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■2004/10/31 (日) 人体の幾何学

人体は幾何学的な法則を基にして形作られている。

世の中の組成物のほとんどのものは、
幾何学的表現が表出して眼に映っている。
何気ない日常の品々。
左右対称な動物。
雪の結晶、元素。。。。

そのなかに幾何学的な文様が刻まれる。
幾何学的なパターン、
そして繰り返されるリズム。

その法則に気づいて対象を把握する。
問題意識を持ち注意深く見つめれば、
そこかしこに法則は存在している。

人体もまさに多種多様な法則がある。
幾何学的な形状が連なっている。

あるものはこれを絵を描く素描の繰り返しで気づき、
あるものは体をよく観察する末に気づく。
人体の幾何学のパターンを把握して、
その幾何学的な配置ならばこのバランスに納まるはずとあたりをつける。
すると自分の描いた絵が見事に自然に見えてくる。
そのときに「人体は幾何学的法則を秘めているんだ」と驚く。
私は頭をガーンと殴られたような衝撃を感じた。
不気味にさえ思えた。

私はこの感触を得てからだろうか。
直感力が冴えだした。

法則を知ることでパターン認識を正確で容易なものとできる。
それ以上の成果を感じるときがある。

おそらくこの直感の大部分は、
特殊な繰り返される物や時間などの
パターン認識の延長線上を予測して出した解答だろう。
それは無意識パートで計算されはじき出される。
その答えをひらめきという。
ときとして啓示として自分以外のものから教えられたように感じてしまう。
幾何学的な(数学的な)法則と脳内の無意識レベルでの計算は、
密接に関連しているのだろう。
意識が無意識の領域のドアを開ける鍵。

幾何学性はその把握の仕方により見え方を変え化けていく。
どれが正しいか誤っているかの問題は追求しても仕方ない。
どれがその仕事に対して利用価値が高いかが問題。
だからその引き出しは多いほうがいい。

このパターンやリズムが読めるようになるとどうなるか?

□体を幾何学的に把握すれば。

体癖パターンなどもすっきり頭に入るようになる。
一を聞いて十を知ることが計算上予測できる。
よって読みが深まる。
体に対しての豊かな世界観が育ちだす。

世界観とは独自のもの。
体についてもそうだ。
それでいいと思う。

■2004/10/31 (日) ご高齢の方のワークをしてみて感じたこと

今、私は仕事に追われてはいるが、
時間の融通は利く。
だからそれを利用して研究目的を持ち許可を得て
ご高齢の方のワークをお引き受けした。
縁あって、という感じ。

70代後半の女性。
若い方々と比較にならないほど、
時間と労力と神経を使う。

私のワークテクニックはソフトなものも利用する。
だからそのソフトなテクニックで終始すれば、
ご高齢の方にも受けやすいメニューは作れる。
だが最終的にここまで肉体面を向上させたい、
そういうビジョンを持ちながらワークを行う。
ソフトなテクニックを繰り返し行うことで
うまくそのビジョンまでたどり着ければラッキー。
だが計算上、高齢の方は難しい。
ワークを続けることも間々ならないならば、
ソフトなテクニックだけで通すことも難しい。
とりあえず現在の私のテクニックではそう。

変化の乏しさ。
そして戻りの早さ。
個人差はあるがその両面が強く感じられる。
するとソフトなテクニックばかりでは経済性がよろしくない。

体をチェックするとき筋肉の硬化度を0〜10段階で数値化して意識する。
デジタル時計のように、
この硬さはいくつのように脳内で表示して、
常にそれを観て変化を感じ取る。

今回のワークでこれだけ柔軟にできる。
次回までにこれだけ戻る。
もちろん戻りが少ないほうが先に進める。
ご高齢の方のワークに不慣れなため、
その戻り値が大きいことに当惑する。
先が読めない。

ワークで筋肉を柔軟にしてもまだ奥がある。
骨の部分に溜まるしこり状の筋肉は
硬化セラミックのよう。

だがワークの回数が進んでご高齢の方が一言、
「この膝の痛みは一生続くのかと思ったよ」
といわれるとうれしい。
私から見ると、本当にまだまだ。

肋間筋の開いたままの上半身。
骨盤の開きすぎ。
驚くほどの脊椎の左右屈。
腰背部等を解いて脊椎を見たとき、
脊椎の本体的な歪みを目の当たりにして驚いた。
そして体中の各、大関節や中関節周囲には大きなしこりが見当たる。

この方は日頃、
仕事で活躍して元気な人。
それでもこうなのです。。。

大病になる前に、
体を若い頃の状態に引き戻すように努めてほしい。

一生続く痛みを持ち続けることは、
人生に不安を与える。
高齢だから我慢せよでは筋が通らないと思う。
そう感じさせてくれた。

■2004/10/29 (金) 体が動きやすく変わっていく喜び

本日関根がムーブメントを教えてくれるスタジオに行った。

個人レッスン。
30分前後の短いレッスン時間だが、
まじめに取り組むと足腰が立たないほど疲労する。
その分、体に対しての気づきは格段に高い代物だが、
そうはわかっていてもかなりきつい。

だがヨガマットを使ったり、
個性的なモビリゼーションを使ったりでの成果も多少あり、
いつも以上にレッスンが思うようにできた。
喜んでくれていた。

思うように体が動くと気分が最高にいい。
逆に思うように動けないときには悲しい。
自分の体でできる範囲内でトレーニングするよう勧められる。
だがそのできる範囲が自分の理想とかけ離れていれば、
そこで歩みが止まることがほとんど。
自分の可能性を早急に求めすぎる帰来は誰にでもある。

早くゲームの次のステージに進みたいのだ。
楽しいことがそこに待っていると夢見ている。
そこへたどり着くまでの時間、
楽しめる気持ちを持つものは強い。
だがその気持ちを持ち続けるものは少ない。

体の関節の稼動域が適正状態へ向かえば、
運動効率が飛躍的に向上する。

体の深部の筋肉の緊張パターンは強い制御系が作動するかのよう。
極端にその制御パターンの変更を嫌うようだ。
その膠着したパターンがうまく緩みだしたときに、
きつかったレッスンも楽しく感じられるようになる。

このような体験はそうそうあるものではありません。

きっとこのような体験を通して、
本来の自分の体の能力が開花していくものでしょうね。
ムーブメントを主にするワークと、
体に手技などで圧を加えるワークの連携効率のよさを感じます。

体を激しいエクササイズで動かしたときに、
はっきりと体の中で起こっている変化を捉えられるでしょう。
そのことに気づいてもらえるとき、
本当にうれしい。

手技だけうけているのでは、
次への飛躍は期待できない。
その意味を体で感じてくれる人が、
新たな感動をバネとして進まれるのでしょう。

■2004/10/29 (金) ボディワイズでのワークの目標は?

ボディワイズの目標は、
後天的に身につけた筋のしこりなどを解放して、
体の機能が発揮できるよう改善して生活充実を目指すもの。
医療機関でもないですし、
私は先生でもありません。

理想的な体の機能を発揮できるように改善できれば、
体の不調が少なくなるものです。
筋膜緊張パターンを解除したり、
所作振る舞いを学ぶことで体の不調のおきにくい状態へ。

ボディワイズの業務は、
そのような状態に体を移行する作業を
一部代行したりナビゲートする業務です。

体の筋組織のしこりが神経の誤動作により発生したり、
筋膜の癒着により発生する。
それは本来生まれたてのときにはなかったものであり、
後天的につけたもの。

ことばの語弊はあるが、
後天的に体に溜まったものを『浄化』する。
肉体を無垢な生まれたての状態に戻していく。

それで健康寿命を延ばし、
生活を充実させてくれる。
そのようなメリットがあると信じています。

----

身内が健康面でのピンチに陥ると、
私が借り出されます。
借り出されるというか自主的に、
自分の気がすむように動くことが多い。

状態が医師の投薬治療手前のとき。
そのまま悪化し医師にかかるまで手をこまねいていることはない。

私が仕事を抜け出してワークをしに行くためには、
それなりの時間的ロスや肉体的疲労を受ける。
だが近い将来に備えて早めに手を打つほうが賢明。
後々になって健康不良により医者にお金を運ばせるよりいい。

病気が悪化してから私が動くと、
10倍以上ワークが大変になる。
それでは非効率的です。

日頃よりワークスキルへ時間とお金を投資している分は、
身内を自信を持ってケアできるようになるための代償。
そういう意識が私の頭の中では少なからず存在します。
これはボディワイズの目標と違うものではありません。

■2004/10/29 (金) ヨガマットの丸まったものを利用して肋骨部分リリース

関根の協力を得て上半身のリリースを試行。
上半身を解放するとき。
肋骨部位が硬化著しいと、
非常に解けにくい。
それに深部まで肘などで圧をかけようとすると、
肋骨などに悪影響を及ぼしかねない。

だが呼吸器の状態を改善して肺を正常に機能できるように
改善するためには、
この肋骨部分が緩んでいくことは避けては通れない。
理想は生まれて半年以内の赤ちゃんのようなもの。

十分に下腹部が呼吸とともに上下する。
そしてその動きを追って連動して胸が動く。
このリズム。

腹が硬くなったり腰が硬くなると、
胸の乳部より上の肩周辺が呼吸で上下する。
胸肋関節の動きも悪いので肋骨の開閉差が少ない。
みぞおち部分の上下する横隔膜の動きも少ない。
上記のような苦しい面が出てきてしまう。

横向きに寝てもらいワークをする方法で、
肋骨をより可動域が大きく立体的に捉えることが可能。
だが横向きになることは、体の不安定さを伴う。
つまり仰向けやうつ伏せのように倒れる心配がない状態ではなく、
『倒れる状態』にあるのだ。
その倒れる心配により反射的に身を固める。
するとからだにこわばりのよろいを、
着られてしまうことになってしまう!

このよろいは肋骨部分を緩めるための阻害要因。
意外なほど大きな影響を持つはずだと考える。

ないほうがよい。

だからヨガマットを丸めてポール状にしたものを利用して、
どうにかこの倒れないようにする反射を抑えられないか?
そう考えたのです。

胸の前の胸骨にポールが当たり支えになるように。
ヨガマットのラバーだけではあたりがきついかもしれない、
それに支えの太さが足らないので毛布をぐるぐる巻きにして調整。

かなり独自の路線。

私が予想していたよりも下回る成果でした。
ですが一定の改善はあったように感じました。
過大な好転予想をしたことによる下方修正でした。
受けての関根にとっては横向きに寝るときよりも、
「安定感があり体が緩んだようだ、
その分だけリラックスできて快適だ」とのこと。

またこのポジションは「鎖骨の動きが非常に大きくすることができる」特徴があります。
胸鎖関節や肩鎖関節部分に癒着が進んでいる人には、
解きやすくできる姿勢でしょう。
ただ背部の肩甲骨も大きく動かせますが、
はがしにくい体勢です。
その点は工夫が必要です。

■2004/10/28 (木) 簡易なワークテクニックの講習

講習といっても、ごくごく内輪。
ボディワイズで働く関根に、
新しい?関節のリリースの方法を伝えたのです。

『ワークテクニックは眼で盗め』という主義ですから、
あまり詳しいことを教えたことはありません。
ですが今度のテクニックはとてもいいもので、
関根自身も身につけたいからということで教えました。

教えるときには、
必然的に私が教えながら受け手側に。
普段は受け手になるのを極端に嫌う私ですが、
そうも言ってられません。

最近は他の業務が忙しくワークから遠ざかっている関根ですが、
ポイントを教えたら容易に把握できた模様。
やり方がとてもシンプルなテクニックです。
たいていのテクニックは身につけるまでは
何度も何度も練習に練習を重ね効果を発揮できるようになります。
そうでなければ劇的な変化が起こることは、
あまり期待できません。

ですが今回のテクニックは「少し感じが違うのでは?」と見ていました。
案の定、容易に筋肉の深い弛緩効果が現れました。
最低限の体のことを知っていた関根だからできた、
ということもいえます。
関根も「へぇ〜。解けるんだ」という実感を、
解いたそばで感じることができたようです。

お陰で私の足や腰部は緩みが深くなりました。
ちょっと今の足腰のゆるい可動域の大きくなり、
ぐらぐらする感覚は慣れるのに時間がかかります。
でも本来は大腿直筋などを緩め理想的な立ち方を求めるならば、
この緩い自分のほうが練習になる。

バランス感覚を自分の体を動かすだけで鍛えられる。

不思議な感覚ですね。

自分の身を持って、
股関節などの大関節が緩むことは快適なことなんだなと思いました。

■2004/10/27 (水) 関節のモビリゼーションでわかったこと

『関節のモビリゼーション』といっても、
過去に私が整体の専門学校通学当時、
教わったものではありません。
AKA-カウンターストレイン-その他の要素を、
自分なりに複合して工夫したものです。

かえってこの関節のモビリゼーションということばを使うと、
専門家に誤解を受けそうなので念のため。

まだ未熟ではありますが関節技に精通してきて気づいたこと。

過去には以下のように考えていました。
『筋膜がしこり化という形で変質して硬化したと思っていた箇所』が多い。

だが関節のモビリゼーションで、
筋マッサージをせずに緩んでしまう箇所の多さを見て
『筋紡錘装置の誤作動』が私のイメージよりもずいぶん多いことに驚いた。
その気づきにより私の頭の中のイメージマップは大きく書き換えられた。

筋膜の緊張パターンによりニューロン誤作動が発生する。
内臓疾患により発生する関連痛もニューロン誤作動による。
または肘の内側をおすとビリビリッという痺れがあるが、
これもニューロン誤作動だそうだ。(感覚の地図帳による)
つまりニューロング作動を正常化すれば、
不快な痛みが減少するか解消される。

■ここからは極端なことばで語弊がありますが、
直感的に思ってしまったこと。
そのニューロンの誤作動、
それ自体が筋膜の緊張パターンにより引き起こされている「ところも」ある。
という表現をとることもできるのかもしれない。

ニューロンの誤作動が二次的にしこりを造る原因となり、
筋膜の緊張パターンを手放せなくなっている箇所が予想以上に多い。

そう感じられるようになった。

もちろん筋膜の癒着は体内に存在している。
それを処理するための方法論を再構築する必要があると考えている。

けっこうこのモビリゼーションは速攻で緩むものなので、
デモンストレーションワークには見ていてわかりやすい。

■2004/10/27 (水) 『ワーク説明会』考

今後の関根とワーク説明会を議題に話し合う。

私はワーク説明会+ワークテクニック解説という構成で、
試してみたいと考えているが。。。

関根は記憶しています。
ずいぶん昔ワーク説明会をしたときに、
不評な参加者がいました。
そのことを今も鮮明に覚えている。

私が必死に説明してかなり汗をかきながらデモしているのを、
つまらなそうにしてみている人。
そのときの印象が離れないようだ。
だからやってもそれはムダだろうという。
それならば20分程度の短時間無料でボディチェックをするか、
有料で90分程度の体験ワークの受付を再開するだけでいい。
そういう判断。
以前の説明会で落ち込んだのは、
私自身も同じかそれ以上だ。
彼女の意見もわかる。

私は説明会はお客様にとって、
どんな者がワークをするのかを
事前にチェックしたい場合には有益だと思う。
それに一度でも説明会などで顔をあわせておけば、
私のほうが顔を覚えている。
顔を見ればある程度からだ情報を獲得しています。
それに姿勢のパターンや動きなどを、
目ざとくチェックしてます。
だから縁がございましてワーク依頼をしていただけたときには、
私は精神的余裕を持ってお会いすることができてありがたい。

それに以前の説明会に来ていただいて、
実際にワークに後日通われた方は6〜7割と記憶している。
説明会の成果も十分ではないがあるはず。

最後は私が決定権を持つので私が決めます。
[責任者=責任を取るもの]ですから、
自分の信念を曲げては責任を取るときに後悔が残ります。
過去に状況は違いますが苦渋を飲んだことがあります。
自分の意志の弱さにより結局のところ悔しい思いをしたことが。
それ以来、人の言うことに流されるのは嫌になりました。
自分の迷いの隙に忍び込んできて、
結局は相手は混乱させて責任は自分に残る。
そして自分はそのものを恨む気にもならず、
自分の弱さを嫌になる。

それならばできるだけ多くの人にアドバイスを受け参考意見を伺い、
最後には自分の意思で「ベストの選択はこれだ!」と決断する。
こうなった場合潔く責任取らせていただける。
だから責任者なのだと。

-

今週中にボディワイズの今後を取りまとめて公示する予定。
関根のいうことを無視する結果で険悪なムードもありうる。

唯一の従業員を敵に回すか!
場合によっては致し方ない。

知恵で乗り切るしかない!

■2004/10/26 (火) ストレッチポールの上でワークに挑戦

母に協力を仰ぎ試行しました。

コアコンディショニング協会推奨のポールは、
多少の表面の柔らかさがあるとはいえ、
ウレタン素材です。

これでは難しいのですが、
私のストレッチポールは、
ヨガマットを丸めてあるものです。
全体がラバー製なので大きくつぶれます。
だから安定性がありワーク可能かと考えました。

ストレッチポールを背中に当てた状態の前に、
うつぶせの状態で先に脚部のリリースを使い背中および臀部を深く解放。
それから仰向けになってもらいストレッチポール状のヨガマットを、
脊柱起立筋の下に。
そして頭の部分はクッションを二つ折りしたものをまくらとして利用。

ストレッチポール上でのワークは、
ころころポール上で体が動きます。
それを両手を開き地面にてのひらをつくポジションに。
これでずいぶん安定しました。
ストレッチポール上で行うワークにより
起立筋が緩み腹式呼吸がしやすくなる効果を狙えるか、
または不安定さによりストレッチポールがないほうがいいか。
そのどちらかの結論を知りたかったもので。

結果としてストレッチポール上で股関節を緩める操作は、
良好な結果が得られました。
ポールなしと比較して2倍ほど緩んだ感触。
「こんなに緩んだのは久しぶりだよ」
そんな評価を受けました。

すばらしい効果がありました。

アスリート系の方々には、
福音となると思いますよ!
まだ試行実験段階でリスクが割り出せてないので、
お客様にはできるかどうか未定ですが。

ただ上半身のワークは、
手の支えを取らざるを得なくなるので、
危険なので行いませんでした。

■2004/10/25 (月) 近所のおばあさんのことで・・

椎骨と呼ばれる背骨が連なり脊椎となる。
腰椎は5個、胸椎が12個、頚椎が7個。

その椎骨の間に椎間板というクッションが仕込んである。
かなり強固なクッションだ。
脊椎を立てて生活する人間には、
このクッションが重要。
この椎間板が脊髄神経の出入り口を
正常にあけておくよう保護する役目もあるからだ。
この椎間板が強くつぶされることで、
椎間板ヘルニアが起こる。
椎間板の中のゼリー状の物質が外に漏れ出す髄核ヘルニアもある。

この椎間板が押しつぶされて可動域を失うことは、
自立神経系統の働きに支障をきたす。
それによりさまざまな内臓疾患を起こす一因となることもあると推測される。
同時に肋骨の動きが制限を受け胸腺が本来の仕事ができにくくなる。
免疫力が大幅に低下していく。

脊椎をみてこの狭窄が著しいとき、
現在何か起きていなくても安心はできない。

私の家系は癌家系なのです、
そうおっしゃられる方の脊椎をみると一様に脊椎の狭窄がある。
できるだけ速やかにこのような状況があると判明したとき、
何らかの手を打ってほしい。

また手馴れた整体師でしたら、
脊椎の全体の詰まり方を見て、
危険かどうかを直感的に見ます。
医師でない以上、
口にだすことはできないのですが、
遠まわしに危険を伝えようとする。
そんなサインを出すときがあります。

免疫力をあげることを目標に、
代謝をあげることや自律神経の働きが悪化している場所を改善してほしい。

脊椎の可動性は後天的にある程度よい状態を
施術などで維持できると思います。
癌を避ける根本的対処法ではありませんが、
有益なものだと思います。

----

癌になられていた近所のおばあさんが、
一昨日お亡くなりになられた。
80歳だった。
母と仲のよいおばあさんでしたから、
母からそのおばあさんのことをいろいろ話を聞いていた。
大変気丈で稀有な女性でした。

夜に外に散歩しに行くときに、
いつも挨拶をしていました。
路地先にたたずまれて飼い猫を我が子のように
見ていた姿を思い出します。

■2004/10/25 (月) 『1回〜2回で対応できないの?』の解答

ワークを1回〜2回で対応できないの?
と聞かれることがあります。

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私が母の体をケアしていくに従い、
膝の痛みや右かかとの痺れなど取れると、
「ほら、治った!」と母自身はいいます。

私は間髪要れず「ちっとしか治ってない!!」
と言います。

-

自分の技術で可能な理想体調まで持っていくこと。
そういう目標値を立てます。

母の体を観察します。
ここが旅の始まりです。
そして目標値に向かって歩んでいく道順を選び距離を把握します。

まだまだ目的地まで遠いところにいる。
それなのに少しの改善でもう大丈夫だと喜ばれるとき。

共に喜びたい気持ちもありますが、
気を引き締めてリードしていかなければいけません。

フルマラソンを走り出して3キロくらいしか走っていないのに、
「もうすぐゴールだ!」といわれると頭が混乱するのです。
楽なレースができる自信はない。
走りきれるまでどんなトラブルがあるかわからない。
それをかいくぐって知恵を絞って進まなければならない。

そう気合を入れて取り組んでいる場合、
自分が望んでいる状態を理解してもらえないことが悲しい。
自分の説明力不足を棚に上げた話で恥ずかしいですが。
数十、数百の情報をどう処理して伝えればいいのでしょう。
画期的な工夫が必要です。

正確にわかりやすく伝える書式が必要です。
[一般の方にもわかりやすく]。
すると専門用語が使えないことがネック。
高い伝達コストは実用性が損なわれます。
どうにかしたいことです。

----

私の頭の中で求める姿に到るには、
たいてい1回〜2回の作業で終わりません。

ワーク費用や苦労を考えると短い回数で済ませたい。
私が歯医者に行くときそう感じますし。

ボディワイズでは初回のボディチェックで
体全体に分布する圧痛箇所をチェックされます。
その思わぬ不快感が体のそこかしこにあることを知る。
すると簡単に済ませられないと把握できると思います。
あとはワークに価値を見出されるかどうか、
お客様の判断にかかっていることなのです。

----

母のために1回〜2回の対応で済ますことは手抜きとしか思えません。
自分なりに理想状態へと書き換えるまで対応したい。
技術力が足りなければ、
補えるよう研究します。

正直な自分の切望から、
ワークは始まるもの。

そういうものなんだなぁ。
そんな気持ちを再認識しました。

■2004/10/25 (月) 『等価交換の法則』が成立するかどうか

先日、母が検診で引っかかりました。

心配していたことが起こりました。
母に常日頃、
「この動き方をすればこの箇所がダメージを受ける」と注意しています。
なにかあればそれを改善するために
有益な教材を提供し続けてきました。

こちらが真剣に話をしているときには
聞いていますが本質的に変わりません。

知人に体調不良で病気を患う方が多い。
だが自分は元気に動ける。
そのことに自信がある。
それが裏目に出ています。

-

世の中には等価交換の法則があります。

物々交換が基本。
自分の必要なものを手に入れるため、
相手の必要なものを差し出す。
そして両者の生活がよくなっていく仕組み。

ですが自分に必要ないもの、
必要と感じていないものを与えられてもも身につかない。
そして相手から過分の物を頂いたときも身につきません。
自分の労力・時間・お金をその対価として支払ったとき、
物々交換による生活の向上のルールが成立します。
そのルールでは(win-lose)の一人勝ちは、
いつか(lose-lose)になり自分も破綻します。

だから与えすぎてもいけないし、
受け取りすぎもよくない。

ですから対価を支払いたくなければ身につかない。
代価は相手に金銭を支払うときもあるでしょう。
[金銭は対価の一種類に過ぎません]
知識の獲得なら常日頃より研究に時間・お金・労力を惜しまない姿勢をもち、
たまたまその解答を与えてもらったときも身につきます。
それは既にその知識を得るために相応に費やした労力分、
受け取ることができるのです。

つまり母の姿勢ではこちらが力をLoseして、
母も実のところ乗り気でないのでLoseしている。
最悪のパターン。

この悪循環を打破するため、
ワークコンセプトのプレゼンを行う必要あり。
母の中でその価値に気づき対価を支払いたいと思えたとき身につきます。

-

ですが今回はそんな悠長な状況ではありません!
家族に何かあったらワークでケアしたいと考えていますので、
ここは日頃の主義主張は一切抑えてワークに専念しています。

今、心底まじめにワークを勉強してきて正解だったと感じています。

不思議なのですが母にワークをする前に、
自分が気づかなかったワークテクニックアイデアが聞こえてきます。

ワークでは完全に基礎から立て直すため、
脚部の完全リリースから始めています。

■2004/10/25 (月) 相手の力と自分の力を利用すること

合気道でのひとコマ。

自力を利用すれば疲れます。
他力を利用すれば疲れません。

力は効率的に活かしたいもの。
相手が向かってくるならば、
その力を最大限利用します。

相手の体が動くとき主導筋の癖により体の歪みが生じ体バランスを崩します。
通常自分では気づきません。
その崩れた状態をもっと崩すように誘導します。
瞬間的に相手が向かってくる力の方向に加速力をつけてつんのめらせる。
または上方向や下方向へ力の進む道を変えてあげる。
そうなれば自分で体を立たせることができない状態。

相手の動きや体のパターンを把握して、
相手を崩すために、相手の力を利用する。
相手の力の方向を見るため観察すること。

-

では相手の力を利用することに注意を払えばそれでよいのか?

それ以上に大切なことがあります。
相手のウィークポイントを把握する際に、
自己の体に注意を向けます。

たとえば相手が首の骨がつかえているか?
それを見て取ったときに、
自分の首の頚椎の状態を振り返るのです。
もっとも理想的に使えていれば、
頭は宙に浮いたほどの軽さです。

たとえば腰のそりはどうか?
体の軸はどうか?

客観的に相手の状態を把握した上で、
自分の状態を振り返ってみる。

体のウィークポイントの場所には、
使えてない筋肉や骨や関節がある。

利用していないものがある場所が、
体の軸を崩しバランスを狂わす。

自分の持っているものを使ってないから弱くなる。

ならば利用していない体の部分を探す。
それに気づきそこを使っちゃえばいい!

それで貴方は強くなれる。
体の弱点を改善したから。

人間の場合、
機能的に体全体の利用ができること。
その上で動きを作り出せていれば、
強い生命力が内奥からほとばしりだす。

ただ既にその場所の関連筋がしこり化していれば使いにくいわけだ。
筋感覚が鈍れば現状の肉体利用情報が、
脳へくみ上げられていかない。
自分の意志の力で緩められない筋肉。
それを自力マッサージで解く。
ボディワークを利用してもいい。

そして使える体の場所を増やす。
使えてない体の場所を見つけて
使うように工夫し意識を保つ。

そうすれば自分の隠れた力を引き出すことは、
無限に可能であるように思える。

自分の力を引き出すこと。
これが健康維持促進に不可欠です。

■2004/10/23 (土) 知り合いの方へのボディチェック

今日(10/22)、知り合いのタイ式マッサージ店で働かれている方がお見えになりました。
以前こちらのほうに遊びにきていただいたことがある方です。

一度ボディチェックを受けたいとの連絡をもらいました。
そして今日、数時間ですが、
私のスケジュールで自由な時間ができボディチェックをさせていただけました。
お土産においしいケーキをお持ちくださいました。(感謝!)

同業の方なので説明が楽です。
専門用語も平たく言い換えなくてもいい。
同業であるゆえに似たような苦労をしているもので親近感もわきますし。

いろいろお話もできましたし楽しいひと時でした。

■2004/10/23 (土) ワーク戦略会議

夜に今後のワークに関しての戦略会議をしました。

現在関節をリリースするワークテクニックを
応用したスタイルを追求しています。
今まで行っていたものを大幅に改良。
それをお客様に提供できるよう試験を実施。
身内や知り合いの治療師に協力を募り、
効果測定と安全性を試験をしています。

その作業過程も進み安全性の確保もできると確認。
数ヶ月かけて経過を見てまいりました。
不都合なことが起こらないか、
問題点があったらそれをどう改善できるか、
そのデータをとり改良を繰り返しています。

何でワークがすぐ再開されないの?
というように思われているのでは、
そう推察しています。
だが検証済みのテクニックしか、
自信を持って出せません。
あとで後悔する結果が生まれるとは、
うちの廃業を意味しますので。

「勇気を持って早くやれ!」とアドバイスを受けるときもあります。
経営的には早く再開したほうがいいのです。
ですが、お客様にご迷惑をかけないようしたい。
慎重に時間をかけて、
信頼できる人に相談することも必要だったのです。

その検証が進みワークを受けた人の経過を観察。
安全性はよし、とレポートを受け取れて一安心です。
レポートの数を集めて客観的な評価を待っていました。

私のワークは一回や二回で一喜一憂するものではありません。
お通いになられていた方はお分かりのように、
深部層の筋肉にまで解放できていき動き方の改善ができてワンセットです。
そこまでするには各人のしこりの量に比例した回数が必要になります。
適切な回数を数名体験していただくのに時間がかかりました。
ほんとはもう少し早くデータが回収できるはずですが、
モニターして頂いた先生がご多忙でスケジュールが合わず長引きました。

申し訳ない。

効果について。
脚部の緩み方などはかなり納得のいく成績です。
脚部が緩めば体全体の筋肉が同時に緩みだします。
体を支える運動や体を移動させる運動など、
一番きつい仕事をさせ続けられる脚部には
予想以上のしこりの蓄積があります。
そのしこりは骨盤や上半身の歪みに影響を与えています。
足が解けなければ上半身や骨盤はまた元通りの歪みを再現します。
足が深く解放されることのメリットはとても大きいのです。

この結果を受けて自信を持ってお客様を迎え入れる準備が、
遅々とではありますが整ってきました。

よかった。

■2004/10/22 (金) 『金持ち父さんの予言』を読んでいて。

『金持ち父さんの予言』という本を読んでいて。

[世界の人口が高齢化し続ける]から
日本、フランス、ドイツ、アメリカの労働者を資産と負債に分けて表現。

現在は[資産]多くの労働者/[負債]退職者
将来は[資産]少数の労働者/[負債]多くの退職者

となるそうだ。
ロバート・キヨサキ氏の日本人の友人の中に経済の専門家たちもおり、
日本が遅くとも2006年までに破産する可能性は五分五分だそうです。

----

近未来に高齢者が増えることが労働者の減少する。
それにより経済基盤が今まで体験したことのない、
緊迫したものとなることは、周知のことです。

ですが『2006年までに』と年が明記されていることに驚きました。
二年後に迫っています。
ドキッとする予測です。
自分たちの世代は大丈夫、
そう思いたいが現実はそうもいかない。

超高齢化社会。
退職による労働力の減少。
そして経済の破綻。

安全ではない引退後の避難所しかない。

そうシビアなことばが語られている。
ノアの方舟(はこぶね)のように、
大津波に襲われる前に方舟をあなたは作るべきだという。
将来の危険を察知するものだけが生き残れたことを暗示したノアの方舟。
それを引き合いに出しているところは心憎い例えだ。

お上任せで未来を託すというのはたやすいが、
それを期待していても日本が破産すれば困難。
自分の身は自分で守る強さを持つこと。
この力がなければ大波が来たときに飲まれる。
そういう時代なのかもしれない。

しかし未来を見通す目を持てば、
未来は明るいそうです。

自分でビジネスを立ち上げること。
それは誰もができることとは思えません。
まずはビジネス・リテラシーを身につけ、
その投資が資産か負債かを見極めること。
そうしたいと思います。

買い物で、合理的な意思決定を行う人間など、
そもそも存在しないといいます。
購買決定の瞬間以降、「無意識」は「意識」に情報を伝達。
そして意識は、無意識が行った決定を
もっともらしい理由付けします。
資産か負債、どちらにあたるか考えない。
そういうものです。

余談ですが、
健康情報を貸借対照表のように
「資産の部」と「負債の部」であらわす試みをしました。
将来利益を生み出すものが資産。
減価償却して価値が目減りする負債。

バランスシート化で資金の出入りのように、
健康を押さえてみると興味深い結果でした。

■2004/10/21 (木) 『目で盗むこと』

『見習い』ということばがある。
手本を見て、それをまねること。

『目で盗む』と言うこともできる。
相手の動き、一挙手一投足をコピーする。

コピーは『表面上のコピー』に始まる。
次に芯を捕らえ自分のものにしていく。

『表面上のコピー』が悪いわけではない。
だが脆弱な知識体力では、
手本の要点を見極められない。
真似ようと努めても、
結果似て非なるものだ。

目で盗むならば、
知識体力の根が必要。
これがなければ困難。

手本の中に含まれる物理的法則。
ものの捉え方。
体のさばき方。

見て盗むことができるかどうかは、
日頃の自分の取り組み姿勢の問題。

日頃、自分が意識的に追い求める知識が、
手本から発見できる。
共感できたところのみ発見できる。
手本を受け入れる準備がなければだめだ。
真に共感できない。

----

未熟な知識体力状態でも『型』稽古がある。
型を繰り返すことで技を習得する。

だがただ繰り返すだけではいけない。
日頃の試行錯誤の量と質。
この両車輪が回りだすようにする。

そうすれば答えを教えてもらって、
後からその証明問題を解くようなもの。

----

なぜ脆弱な知識体力の人に、
合気道の師範などは手取り教えないのだろうか。
それはその人の内的成長と共に、
技は身につけられると割り切るからだろう。

手本以外の答えを言えば、
準備段階のものには迷惑。

師の捕らえた一部のポイントを教えてもらい、
わかったような気になる。

要点を見抜く目が詰まれ、
そこで成長が終わるものが多い。
そうしたくないはずだ。

それに脆弱な知識体力ではメッキがはがれる。

習ったものが強力効果の技ならばどうだろうか。
自分ではトラブルを起こしているつもりがなくても事故が起こる。

教えたい気持ちと教えたいが教えられない気持ちの駆け引き。
たずなさばきが難しい。

----

よく準備して『目で盗む』ことは楽しいものです。

友人の中に、
私の行うワークを一部断片を見せただけで再現できるものがいる。
行ったデモ部分の再現のみではなく、
それを応用して新案を投げかけてくる。
私も同様に相手のワークを見てフィードバック。
互いに目で盗みあい、
自分なりの解釈を加えて新たな遺伝子を組み込む。

時が経つのを忘れるほど楽しい!

これが本来の目で盗む醍醐味でしょう。

■2004/10/20 (水) テコを利用した関節のリリース

テコを利用した関節のリリース。

かなり強力な技です。
私的にはこれを使い始めのとき、
「なんでこんなに柔らかくなってしまうの?」
という驚きを感じた。

驚いただけじゃなく、
解ける量が怖かった。

それまでの筋を緩める概念が覆される。
ワークを数度受けたことのある友人で試行していたから、
そう感じたのかもしれない。
だがそれだけではないようだ。

主に脚部と手で利用する。

----

『テコを使う』は関節のリリースの奥義のようなもの。

基本は物理の問題。圧点-支点-作用点。
長軸と短軸を設定し作用点の作用力を制御する。
恥ずかしながらこの使い方を理解できたのは最近。

わかっていたつもりだったのだが、
体のバランスを崩させる技を応用しなければならないとは!
合気道では相手の体のバランスを崩すことが基本、
それに通じている。
実は入りやすいが奥深い道。
そうわかり少し成長できた。

テコを使えば、【ワーカーの体の負担は軽減】される。
関節のリリースに体の自重圧だけで処理できないしこりを持つ人がほとんど。
テコを使えない場所はワーカーの手などはぷるぷる震えて恐ろしくしんどい。
できるだけてこの応用を取り入れたい。

そして【受けている人はとても快適】。
強い加圧ストレスを患部に感じることもない。
大腿筋膜張筋を支点に使うとき不快感がある。注意が必要。
だがそれ以外のときは、
不安定に納まった関節が正しい位置に戻されたときの安定感を感じる。
それはワーク中の「安心感」にも繋がっていく。

ベッドを使わずにワークするとき、
テコを利用したワークがしやすい。
テコを利かせる前段階で圧をかけるとき、
『ずるずるずる〜』と体が動いて移動してしまう。
つまりベッドだと落っこちてしまう。
これが難点。

テコを利用した圧をかけるとき、
テコの係りがよければ体の移動は微動だにしない。
だがそのポイントを見つけるための試行錯誤段階がある。
どの方向で圧をかければ目的の関節周りのしこりが
ゆるみだすかどうかモニターしながら探るのだが、
そのときに動いてしまう。
ちなみにこのモニターをしながら探っているステップで、
体の柔らかい人は核心に触れる前にほぼ解き終わってる。

■2004/10/20 (水) 整体屋さんの保険制度

ボディワークをしていると、
事故があることが一番怖い。
そうならないように注意を怠らない。

骨粗しょう症や重度の内臓疾患等があるような忌避事項にかかる人、
およびうまくコミュニケーションが取れそうもないとき。
事故が起こる可能性があれば依頼をお断りさせていただきます。
これは不誠実に見えますし失礼なことでもあります。
ですが自分の身の程を知りお断りすることも誠意だと思うようになりました。
事故に繋がる危険をお客様に預けることのほうがいけない。
つらいのですがそう考えるようにしています。

ここまでしても事故が起こることがゼロといえないのがこの業種です。
ミスをしたことのない人間など見たことありません。
ミスをしてはいけないということ以前の問題です。
ひやりとした体験の末に事故は起こります。
ヒヤリハット皆無の人は少ないはず。

私が事故の責任を感じ廃業することはよしとしても、
それよりも金銭的な保証が私では支払えないようでは、
多大なご迷惑をかけます。

そんなときのための保険があります。

開業して保険に入っていない方は少ないはずです。
とても入りやすい条件の賠償責任保険サービスを提供するところもあるので、
まだの方はぜひ。

たとえば下記のようなところも。

手技業務者共済会
http://www.reraku.jp/hoshou/
(整体・カイロプラクティックその他の[学生]でも加入可)

年額20000円で、
・対人対物上限1億円を限度として保障
・専門弁護士による事故対応など

鍼灸指圧等の免許をお持ちの方は、
上記よりも安価な費用設定で賠償責任保険制度を提供されているようです。
年額15000円前後でしょう。

整体、保険などで検索すると他の保険運営している会社のサイトも現れます。

いざというときお客様に誠意をもって対応するためには必要なことです。
保険を利用することなく掛け捨てになったとしても、
お客様が安心してもらえればそれでいいと思います。

ただ胸を張ってうちは保険に入っているから〜というのもおかしな話です。
安心する以前にこのひとの腕は大丈夫なのだろうか?と、
かんぐっていただくことになりかねません。
ワークを行う直前に事故の話しを聞かされると、
おちおちリラックスもしていられませんからね。

だからひっそりとしっかりと保険に入っている、
というのでよいのではないかと思います。

■2004/10/19 (火) 台風で雨漏りがなければ

3日前、屋根を防水樹脂で固めて雨漏りの補修をした。
今のところまだ大丈夫。
漏ってきてはいない。

このまま台風で雨漏りがないことが確認できたら、
ひとまずお客様を呼べるようになる。

たのむ!漏らないでくれ!

家内制手工業モードも
ここまでくるとあきれられているはず。
とんだところでの、気苦労が絶えない。

■2004/10/19 (火) 歩くときの要点:そのいち[3つの呼吸関係隔膜]

立位姿勢。
3つの地面に対して水平に位置する隔膜。
下から順に、

(1)骨盤底筋(恥骨と尾骨の間にハンモック状にはった筋肉)
(2)横隔膜(腹腔と胸腔との境にある,筋肉性の膜)
(3)声帯隔膜(甲状腺のちょい上の喉ボトケあたり)

歩くとき。
この三つの隔膜につるつる滑らかなお皿を入れるイメージ。
このお皿の中にはお水が溜めてあり、
常に重力方向に垂直にする必要がある。
傾くとお水がこぼれてしまう。
このお水がなくなるようではNG。

解剖学を学んだ方は、
上記の3膜は呼吸に関係があることに気づく。

そして上記の膜がスムースに働くためには?

察しのよい方は、すでにお気づきでしょう。
立位姿勢では腰椎がすっと伸び、
生理的前後湾曲を保持しつつ、
まっすぐな立ち木になったイメージ。

これで腹圧にゆとりが出て、
骨盤底筋と横隔膜の動きが確保できる。

頚椎も同様にすっと伸びる。
これで声帯隔膜の動きが確保できる。

運動をするときに、
一番気を使わなければならないのはどこか?
体を酸化ささないために呼吸代謝を妨げてはならない。
呼吸代謝は血液の代謝と同値。
ここに最大の重きを置いてみた姿勢。

息を楽に吐ける姿勢であれば、
吐けば勝手に入ってくる。
だが人はひとたび息苦しさを感じれば、
息を吐くことを忘れ吸うことに躍起になる。
息が上がることとなる。
それを徹底的に避ける!

このリズムをキープすれば『大自然』に溶け込む。
孤立感なく外界と内界とのエネルギー代謝がいい。
この状態で歩きたい。

だから呼吸機能に関係が深い隔膜に重きを置く。

(だがこの姿勢ができるまでが一苦労なんですね)
----

この隔膜を地面に水平に回転させ滑らせる歩きは、
腰部の負担を大幅に軽減させる。

かつてあるインソール制作ビデオ初級編を見た。
そのインソールを使用時の適正判断をする方法として、
ベルト位置から右前と左前に15cmの棒を突き出させ先端に球を取り付ける。
同様に右後、左後にも。

○--||--●
○--||--●

それをビデオで撮影。
インソールをつけた前と後での棒の先端の球の軌跡を解析・観察。
インソールをつけた後のほうが水平に骨盤が回る。
腰痛などを持つものは、片側・両側が上下に大きくぶれる。

お金に余裕がある方はインソールをオーダーメイドで作ればいい。
すると私のいわんとする歩き方がたやすくできる。

■2004/10/18 (月) サイト紹介:常歩の歩き方

最近【常歩(なみあし)】という歩き方が知られるようになってきた。

『常歩秘宝館』
http://www.namiashi.com/hihoukan/

常歩は「なんば歩き」同様スポーツ界で認知されてきている。
左右の軸を主感覚とする歩き方。
歩き方を研究なされている方は、
上記ホームページを参照ください。
ビデオ映像を数点使って紹介されています。
掲示板のログはとてもためになります。。

常歩関係の出版数は4点に及ぶ。
そのなかでも個人的に下記の本が好きです。

書名:運動科学 
副題:ーアスリートのサイエンスー
著者: 小田 伸午
出版:丸善出版

私は常歩を実践していません。
自分なりにどのようにしていけばいいのかを楽しんでみるスタンスですから。
でも常歩をもう少し深く理解できればと思っております。
なるほど〜とうならされるような、
賢い文章の本でわかりやすく参考になりました。

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以下も二軸関係の本ですが名著だと思います。
“頑張らない”ことが潜在能力を引き出すという第一章からして、
いままでの根性論的コーチングを打破してくれて好感が持てました。

書名:コーチ論
著者: 織田 淳太郎
出版:光文社新書

■2004/10/18 (月) 『歩き方』を年配の方にお伝えして--1

昨晩、歩き方が悪くなっている年配の女性に、
歩き方のノウハウを伝えた。

【その方の現在の身体状況について】
●O脚でおなかが前にぽっこりでている。
●あごが前に出ていてあごの下に脂肪が付着
●頚椎の縦の長さが短縮
●胸椎2〜5まで後に強く出っ張る
●ハムストリング筋に力がない虚脱状態
●大腿筋にしこりがある、特に右側大腿筋と大腿筋膜張筋部分
●ソケイ部に大きなしこりがありそけいリンパ節の働きが悪い
●ソケイ部しこりにより足部、特に末端のむくみが強い
●腰の反りが強くなっている自覚はナシ
●脚部むくみ自覚ナシ
●膝痛・腰痛・肩の三角筋および大胸筋部分に違和感自覚、特に朝方
●腹部硬化し内臓全体の下垂

念のためいいますと。。。
街を歩くとこのようなご年配の女性は多く見受けられます。
この方が特別ではありません。
そう思うと複雑な気持ちです。

----

とりあえず【後歩き】を教える。

以前歩き方を教えたことのある方ではあるが、
まったくそのときの記憶がない。
再度、後歩きをするための手順を伝える。

体の中心軸の意識等は、
専門的な学習をなされたことはないのでわからないようす。

どのようにいえば伝わるか、
どこまで伝えればいいのか判断して
中間レベル程度のことを伝えることに。

私が歩くときに大腿筋に力が入って硬くなっているかどうかを
触診してもらう。
そして柔らかくても歩けると知ってもらう事から始まる。

歩くときには脚であるくのではなく、
腸骨筋を使って歩くことを解剖図を使って説明。
大腿筋を使った瞬間に体の中心軸は右に大きく傾くことを、
口で伝えてもぴんとこない。
それよりも大腿筋を使えば後歩きがしにくいでしょ、
といったほうがずっとわかりやすい。
そして後に効率的に歩くために、
腸骨筋部分を意識。

丹田と腸骨筋との半径12センチ前後の円を描いてもらう動かしてもらう。
少しタイトな小さい円。
歩くときに大きく足を動かそうとすれば、
体の中心部のコアがぶれる。
そのブレがでないようにする。
そのためには意識的に左右同量の円を、
丹田と腸骨筋で描いてもらう。

腸骨筋は腸骨内側部にあるため、
意識がいつも前のめりに前傾している人も、
それを中央に修正した意識が持ちやすくなる。

それに骨盤を水平に前方向へ押し出す動作を受け持つのは、
腸骨筋やその裏にある筋肉群だ。
大腿筋でも大腰筋でもない。

■2004/10/18 (月) 『歩き方』を年配の方にお伝えして--2

歩くときには足の重さを利用するのだが、
それができる立位姿勢状態ではない。
脊椎があたかも垂直に立つ立ち木のようになって、
美しく伸ばしたときに大腰筋の伸長力がうまくかみ合って、
脚が大腰筋上端付け根から吊り上げられている感じになる。
これができるまでは、
腸骨を引く動作と押し出す動作を体が前に進むときに
等量できるようにしなければ。
・・・これもまた難しいことではあるが、
垂直に立つよりかはずっとわかりやすい。

そしてこのトレーニングに意識を集中して
『脚を持ち上げて持っていく』といういつものパターンを消していく。
必要以上に足を持ち上げようとすれば、
脚は重い筋の塊だから重心が上ずるのは当たり前。
会陰の真下に重心が落とせるようになれば、
背骨も伸ばした状態をキープできるように変わる。
脚を大腿筋を使って持ち上げれば会陰部より前側に重心があるから、
前に倒れる。
骨盤が前に倒れるから、
脊椎が前後バランスを取るために腰部が内臓側に突き出されて、
背部が後に引かれてしまう。
これでは脊椎の並びが悪く起立筋が硬化短縮化。
脊椎全体の動きも悪くなる。

それを足が地面すれすれにさっと後に引けるようになったのを確認してから指摘。

しばらくそれを続けた後に、
仮に脊椎の前後湾曲が正される腕組みをしてもらって歩いてもらう。
すると腰の回転、骨盤の動きが改善されている。

ここまでくると少しずつ
「体は左右や前後のバランスが取れている状態を、
ちょっと崩せば動き出す」その感じがつかめる。

「なるほど。こうすると楽に動けるじゃないの!」という感想がでました。
完全ではないがさまになってきた様子です。

これでひとまず終了。
これだけつたえるだけでも、
かなり私の頭の中では試行錯誤の連続。
わかってもらえているかどうか、
ことばを変えて表現すべきかどうか。
伝えることは本当に難しいものです。

----

養生訓では、
人間は年齢が進むにつれて体の活かし方を学び、
そしてうまく使っていくものであるといいます。
その言葉どおりにうまく上方修正していけばいいでしょう。

■2004/10/17 (日) 義理の兄が来て

きのう兄がきた。

東電社員なもので、
IHクッキングヒーターの購入義務があるそうです。
クッキングヒーターを造るメーカーも手抜かりない。
電気を製造販売する社員にも売り込んでいく。
兄宅ではクッキングヒーターを必要としないため、
うちの母にプレゼントしたいとわざわざ来てくれた。

その日兄は朝6時に起き高尾山に登山。
その帰りにうちにきてくれた。

たまたま私も兄が来たときにいたもので、
ワークをさせてもらった。
時間がないそうだったので、

高速ワーク。
でも1時間はかかりましたけど。^^1
兄はワーク中、くぅ〜っぅと寝てました。
なにやら出世するらしいということで、
連日の残業続き。お疲れだったのでしょう。

身内へのワークは精神的に楽ですね。
私の肉体的な疲労も泥のようになるわけではなく、
ここちよいものです。
運動不足だったので、
夜はよく眠れました。

この精神的なゆとりがある状態で
ワークができるのはなぜか?

兄とはもちろん何度も顔をあわせているから、
体の状況もよく把握できているからかもしれません。
でもやはり信頼関係の深さがワークのやりやすさに繋がっていると感じます。

そう考えるとワーク前に幾度か顔をあわせ、
それからワークの依頼を受けると、
互いに幸せになれるのかもしれません。
そんな思いを持ちました。

■2004/10/17 (日) くせを断ち切るのは容易なことではありません

これは『聖なる予言』という本の一文です。

『この癖を断ち切るのは容易なことではありません。
最初はいつも無意識だからです。
その癖を捨てるための鍵は、その癖を完全に認識することです。

私たちが子供の頃、〜学び取ったもので、
私たちはそこから抜け出せなくなります。
その事実を見ることによって、
私たちは自分の癖に完全に気づくことができます。』

物事の考え方や受け止め方、体の使い方など、
子供の頃に学び取った原型からは抜け出せません。

断ち切れなければ、
おなじシーンを終生繰り返す。
そんな感覚を味わうことがある。
身体面ではおなじ動きを繰り返す。
そしておなじ箇所に負担をかけ
おなじ疾患を繰り返す。

負の遺産ばかりではないが、
一度握り締めた負の遺産を持ち続けるのは確かです。

この癖を断ち切ることで、
先のページに進むことができる。

そしてまた次の断ち切らねばならない事実が、
意識に浮上します。
赤子が新しい世界に夢を抱いて見つめる、
無心の目が備わることでしょう。
この目の輝きを保てばこの問題も、
時期に改善されることでしょう。

いかに「最初はいつも無意識」状態から、
無意識であったものに意識の注意を注げるか。
エネルギーを注ぐことができるか。

『目に見えても気づかないものなどいくらでもある。
でもひとたびそれに意識を集めれば見えてくる。
ではその見えないものを見なさい』

そういわれています。
まるで禅問答の世界。

でも自分がわずか数ミリ見方や捉え方をずらせば解決できる。
それだけの問題かもしれません。

「意図的に」ずらして多角的な側面から味わうこと。
その上で、自分にここちよいパターンを見つけます。
新たな基準ができます。
フェルデンクライスメソッドの、
動きを精査して選択する行為と同様です。

そうすれば無意識に繰り返され続ける同じ映画のワンシーンから、
次のシーンへ歩を進められる。
すばらしいシナリオを意図的に選んでクリエイティブに書き出す。

こんな生き方ができれば楽しいですよね。

『意図的』がキーワードです。
自分の意識を拡大するための、
起爆剤です。

反射的にでるYes!No!の返答も、
無意識にでることが多いものです。
それを意図的に選ぶようにすれば、
どんな風に自分が変わっていくか?
そんなところから試してみるのも面白そうです。

■2004/10/17 (日) 大腰筋と大胸筋の関連性

大腰筋が張っているかどうか?
それをチェックするためには、
大腰筋の圧痛点を押す必要がある。

だがそれ以外の方法もある。
大腰筋の右側が硬い場合、左の大胸筋が硬くなる。
大腰筋の左側が硬い場合、右の大胸筋が硬くなる。
つまり対角線上にある大腰筋と大胸筋の硬化パターンを見て取れる関係。

柱が立っている間に対角線に板を筋交いとして渡すのとそっくり。

利き手が右の人は、右の大胸筋が硬くなることが多い。
それにより左側大腰筋が硬くなっている。
だから大胸筋の左右の硬さをチェックすれば、
大腰筋の方さ状況を推し量れるのです。

このような対角線上にある2つ以上の筋肉間のネットワーク。
大腰筋と大胸筋の関係は、ワーク屋さんならば誰でも知っているはず。
もちろん他の筋肉にもそのような関係を見つけられます。
ときとして筋同士の流れが「螺旋が走るネットワーク関係」のときもあります。
筋肉は骨をはさんで実にうまく作られてると感動を覚えます。

このような筋肉の相関関係を意識的に使いこなせるようになることで、
美しいバレエなどの踊りの表現が可能となり、
ピッチングなどの破壊力に繋がります。

この筋肉の相互関係に興味がある方は
【FNC理論】について掘り下げて調べてみましょう。
画期的なエクササイズをかなえてくれます。

リリースでは大腰筋と大胸筋では両方とも同時に解いていくか、
大腰筋の解放を先行しましょう。
大胸筋を先に柔らかくしてしまうと、
一時は調子がいいものです。
ですがすぐに呼吸が浅くなりだします。
大腰筋の強力な筋肉の縮小力により、
大胸筋も大腰筋の影響下にあり支配されています。
大腰筋を解かないで置いて大胸筋のみを解くと、
大胸筋が大腰筋方向へ引きずり落とされるようになります。
この点は要注意!!

ワークをするときに、筋の相互関係を知っていれば便利です。
怪我をして痛みがあるとき、
その患部の炎症部分に直接触らないでもケアができるためです。

■2004/10/16 (土) ホログラム記憶テクニック

AK(アプライド・キネシオロジー)では、
摩訶不思議に思えるテクニックがある。

Robert Restikが脳のホログラム機能を否定する研究を行うが、
研究結果は、この機能を肯定することとなる。
「サンショウウオの脳を使った空腹実験」で推論を立て認めざるをえなくなった。
科学者の検証をする姿勢が、
よりその論に強固な裏づけを与える。

そしてAKの生みの親ともいうべきGoodheartは、
障害の再発は他の脳の機能に着目することで変化することを発見。

具体的改善テクニックのひとつが、『ホログラム記憶テクニック』。
右脳・左脳・前頭葉・後頭葉などの脳の機能と他の機能を同調させるもの。

■チェック方法は。
それを右脳では「ハミング」、
左脳では「数を数える」、
前頭葉では「目を閉じたままビジュアリゼーション」、
後頭葉では「目を開いたままビジュアリゼーション」。

これで弱化をおこす脳の機能を検出する。
つまりハミングしていてたら、
検査筋が弱化して力が入らなくなると、
右脳に問題あり。
以下同様に左脳、前頭葉、後頭葉を調べます。

■調整方法は。
そして患者が正常に機能している反対の脳を機能させる間、
機能の均衡を崩している脳の部分と、
症状を持つ部位に同時にタッピングを加える。

----
と、この文章を読んでみても、
何をどうしたいのかぴんとこない。
こんなおまじないのような行為で、
ホログラム機能を改善させて障害の再発を防げるの?
そう疑問に思う方がほとんどです。

私も疑問を持って受け止めました。
私にとってすぐに理解できる範囲の外にあるテクニックだからです。
脳機能を詳細に知れば説明に納得できるところが多いものです。
それがわかっていても感覚的に受け入れるまでには難しかった。
ボディワイズではホログラムテクニックは研究中。
ただ効果が一定でなくワークに利用していません。m__m1

ただリラクゼーション効果のあるテクニックとして、
自分や身内に使っております。
頭がボーっとして、
肩のこわばりがすっと消える感覚が好きです。

AKのスキルに精通した先生になると、
骨格矯正やマッサージなどの手技をおこなわなず、
身体機能の調整を行う人もおられるようです。

ホログラム機能を改善させるテクニックは、
書籍などより知ることができます。
体を調整するアプローチ方法もいろいろあるものです。

■2004/10/15 (金) 肺が弱ければ姿勢がゆがむ?-1

書籍:“体をゆるめる”とどんどん元気になる!
副題:―朝晩のやさしい整体法 滞っていた代謝がみるみる良くなる秘密
出版:青春出版社
著者:井本 邦昭
価格:1,260(税込)

井本整体の本。

井本整体の本は好きです。
野口整体の流れを汲むからでしょうか。

すでに氏の『整体法』シリーズを読んでいます。
そちらと重複する内容が随所にありますが、
より奥深い井本整体の体の見方を紹介してくれていました。

今回特に興味深く感じたのが『肺』の大切さを繰り返し説いているところ。

・うつむきがちなのは、くびの骨が弱いのではなく、肺の力が弱くなっていくるからです。

・肺と尻とは密接に関係している。
皮膚と呼吸器に深い関係があり、
呼吸器系が疲れてくると皮膚に吹き出物が出てくる。

・肺が弱っている人は腕が真横に伸ばせなくなってくる。
パソコンのキーを打ち続けて肺が弱ってくる。

・肺が弱い人はいやなことがなかなか忘れられない

などなど解説を読んでいて同意できることが多いことに驚くでしょう。

肩がすらっと下に落ちて首が伸びる方が少なくなりました。
なで肩ですね。

この肩の位置、
肩甲骨のニュートラルポジションを得るために必須です。
肩甲骨と腸骨(お尻の仙骨を取り囲む左右の骨)。
この二つの骨は互いに動きが相互作用しながら動きます。
呼吸機能は腸骨や肩甲骨の開閉運動域が、
両者とも同様に良好でなければ抑止されます。

お尻の筋肉が硬かったりボリュームがないのも呼吸がしにくい。

肩がいかり型で上がっているのはいけません。
肩甲骨の下端が左右に開いたまま、
常に呼吸時の肋骨可動域を狭めます。

呼吸のもつ外界と体内を取り持つつながり。
安静時はリズミカルな心地よい呼吸ができ、
心休まるひと時を与えてくれます。

このリズムは心臓の鼓動と同じように不随意神経で支配されています。
理想的に脈打つ心臓、そして理想的に空気を取り込む肺。
心臓が不整脈のようにそのリズムを狂わしたときには、
医師などで注意を受けます。
ですが肺の機能が抑制されていても
取り立てて肺が弱っているという指摘を受けることは少ない。
この心臓と肺の受け止められ方の違いに、
僕は違和感を持ちます。

■2004/10/15 (金) 肺が弱ければ姿勢がゆがむ?-2

肺は気質的変調を来たし肺炎や肺がんなどにならなければ、
機能が抑制されていてもかまってもらえません。
心臓が弱っているといわれると「びくっ」とするが、
肺が弱っているといわれても「それで?」というリアクション。
心臓の動的なイメージと肺の静的なイメージ。
心臓は止まられると困るが、
肺が運動しているわけじゃないし止まるようなものでもない。

肺機能の改善を望む方は少ない。
残念なことです。

ボディチェックで、
肺の働きがどのようなものか調べます。
多くの方がそのときにひっかかります。
胸骨と肋骨が交わる胸肋関節や胸椎2〜10あたりを軽く押されただけで、
針でつつかれた痛みを感じる人が多いのに。
大胸筋が固まっていたり、
肩鎖関節の真下に大きなしこりをもっていたり、
肩甲骨がはがせなかったり、
肋骨の並びが著しくゆがんだ状態であったり。

スポーツ能力を向上させるためにきただけだから、
別に体の弱いところはないとおっしゃる方も、
しっかりひっかかられることがほとんど。

アレルギー性疾患をもたれている方は、
この肺機能を向上させて胸腺の働きを向上させること。
それが達成されていないとき、
何らかのことでいったん改善されても
再びなってしまうことが多いと聞きます。

でもそのボディチェックなどで自分の状態が把握することができた方は、
脳に自分の体の状況を的確にインプットして更正するチャンスがもてます。
自分の状況を正確に脳が把握したときに、
実は脳がその違和感ある部分を修正するよう、
『意識力』を使い血流量をそちらに多く向けます。
自分の体をボディチェックで、
よい面も悪い面もできるだけ正確に知ること、
それだけでもよいでしょうというわけがここにあります。

ですがそのようなことを知る方々は一握りです。

肺が弱ければ姿勢がゆがむ、
この表現には少し異論はあるものの、
姿勢がよくなれれば肺が強くなるのは確実。

その意味でも肺の重要性をお伝えする
書籍『体をゆるめるとどんどん元気になる!』は
よい気づきを与えてくれる本といえるでしょう。

■2004/10/14 (木) 家の雨漏り修理

うちにこられたことのある人はご存知ですが、
古い家ですからここかしこガタが来ています。

先だっての台風。
雨漏りだった。

今夏の酷暑がトタン屋根に祟った。
トタンの熱膨張力により、
その上に補修用に目地詰めしたコンクリートが剥がれ落ちたのだ。
金属とコンクリートの熱膨張力の違いによって起こったコンクリートの破損。
材料特性を計算して幾分なじめるようなコンクリートを選んだが、
それでも破壊されるほどの夏の酷暑だった。

先日の台風前に、
それを見越して補修しましたが効き目は薄かった。
根が悪くなっているのはわかっていたが、
どうしても補修に時間や労力が避けなかった。
問題箇所をキレイに表出させて穴を見つける作業が必要だが、
そこまで手をかけられなかった。
パッチを当てるように問題箇所の上にコンクリートを流す処置しかできなかった。

結果は惨敗だった。

体のケアをするときに一時しのぎの作業をしただけなら、
屋根の雨漏りのようになるでしょう。
『根っこ』を掘り下げて穴を見つけて埋めること。
穴が開いている箇所を見つけられずに上塗りしても、
すぐ不都合になる。

屋根ならば極端な話取り替えちゃえばいいのですが、
体の中の筋膜バンドではこの一時しのぎ作業が繰り返されると、
よれよれに引き連れたりもつれます。
体こそ根っこを掘り下げてなければなりません。

が、うちの屋根も近日中にそうしないとまずいです。

自宅でのワーク再開が、
こんなことで足を引っ張られています。
先週に補修が成功していれば、
今週の土日に説明会をする予定でした。
そして少しずつペースをつかんで行こうと考えた矢先のことです。

まったく「とほほ」です。

■2004/10/14 (木) 体全体の知覚装置が働くと目が冴えだすワケ

知覚装置が機能的に働き情報を脳へ伝える。
それにより脳内ホログラム像がリアルに描かれるようになると。

すると目がくっきりと見え始める。

知覚装置の機能低下により
情報量が減少し脳にリアルなホログラム像を描けないとき。
虚像発生装置や補完装置が働きだす。
知覚装置の機能が正常化すれば、
エネルギー消費の多く脳を疲労させる
虚像発生装置や補完装置がお休みできる。

目は脳の出先機関と呼ばれるだけあって、
脳が疲れれば目がしばしばしだす。
逆に脳の負担が少なくなれば目が冴える。
だから目が疲れなくなる。

知覚装置の集中が一点に集中束縛されればされるほど、
脳が疲れ果てて目もやられる。
ディスプレーを見続ける作業はその悪影響が出るだろう。
仕事で使う人こそ、
使い方をよく工夫して対処すべきでしょう。

曇りない瞳で外界を感じ取れているものは、
「目がいい」だけではない。
生命力あふれるリアルなホログラム像を
脳内に描けていることが多いだろう。

人は思い描いたようになる。
生命力あふれる自分の姿を、
常に脳内に想起させてみているならば、
健康面や美容面などの影響力が大きい。
そのようにしていきたい。

脳内に描かれるホログラム像は、
概念的なものに感じられるかもしれない。

だがそれは違うのではないか。
エレクトリックな物理装置の集まりによって描かれた
脳内のメンタルスクリーンに照射された3D画像。
3次元画像のオブジェクトを構成するポイント数、
面、マテリアルなどを把握して識別する仕組みがあるようだ。

そうであると証明することは難しいが、
電気製品には人体のメカニズムを実用化しているものも多い。
発明者がそれに気づいていてもいなくても。

人体自体、精巧なメカニズムをもっている。
スタートレックのようなホログラム電話は、
あと数十年一般普及できるようないきおい。
そのスピードに人体が取り残され、
後手に回るのは悔しいものです。
さらりと脳内ホログラムをリプログラミングするよう、
チャレンジすると興味深いことが起こり始めるでしょう。

■2004/10/14 (木) 自分の持つ脳内ホログラムをリアルに描くトレーニング

頑固な神経支配を受けた脳内ホログラム。
それは自分が持つ体のイメージそのもの。

その脳内ホログラムにより
・自分の姿勢
・体の動き方
が計算されている。

つまり脳内ホログラムに与えられたイメージどおり
筋の緊張や緩みが造られることがある。

強い影響力だ。

自己の持つ自分の体のイメージ把握された形状や性質の概念、
『ボディマップ』に大きな影響を受けている。

意識の及ぶ箇所と及ばない箇所の疎と密の関係で、
脳内で描くホログラムはゆがんだ像を描いていて、
それを元に姿勢や動きを制御している。
外見上不具合に見える姿勢や振る舞いでも、
本人にはそれが自然な動き方だ。

そのホログラムにそぐわない姿勢や動きを強制的に要求されると、
体は瞬時に緊張状態に陥る。
息苦しいなどの不快感が強くなり、
体の支えを失った心もとなさを感じる。
そして体の歪みの新たなパターンが作られていく。
これは重力との関係でできた自然な歪みではない。
その分、寿命を縮めるようなダメージをこうむる。

意識の及ばない箇所を少なくすればするほど、
脳内ホログラムの像はクリアになる。
像の曖昧さが適度にある分には
それほどの一般生活に影響は出ない。
だが体の動かし方や姿勢を変えるとき、
この脳内ホログラムを意識的に鮮明に描くよう努めれると早い。

リアルな現実と沿うように知覚器官をフル活用する。
たとえば体を5mm間隔で横や縦の輪切りにして感じ取る。
頭から足先までを5mm間隔で観る。
左から右へ、そして斜めも同様に。
このイメージが具体的なビジョンとして視覚化され、
多量な情報を把握できればできるほど自然に体が緩んでくることに気づく。
ちなみに人体の知識が過少な状態でこれをしてもそれなりに癒される。
だが人体を分けて詳細に観察できる知識を備えたものの方が、
細部に注意点を持つことができ深く入り込める。
解剖学的な知識がなくて、
体を理解していけば行き詰るだろう。
体の仕組みの本を読んでから取り組むといい。

これは意念トレーニングの瞑想法でも取り入れられている。
(と思った・・・が)

■2004/10/14 (木) 『ヒューマン・ホログラム・ビジョン』-1

『ホログラム』とはレーザー光線を用いた三次元画像で、
光源や見る角度によって変化する。

空間に立体的に浮かび上がる映像。
手で触れてみたくなる不思議体験ができる。

そして私たちの『脳』。
ものを知覚するときに、
脳は五感情報を有機的に捉えている。
その情報を用いてホログラム映像を脳に描きだす。
それを私たちは観ている。
そのお陰で環境にあった状況分析や判断ができます。

ホログラムを描くときに、
光源レーザー光線照射ガンが多ければ
緻密なホログラム映像が浮かびだす。

脳でもおなじ。
精度の高い情報がふんだんに得られれば、
緻密な脳内ホログラムが描き出せるのだ。

体の各知覚器官
・見てわかる視覚情報
・触っての触覚情報
・筋のキネマティック情報
・嗅覚
・聴覚

知覚情報量は、
上記の有効知覚装置の活性量に比例している。

知覚情報量をふんだんに得ていれば精密なホログラム像を観て、
少なかったり偏れば欠けたホログラム像を観るのです。

だが脳は欠けたホログラム像を描くときに、
補完作業をします。
脳内の3次元画像解析装置を使います。
たとえば事故で指が切り落とされた後に、
切り落とされたはずの指先が痒く感じる。
脳の解析装置は、
ない指をあたかも存在するように描き出します。

だが高い代償を払うことに。
脳に負荷がかかりすぎる。
脳は全体の1/3もの血液を必要とする器官だ。
知覚装置が正常に働いていない状況は、
脳がこれ以上の血液燃料を消費し疲労する。

これは知覚装置の機能低下の初期状況。
知覚装置の機能低下が進めば、
ホログラムの補完作業も追いつかない。

知覚装置のデバイス部分にもやがかかり、
虚像を正常な像として受け入れだす。
現実界の把握能力を狂わす。
変位した体のパーツを通して偏った像を観る。

たとえば知覚装置の一つである筋感覚。
各筋肉は対応する神経を支配している。
筋肉がしこり化し、
血行が悪くなるエリアができれば、
その支配下にある神経への血流が悪化。
神経はエネルギー不足で麻痺や誤作動を起こす。
だから筋肉のしこりパターンを見れば、
その人の脳内ホログラム像のぼやける箇所が見えてくるのだ。

アスリートやアーティストはこれに気づかずに伸びない者が多い。
逆にこのもやをはらすことで変貌を遂げることがある。
現実界の把握能力復活で『化ける』のです!

■2004/10/13 (水) 『ヒューマン・ホログラム・ビジョン』-2

合気道の達人は、
相手の体の気を感じるというが、
私には残念だが気はわからない。

その代わりに相手の観ているホログラム像を、
正確に読み取るように心がける。
相手は知らないうちに重要な情報を漏らしている。
目の動き、足の出方、姿勢などなど。
相手の癖を読むともいえるがニュアンスが異なる。
相手の脳内ホログラムを読解するよう努めているが正解。
そして相手の脳内ホログラムの不鮮明な箇所を見つければ、
そこがウィークポイント。
そこを突けばいい。

■ボディワークとホログラムについて

「ホログラムって、施術に関係あるの?」といわれそうですね。
ですが、実は大有りなのです。
この脳内ホログラムはAKの本に取り上げられている。
ロルフィングの本にも取り上げられている。
その他いくつかの手技療法や心理アプローチでも、
概説部や施術テクニックのひとつとして紹介されています。
重要そうに書いてなくてさらってしかかいてないことが多いですけど、
通の先生はこの重要性や使い勝手をご存知です。

相手がどのような脳内ホログラムを持っているのかは、
そのノウハウで直感的に感じ取るようにできます。
その精度は個人の能力やノウハウ量によります。

憶測ですが合気道の達人で、気感に鋭敏な方は、
修練で相手の体の情報を読み込んで
相手の脳内ホログラムを得ていたのではないか?
そんな気がします。

相手を外面で読むだけではなく、
相手の内面のホログラムにコミットして相手が気づかない弱点を見つけだす。
これに磨きをかけていけば瞬時に一瞥しただけで、
相手の癖や動きの制限などを読み込み対応できる。
そう考えると合点がいくことが多い。
相手の外見を漠然と観るのではなく、
相手の見ている脳内ホログラムを、ビジュアルで読む。
ビジュアルで表現された像の情報量は飛躍的に増える。
だから瞬時に見切れるのではないか?

一番脳内ホログラムを読みにくい人は誰か?
それは「自分自身」です。
フェルデンクライス・メソッドでイメージで体を動かしたとき、
不思議とそのホログラムを操る感触があります。
ですがいつもは自分に「いったいどこみてるの?!」といいたくなる。
もどかしさがあります。

『己を知ること』
これが究極の修行なのでしょう。

■2004/10/11 (月) ワークのやり方を学ぶ姿勢について

自分にできるワークのやり方はないかと、
たずねられるとき。

(1)事前に解剖学や生理学を理解していて、
その上でワークのやり方が難しそうとおっしゃる方。
(2)予備知識はないがとにかく簡単によくなるやり方はないだろうかと聞いてくる方。

冷静に見てください。

前者はワークの習得を難しそうだと感じています。
だから覚える努力をする心構えがあります。
時間と労力などを払って、
自己責任を負う姿勢で取り組もうとするから難しそうだという。

後者は簡単なよくなるやり方はちょっとだけ教えてという考えがあります。
その技術を覚える努力を深くはしたくはないという、
心理的な思いが隠れています。
つまりいつまでたっても基礎がわからないからいい加減にやる。
どこに危険があるか自分で探そうともしない。
これでは安心してやり方を伝えることはできません。

だからたいてい前者の方には「理解できるまで思ったほど時間はかかりませんよ」といい、
後者には「貴方が思うよりずっと長い時間かかりますよ」といいます。

習得までのその人の『心理的な体感速度』を表した言葉です。

ワークのテクニックには、
単純かつ安全なものも多い。
だから自己責任力を持つ人には、
人を見て伝えることがあります。

テクニックを伝える行為は該当書籍を見せてあげ実演するなどしてできます。
だがそのテクニックをどういう人に利用すべきで、
どのくらいの変化までは許容しうるかなど
人体の状況の移り変わりを判断していくことができるかどうか。
このボディの現状把握力を持たずに安易にテクニックを行えば、
安全なものも危険なものに変わるのです。

自分でワークをトライするときは、
その見分けをするための基礎学習に、
時間と労力をつぎ込んでください。
ワークを受ける側の身に自分がなってください。
これが最低必要条件です。

その上で要望があれば、
ぜひワーク中に申し出てください。

役立つやり方のいくつかを、
お伝えするのに時間を割きます。

ご自身で家族のケアを少しでもしてあげられることは素敵なことです。
日常のケアの積み重ねは、
将来的な財産になるでしょう。

■2004/10/11 (月) ストレッチポールのやり方を紹介したページ

日本コアコンディショニング協会(http://www.jcca-net.com/index.htm)で、
ストレッチポールの指導員養成をしています。

こちらのホームページ内、エクササイズに
■コアコンディショニングエクササイズ
◆ (1)背骨のストレッチ(ベーシックセブン)
◆ (2)背骨のストレッチ(ベーシックセブン)
◆ (3)背骨のストレッチ(ベーシックセブン)
の写真つき解説が掲載されています。

ベーシックセブンとは、
だれでもが容易にできるストレッチポールを使ったエクササイズを、
7つの基本パターンにまとめたもの。
ストレッチポールをトライしたい方、
参考にしてください。
自己流で行うよりも、
安全にエクササイズが可能です。

■2004/10/11 (月) 子供のワークは受けがたい

子供のワークは難しい。

大人ほど筋膜の癒着が潜んでいるわけではない。
容易に深層筋膜までリリースできる。

だがワーク中に大人にはない危険がある。

外圧を筋肉にかけるとき、
正確にその圧をかけるリズムをつかむ。
大人なら一定のリズムで呼吸をする。
だから予想がつきやすい。

「1・2・3・4・5・6・7」など呼吸を7拍程度リズムで把握する。
4-5拍程度の読みだと精度が悪い。
以外に一定のリズムで呼吸をなされているようでいて、
途中リズムが詰まる人がいるからです。
7拍程度押さえるとカバーできている。
で、このリズムを押さえることにより、
うまく僕の体をシンクロさせて動かす。
するとその圧はお客様の体に負担がない。

僕が圧をかけるときに息を吐く。
それが圧をかけるときに息を吸われると、
肋骨などの骨折ポイントは特に危険です。

つまり呼吸リズムをいきなり変調されることが怖い。
急に一拍抜かれたりずらされるだけでひやりとする。
子供は、気分しだいで予測不可能な動きをする。
案の定、予測不可能な動きで呼吸のリズムを読めない。
僕の意識を集中させることはできない。

子供の骨は大人の硬度と比べれば大変もろい。
それもリスク高だ。

カウンターストレインだけで解く手もある。
だがカウンターストレインほどお客様の静止状態を必要とするテクはない。

するとAKAとカウンターストレインの応用のみで、
最初から最後まで突き進まなくてはならない。
関節リリースのみなら安全性は確保できるが、
それはボディワイズのワークではない!
深層筋膜のリリースが甘くなる。
血流のコントロールが効かない。

そう考えると現在の私のやり方では、
大人と子供との勝手の違いが大きすぎる。

「鈴木さんの石橋を叩く性格では、
事故を起こす事態はまずないはず。」
そう私をよく理解していただいてる親しい知人のお子さんなら
依頼を受けます。

その際も性格上、隠し立てはできない。
「こういうわけで、
通常よりハイリターンが期待できる。だがリスクもある」
と説明し同意してもらうことが前提です。

だが一般のお客様の大切なお子様をワークするときに、
この言い方をするには無理があります。

悩みながらそう思いました。

ワークを受けるメリットは大きい。
それを捨ててまでリスクテイクを拒むべきか。
かなり複雑な心持です。

■2004/10/10 (日) 台風で大変な一日

今日は外出の予定をすべてキャンセルして、
自宅にいた。

雨漏りのある家で、
その雨漏り修理に雨の中水浸しになり
トタン屋根の上でがんばっていました。

数日前より台風22号の関東上陸とのニュースを聞き、
小さめのコンクリートを買い込み、
雨漏りになるだろう部位を修繕。
ペンキや防水ボンドも総動員。
「ここまでやればいいかもしれない」
内心そんな気持ちがある反面、
雨漏りのしつこさを知る者は、
安心ということばはでない。

残念ながらまだ手抜かりがあった。
そして台風の風雨下での作業。
しんどい一日でした。

後日、また左官業にいそしまなくてはならない。

不思議なことだが修繕作業中に、
アイデアが唐突に浮かび上がってくる。
作業中は頭が空になり無心になっているのかもしれない。

■2004/10/09 (土) 自然な筋膜の解き方

先日、鍼灸の免許をお持ちの方のワークをさせていただいた。
ワークといっても話しながら、
なんだかんだいって2時間。

ワークを受けた本人は、
大きな体の変化をその場で感じることはない。
そうなることも計算のひとつに入っています。

股関節周りや膝関節、腕の関節、
その他いくつかの大きい関節を、
緩めていった。

深層筋マッサージは一切行わず、
同時にふくらはぎに圧をかけて
脚部に血流を誘導することもない。

以前私はワークと血流の関係を知りたくて、
血圧計を足首の上にある後脛骨動脈あたりに巻く。
足の末端が心臓から一番遠い場所です。
そしてワークをすることで、
脈拍、血圧がわかるようにした。
それでどう変化するのかを調べる。
それを繰り返していくうちに、
足の脈感がわかるようになる。
(手とは違う!)

どうすれば足の末端まで血流が及ぶか?
その状態を一定以上の時間キープする。
この血流状態がキープできれば、
同時に筋膜の癒着部位が解放される量が増えるはず。
筋膜の癒着した箇所は、
硬化したコラーゲンです。
血流があがり体温を上昇させること、
特に深部の筋を緩めれば
効率よく筋膜の癒着部分が溶け出す。

では
「末端まで血流がスムースに流れるようにする方法は?」
を求めたい。
いくつものやり方をチェック。

最適を割り出す。

体癖などによりやり方は、
さまざま差異を生む。
だが一定のパターンもある。
左AS型か右AS型かなどなど。

一定時間以上、
理想的な血流をキープする。
それでよい変化がキープできる。
その上で2時間ワークを受けていると、
自分の血流によって癒されていく。
そしてこの変化はとてもやさしい。
外圧では得られない。

外力で変えれば強い抵抗反応を示す。
体は無意識に防衛反応が起こる。
だが自分の血流で筋膜の癒着が溶かされるときは、
防衛反応は起こらない。
自然でスムースな体の変化が起こる。
実にすばらしいものだ!

60分程度の時間で筋膜をリリースすることもできる。
それでも一定以上の効果をあげることができる。
それでOKとするか、
そこにないメリットを計上するか。

そのメリットを享受できるように
するようにしたい。

だがそうすることで
対応人数が極端に減少し、
以前のボディワイズとおなじ予約事態となるリスクあり。

悩みどころだ。。。

■2004/10/08 (金) こころと肉体の正比例

筋肉のしこりパターンと脳の思考回路は似てくる。

こころに柔軟性がでてくれば、
脳の神経プログラミングがほどけていく。

『そうせねばならない』『それはタブーだ』などという、
無意識に抱く方向性の限定と抑止のパターンが緩みだす。

後天的に、タブーや制限を得る。
脳が白紙で生まれてくる人間は、
周りをみようみまねるしかない。
この後天的なパターンの刷り込みで、
知恵を獲得し、
社会生活が円滑になる。

だがこのパターンは「なぜそうするといいのか?」
という質問をして得られたものだろうか?
「そうだ」といいたいが、
こじつけの解説しかできないはず。
疑問をぶつけてパターンを勝ち得たものは少ない。
「誰かがそうしたからまねた」だけ。
白い紙がインクを吸い取るように、
刷り込まれてインプットされた。
自分の中のものと摺り寄せられた、
消化できた知識の獲得とは異なる。

未消化の知から得られた思考パターン。
だが一度獲得してしまえば、
それがあたかも自分自身の一部、
一体物であるように感じられる。
だからたいていがその一体物を、
非難・注意されれば憤慨する。

ボディワークの深みに入る課程では、
この根っこを探って引っこ抜くこと。
その必要性を痛感するものが多い。

なぜかといえば、
答えはカンタン。
見よう見まねた未消化のパーツを、
自分の体に移植しても使い勝手が悪いから。

自分の中に眠る感性を呼び覚ます。
そのゲームに参加する切符を買う代償が、
未消化のパターンを売り払うことです。
惜しみなくさらっと手放す。
小さいものからポンポンと。

肉体的なエクササイズとは異なるが、
自分の脳を赤ちゃんの白紙のセンスにリセットし、
新たに消化して思考パターンを自分のものにしていく。
自分専用のカスタマイズパーツをこころに持ったとき。
体のパーツが自然本来の設計を見失わなくてすむ。
そう変化していく。

心のわだかまり量と体のわだかまり量(=しこりや偏り・機能不全)は、
正比例するのではないか?

体を繊細に動かすにつれ、
それが確信に変わる。
体の緩む量が加速して、
正しいと腑に落ちる。

ムーブメントを主体にしたボディワークで深みに入るとき。

この過程がはずせなくなる。
この大切さを気づいた人は、
変化が永続し続ける人です。

とても幸せな人と思います。

■2004/10/08 (金) 書籍:『アーカイブス野口体操』に感動

野口体操の関連書籍は、最も好き。

野口三千三氏の書かれた本を読むと、
多くの気づきを与えてくれる。
毎回読むごとに解釈が自分の中で化けていく。
自分が深まって意味がわかることが多い。

だがそれ以上に野口先生の本を読んでいると、
こころが暖かくなっていく。
そしてすがすがしさを感じる。

なぜ?

その答えが書籍:『アーカイブス野口体操』春秋社にあった。
野口先生の人となりが語られている。
体操についての先生の考えの原点が、
先生の生きた戦中という時代背景の中から伝わってくる。

詳細は書籍に譲るが、
まさにヒューマニスト。
先生のドラマ化などを、
本当に試みていただきたいほど。

体操の方法を子供たちに伝えるシーン。
「鉄棒でも逆上がりでも怖さがあってはだめ。〜」
先生がその怖さを克服させる方法でとった手段は、
てこの原理や振り子の原理などを物理実験をさせて教えた。
そして理論を教えて順を追ってやらせてみた。
感覚訓練と力を入れないことを徹底的に教えた。
このやり方により一人の落ちこぼれるものもなく、
大車輪や逆立ちでグラウンド歩きができるようになる。

近隣の教育者が野口の教育方法を、
こぞって見に行った。

ここにでてきた先生が行った教習。
(1)運動法に即した物理実験をさせた
(2)次に理論概念を伝えて順を追ってやらせた
(3)感覚訓練・力みをなくさせた
このいくつかのステップにより運動法を誰もが習得できる秘密があるはずだ。

僕だったらこの先生のやり方ならば、
厳しく注意をされたとしても何を注意されたかわかる。
だから納得できる。
後々わだかまりも持つことはないはずだ。

自然の理を知り、
それにそぐうための体の用法を習得できる。
圧倒的な爽快感がめばえる瞬間が味わえる。

目的の動きを行うための段階を分けていく。
段階の分け方におそらく緻密な計算、
動きの連携・つながりが入るだろう。
感覚が研ぎ澄まされるためには、
恐怖心はあってはならない。
だがすでに無知による怯えは解消済み。

あとは力を抜く、
つまり力みを抜き、
体の重さを捉え利用し、
ムチのように体を使う。
てこの原理を体の中から取り出す。
体のバランスを力学的な力に変える。
筋力を効率よく使えたとき力みは抜ける。

この運動法教習は、
時間をかけ子供たちを育てる、
教育といってふさわしいものだ。

■2004/10/07 (木) マッサージ屋さんの癒しの雰囲気

先日、知り合いの現在タイ式マッサージ店で働かれている方からメールを頂いた。

そのなかのことばで。

> 私の中でこういう仕事を長くやっていくには
> 治療能力を高めて。。ということを凄く思っていたのですが
> (モチロン必要ですが)
> この仕事をすればするほどお客さんはそんなことではないんだな。
〜〜

雰囲気のよいマッサージショップ。
リラクゼーションできるくつろぎのひととき。
そのような時間を求めてこられるお客様が多くおられます。

(A)-施術の技術追求する職人。
(B)-くつろげる時間と場所を提供するために、
ショップの気配りあるサービス。

この二つの優先順位付けと、
施術者および経営者のどちらに時間と費用、労力をよりかけるかの問題。

職人タイプの方は、どうしても(A)に偏る傾向があるようです。
日々スキルアップのため研究に励むことが、
お客様のためになると信じています。
ですからこちらを優先したくなる。

ですがときとして体勢は(B)のくつろげるショップでサービスがいい、
そういうところのほうがお客様が好き。
お客様の目的により、(A)か(B)どちらを選ぶかが決まるものです。
ですが職人タイプの人が考える以上にこちらのほうが経営的に利潤を産みます。

このことを目の当たりにすると、
職人タイプであるがゆえに利潤追求が思うに任せないときショックが大きい。
その気持ちものすごくわかります。

企業のコンペでプレゼンテーションをするとき。
非常によく練って考えられた企画が通るとは限りません。
どんなに自信を持ってプレゼンしても、
採用してもらえるためにはプレゼンを受ける人に、
わかりやすく共感してもらえるほうが点数が上がります。
きっとはやっている整体院やカイロプラクティックなど、
その経営者の腕ももちろんのことそれ以外のものがあるはず。
お客にショップの特徴をわかりやすく伝えようとする努力。
保険未対応施術にかかる高額な費用のお支払いを頂いても
納得できる素敵な心地よい体験を印象に残る形で提供できること。

もちろん施術の技術力は欠かせませんが、
上記の広報と営業スタイルがあれば、
収益上技術力の高い先生の年収を抜くことは可能です。

技術力の高さよりもお客様が求めるものは、
店の人のやさしさや誠実でまじめに仕事をする姿勢が伺えることなのでは、
そう思えることもあります。

どうでしょうか。

■2004/10/07 (木) お悩み:ワークスペースを確保したいのだが・・・

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現在私も自宅外のスペースを借りて、
ワークができないか検討中です。

都内は手狭なマンションでもかなり高額。
スペース確保はその出費分利用料を
ワーク費用に上乗せすることとなります。
もともと「ワークスペースをお客は持ってかえることはできないから」と、
割り切って自宅で行っていました。

どのようにしたほうが利益が出るか、
それはある程度他業種の経営をしていたことがありわかっています。

でも選択結果は(A)職人タイプ優先型でした。
お客様の費用負担を抑えたい気持ちが勝っていました。
特別な思い入れがある業種なので。
全財産と時間を費やしてしまった。
冗談のようでいてホントの話です。

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ですが私も自宅での施術で家族が家でくつろげない雰囲気を察知。

無理もないことです。
狭い家でずっと夜遅くまでばたばたと働いてましたから。
自宅外での施術をと考えて探しています。
予算が少ないので途方もない道のりです。

ただスペース確保後に受付再開となると、
再開が先の話になります。
それでは本末転倒?です。。。
スペースが見つかるまでは自宅で行うしかない。
そう協力をお願いしているところでして。

ふと出張ボディワーク屋さんになろうか、とか。
でも知らない方の家に行くと極度に緊張するし、
ワーク資料を置いて確認できる体制じゃないと難しい。
ごく親しい方には、気分的に楽なのでいいとは思うのですが。

最後には苦肉の策で、
自宅前のウィークリーマンションでも借りちゃおうかと
真剣に考えそうです。

秋の夜長、ひとり頭を抱えるこのごろです。

くだらぬ内容を書き込んでしまい申し訳ないです。m__m1

■2004/10/05 (火) CGで人体模型を作っていたらメモリーオーバーぎみ

3Dの人体を作成中。
解剖モデルが一体あれば、
説明力が飛躍的に向上できる。

人体を写真で見てもらうのも理解を助けるが、
場合により3Dで多視点から眺めるほうが直感的に脳に焼きつく。
同時に、
皮膚、内臓、骨格、筋肉、リンパ節、血管、神経を
レイヤー分けしてオーバーラップさせて眺めてみる。
そうすると骨格と筋肉の位置関係やその他の位置関係も、
容易に理解することができる。
この感覚をはっきりつかんでもらうために、
時間がかかる作業だが以前よりぜひやりたかった。

『健康の地図帳』をもとに、
観察しながらつくっています。

人体のパーツを作りそろえていく作業中。
そこそこのものが造れそうで、
喜んでいたのもつかの間。
ポリゴン数やマップ数が増えたら、
操作不能になりました。
メモリーオーバーでCPU力不足。
それともグラフィックカードパワー不足。

そうなると予想していたので、
Objectをローポリで作製したのですが・・・。
やはり人体は一筋縄ではいかない複雑系です。
より簡略化させトルソーモデルにしなければ。

予定変更は実際に取り組んで制約事項や改良点が見つかればよくあること。
PCのマシンパワーを増やせれば問題解決しそうですが。
少し残念。

■2004/10/04 (月) 近況報告『コンテンツページ』作製

今、以前より引き続きの仕事の合間に、
今後ワーク再開後の用意に取り掛かっています。

『ワークを受けていただいた方専用のコンテンツページ』を作製。
有料のレンタルサーバースペースを借り受けて300MBほど、
自由に使えるようにしました。
気合が入っています。

ですがいざ作ってみようとすると
「あれも造りたい、これも書き入れたい」と欲が出ます。
なかなか内容がまとまりません。
高度なレベルまで突っ込んで書くことは、
読む方の知識差があり難しいものです。
誤読の発生はままあることだからです。
そしてコンテンツを短期間でやっつけで作製すれば、
いいものができない。
時間はいくらあっても足りない状態です。
でもゆっくりやりすぎてはいけないので、
5割完成までどうにかこぎつけたいとがんばってます。

そのようなことを頭に入れつつ、
ボディワイズのワークに関係する
基礎的な解剖学的なことやセルフケア方法などを、
コンテンツ化に励みます。

それができれば説明会の資料にも流用できるでしょう。
ことばで伝えるよりもビジュアルで伝えるほうが、
ボディワークというからだの変化を説明するときにはわかりやすい。
それにことばでの説明では往々に誤解されたり、
ちんぷんかんぷんなつまらない時間をすごすことになります。
そこをどうやってビジュアルで
わかりやすくインフォメーションするか。

説明会でボディワイズのワークを理解していただき、
興味を持って予約をしていただける方がおられなければ、
ボディワイズのワーク受付再開は失敗に終わります。
こういうとき看板力がない私どもは、
ボディワーカー兼営業マンになって奮闘せねばなりません。

ボディワイズをはじめた7年前くらいには、
月一回小規模ワーク説明会をしていました。
筋膜マッサージといっても知る人もおらず、
今はメジャーになった大腰筋をつかった歩き方など、
当時から説明していました。
必要だからと思ったものを、
ぜひ知っていただきたかったので。
初耳の方はなんとなくイラストを見せられて
わかったような気がするという程度だったと、
思っています。
でもCGなどを積極利用すると、
わかりやすいものになるのではと期待しています。
この日のためにCGスキルを磨いてきたといっても、
過言ではありませんもので。

ほぼGデザイナーの世界をさまよい歩く、
今日この頃です。

■2004/10/04 (月) 神経ワークの大切さ

ボディワークには
筋肉コンディションを改善する方法、
AKその他のような神経コンディションを改善する方法もある。

一般的なボディワークでは筋肉コンディションを改善することにより、
関連神経支配部分を改善していく方法がある。
たとえば三角筋なら関連する神経は腋か神経の前枝および後枝(c5-c6)。
肩甲挙筋なら、肩甲背神経(c3-c4-cc5)。
前鋸筋なら、長胸神経(c5-c6-c7-c8)。
など。
筋肉全部に支配神経がありますから
筋肉コンディションを改善することで、
支配神経の状態を改善いたします。

ただ一般的なワークのスキルでは、
なかなか改善できない領域があります。
以前より自分にかけている領域です。
詳細は申せませんが
興味深いお話をお伺いいたしました。

近来まれにない有意義な一日を過ごせました。

重ね重ねN先生ありがとうございました。m__m

■2004/10/03 (日) ストレッチポールの有益性について

昨日そして今日、
ストレッチポール講習会を受けておられる先生が私の自宅まで来ていただいた。
そして実演をしていただいた。
N先生、多謝!

ボディチェックをさせていただき2時間ほどワークを行う。
日頃ストレッチポールで体をいたわっておられるとの事。
体のゆがみの内在はあるのだが、起立筋の緩み方はいい。
椎骨の変位状況からすると、
私の計算上現在の3倍程度の硬さがあったはず。

ストレッチポールをする前の状況がうかがえる。
ストレッチポールのお陰で、
大変良好な緩み具合となっていのではないだろうか。

体の状態をチェックしながら、
筋肉の柔らかさと椎骨の微細な変位加減の不釣合いに、
しばらくの間頭が混乱したほどだ。

私と同様にストレッチポールでムリをして負傷なされたそうです。
ですがただしく無理のないやり方をすればそのようなこともなく、
特別養護老人ホームで活用されているそうです。
その実績を先生じきじきにお話いただけました。
特別養護老人ホームの厳しい状況の中、
ストレッチポールを導入して活用していくように訴えかけて、
周囲の方々にそして利用者に同意を得ていくこと。
並大抵の努力と精神力ではない作業です。

ストレッチポールのボディワークとの相性はとてもいいと思います。
ワークを受けながらストレッチポールを行う。
そうすればワークの効果を持続・助長することが可能です。

ここでのボディワークとは、
施術と動きにより気づきをえるボディワーク両方に言えるでしょう。
ただ特にストレッチポールで体の体幹を柔軟にし、
次に動きによる気づきのワークにもっていく。
これはお勧めです。

フェルデンクライスメソッドを開発した、
モーシェ・フェルデンクライス博士。
彼がフェルデンクライスメソッドを考案するときに、
ストレッチポールを利用していた。
そのことは知られていない。
これはN先生から教えていただき、
よく納得できた。

実際にフェルデンクライス・メソッドの仰向けに横たわりおこなうエクササイズを、
ストレッチポールの上で行う。
案の定気づきが深まり感じ方レベルが変わった。
フェルデンクライスを行っている人にはぜひお勧めしたい。

■2004/10/01 (金) グレープフルーツの香りがダイエットになる

日経ヘルスをみて目を引いたもの。
グレープフルーツのアロマでダイエット。

グレープフルーツの輪切りのにおいをかぐか、
グレープフルーツのエッセンシャルオイルを利用する。
グレープフルーツパッチという、
小さな絆創膏の綿部分の大きさのものに、
グレープフルーツオイルを染み込ませたものを手首あたりに張ると便利。

グレープフルーツの香りは日常食べる柑橘系なので、
フローラル系や木のエッセンシャルオイルよりもなじみやすい。

グレープフルーツのオイルにより、
交感神経を刺激して体温を上げる。
代謝があがることが必要な方には、
とてもいいダイエット法でしょう。

空腹時に15分〜20分嗅ぐ。
その後30分は何も食べない。
そして注意点として、
一日おきにかぐこと。
それはグレープフルーツの香りに脳が慣れてしまえば、
交感神経を活性化する量が減少するからです。

グレープフルーツ以外にもダイエット目的の香りはありますので、
それと日々交互にしてかいでみるとどうなるのだろう。
きっとアロマ関係のお仕事をなさっている方ならば、
実験したことがあるのでしょう。
興味深いところです。

私もダイエット目的ではないが、
グレープフルーツオイルは利用したことがあります。
柑橘系はトップノートで気分を高揚させるために即効性があります。

■2004/10/01 (金) 健康知識の体得、特に体の使い方について

母の歩き方が気に入らない。
骨盤前傾、上半身に常に力が入る。
ことばで注意しても、
「そのつど注意せよ」とのお達し。
幼少時分より身についた体の動かし方の記憶は消えない。
昨日もこうだったから明日もこれでよい的発想では、
少しずつうだってきて、
それに気づかない湯でガエル状態になります。

自分で注意していかなければならないことを、
私が肩代わりしてあげることはできません。

自分の身内には将来の危険を断言します。
膝や腰、心臓、首などの負担がわかってあげられるからです。
そうなってほしくないと願うから手厳しいです。

だがまさに3日で忘れます。
・・・。

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テレビにはわかりやすい健康番組が世の中にずいぶんあります。
わかりやすくするためエンターテイメントを重視しているので、
業界の知人から裏のお話を聞くと作られたところもあります。
一般の多くの人もエンターテイメントならばみたくなり、
健康知識が増える。
情報ソースの役割を果たしています。

ですが母同様3日で忘れられていく人が多い。

自身で苦心して勝ち得た知識は一生もの。
しかし苦労や工夫がなければ、
TVのエンターテイメントを見て楽しむどまり。

事前に腰痛があって是が非でも改善したいとき、
さまざまな書籍を読み漁り基礎知識が身についた、
その上で見た健康知識番組ならよく吸収できます。
ですが予備知識として身につけたい知識は身につきません。
「ちょっと知っておいていいかな?」
程度のものは実践しても表面どまり。

知識は浅いとすぐ失われるものです。

民間療法系の健康知識は百人いれば百通り。
結果、その表面を追えば頭の中で当然混乱します。
混乱させられた、後味の悪いさまよえる気持ちが残ります。
知識は分類・整理されて使いやすく理解しやすくなります。
そこに到らない整理前の知識は使い物にならないものです。
かつ健康知識には自身の体験を通して確認を取れたものが、
使い物になります。

やはり健康になる方法を『身につける』工夫をが必要。
『健康コミュニティ・サイト』で、
自分の知識を書き出して関心エリアと深度を確認。
初期知識を整理する。
その書き込みを元に、
アドバイスをし合い、
情報をシェアできるパーソナルレベルネットを継続する。
その上で『体の使い方のお稽古講座』を受ける。

それに母が参加すれば私の悩みも消えるのですが。



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