に抜かれたクライアントは、首の筋肉が急激に柔らかくなりその筋肉でかえってより強く自分の喉を締めつけて呼吸を浅くします。そして首の骨のゆがみは、実は以前よりも大きくなってしまっています。。。それにより自律神経失調症の症状が出てきてしまいます。よくしていこうと願ってカイロプラクティックを受けたのに、状況が一端はよくなったのに後になると徐々にそして加速度的に状況がより悪くなることがあります。気をつけなければなりませんよね。。。

■2001/10/05 (金) ●便利なパソコン利用テクニック紹介

・パソコンが話をする、読み上げる
・Japanist:文字登録の煩雑さが不要になる

☆パソコンが話をする。
パソコンには読み上げソフトがあります。以前では英語でしか読み上げてくれるソフトがフリーソフトではなかったんです。
ですので無理やり英語で「僕は、鈴木です」を話させるのに、ずいぶんと苦労しました。

ここで、フリーソフトで実用に耐える読み上げソフトのことについてのURLのご紹介。
「読み上げツール」
http://www.asahi-net.or.jp/~tz2s-nsmr/sindex.html
設定等むずかしいところがあるかもしれませんが、
チャレンジしてくださいね。
ちょうど以前ISDNに加入するとあたった「メール読みマウス」のような感じに、
パソコンがなってくれますよ。ただしサウンドブラスターが入ってないとだめです。

☆Japanist:文字登録の煩雑さが不要になる強力ソフト
キー入力が60%減リマス!
富士通のJapanistホームページ
http://www.fujitsu.co.jp/jp/soft/japanist/
これをつかってみたらワープロ入力が驚異的にスピーディになります。
入力作業を省力化していくには必須アイテム。
私はこれを使うことによって文章作成効率が非常に大きくなりました。
絶対に使うべきです。コンピュータ館には、45日間お試しCD-ROMがおいてあるかもしれないです。

また、最低限現在お使いのFEPにメールアドレスを単語登録しておくことをお勧めいたします。
ぽんと入力し変換するとbodywise@mx13.freecom.ne.jpと変換されて出てきます。
そうしますとメールアドレスを書くときに、キー入力が省力化されるだけでなく、正確になります。
しかし長い文章ではATOKなどでは登録できないのですが、japanistでしたらかなりの長文も簡単に登録できますから、定型文の管理がクリップボードツールを使わなくてもできるようになります。

■2001/10/02 (火) ”2つではない”

”2つではない”という、魔法のワードがあります。
どんな魔法かというと、それは周りの人、もの、空間そして時間までも自分自身と一体のものであるという意識を持つためのキーワードです。
バグワン(和尚)という人が書いた瞑想の仕方がさまざまのっている「オレンジブック」という本のなかにある瞑想法の一つです。

その瞑想をするだけではちょっと意味が分かったような分からないようなというところがあるのです。
しかし今自分が感じていることがまったくのまっさらな状態のとき、デカルトが思い至った言葉「我思う、ゆえに我在り」という感覚が芽生えてきます。
自分自身が世の中を存在せしめている源であるというイメージです。
仮に自分という存在がいなければ今感じているこの世界は存在していないものも同じ事のはずです。あなたの意識・・・それこそがすべてにおいて周りのものを存在せしめるための認識器官です。あなた自身が、それは私とは違うものだと2つの離ればなれのものだと認識したときと、2つの一体のものと理解したとき、どのように心理的なまたは体感的な感じ方の変化が生まれてくるのかをよく観察してみましょう。からだの中から感じられる葛藤はどちらのほうが大きくなるでしょう。。。。

宇宙の成り立ちをイメージしてみるとわかりやすいでしょう。
宇宙という物質、空間的広がりそして時間軸ができました。なんだか私にはあまりにも途方もないドラマなのでイメージしにくいのですが、結局は一つのものが源となってそれがいくつも別れていまのすべての物質、空間、時間等々に変わったということです。
そのなかで今自分が感じているもの、それは昔はまったく一つのものからビックバンのような強大な爆発によってうまれた産物から派生した影を見ているようなもの。
もともと感覚器官すべては、より自分や周囲の環境を概念的につかみやすくするためのスクリーンのような役割をするだけのものです。それを宇宙が生まれてきた源に戻り”2つではない”と理解したとき、原始的で生命力あふれた喜びが満ちてくるときがあります。

”2つではない”というキーワードをときとして口ずさみます。ワークをしているときに、クライアントのことを親身に考えるときにも”2つではない”というキーワードがあれば、一つの大きな壁が乗り越えられるように感じています。

大切な呪文です。”2つではない”は。



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