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■2004/11/29 (月) 母のワークの峠を越えて・・・

ここ2ヶ月半、毎晩のように母のワークをした。
そのワークの峠を越えました。

左胸部の深刻な状態も納まった。
喉の甲状腺の心配もない。
その他いくつもの点が処理できた。

地道に時間をかけてひとつひとつ状態を変えた。
その限りない繰り返しの2ヶ月を超える日々だった。

私は体の使い方について母の自主性を重んじていた。
習いたいのなら自分からその指導を願い出るべきだ。
だがそうもいっておられない状況だったから伝えた。

母は体の使い方を覚えてきた。
そして頭ではなく体が少しずつ身についてきた。

私は身内のケアをしたい気持ちを持ち続けワークに取り組んできた。
その思いが形になった。

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私事で恐縮だが。。。

父親が椎間板ヘルニアで自殺をしています。
20年を超える昔の話です。
父が左官業の職業病で椎間板ヘルニアに。
そのときに自分は整体院や病院の情報を
かき集めるしかすることができなかった。
ボディワークの名前も知られない昔です。
私は警備員のバイトでお金を稼いでくることくらいしかできなかった。
その結果が、
父の経済的負担を家族にいつまでも与えたくない気持ちに。
朝、私は父が味噌汁を作ってくれた。
「いってきます」といってでかけた。
そして「いってこい、がんばってな」といってくれた。
・・・
昼ごろに義兄から父が亡くなったことを電話で聞いた。
それからの数年間、記憶はあまりない。
切り替えの悪い性質だったから。
自分に父の不安をぬぐえる力がないつらさを、
イヤというほど思い知った。

だから今回の母のワークでは、
すばらしい経験をさせていただいた。

『身内の体に何かが起きた場合には、
自分が動くことができるような力がほしい』
その気持ちを持ち続けている。
だからそのときがきたときに「使えるものか使えないものか」、
それだけがさまざまあるワークテクニックを学ぶときに、
どれだけの時間をかけるか費用をかけるかの基準だった。
それが実ったような気がした。

父への思いがあり、
身内をケアできたことがうれしかった。

始めて自分で自分をほめたい気持ちになった。
いい意味で張り詰め続けた肩の力が抜けた。

自分の中で『次のステップ』に進むことが許されたような、
そのような自信を持つことができた。

■2004/11/28 (日) 『立つが先か?解くが先か?』・・・身内編・・・

昨日のこと。

ワーク後に立ち方をチェックしたときの母の言葉。

「体が大変だったときには今のように立つことはできなかった」
「よくなってからでないと難しい」

そのとおりですが。。。

ですが大切なものを学ぼうとするものは、
甘えた言葉は許されない。

自分の責任で学ぶ。
他のものに頼る気持ちはない。
だから本来自分で考えてつかむものを、
他のものに教えてもらったとき、
ありがたいという気持ちがわく。
だが核心は自分で勝ち得るもの。
あくまでも『自分の問題』。

そう考えて取り組むから、
少々のことではへこたれない。
愚痴るなどはもってのほかだ。
眉間にしわを寄せてにらみ返せるし、
歯を食いしばれる。
だからより高く取り組める。

この姿勢は僕にとって、
技術力以上に尊いもの。
これこそ自分の生命線。
そういう思いがある。

これが私自身の取り組み姿勢です。

自分がそうだから、
「身内にもそうあってほしい」と
期待をかけるところがあるようだ。

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母の言葉の意味は解る。

たとえば腰仙関節・股関節・仙腸関節が解放されなければ、
立つことや歩くことに必ず支障がでる。
構造的に立ちにくいし歩きにくい。
構造的に理想状態に近づければその呪縛から離れていく。

母の言葉には半分はそういう事実確認の話。
もう半分は「解いてくれなかったから立てなくて当然」、
そういう感想だ。

ですが、
私だってはじめからこのような知識を持ちはしない。
母と同じように立ちにくく歩きにくい過去があった。
幾度も迷宮に入り光明を見つけようと必死にもがいた。
そしてそこから這い上がってきた。

母には
幾分かの立つための自主性を自らに課してほしかった。

そう期待することは間違ったことであろうか?

自主性が芽生えてからワークをしたかった。

その自主性を引き出すためにフェルデンクライスビデオを買ってきたり、
図書館でよい本を見つけては読むように勧めたり手は尽くしたのだが。

私が過去に母に行ったワークの量をセーブしすぎたのだろう。
母の自主性の芽生えを待ったことが今回のことの一端になった。

結果的に母は体が追い込まれることで
僕のいうことに耳を始めて傾け始めた。
母にとって追い込まれるという苦痛が、
ターニングポイントになったのだろう。

ただ喉もと過ぎれば・・・。
まだまだ安心できない。

■2004/11/28 (日) ボディワーク関係の翻訳本は難しい・・・

学術書は売れない。

そのことは発行部数を最初から2000部程度だったり、
著者が買取でなければ出版できないなど制約が多い。
再販は発行された本のわずかです。

ボディワーク関係の本もそうです。

英語圏で発達したボディワーク関係資料は、
英語でかかれたものが多いのです。

翻訳をして邦訳出版をすれば、
進んだ英語資料が日本で活かされるし、
根付いていくきっかけとなる。

そうなればうれしいのですが、
なかなかうまくはいかないのです。

学術書は売れない。

それに翻訳して出版をするためには、
版権所有者から許可を得て、
出版社を決めるなど諸手続きがネック。

書名『ROLFING』
著者:IDA P.ROLF 
などは古いボディワーク関係の英語本です。
ですがいまだに役立っています。

他にも私がまだ見ぬすばらしい本が無数にあるでしょう。
僕にはそれらは宝石の原石のように思えます。

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また翻訳をするとき。
翻訳家の力量が問われます。

昔ですが翻訳の誤訳により、
後世に残る影響を残した事例があります。

走るときには「ふとももを引き上げて」とされていたが、
英文で読むとそんなことは書かれていなかったようです。
その誤訳により後世の日本人は影響を受け続けてきた。

もともと歩き方により大腰筋が発達していた江戸時期の日本人。
その日本人が誤訳前の正しいイメージで書かれた足の使い方をしていたら?
今以上に日本人アスリートの成績は、
驚異的に伸びていたはずです!!

残念!

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いまだに『過去の誤訳に呪縛』されています。

江戸時代以前の日本人は走る技術を持つものは、
『飛脚』ぐらい。
(忍者も走れたと学研の忍者の本を見てたらかいてあったようですが)
他の人々は走れません。
ランニングという運動法自体なかったようです。
(だからその誤訳された走り方を、
正しい走り方と安易に受け入れたのだろうか?)

大腰筋を活かした走りをした飛脚たち。
速さと走行距離は超人的でした。
似て非なる翻訳結果により、
その能力を手放しました。

誤ってつけた走り方の癖から、
世代を超え抜け出せません。

そのようなことが起こらないようにするために、
翻訳対象に精通した翻訳家が必要です。

『ボディワークの本でも良書であれば売れる!』

そんな前例を誰か作っていただけないでしょうか。

■2004/11/28 (日) スポーツやダンスをなさる方がワークを受ければ

モニター登録をしていただいている方で、
バレエをなされている女性がおられます。

その方のモニターレポートを読ませていただいて。
『ワークを受けることでバレエにどのような変化が起こるのか』
その視点を活かし優れた観察眼でモニターレポートをお書きいただいてます。

あらためてバレエやスポーツなどをなされていて、
その補助としてワークを利用することの有効性を感じました。

お客様にしてみれば運動能力が向上するメリットがある。

私としてはスポーツにいそしまれて基礎代謝がよい状態でワークを受けに来ていただく。
すると筋膜のリリースがスムース。
もうひとつすばらしいことはというと、
体の使い方をお伝えするとき。
お客様が現在取り組まれている
バレエや太極拳やスポーツに絡めて説明できる。
すると説明しやすい。
私としてはラッキー!
説明を本当に助けてくれます。

また過去なにかスポーツ等を行っておられれば、
それも動き方の説明につかえるのでありがたい。

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ちなみにバレエをなされている方でしたら、
下記のホームページがお勧め。
ホームページ内の『お稽古メモ』に、
ボディワイズのワーク体験をお書きいただいてアップしていただいております。
(YAKOさんありがとうございます!)

ballet ballet ballet
http://homepage1.nifty.com/ballet3/index.htm

■2004/11/26 (金) 気が滞る原因--[中国式]

気の滞ることにより体調を崩すといわれています。

中国の気の思想では、外因と内因により気が滞ると言われています。

『外因』外から与えられる刺激
六淫:風・暑・湿・燥・火・寒

『内因』人間の感情の動き
七情:怒・喜・思・憂・悲・恐・驚

たとえば。。。
怒ると、肝臓に気の滞りをつくり肝疾患。
喜びが続きすぎると、心臓に気の滞りをつくり心疾患。

一見すると喜んでいるときは免疫物質が体内にあふれて健康になりそうです。
ですが行き過ぎは禁物。
陰と陽の間の『中間・中道』がよろしいようです。

ちなみに内臓部分に疾患が起きるとき、
その内臓に関係する筋肉も硬化することがあります。
その内蔵を支配している神経と、
関連性のある筋肉があるからです。

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人は笑うことにより、
脾臓や胸腺から多量の免疫物質を出すことができるそうです。
それに筋肉の硬化した部分も明らかに緩みだしてきます。
気の滞りの原因を、
笑うことによって吹き飛ばすこともできるかもしれません。

笑い方が優れていると、
5分の笑いが5時間のエクササイズに匹敵する運動効果になるそうです。

でもただ口元を微笑ますのではだめ。

笑いと同時におなかがよじれるほど、
足の膝が内側に閉じたり開いたりがくがくするほど。
まさに全身を使う笑い方です。

このような笑いには、
内因の七情をも吹き飛ばすほどのパワーがあるのでしょう。

私個人のことですが、
子供のときのようにふざけあってきゃっきゃいいながら笑うようなこと、
なくなりました。
こんなところからライフスタイルを見直していこうかな。

■2004/11/25 (木) 力が理想的に放てたとき

力をだしすぎると体が疲れてしまってしょうがない、
そういうときってあります。

体の中心軸や水平軸などの頼りになる『体の支え』を持たないとき。
またはその軸をぶれさせる結果となる動きをしたとき。
そのときにはエネルギーロスが大きくて疲れ果てる。
力が自分自身の体内に滞り内攻してくる。

でも体の使い方を達者なレベルまで体得した場合、
状況は違ってきます。
合気道の達人の如く容易には到りがたい世界です。
私も偉そうなことをいえるほどでもないのですが、
ほんの少しだけその感覚がわかります。
軸感覚は必須です。

体を達者に使える方は、力が気持ちよく外へ放たれた次の瞬間、
エネルギーが体の中に満ちてくる感覚に目覚めるときがあります。
力が自分の体から外へ流れ出るときにスカッとした爽快感がある。
同時に作用反作用の如く、力が湧いてくる。

力が放たれて外へ伝えきれたことが、
力が体内へ満ちてくる条件にさえ感じられる。
体内に満ちた力をまた外に放てば、
また力が満ちてくる。
この繰り返し。

生命力の強い好転サイクルのようです。

波が寄せては返す姿に似ています。
または呼吸の仕組みにも通じます。
息は吐くことで入ってきます。

息を外に放てば、
まるで肺の外と内側の空気圧の差をなくすが如く、
すぅ〜っと肺の中に空気が吸い込まれていきます。

息を潜めたり止めたりすることなく、
適切な量を吐きだすことに注意をすればそれでいい。
あとは楽に肩の力を抜きます。
自然に任せる王道をいくだけでいい。

-

力を外に放ちきれていないとき、
力の満ちていく好転サイクルを手放すことにります。

・筋肉を緊張させた状態で長時間保持されること
・体を前傾させて立たせていること
・腰の反りがきつい状態で立っていること
・・・

このような場合、
自分の体の中に力が滞って外へ放てない。
このときに体の内部で力の内攻が起こる。
その筋肉を過用させて炎症を起こさせる。
次のステップでその筋をしこり化させる。
その時点で力の満ちる筋感覚を奪っていく。
これは悪循環です。

『うまく自分の筋力および体重を外へ放っていく(逃がしていく)こと。』
この注意力は身を助けるでしょう。

エネルギーを体にうまく循環させるための、
大切なことだと考えています。

■2004/11/25 (木) 放ちきれない力の内攻

ワークのとき。

ワーク回数が進み、
お客様の太い筋断面の筋肉群が柔らかくなってきたとき。
ハムストリングとか、起立筋などなど。
そのときには圧をかけるときに、
うまく力を放つことができる。

筋膜が癒着を起こしていてしこりになっている部分は、
すでに炎症を持っている箇所。
その炎症の度合いが強ければ、
指先で軽めに押しただけでも、
「ひえぇ〜」という痛み。
こんなところが痛かったなんて、
という場所を見つけていく。
そこかしこにそのような痛い部分がある方が多い。
そのような場合、かける圧の量がかなり微妙。
圧を放ちきった状態の調整して発しなければならない。
体バランスを計算して圧の質を制御し続ける。
質のいい圧をかけなければ、
お客様の体は筋膜が解けるどころではない。
体が制御できないワーカーに受けたワークは、
浸透力のない圧で表層筋や中層筋の断列が起こるリスクもある。

この圧を放ちきれない時間。
そのときが一番のワーカー泣かせのつらい時期。

一回のワークごとに体が軋んでいく。
腰部・背部・首・太もも・足首が悲鳴を上げる。
力を放ちきれないとき、
そのときの放てなかった力が逆流してワーカーの体内に滞る感じ。

以前ワークのやり方を伝えた方に、
これを体験していただくと1時間しないうちに
腰がはれ上がって立てない。
「身内にはやってあげるけど、
仕事で取り入れるのはムリ。」
そうおっしゃる気持ちがわかります。

力は放ち切れれば筋肉は硬化しないようだ。
たとえ心拍数が上がって動悸がしてめまいを起こしても、
一晩寝ればけろっとしている。

だが放ちきれないときに、
力が自分の体を内攻し続ける。
ワーカーの体を傷つける。

「ワークが進むにつれて強い圧をかけるのでは大変でしょう」
といわれるときがあります。
ですがあきらかに力を可変させて滞らせることのほうがきつい。
体のウエイトバランスを制御しながら動き続けるほうがきつい。

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この力の内攻がなければワーカーは2時間もの間、
動き詰めで思考フル回転しても心地いい疲労感しか残らない。

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呼吸でも呼吸代謝の効率が悪ければ、
酸化した毒素のある息が体内に滞る。
それで体が老化していく。

放ちきれない力の滞りも同様。
それで体が老化していく。

力は内攻させず放ちきれるようにしたいですよね。

■2004/11/25 (木) マットレスが合わなかった方のお話

本日モニター登録をして、
ワークを受けていただけた女性がおります。
以前からボディワイズに来ていただいているお客様。

強い腰部などの不快感を感じたそうです。
立ち上がってあるくこともままならない。
朝起きるときに腰部の痛みで目が覚める。
つらい状態であったと教えてくれました。

不快感が強くて心配になり病院にいかれたそうです。
婦人科で超音波検査で卵巣を調べられたり、
内科に行かれて診察を受けました。
その結果『異常なし』ということでした。

幸運にも「異常なし」ではありましたが、
痛みはまだある。。。

先だってその方がご自宅で買われたマットレスが合わなかったようで、
それに気づいて使用を取りやめたら起床時の痛みが減少したそうです。

そしてそのような折の本日のワークでした。
ボディチェックで見つけたもの。
・腰仙関節の強い癒着
・左右起立筋および腰方形筋硬化(特に左側)
・ソケイ部右側非常に大きなしこり
・腸骨筋の肥大および強い炎症
・腸骨稜上のしこり化
・大腿筋および大腿筋膜張筋肥大硬化
などなど。

かなり強く体を酷使している模様。

現状は強く腰が前側に反る状態で固まる。
多少でも沈み込みのあるマットレスの利用は厳禁です。
就寝中の代謝が落ちたとき、
腰部の反りが強調された形で固まる。
そして起床時のつらい腰痛が起こる。

ただマットレス問題は2次的症状。
それ以前の上記の筋肉たちのしこり化が根本的な問題です。

この方はボディワイズで10回を超えるワークを受けた方です。
深部の筋肉まで固まるにはまだまだ時間を要します。
スピーディによい状態へリカバリーできます。

そのお陰で今日のワークで、
かなり深部まで筋肉を解放できました。
安全を考え、あと数度ワークを受けてくださいということに。

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医者にて診断を受けてから私のところへ来ていただいたことは、
大変ありがたいことです。
症状が出ている場合には、
医師に診断を受けてから民間医療やボディワークにかかること。
これは鉄則です。

ただ痛みを抱えいくつもの医院をはしごするとき。
不安感が強かったのだろうとお察ししていました。
明るい方なので暗くなって語ることはありませんでした。
ですがやはり顔が引きつってしまっていました。

・・・ほんとうにつらいことですよね。。。

■2004/11/25 (木) 体の使い方の記憶

体の動かし方は、
半自動化されている。

たとえば立つときに「どうやって立てばよかったのか?」
と記憶をたどる必要はありません。
体の中の記憶装置が自動的に発動して、
何も考えなくても立ち上がれる。

このときの記憶システムは、
短時間行った動作と長期間行った動作と違いが出てきます。

短時間行っただけの動作は、
脳内で『電気的なメモリー』に記憶されるだけ。
コンピュータのRAMのようなシステム。
電源を落とせばその情報は消去されます。
だからその動きを手放すのも楽。

長期間繰り返し続けた動作は、
脳内で『化学的プロセス』によって記憶されます。
コンピュータのハードディスクに記憶されたデータのようなもの。

小さい頃から繰り返された動作の場合は。
それはコンピュータで言えばROMメモリー。
ハードディスクよりも書き換えが困難なもの。
一生そのROMに引きづられることもあります。

何度も繰り返し行った動作は化学的プロセスに記憶されます。
それを取り去るためには、
今行っている動きの不都合な点を理解すること。
そしてより優れた改善された動きを身につける。
『新たな化学的プロセスづくり』に取り組まなければなりません。

運動で作り出した体内の癖を軽減させる。
これは『新たな化学的プロセスづくり』の促進に一役を担います。
癖はしこりなどの形で存在していることも。
これを『癖のない状態にリセット』します。

そのメリット。
・古い化学的プロセスを再始動させるリスクが低下できる
・新たな化学的プロセスを身につけやすくなる

癖のない状態にからだがリセットしてから動きを学ぶか、
すでに体内に内在する癖を残したまま動きを学ぶか。
改善の成功率は前者のほうが高い。
後者は一定の成果を獲得まで遅々とします。
せっかちであれば途中で挫折する。
たいていの方はそんな経験をしているようです。

ヨガやボディワークでしこりを解いておき、
体の癖を抜いてから動きを学ぶことは遠回り。

ですが体の中の化学的プロセスにまで到った動きを書き換えるためには、
有効な手段として利用価値があります。

急がば回れです。

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体の使い方の[再教育]の奥深さを知る方は、
上記の話をするとうなづいてくれます。
体の使い方の改善に幾度も挫折を経験し、
厳しさを悟ったときにうなづけるのです。

■2004/11/23 (火) 背部が緩みだしてきて感じる不快感を利用

ワーク期間中に肩甲骨と肩甲骨の間あたりの感覚がするどくなるときがある。
そこに不快感が生まれてきます。

このときが首を適度に伸ばし、
あごを後方に引いて、
自分の頭の置く場所を見つけやすい時期です。
この不快感はくびの骨の頭を支える力を引き出して頭をおく場所を見つ
けられると今感じる不快感が減少していくところです。

無理のない範囲で、
左右の肩甲骨内側を1cmほど閉じるようにしてから、
肩の上に頭を乗せるようにトレーニングしてください。
くびの骨を使って頭という重いものを楽に乗っけられるポジションは?
もう少し後でしょうか?
もう少し左でしょうか?
頭頂部が浮き上がる風船のバルーンで浮力を得たように、
イメージを持ってみるとどうでしょうか?
そのとき少し後斜めに耳の上先端が引っ張られているように感じると?
聴覚の力を使って、
後にある音をよ〜く聞き取るときは頭は後に下げやすいでしょうか?

少しずつ頭が浮遊している、
空中に浮いている感じがつかめる場所を見つけていきましょう。
その位置が見つかれば肩も自然に緩み落ち着いてきます。

すぐよい場所が見つからなくても大丈夫です。
少しずつ頭をこのように動かすことで、
いつもの首を酷使し続けていた場所を休めてあげます。
それがこのわずかなトレーニング中に大きく行われます!
そしていつもの首酷使パターンよりも
ずっと快適な位置があることに気づいていただければ、
それこそが質のよい体の位置を自分で身につけたことになります。

頭の位置を捜し求めるトレーニングは
時間をかけて数ミリ単位でゆっくり動かすことがポイントです。

筋肉トレーニングとはまったく別の世界。
自分の首の周りの筋肉たちの協調性をアップさせる感覚トレーニング。
賢いバレエダンサーたちは有能なトレーナーなしで筋トレをすれば、
体型が悪くなることを知っていて、
このような筋肉を繊細に感じるセンスをアップしていくことに努めます。

力とは無縁の世界です。
または筋力以上に筋感覚バランス力を繊細に制御するほうが、
数段すばらしい質のいい動きとなります。

周りの人に何をやっているか気づかれないトレーニングでもあるので、
ぜひ!

■2004/11/23 (火) しこり化する運動は呼吸でチェック!

しこり化する運動をしているかどうかを判断するツールとして
『しこりができる動作をする場合には、呼吸が浅くなる、止めている』
という決まりごとがあります。

呼吸を楽にできていれば体のしこりはついたとしても、
そのしこりはとても解けやすい血管が活きた状態で一時的に硬くなった状態。

呼吸を抑止する動作には、
しこりを作り出す動きが入っています。

一歩踏み込んで考えれば、
呼吸を楽にするように気をつけて生活できていれば、
かなりの肉体面の改善がそれだけで行われていきます。
筋膜がもうすこし解けてきて楽になってきたら、
呼吸の深さが感覚的にわかるようになります。

そうなってきたら呼吸に注意を向ける習慣を持つといいでしょう。
呼吸に注意を向けるだけで、
それ自体尊い瞑想をしていることと同じ価値があると思います。

■2004/11/23 (火) 体の制御にはイメージが大切

体の中に骨格をゆがませる影響のあるしこりがある時点では、
正確にしっかり立たねば!という気負いは無用です。

それよりもわずか数ミリずつでもこちらのほうに重心をかけてとか
こちらのほうに意識をもってっていわれたな〜ということを思い出して
みる。

極端に言えば立つ練習を実際に立ってしていないとき。
横になって休んでいるときに注意点を思い出してみて、
注意されたたち方をしようとするとこの部分の筋肉が
作動するのだろうか?とイメージしてみるだけでもいい。
これはとても効果的です。
体とはイメージが先行して動き、
後から体がついていくものです。
その先行イメージをイメージトレーニング。
これを繰り返すほうが質のよい立ち方につながる人さえいますので。

ワークが進み骨を縦につんでいきましょう!ということが
できるようになってきましたらその時点で、
私のほうで『もう基礎は整ったのでがんばろう!!』といい始めます。

ここまでこないうちにがんばりすぎると、
新たな別の箇所に骨格の歪みができるリスクがあります。

ただある程度までは
ワーク中は過剰トレーニングは、
次回のワークで解消できるから許容されます。

■2004/11/23 (火) おなかの中の内臓の下垂傾向には注意---1

内臓は骨盤という受け皿の上にあって力を発揮します。
そのためには骨盤のポジションに気を配らなければなりません。

骨盤という受け皿。
これは物理的にどういうものか?
骨盤内の骨盤底筋が受け皿の下端です。
腸骨や仙骨などが受け皿の側面です。
あとは腰部・腹部により内臓の支えが縦方向へ造られています。
上半身を立てたとき腹腔内は、
シンプルに底面と上面は平行になります。
骨盤底筋と横隔膜が地面に対して水平位置にあること。
これが基本です。
骨盤が理想的な位置にあれば、
腹腔内はベストコンディションで働いてくれるでしょう。

だが体を起こしているときに骨盤前面が下方へずれているとき。
事態は一変します。
骨盤底筋が斜めに傾きます。
その上に乗っている内臓が前に下に滑り落ちます。
そして下腹部へ大腸や小腸、そして胃などが下垂してきます。

内臓は重力で下方に落ちるだけではありません。
骨盤のずれが恒常的に起きている場合、
大腿部、ソケイ部、臀部、腹筋、みぞおち、腰部、背部、喉、首などに、
慢性的なしこりが存在することが多い。
その慢性的なしこりが、
体内の筋膜バンド沿いに内臓の位置を支配する。
しこりの部分の方向へ牽引する現象がおきるようです。
それにより内臓部分は不自由な状態を強いられます。
この牽引力はときとして内臓に予想以上の不快感を与えます。

この状態が長期間続くと、
消化器の病的なまでの変質化へと進むことがあります。
大腸や小腸の形状が一部細くなったり肥大するなど、
いずれにせよ消化機能を低下させる状態になります。
写真などで実際にこの状態をみると驚き身震いしてしまいます。

場合により便秘になったり下痢をしたりすることもあります。
特に便秘と下痢を交互に繰り返したり、
下痢の際に食べたものがそのまま出てきてしまうことが続く場合、
衰弱する前にかかりつけ医師に相談なされたほうがいいようです。

食事をしても消化吸収率が減少したために、
平均体重を大幅に割り込むことがあります。
その場合には体力の衰えを自ら如実に感じます。
このときに本人は不安感を持ちます。
消化機能が弱くなりすぎた怖さです。

■2004/11/23 (火) おなかの中の内臓の下垂傾向には注意---2

また女性の場合に注意しなければならないこと。
内臓下垂により子宮位置が腰部方向へずらされたり(子宮後屈)、
子宮が周囲の内臓と癒着を起こして内膜症となりやすいそうです。

・・・ということで、
もし骨盤の位置がずれて内臓の働きが悪くなったと感じた場合、
骨盤の位置を正しくするように操作することが必要になります。

骨盤のずれを簡単にチェックする方法。
大腿直筋という太ももの前側の筋肉と、
大腿筋膜張筋という太もも外側の筋肉。
この両者の筋肉が立位で弛緩していれば、
問題はないようです。
硬化しているときには、
多かれ少なかれ骨盤の前傾によるずれは生じていることが多いようです。
そして仰向けに寝るなどの安静時にも、
大腿直筋が硬化していれば、
骨盤の歪んだ状態で固定化しやすい状態のようです。

あなたはどうでしょうか。

または、
医師等に骨盤の状態を計測していただいたり、
科学的な確認方法でMRIなどを利用したりするのもいいでしょう。

そして骨盤の恒常的な歪みを維持している状態のときには、
できるだけ速やかにその状態を解消するようになされたい。

ボディワークでワークを受けてみるのもいいし、
整体などを使うのもいい。
またはヨガなどのスタジオに通い、
自力で復旧していくことも、
考慮に入れるべきです。

一般的にその対応に経験豊富なワーカーに投資すれば、
投資分だけ解放の確実性とスピードが増していきます。
自力復旧には復旧に何が起こるかが過去の経験がないため
ナビゲートなしの不安があります。
時間も個人差はありますが比較的長く見積もらなければならず、
途中でドロップアウトすることもあります。
目的を成就するためには、
高いモチベーションを維持し続けねばなりません。

ですが自力復旧の魅力は、それがかなった後の『自信』です。
これは何者にも変えられない尊い価値あるものです。

先日ボディチェックを受けられた方がいました。
運動神経レベルは高い方で、
ヨガをなされているということで自力復旧がんばりましょ!
とアドバイスをしました。

僕自身、自力復旧のみで体を立て直した経験者です。
つい自分でできそうな人には自力復旧を勧めがちです。

ただよく考えるならば
ワークと自力復旧の両輪をバランスよく使えば、
効率的に時間のセーブと身体レベルアップという目的がかなうと思います。

■2004/11/22 (月) 私の個人的な呼吸の捉え方

呼吸の質を、
『全身呼吸』と『分断呼吸』で分けています。
『全身呼吸とは放つ呼吸』であり『分断呼吸とは漏らす呼吸』です。

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呼吸関連システムのいくつかを少し紹介すると。。。

(1)呼吸関連組織のお仕事
呼吸をするときに肺周囲の呼吸筋を動かします。
横隔膜、骨盤隔膜、声帯隔膜を動かします。
これが『狭義の呼吸』ですね。

(2)自律神経関係組織と呼吸の関係
次に、特殊な呼吸リズムもあります。
・頭蓋骨が縫合部分から開いたり閉じたりする
・脊椎全体が上下や前後に伸びたり縮んだりする
・仙骨が前後などに動き、仙腸関節部分が揺れ動く
のような脊髄神経を囲んだ呼吸のパターンもあります。
自律神経系統に影響を与えます。
これも呼吸反射によって起こる動きです。

(3)体全身によって生まれる呼吸
そして体全身の筋肉も呼吸により伸び縮みしています。
全身の筋肉の力で息を吐いたり納めます。
呼吸関連組織や筋の働きに負けないほど、
呼吸を助ける重要な役割を持ちます。
これが『広義の呼吸』といえるものです。

この体全身の筋肉が呼吸を助けて動いているとき。
筋肉は血流を促進するマッスルポンプの力を持ちます。
筋肉が呼吸を助けて可動している部分は、
常に体全体の筋を弛緩と緊張を繰り返させてています。
体の隅々まで気血(きけつ)が十分に満たす運動です。

----

上記の(1)(2)(3)は、
それぞれのパートが助け合い作動します。
理想はそれぞれが協調し動きが統合されて、
『全体呼吸』をします。

だが(1)(2)(3)の機能が低下すれば、
呼吸の質、呼吸代謝能力が落ちます。
ひとつのパートだけが能力発揮を妨げられているとしても、
他のパートの足を引っ張ります。
呼吸の分断されているエリアを見つけることで、
どれくらいの酸素エネルギー不足があるか?
どれくらいの体内にこもった老廃物質が滞っているか?
---を考慮します。

ワーク中にはこの呼吸の分断箇所がどのように点在し、
影響を及ぼしているかを大切な指標のひとつにしています。

■2004/11/22 (月) 呼吸の質

数日前から『息を放つ』というイメージが、
頭の中でぐるぐる渦巻いていて離れません。

呼吸の質を考察すれば、
全身呼吸と分断された呼吸があります。

呼吸システムには下記のパートが各々関連・協調し作動します。
・呼吸筋・呼吸関連組織による狭義の呼吸
・脊髄神経系の頭蓋骨の開閉、脊椎や仙骨の動き
・体全身のマッスルポンプによる広義の呼吸

『全身呼吸』とは、
各パートが理想状態で働き、
理想的に呼吸機能が統合された状態。
僕の息を吐くときのイメージは、
外界に息が放流される。
全身の呼吸関係のパワーで息が放たれている。

『分断された呼吸』では、
各パートが働きを低下させたり、
分断された状態のこと。
分断された呼吸をしている方々の特長。
息は力少なく漏れるように排出される。
排泄されるべき息が体の中に滞る。
分断された呼吸関連システムの箇所により、
その影響がずいぶん異なってくるわけだが。

呼吸の質について、
数値で呼吸システムの性能比や可動性を見つけることはできません。
経験に基づいて行う判断になります。
ですから誤差があります。
この点が問題。。。

理想的な全身呼吸の条件。
・骨格の整った姿勢であること
・筋肉のしこり化したパートがないこと
・一部の筋肉を過剰に硬化させないこと、常にです!
・体の力を解き放つ意識や運動パターンを身につけていること(滞りはNG)
・書籍「自分の息をつかまえる」などを学び呼吸の仕組みを身につける

全身呼吸メリットとして、
・精神的ストレスの低減
・自律神経系統の機能正常化
・体内の酸化防止(若々しい)
・気血が全身隅々行き渡る
・執着心を解き放てる(重要!)

呼吸システムの機能稼働率が向上すると、
肉体面の改善と比例して精神面での改善があるという。
その例は気功などでの呼吸法の習得により、
精神面での落ち着きを取り戻せたという方々の証言からも解ります。

全身呼吸ができるようになることと、
心身の健康を取り戻すことは深い関連があります。

疲労が重なると分断呼吸に陥ります。
そのようなとき、
努めて全身呼吸を意識して行います。
すると肩のこわばりが氷解していく。

----

全身呼吸と分断された呼吸について、
いろいろ文章を書いていたらかなりの量に。
気づくと5時間ずっと椅子に座り思いつくことを書き連ねていました。

奥が深いものです。

■2004/11/20 (土) トップページ上でのミス

トップページに下記のような[[急募]]のお知らせを掲載しておりました。

[[自分が載せたつもりの内容]]
2004/11/17
急募 『ボディチェック体験ワーク』をご希望いただける方


2コマ分の【ボディチェック体験ワーク】の時間が空きましたので、
その募集をさせていただきました。
1コマ分のご予約をいただけました。

もうひとコマ分のご予約が入りません。
ボディチェックに対しての
お問い合わせメールをいただくことが多いので、
うまく埋まってくれればと考えていたのですが。

そして先ほど何気なくボディワイズのページを観たら、

[[自分が載せた内容]]
急募 『ボディチェック体験ワーク』をご希望いただける方
(定員満員となり受付終了)
と書いてありました。

^^1
「お、おやぁ。」

前回、同様の募集させていただいたときの文章を流用して、
予約可能日時のみ書き換えました。
そのときに(定員満員となり受付終了)という前回の定員受付終了の
メッセージを消し忘れていたわけです。

この事態に気づきなぜお問い合わせがなかったのか悟りました。

以後、気をつけなければと痛感。

さすがに明日がワーク日となると質問表などをお書きいただくのも大変。
(受付日時翌日となり受付終了)にするしかありませんでした。

同時に奇跡的に一コマ分のご予約を受け付けさせていただいたことに感謝。

■2004/11/20 (土) 「日本のオペラの父」中川牧三氏、整体健康法

本日の【たけしの誰でもピカソ】にて

『年齢とともに深まる情熱! 世界最高齢のアーティスト特集!』
2004.11.19OA

-----------------

アートに年齢は関係ない!
「日本オペラ界の父」こと中川牧三は、
101歳になっても歌の指導を続けている。
今年2月には20年ぶりにタクトを振り、
世界最高齢の指揮者となった。
今でも年に数回はイタリアへ行くという中川の元気の秘密とは?

-----------------

私は観ていなかったんですけど、
母が見ていました。^^1

中川牧三氏は毎日整体を受けている。
健康の秘訣なのだそうです。

日々体は歪みを造るものです。
人体の構造上の問題と運動の質によります。

実質として体の歪みは放置すれば、
その歪みという癖は強調されていきます。
その癖は精密に体を動かすための妨げになります。

『動きの癖を持つこと』は、
『動きの自由を奪われること』
です。

動きの癖をその人の持ち味と表現することもできます。
ですが自分の動きの進化を奪われたたことを感じる本人は、
対象に対しての興味と自信を失うことになるのかもしれない。

そこに整体を利用し体の精度を維持し続けました現役を中川牧三氏。
その実利本位の賢い姿勢があると思います。

----

ただ日々整体にかかることは不経済です。

簡単なマッサージの方法を家庭でできるように覚えることが大切と思います。

アメリカのマッサージマガジン内の記事。
海外の小学校の放課後、
マッサージ方法を教える写真が載っていました。
真剣にマッサージを学ぶかわいい子供の写真。
確か北欧の学校でした。

『へぇ〜。小学校でマッサージの仕方を教えているのか!』
そう驚きました。
家庭でマッサージをするための教室です。

日本ではちょっと考えられないものですが、
体のことを知るためにはすばらしい教育になる、
そう直感しました。

体を知ることの大切さを説くことはありますが、
さまざまな制約を設けてしまっているようです。
その意味合いもよくわかります。

よく個人個人考えて取り組むべきご家庭内の問題かも知れません。

■2004/11/19 (金) ボディワークの構造力学的な見つめ方

構造力学の書籍より、

『安定した構造物とは』

■構造物として成立しない不安定構造
下記の条件のどれか1つでも満たしていないものを不安定構造という
(1)上下に移動しない(垂直方向のバランスが取れている)
(2)左右に移動しない(水平方向のバランスが取れている)
(3)回転しない(力のモーメントのバランスが取れている)

【不安定構造物の例】
<<支持応力が不足して構造物がずれていく>>
→<<構造物がどんどん傾いて、形が変わっていく>>

この例の図を観てみると解りやすい。

----

大地からの反力をうけとる。
下から上に構造物を支える力のことです。
この反力はもっとも効率よく身体を支える。
この大地からの反力を活かすとき、
身体の骨格構造が最大級活かされている。
だから疲れず強い。

そして前後左右斜めからの支持応力の不足分を、
反力で補助して安定させます。
これが筋肉をしこり化する力を持っています。
この力をどう見て取るか。
そして前後左右斜めからの支持応力の不足分をどう処理するか。
その力学的計算式を見つめることです。

一般の構造物であれば支持応力不足を反力で補い支えれば安定する。
不安定構造物の一部を変えれば安定構造物になる。

ボディワークで観るところは、
いかにして安定構造体にしていくかです。
そのため知恵を絞ることです。

そして『グラウンディング』という、
【地面からの反力】を最大限活かすすべを模索していきます。

シンプルに考えればこれだけのものなのかもしれません。

■2004/11/18 (木) ボールの上に卵を立てる感覚

先日お客様より教えていただきました。

乗馬の本の乗馬ポイントの表現で、
『ボールの上に卵を立てる』
そんな感じで馬に乗るといいそうです。

たとえばバランスボールのようなボールのうえに卵を乗せます。
その卵をただ乗せるだけではありません。
立てて乗せるのです。

そのためにはどうすればいいでしょうか。

バランスボールのボールの頂点を見極める。
その卵の最下部とバランスボールの頂点を合わせる。
卵の重心点を見つけて立てます。
平面で卵を立てるよりも、
ボールの局面のほうが難しい。

ほんのわずかな重心点のずれでも、
卵がボールから落ちます。
それでも丹念にボールに乗せてわずかな重心の狂いを補正していく。
これを繰り返していく。
するとしばらくすると、
ボールのうえに卵を立てる感じをつかむことができる。
人の手の感覚は名工はミクロン単位まで感じ取れる精度を持ちます。
わずかなバランスの違いを、
細心の注意力で判別し適正な位置に補正を繰り返します。
そして乗せる。

うまくボールに卵を『立てる』とは、
うまくボールに卵を『乗せる』ということです。
立てるというおき方も乗せ方のひとつのパターンでしかありません。
なにも支えがなくても立てて乗せられている状態。

骨格の自重を支える能力を引き出した立ち方には、
この乗馬の本と共通するイメージがあります。

なにかに寄りかかることなくボール上で『自立している卵』。

ちょっと観ると「えっ」こんなことできるの?!
そういう驚きの声が出るかもしれません。

ですがこの原理と同様の力で身体は地球に乗っています。
(立っているのではなくて乗っているのです!お間違いなく!)

----

ただ乗馬では馬が動いて走っていくし上下のゆれや左右のブレがあります。
静的に止まった世界ではありません。
動的な世界ではより高度な身体制御能力が求められます。
卵の下のボールが縦横無尽に動き、
それに合わせてまたは予測察知して
重心ポイントを常に制御し続けなければなりません。

私は乗馬をしたことはないのですが、
奥深いものと感じました。

大学の乗馬部になると馬のお世話までしてという話を聞いたことがあります。
食事やトイレのお世話までの重労働だそうです。
ですが乗馬経験をお持ちの方は、
馬に乗る感覚と身体を立てる感覚の種類がオーバーラップして感じ取れるでしょう。
貴重な経験ですよね。

■2004/11/18 (木) ボディワークの手技がカンフル剤のように感じるとき

ボディワークの手技により永続的に身体の状態が変わり続けることがあるか?

一昨年前より、
単位時間内での身体の筋肉のリリースできる量は増えた。
ワークによる痛みなどの不快感を低減させるという目標もかなえられた。
その意味では進歩した。

だが『永続的に〜』とたずねられるときに、
たいてい次のように答えます。

「ワークの手技はカンフル剤のようなものです」

カンフル剤は、
一時的に体調不良を回復させるために摂取する栄養剤。
自分の体調を変えたいためにワークの手技を受ける。
だが『それだけでOKですよ』とはいえない。

私の考える目標設定は、
『体調をよい状態に維持して改善し、
向上心をもってより理想レベルにしていきたい』というもの。

すると現時点での私の手技で提供できているもの「のみ」では、
カンフル剤的に思えてくる。

手技で身体の筋肉の柔らかさを再生するメリットはいくつかある。
その中の2つをあげると。

『麻痺した筋感覚を取り戻すこと』と
『骨格の並びを正しく整えられるように可動性を確保すること』。

ボディワークをかじったことがある方は、
この二つを聞けば私が何をいいたいのか察していただけたでしょう。

--

身体の縦中心軸の『垂直軸』。
そして骨盤隔膜、横隔膜、声帯隔膜などの『水平軸』。

自重を支えるために必要な『垂直軸』。
主に体幹および脚部の骨です。
安定した構造物としての機能を果たす要です。

人体も構造物。
安定した垂直軸が欠かせません。
地面から垂直に伸びた大黒柱を持つ必要があるのです。
それを身体の中に作り上げる能力を必要としています。

呼吸をつかさどる隔膜トリオが『水平軸』。
この水平軸が整うとき、
呼吸代謝が理想状態に。
同時に内臓もマッサージをうけるし、
肋骨の形も整い心臓の圧迫も少ない。
血行などの代謝もいい状態。
ダイナミックな動的な生命力を感じます。

上記の軸感覚がつかめていますか?

軸感覚がつかめない状態では、
弱い構造体で生活を送る宿命です。

手技以外の立ち方などを学ぶとき、
シビアな軸感覚が要求されます。
体得するには本人の積極的な探究心が必要です。
労を惜しまずに取り組んだ方は、
体調の改善定着率がとてもいい。

この探究心を持つ方にとって手技は
体調を改善するための『起爆剤』になるはずです。

カンフル剤と起爆剤。
その差は大きい。

■2004/11/16 (火) 脚部が硬ければ上半身は解けない

私は脚部、臀部、腰部を解くことに心血を注ぐ。

その理由は。

この大きな筋肉群のなかにあるしこりが整地されなければ、
上に乗っている上半身は『傾斜地に立てられた積み木』のようなもの。

地面に近い脚部・腰部・臀部を、
できるだけ深く解いていくこと。
これは手間と労力のかかる整地目的の基礎工事です。
これが整った後、始めて上半身の脊椎がうまく立てられる。

椎骨は、子供用の積み木のようなもの。
それをあなたは積み木をするときに、
水平のデスクに積み上げたいですか?
傾斜したデスクに積み上げたいですか?

骨盤→腰椎5こ→胸椎12こ→頚椎7個→頭部のような、
小さい積み木から大きな積み木まで用意されています。
計およそ26こもの積み木を縦積みにするわけです。

実際に消しゴムを26こ積み上げてみると、
水平のデスクではできましたが、
傾斜地にはどうあがいてもムリでした。

この傾斜地に身体の上半身がい続ければ、
不安定きわまりない。
重力に対抗する骨がゆがんでいる箇所は、
筋肉を硬化させ支える(しこり化)。

ずれを補正するために押さえつけて支えるのです。
下半身が整うまで、
絶対にこれは消えません。

悪循環の根は脚部にあります。
これはぜひ絶ちましょう!

----

身体の中の筋肉量の非常に多くが脚部や臀部、腰部に集中する。
二足歩行をしない動物と比較すれば、
人間の脚部等の筋肉量は大きい。
直立し歩行する運動。
身体を日本の足裏の支点で前後左右のバランスを常に取り続ける。
足の裏の表面積の小ささを考えてみれば、
現代のロボット工学でも造るのが難しい代物です。
脚は精巧に機能するべき重要な道具です。

脚は体を支え移動させる基本であります。
だがその基本を押さえて運用することは至難の業。
武術の奥義は脚の使い方にあるといってもいい、
そう語る中国口伝の書籍もあるほど。

それゆえに一般の方には脚部が硬い方が多い。
自分の脚部が硬いかどうかにも気づいていないときもあります。
他の方の脚を複数触る機会などあまりないのでしかたないこと。

だが脚が硬くなれば臀部も硬くなり腰部も張る。
その生理的とも思われる一連の流れが生まれます。

脚部を柔らかくすることと、
脚部を精巧に駆使すること。
これは上半身を和らげる秘訣なのです。
肩こりや首凝り、背部痛なども改善するケースが多いようです。

■2004/11/16 (火) 母の股関節部分の解き過ぎ---(1)

ワークにより母の股関節周辺の筋肉を解いた。
この一ヶ月でかなりの量といたことになる。

そして先ほど母が気になることをいっていた。
『左の股関節に違和感がある』

先日母は旧友と国会議事堂見学へ。
かなりの距離歩いたそうだ。
そのときに足に負担のかかる歩き方をした。
母は以前よりは歩き方に対して気をつけるようになった、
だがまだ歩き方のポイントを十分消化しきれていない。
頭では理想の歩き方を解っている。
だが身体ではその歩き方をすることができないもどかしい現状。

国会見学などによりワークで仕上げた柔らかくなった足を
負担がかかる歩き方で酷使させて縮めた。
母の大腿筋を観てそのことがよく解る。

ワークやマッサージで解かれた筋肉は、
しこり化していたときよりも強烈に縮む。

しこりは収縮力を失いそれ以上縮まないが、
柔らかい筋肉は大きく縮む。
柔らかい筋は、収縮することで筋パワーを発揮し代謝もよくなるのだ。
だがしこり化した筋以上に筋全体が大きく縮み硬くなることもできる。
それにより解かれた後の筋の使い方は精密にしていく必要があるのだ。

一般的に言えば歩き方ができるようになるまで、
股関節周りのしこりをときすぎるべきではない。
(適度に解放するのはメリットがある。
だがダンサーレベルの柔らかさを求めるのはNGですよの意味)

大腿筋・大腿筋膜張筋など太もも外側の筋肉を使うからだ。
このアウターマッスルを使えば股関節が外れることになる。
だから普段大腿筋・大腿筋膜張筋を使いすぎる人は、
股関節周囲に股関節を強力にはめるためのプロテクター用しこりを着けた。
それにより股関節がはずれることを防いでいる。

プロテクター用しこりをはずせば、
大腿筋を酷使すれば股関節が外れていく感覚を持つことになる。
感じたことがない違和感を感じる。

このとき二つの対処法がある。

・ネガティブな対処方法。
無理な運動を控える。
歩き方を以前の大腿筋を固める歩き方で通す。
そのうえでこの違和感を感じる状態をしばらく続けていれば、
時期に股関節を固めるしこりがついてくる。

・ポジティブな対処法。
アウターマッスルが緩んだときには、
インナーマッスルの存在を気づきやすい。
この期が内側の筋肉の動きを学ぶチャンス。
内転筋やハムストリングなどの筋肉を動かす方法を学ぶ。
それに筋肉が連動して動いている感じもつかめやすいようだ。

■2004/11/15 (月) 母の股関節部分の解き過ぎ---(2)

現在母に自分の体がどのような状態が起こっているのか説明。
同時にフェルデンクライスのエクササイズを使った、
インナーマッスルの意識を強める方法をレクチャー。
少しだけインナーマッスルの大切さを感じ取ってくれたようだ。

『動きの質』をあげることが、
自分の体を崖に向かって歩かせることを押しとどめる。
そのように認識して取り組んでもらえたらうれしい。

うちにはフェルデンクライスメソッドのビデオテープがある。
これなどを『自分の希望で観る』よう変わればしめたものだ。

----

ワークをするときに、
身体のなかのしこりは取りすぎてはいけないと考えている。
体の使い方に対し長年の経験や深い理解がなければ、
今回の母のようなリスクがあるからだ。

適量残す必要があるというと、
お客様に『なぜ?』と尋ねられることがある。
今回の母のようなケースがあるからです。

災い転じて『動きの質の大切さ』に
気づき始めることもあるようです。

簡単なエクササイズを教えるだけで、
コアから身体を制御するイメージが少しつかめた、
そう母がいってくれたことは成果です。
今までの母にはこのことばは出てきたことは、
めったにありませんでしたから。

だがやはりしこりの解き過ぎはリスキー。
ごくごく近くにサポートをするものがいなければ、
不安の底にたどり着くことになると思う。

どれくらいしこりを取り、
どれくらい残せばいいものか。
この点についての見識について、
どのような書物を見ても言及しているものはない。
とても判断が難しいところです。

■2004/11/15 (月) ボディチェックでのひとコマ---1

整形外科に行って見ていただいた方が、
ボディチェックにこられるとき。

MRIやCT、レントゲンで骨格や筋肉の状態を映し出す。
それをみて整形外科の先生方が診断をする。
するとその画像診断上では問題ある箇所がない。
すると問題がないという。
だがお客様は痛みや筋の引きつれなどの不快感を感じている。
自分のつらさが解ってくれないとき、
とても寂しい気持ちになることがある。

この場合身体の中でどういうことがおこっているのでしょうか?

とある場合のひとコマ。

ボディチェックで身体の中にできたしこり分布を把握すると、
お客様の訴える箇所に牽引痛がでる筋緊張を引き起こす筋肉を見つけられる。
たまたま痛いと訴えている箇所が、
重篤な症状として変質や変形している状態ならば、
画像診断ではっきりとその異常が写る。
だが痛みを感じる問題箇所が痛みを発生させる本体ではない場合。
きつい痛みを引き起こすような強いしこりや筋肥大部分は、
痛み箇所よりも離れた箇所にある。
そのようなことは頻繁にある。

そして体内の筋膜バンドの引き連れている様子を
筋膜の流れを読むのものはお客様が言う不快感が出る場所を理解できる。

そういうときに自分が苦しんでいる箇所を、
「そうですよね。
ここの筋肉はあちらの大きな筋肉のしこりの影響下にあり厳しく牽引痛が起きる場所ですからね。」
そういわれて納得していただけることもあります。
説明するときに牽引痛を発生させる筋肉を
「ここですよ〜」というように手で触れながら指摘しますのでわかりやすいからでしょう。

お客様のなかには自分が苦しいということを人に訴えても、
解ってもらえなくてつらかったのが解ってもらえる人がいてよかった、
そうおっしゃられる方もおられます。
その気持ち痛いほどよく解ります。

■2004/11/15 (月) ボディチェックでのひとコマ---2

『痛みが出る』。
それは結果です。
原因がなければ結果がありません。

ワーク屋さんの目には筋膜の引きつれ箇所や、
血液やリンパ液の代謝を低下させている『モノ』が見えている。

身体の前側から後へ到っていたり縦横無尽であるから、
その筋膜のバンドは読みにくいも。
複数ある大きなしこりの『交点』を求める。
それにより牽引痛の関連場所を割り出すときもある。

または単体のしこりの硬さをみることによって影響力を考えたり、
(しこりを境に心臓から遠い箇所と近い箇所の温かみを見たりなどなど)
また痛みの出ている箇所に軽く手を当てて動きを見て、痛みの本体をたどったり。
あとはカウンターストレイン前のテンダーポイントチェックも有効。
他にもいろいろある。
このように施術用『教科書レベル』で、
いくつもの割り出すための方法が用意されている。

たいてい痛みが出るときの原因は複合的な要因が寄り集まっているので、
「これだ!」とひとつに絞ることは難しい。
ここから先が経験を積んでいるかどうかにかかってくるものなのでしょう。
私にはこの点が難しい。
関連するところをひとつずつ取り上げて、
それをケアしていくという途方もない作業に明け暮れます。

■2004/11/14 (日) 日常生活での動きのポイント

身体をいたわる動き方。
いくつかある遠いもいます。

『脊椎を曲げおらない』
脊椎の生理的曲線はあるべきです。
それを含めた状態で、
腰椎5個、胸椎12個、頚椎7個をまっすぐに。
特に脊椎は前後の折り曲げの力に弱いし危険。
脊椎の後方脊髄神経が入っている突起部分を、
傷つける可能性があるからです。
そして動作を殺すこともよくない。
脊椎が曲がったときの筋肉の動きは悪くなる。
腹直筋が硬くなり、肋骨の可動域が狭くなる。

『支点を増やす』
立っているときや座っているとき。
支えてくれる場所を増やすこと。
体重を支えてくれるところの箇所を増やす。

たとえばパソコンを使っていれば、
キーボードを打つとき。
しっかりとキーボードの前に手首を置く。
そして手の重さをデスクに伝える。

『コアから動く』
ここでのコアとは丹田(仮想の身体中心部分)。
へそ下3寸に位置し、
腹の表面ではなく内臓に入り込んだポイント。
手や足や首を制御するときにもコアから命令が飛ぶ。
たとえば振り向く動作。
身体をねじる。
そのときに首だけをねじるのではNG。
身体のコア前面を振り返り対象物に向ける。
そると身体の広い範囲をねじる。
すると身体への刺激も大きい。
対象物に首もねじることにはなるが、
コアが動くと同時に首を動かす。
これが若いものの動作。

首だけで振り向くとき。
すでに身体のダイナミックな連動してうごく機能が低下している。
すると身体全体を向ければ身体へのいい刺激になるが、
首だけを曲げて振り返れば首に極端な負担がかかるだろう。

コアから動きを作り出すとき、
身体の一箇所に負荷が多くかかることがなくなる。

『体をやわらかく使う』
関節を多く使うように。

『次の動きに対応できる動作を!』
流れるような動作。
これは美しい!!

たとえば立った瞬間に歩き出す動作に連動した姿勢へ。
ひとつひとつの動きが次の動作を理解して、
意識の流れを途切れさせないように動作が繰り出される。
流れるような動きが繰り出されるとき、
リズムとテンポをもっている。
音楽に乗っていける。
疲れない活きた動きに身を任せると気分がいい。

----

このような動き方を考慮して日常生活を送るようにしましょう。

■2004/11/14 (日) ストレッチポールを持っているお客様

今日、お客様でテニスをなされている方がお見えになりました。

体のことについても関心が深く古武術関係の講座も受けているそうです。
その方が自宅に『ストレッチポール』を持っているとのこと。

ストレッチポールを自宅に持っている人が、
うちにお見えになられたのは始めて。
先日もストレッチポールの指導員講習会を受けられている知り合いの先生と、
ストレッチポールの普及がどのようかについて話し合ったところ。
一般の方の中でストレッチポールを知っている人も少ないが、
自宅に持っている方がうちにこられたことはないと断言。

そのお客様が、
栄えある『ストレッチポール』所有お客様第一号。

利用の仕方によってはストレッチポールだけでも
体幹を通すことができるでしょう。
起立筋を緩めて脊椎の左右差を改善させ、
同時に脊椎の前後の歪みにも効果的。
それは呼吸を深めてくれる作用を生みます。
『ベーシックセブン』という基本的なストレッチポールエクササイズがあるのですが、
それだけでは弱いような気がします。
それをもうワンステップ上を行くエクササイズが紹介された書籍もありますし。

ぜひせっかく買ったストレッチポール、
活用していただきたいと思いました。
カベに立てかけてもインテリアにもならないものです。
ぜひ定期的に利用していただきたいものです。

■2004/11/14 (日) 大腰筋を働かせる脊椎の条件--1

大腰筋は意識的に動かすことがしづらい筋肉です。
大腰筋の重要性をちまたでは取り上げられています。
解剖学的には、腹部の中にある筋肉。
外から見ることができる筋肉とは勝手が違います。
大腰筋の場所を知らない方も多い。
腰部にしこりを持つ方は左右の大腰筋の太さが異なる人が多い。
大腰筋が骨盤裏側の筋肉=腸骨筋に付着していたり。
それにより大腰筋の片側または両側が強く張って、
腰椎がずれていて腰痛を引き起こすこともある。

大腰筋がしっかり動かせるためには脊椎を立てたときの条件がある。
(1)脊椎には体重を支える部分の椎間板がある内臓側部分と、
(2)脊髄神経を通すための棘突起部分に分かれている。

(1)ではしっかり椎間板のクッションを使って骨が上半身を支える。
脊椎の体重が頚椎、腰椎、股関節、座骨のライン上にある。
まさに軸が天地に垂直に立った状態。
このポジションは自立神経系統は正常に動ける。
椎間口から脊髄神経が内臓などの臓器に伸びるのですが、
その椎間口部分の周囲の筋肉がリラックスしていてます。
神経という電気を通すケーブルはとてもよく働きます。

(2)の脊髄神経が通る棘突起部分に体重を乗せているとき。
これは下腹部が前に出ている猫背だったりする場合。
脊髄神経にストレスが強い。
自律神経系の働きが悪くなります。
生理的にどう関係があるのかはっきりしないのだが、
自律神経系の働きが悪いとき、
大腰筋を含めてインナーマッスルが動きが悪い。
そんな感触を持ちます。
確かにこの姿勢での構造上、
インナーマッスルを活かせない状態だからということもあるが、
私の体感として動きの精度が極端にいい加減になる感じを持つ。

そしてこの脊髄神経に体重を乗せているという自覚を持つ人は少ない。
もともと解剖学の本とかでもこんなことを意識する書き込みは皆無ですから。。
もっともな話ですが。

ですが(1)のポジションの脊椎でなければ、
何らかの自律神経への影響がでることがあるそうです。
それは椎間口部分周辺のしこりとなった筋肉
(たとえば起立筋や腰方形筋などのしこり等)により引き起こされます。
脊椎から椎間口を通って内臓へ通る間際の間際の部分で、
電気ケーブルのような神経ラインが強く引っ張られて起こります。

■2004/11/13 (土) 大腰筋を働かせる脊椎の条件--2

ただ自律神経系は痛覚を伴わずに進行することが多い。
それにより一定の症状が出るまでは
その異常を見つけることも難しい。

自分の日常生活での脊椎のラインがどうなっているか?
それをチェックすることはバイタルチェック同様に、
とても大切なものだと思います。

------

大腰筋などのインナーマッスル部分に、
血流を促進する力があるのは確かです。
アウターマッスルが動いているときには、
血流は低下することが多く、
インナーマッスルが動くと、
血流は促進されます。

本当の健康体を造るためには、
基礎代謝力を向上させることは大切なことです。
インナーマッスルを活かして使いこなせるようになれれば、
自然に基礎代謝力を上げられます。
基礎代謝力が強ければワークをしていても、
身体の好転スピードが速いです。
ワーク途中に起こるつらい好転反応が、
ほとんどでません。

私の知人の合理的なトレーニングをする人のこと。
大腰筋を意識的に動かすことができます。
大腰筋を触診し動かしてみてというと、
しっかりうごかせる。
ここまでくるのに数年にわたるハードなトレーニングを続けてました。

ちなみにうちで働いている関根も、
意図的に大腰筋を動かせるものの一人です。

そうなれるように身体を進化させることができれば、
すばらしい未来を約束されたようなものでしょう。

ただこのレベルは簡単にできることを期待してはいけないレベルなので。

■2004/11/13 (土) 仙骨・尾骨部分の動き

うつ伏せで寝てもらい、仙骨・尾骨部分を押す。
すると柔らかい動きがある。

この部分が柔らかければ体の状態は変化しやすい。
骨盤底筋が正常に働き、腹式呼吸を楽にできている証拠。

だが下記のようなときは要注意。
この部分がお尻が後に突き出されて硬くなっているとき。
または事故などで尾骨や仙骨を打ちつけてしまったとき。
脚の筋肉を誤用していたり腰部の反りがきついとき。
股関節や臀部にしこりがついているとき。
仙骨・尾骨の部分は柔らかさを失っている。

それでは呼吸を深くすることができない。
身体の重心が丹田部分付近に落ちているときに、
肩の力が抜け安定するようにできている。
腹式呼吸ができていなければ、丹田感覚はつかめない。
すると地に脚の根を張ることができない。

とてもこの仙骨・尾骨の柔らかさは大切なところです。

それにこの部分をうまくコントロールすることで腰を入れることができるかどうか、
ずいぶん決まってきますから、
バランス力を極限まで引き出すアスリートにも影響が大きい場所です。

■2004/11/11 (木) 『自分の体を探ってみる』

昨日のワークで。
福岡からボディチェックを受けに、
きていただいた方がおられました。
(ありがとうございましたm__m)

的確に自分の体の筋肉の張りがある部分を認識している方でした。
椎骨の変位状態をも把握していた。
一般的には、自分の体のことについての認識力が少ない。
ワークをする側の人間でも、
自分の体の歪みには気づかないことが多い。

だから解剖学の知識を持たず、
自分の筋感覚と指で触って確かめることで、
精度の高い情報を得ていたのには驚きました。

ご本人は必死になって自分で調べたとおっしゃっていましたが、
理知的な分析力がなければできる作業ではない。

これだけの優れたセンスをもった方の場合、
ワークを受けても感じるところが多いはずです。
自分に合うか合わないかを、
きっとシビアに感じ取ることができるでしょう。

お住まいが遠方なことと、
お体の状態を考慮すると、
できるだけ通院に負担のかからないところを選択するのがベターです。
そうお勧めさせていただきました。

ワークを受けていただいたら、
とてもよく身体の変化を感じ取っていただけそうな方でした。

お通いいただけないのが本当に残念な思いです。

■2004/11/10 (水) 体の左右のバランスを分ける。バランスレッスン--1

軸足を設けないようにすること。
これは足の左右の長さをそろえる条件です。

立っているとき。
右足と左足にかかる自重量は?
右足に傾いていますか?
左足に傾いていますか?

軸足の方が普段使われている。
使用頻度が高い。
それは軸足を持てばそちらの筋肉が筋肉負荷が大きく、
筋肉の太さが太くなることを示す。

筋肉の太さが片側の足が強くなり、
立ったり歩いたりするとどうなるか。
立つときの体を支える刺激や歩くときの運動刺激が与えられる。
それにより太い筋肉を持つ側が、細い筋肉側よりも強い仕事ができる。
強い仕事をしてくれる半面、
大きな仕事をする軸足側は筋収縮が大きくなる。
『筋肉は縮むことで力を発揮する』からです。

これで脚長差などの代表的な体内バランスが崩れてしまう。
右足を軸にしていると、
右足が短くなる。
右側の大腿直筋の力により右骨盤前部が下に引き下げられるためです。

立っているときに右足に体重がかかりすぎているときは、
左足にもその体重負担を分けてあげる。
だが無理やり左足重心にすると、
脊椎の側わんパターンがもうひとつふえることがあります。

ごくゆっくりと右足の体重を左足にかけて、
振り子のようにまた軽く右足に少し体重を乗せる。
それを数度繰り返して行います。

『静かに体が流体的に揺れる』動きをとる場合、
関節のはまりが静かに強まります。

たとえば股関節が緩んでくれたり、
膝関節が緩んできたりします。
関節が緩んできますとその関節に関連している筋肉が同時に緩みだす。
左右に重心を振り子移動させるやり方は、
その筋肉の緩みだす作用により、
軸足を少しずつ手放そうとする操作です。
脊椎にかかる負担が少ないのでお勧め。

そしてなれてくると右足と左足の真ん中から、
見えない軸足が実感できるようになる。
これは個人のイメージによって描かれたものかもしれないが、
この見えない軸足を創造するために、
左右の足があるのではないかと思う。

足が柔らかく長距離歩いても疲れ知らずの方は、
この見えない軸足を持つことが多い。

■2004/11/10 (水) 体の左右のバランスを分ける。バランスレッスン--2

座っているときには、
左右の座骨に乗っかる具合をゆっくり自重負担をピンポンしながら制御する。

そして左右のバランスが分けられるようにできると同様に、
体の前後、そして左右のねじりなども分けることができる。

要領は体の左右軸足を振り子のようにゆすっていく方法を応用すればいい。

静かにわずかずつ揺らすゆするようなムーブメントにより、
その体内のバランス(インバランス)を改善していくこと。
それにより体は伸びやかに軽くなっていく。

疲れた体はインバランスが崩れている。
そのインバランスの崩れはより大きな負担を強いる。
悪循環の元凶です。

よく分けることが解ること・・・につながります。
体についてもそう言えるのですね。

■2004/11/09 (火) 『腕を持ち上げる』と『腕を吊る』

腕の脇の中に大きなしこりを作る方がいる。
かなり多いようです。

ご自身がその脇中にあるしこりに気づいていないことが多い。

この場所の筋のしこりは使いすぎによって造られた。
そういう場合が多い。
ではどういう運動をしてこの脇の内にあるしこりをつけたか?

筋トレでこの脇を酷使した記憶があるでしょうか。
おそらくないでしょう。

体を起こしている間中、
腕を持ち上げている作業をしている方がいます。
その無意識のうちに行っている筋トレを本人は気づいていません。

その際左右の腕を持ち上げている人で、
右肩上がりの方が多いのですが、
すると右の脇中に左以上の大きなしこりを造る。

そのような方の特徴をいくつか。
・首が短く見えます。
・そして頚椎の間の椎間板は短くなります。
・肩の片側が特に上がっている。
・肩が前側に回り込んでいる。
・顎が前に出すぎている

肩が上がると呼吸がしにくい。
走って疲れてくるときに呼吸が乱れ、
肩を上げてはあはあ呼吸をする。
胸式呼吸に偏る。
腹式呼吸がしにくい。

対面してお話を伺っているときに、
上記の特徴があれば「これくらいの脇内側のしこりがあるのでは?」
と頭の中で予測計算しています。
そんなにその予測が大きく外れることはありません。

----

肩から伸びる手は、
重力に逆らわず吊り下げるもの。
持ち上げてはいけません!

重力と仲良く付き合うようにすれば体の筋肉は緩みだす。

重力に逆らって腕を持ち上げればしこりができ、
重力に任せて腕を肩からだらんとつるせば筋肉は緩みだす。

たとえばパソコンでキーボード操作をするときも、
しっかりと手をデスクに置いて重さを伝えるのだ。
そうすることで呼吸も多少深くなったことに気づく。

日常生活の中で、『腕を肩から吊り下げておく』。
そうすることを意識的に選択するべきです。

だがしこりは記憶合金のような性質があります。
しこりがあれば悪い姿勢をすぐに再現しやすい。
すると上記の特徴を引きずる。
だから大きすぎるしこりにまで育てた方は、
かなり痛みが出るしこり部分ですがワークなどで
しこりを解くこともよい方法でしょう。

でもやっぱり!
ちゃんと日常生活での腕のつり下げを実践することが一番大切。
本当に腕って重いんですから!

■2004/11/09 (火) ワークのメリット・デメリットのPR

昨日鍼灸師の免許をお持ちの先生との会話で。

--

自分のワークを対外PRするとき。

メリットを全面に押し出す方法。
つまり『効果や効用・改善例』を押し出す。

それに対してメリットとデメリット両面を明かす方法。
「こういうよい点もあるが、
こういう不都合な点もある」など。

□ メリットを全面に押し出すとき。

PRはシンプルでわかりやすい。
理想の自分に変わるイメージが抱きやすい。
「こんな明るい未来が待っているのね!」
と関心度が低い方にも興味をかきたてられる。
すると多くの方に注目されるチャンスが生まれる。

□ メリット・デメリット両面を明かすとき。
メリットをシンプルに打ち出すときよりはるかに複雑な情報を提供する。
デメリットを伝えることで、
関心度が低い人は敬遠する。

デメリットが事前にわかれば、
関心度が低い方はネガティブメッセージを受け取ったことになる。
お客様の安全を気遣って行う注意事項の明示も、
マイナスイメージを想起させる。

だが僕はメリット・デメリット両面を知っていただきたい。
後のトラブルを減少させてくれる。
そして関心度の高い方だけを、
お客様として迎え入れることができる。

そのほうがいい。

----

メリットを全面に押し出すPRが、
『デメリットがない』ことを伝えるメッセージではない。

自分の仕事を整理して鳥瞰できるならば、
お客様に事前に知っていてほしいリスクや
自分のワークで対応できる範囲がわかります。
それ自体がお客様は知りたい情報だと思います。

デメリットを隠さない姿勢をとるリスク。

わざわざネガティブになるために、
時間と費用を投資する人はいない。
そこで残るのが関心度が高い方。
デメリットを伝える姿勢を、
ちょうど薬局に処方箋をもっていき薬を受け取るとき、
効用と同時に『副作用』も書いてあるシートと同様に受け止めてくれた方。

もとは広告やPRは発信する業者主体。
他の業界のPRを見ても聞かれもしないデメリットを打ち明けることはない。
デメリット提示は経営側の宣伝効率の悪いリスキーな手法です。

だがどこの治療院等でもメリット・デメリットを明示すれば、
いくつかの心配をする必要もなくなるでしょう。

■2004/11/09 (火) ワーク間隔の決め方の考え方

ワークを受ける際、
週一度ペースにという規定についてですが、
それは私どもの都合でそうさせていただいているものではありません。

ワーク初め頃は元の悪いコンディションに戻りやすい。
そのことは理論的に説明がつくことなのです。
筋肉の筋疲労を溜める要素はいくつかあります。
・外傷
・習慣的パターン
・姿勢
・過用からの緊張
・代謝性の要因(ホルモン異常など)
・インバランス(脚の左右の長さの違いなど)
・そして今まで溜めてきた体内に多く残存するしこり化した組織

この中のいくつもの要素が身から離れないうちは、
筋膜の機能異常を再度引き起こしやすい時期です。

ですのでワーク初め頃はご自身の体の状態を把握して、
その軽重を考慮してペースを決めなければなりません。
そうしなければせっかくワークを行い掘り進めた成果を、
より深く掘り進める手を下す前に自らがふさいでしまう。
それでは効率がよくないのです。
自ら掘り進めた穴をふさぐ前に、
より深く掘り進めるよう畳み掛けて進んでいく。

そしてある程度ゆとりあるところまで掘り進められたとき、
上記の筋膜の機能異常を起こす要素が改善されて安定期に入るのです。

そうなればワーク間隔を多く空けることで体の状態が戻りがどの程度あるか?
そのような様子を見る、というようなことをすることもOKです。

その計算がありますのでワークをはじめる初期段階では、
ワークを受ける間隔をあけすぎないことをお勧めします。

■2004/11/07 (日) ワーク屋さんらしい一日^^1

○今日初めてのお客様。

ボディチェックと説明がメイン。
チェックをしながらワーク。
その筋肉のリリース速度やしこりの位置や大きさを見る。
ボディチェックのときにはベッドのほうが見やすい。
そう考えてベッドを利用。

○その次のお客様。
以前よりお越しいただいていた、
遠方からのお客様。
一年以上ぶりです。

体が硬くなっているから覚悟するようにとメールでメッセージ。
やはり硬かった。

他のマッサージショップで「硬いですね〜」と、
感嘆されるそうです。
その気持ちわかります。

ですが一年前にワークをして解いている方の体ですから、
深部には柔らかいゆとりがある。
硬くてもリカバリーは可能です。

硬かったのは確かですからワークも重労働。
自分の額から汗がずっと流れ落ちていました。

あとこのお客様のワークのとき。
思い切ってワークベッドをしまいました。
毛布を縦に二つ折りにしてそのうえにヨガマットを敷く。
その上でワークをしました。

新しいワークテクニックを活かすために、
ワークをしやすくするための工夫をして、
この敷物を選びました。

関根とベッドがいいかマットレスがいいか。
それとも。。。
ここ一ヶ月より効果的なベッドを、
さまざまなものを試して実験していました。

それで最良だったのが、
床に毛布とヨガマット。
ヨガマットの『滑らない特性』が、
今行うワークの効果を2割増しくらい向上させます。

・ワークスタイルの変化について

そしてワークをしていて、
お客様いわく「あれ?ずいぶんやり方が変わったわ」
と見抜いていただけました。

以前のワークスタイルと比べても好評でした。
彼女はワークにとても目が肥えている方です。
私もすごい方だと一目置く方です。

ほっと胸をなでおろせました。

■2004/11/07 (日) 免疫系組織の文章力

ノーベル医学賞をとったデンマークの科学者、ニールス・イェルネ。
この人によれば、

「人間の言語は約10万語以下の言語量で間に合わせている。
だが、免疫系の抗体の符号の推定数はその100倍もある。」
そうです。

言語とは、人間が言語脳を使い利用する道具。
免疫系の抗体は、さまざまな体外の害となる物質を把握するため、
脳と同じような力を持つ。
つまり同じような体に害となるウィルスを体験すれば抗体が作られ、
二度目にそのウィルスが入ってくるときにはスムースに対処できる。
そのようなデータを膨大な量ストックしている。

その抗体のデータをストックは、
『単語』で記憶しているのではなく、
意味内容を持った『文章』として構成されていると推定されています。

ことばを話す脳と同様、
創造的なやり方絶えず自分自身を表現する方法を、
免疫系は生まれつき持っているそうです。

遺伝子情報も一定の遺伝子の並びで情報を伝えるものですが、
免疫系は単語と単語をつなぎ合わせて文章化して情報を保持している。
脳と同じように文章を作り出すシステムが、
免疫系の中に存在している。

自分の体の中の文章を作り出す意識体が、
そこに存在しているような感じを受けます。

プラシーボ暗示などで脳の潜在意識に、
ことばをインプットするとき。
たとえば開腹手術をして腸閉塞から回復するまでの期間を、
暗示で短くすることができる研究成果を発表する大学がありました。

暗示ワードはこうです。
「あなたの胃はよく動いてごろごろいい、
あなたの腸はせっせと働いてごぼごぼいい、
術後はすぐにおなかがすくでしょう」

これで術後良好で1200ドルの費用が節約できたそうです。
(『心は病気を治せるか』 p120 著リンダ・w・スミス 三田出版会 より)

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自分の体の中の免疫系組織のことばを作り聞き分けるシステムと、
脳のことばを作り出すシステムにそう違いはない。
自分の脳が聞いていると同様に、
体の中の免疫系組織たちもことばを聞き分けて理解しているのでは?

私がそう感じるだけのことですが。^^1
そう思うとプラシーボするときに、
免疫系組織を擬人化して語り掛けやすく感じます。

アメリカの医療系大学が実験で成果発表をしています。
免疫系の言語解釈力の作用かどうかはわかりませんが、
プラシーボ効果は大変興味深いものですね。

■2004/11/05 (金) モニターとボディチェック受付終了できました

予約開始時間より10分で定員を超して、
メルマガ、ホームページのトップやメールフォームに
満員のお知らせをいたしました。

ご登録いただけた方、
関心を寄せていただけた方々へ。
感謝いたしております。

エントリーをしようとして、
締め切られてしまった方へ。
私どもの受付の体制が十分でなく、
自分の力のなさを感じております。

以降何らかの形で埋め合わせができるよう努めたいと考えています。

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11月の水曜、土曜、日曜はワーク用に他の用事を入れていません。

予想以上に空きが出そうなときどうしようか・・・。
そこが課題です。まだどうなるのかわかりません。。。

実際に予約が入ってみなければどうなるかわからない。
そこが不安なところです。

『ワークをさせていただく時間』を設けるために、
他の仕事予定を変更しました。
ワークができないのも、
経済的に大変です。
それ以上に時間が活かせなかった残念な気持ちがのこるでしょう。

お客様の予約が入らないときには、
ホームページ作りに時間を割く予定ではありますが。。。

どうなるのでしょう。。。
まだ緊張する一日が続きます。

■2004/11/04 (木) 母に対してのワーク

私のワークのやり方は、
彫刻をするようなイメージ。
確実に不要な箇所を削り取っていき変えていきたい。

頭の中ではいくつもの手順で下ごしらえをしていきます。
それを幾回にも分けてくみ上げていきます。
彫刻をするときに原木を観てどうすればいいかプランを立てます。

71歳の母にワークをしています。
母は近所の癌で先月亡くなられた方を、
友達としていろいろと世話をしていました。
母がお世話いただいたこともあるので、
本当に友達としてのお付き合いでした。

不思議なことですが、
癌を診る先生が癌にかかって亡くなられることがよくあります。
スピリチュアルな方は波動が共鳴してそうなるといいます。
実際はよくわかりませんが、
潜在的な意識の下に何か作用するのかもしれません。

母が家の裏手にある小野医院で胸部検査を受けるように指示を受けました。
医師会にいきCTを撮り小野医院で心配のないことを確認。
小野先生が母に危惧した病気は癌でした。
母の友達のおばあさんが数度、
病院へ入院なされた頃。
母の体質が急激に変る。

母は血液型がO型にしか見られないおおらかな性格だが、
その裏ではかなり繊細で小心者のA型。
親しくしていた友達が、
一人、そしてまた一人亡くなっていく。
気丈に振舞おうとしても、
極度のストレスになります。
それゆえに自分自身が検査されるまで、
急激に体調を崩したことは強い恐怖心を持つに違いありません。

検査を受ける数日前より毎夜1時間ワークをし続けています。
そのお陰で体の筋肉の基礎的な状態は、
予測した量は書き換えることができました。
体質レベルでの改善を感じられます。
ですがまだ気になるところもあります。
その部分を少し時間をかけて改善していく予定です。
今月中に脊椎がグニャっといくように、
これが目標です。
ちょっと71歳なもので簡単ではありませんが、
がんばってみるつもりです。

母にしてみればワークをしてもらうことで、
体が書き換わっていく様子に注目していれば気分がよい。
体がつらくなるときにはどうしても心が萎えてしまいやすい。
明るい変化に注意を払うこと。
今はそのような勇気付けが大切な時期だと思います。

■2004/11/04 (木) 明日のモニター等の予約受付について

モニター5名様、ボディチェック5名様前後で、
おおよそ10名様の受付です。

明日の11:00〜の受付なのですが、
大変ありがたいことに以前お見えになられていたお客様より
申し込みたいという事前お知らせメールをいただきました。
それにメールでやり取りさせていただいた方からも、
ご連絡をいただきました。

それにより数日しないで人数は定員を満たすこととなるのでは、
と予測しております。

以前から顔見知りであるお客様の場合、
私もお会いするのが久々ぶりで嬉しいです。

でも実際にふたを開けてみて、
明日の受け付け終了するまでは、
どうなるかわかりません。
どきどきです。

■2004/11/03 (水) 正しい立ち方を学ぶ場合。

正しい立ち方を学ぶ場合。
現在からだの中に以前の立ち方を習慣化されたプログラムが
自動的に流れてしまっている状況。
これは立つときに「どうやって立てばいいのか?」と
考えなくても立っていることからわかるはず。
立ち方は自動化された動きの制御に
支えられています。

まずは自分のそのプログラムを把握。
そこからはじめるべきでしょう。
ようするに無意識に作動する立ち方を自分で気づかない限り、
別のプログラムを受け入れにくいのです。

下記の書籍を参考にするといいでしょう。
アレクサンダー・テクニークにできること―痛みに負けない「からだの
使い方」を学ぶ
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4414402743/qid%3D1099365196/250-1436792-0931400

自分の立ち方のどこが不都合な部分か?
そしてその悪い使い方を『抑止』するためにはどうすればいいか?
その次にその状態を『改善』させることができます。

自分のどこが改善点なのかを正確に把握できれば、
明確な改善点を変更できます。
その改善点が明確に理解できていないのに、
いったいどこを改善すればいいのでしょう?
その点を把握されず行われた対処方法は適切でしょうか。

★『今』の体の現状を把握してください。
そこにしか改善するべき答えがありません。
自学時間が必要ですが、
『自分のモノにできた』、
そのときに始めて自分の体が変わるのです。
体が理解するレベルに到るまで、適切な修練するかどうか。
そこの手を抜いてお手軽に行った対処方法は身につかないのが道理。

近道もなくはないです。
適切な師を持つこと。
本でもいいし、先生でもいい。
ですが要点のみをつまみ食いするならば、
結局は以下の悪循環から抜け出せません。
こういう人々が多くおられることに気づくはずです。

悪い状態部分を残しながら改善しようとしても、
『悪い状態が混じった形で改善されたもの』。
そのようなものは視野が狭いものです。
注意を怠れば半日もせずに悪い立ち方状況にほぼ戻ります。

自分の体の状態を把握できずに立ち方の練習などをするとき。
不運にも体に負担のありそうな立ち方を故意にとりますと、
お察しのとおり状況は一時的に悪化します。
その際はその悪い状況を恒常的にしないため、即座にやめるべきです。
自然な体の歪みから人工的な体の歪みを付け足していることになります。
その見極めが難しいところですね。

■2004/11/01 (月) 仙骨と腸骨の関節について--(1)

仙骨と腸骨の関節とは『仙腸関節』のことです。

『仙腸関節のかみ合わせ具合』は重要。

関節のかみ合わせを正常にしてあげるポジションになっていただだくため、
歩き方や立ち方に注意を向けていただいています。
その状態を日常的にずっとできれば、
健康的なボディを維持し続けられることでしょう。

これが各人理解レベルの深まりのばらつきにより、
一筋縄ではいかないのですが。

----

仙腸関節のかみ合う接触面を『耳状面』といいます。

貴方にもある『耳』。
その形状に似た形です。
粗面(そめん)という、
ざらついた面で構成。

仙骨と腸骨のその粗い接触面同士がかみ合い関節の止めを造ります。
ちょうど紙やすりを二枚用意していただいて、
粗い面同士をこすり付けると摩擦力が強くて動けなくなる。
この仕組みを仙腸関節の耳状面は応用しています。

仙腸関節の耳状面ほど大きな関節は、
人体にはありません。
その関節のかみ合わせの重要性は、
体全身の関節へ影響が飛び火します。

【『コアがかみ合う』状態とは耳状面のかみ合わせが深い状態】
そう定義する人がいるほど重要なもの。

■2004/11/01 (月) 仙骨と腸骨の関節について--(2)

-

『骨盤の調整』では、
耳状面の現状を骨盤概観や体全身の形状から読み取ります。
そして耳状面の接触を絵にかけるほどイメージ。
腸骨や座骨などをハンドルにして、
耳状面の接触面が理想に近づけていく。
しっかり耳状面の接触面がいい感じとなれば、
臀部やその他の筋肉が全体的に自動的に緩みます。
それを確認すればよい。

耳状面の接触面という判断点で骨盤を見ると、
腸骨や座骨や大腿部の傾斜角が
『こっちからこの角度で!!』
と合点がいく。

整体屋さんやオステオパスなどの本職が現状を見抜いて対応する。
一般の方には臀部の奥底の手に触ることもできない関節の話ですから、
何をされているのかわからないときがあるかもしれません。
タネを明かせばこういうことなのです。
(これがすべてのタネではありませんけど^^1)

-

□理想的な姿勢での場合と、
骨盤が開いたり傾いたりして立っている場合。
(腸骨の前が下方に引き下ろされていたりO脚やX脚などで立っている場合などを含む)
接地面の形状と接地面積が異なることを知る人は少ないはず。
その違いにより力学的な力の作用に開きがでる。

★理想的な姿勢での場合。
耳状面の接地面の形状が効率的にかみ合う複雑さをもち、
接地面積が大きい方がコアがかみ合う。
コアがかみ合うと体全身の筋緊張が緩みだす。
骨で支えるべき仕事を筋肉を骨のように使ってカバーするしなくて済むためです。
コアがかみ合いだすと腹式呼吸が働き出したり、
自律神経の末端部分のストレスが減少する。
すると骨は骨として活き、筋肉は筋肉として活きる。
本来の役割分担に戻れるから機能的に働けるだけのこと。

理想的な姿勢で立っている場合のほうが、
耳状面の接地面は『L字状』に接触。
これは機敏な運動と強固な支え機能の発揮に適している。
驚くほど心憎い。よくできている!
上下斜め前後の突き上げ突き崩しなどに全対応。
耳状面の接地面積は【大】。

■2004/11/01 (月) 仙骨と腸骨の関節について--(3)

★O脚や腰が沿っている場合。
耳状面の接地面形状は地面に平行に近い状況で『一字状』に接触。
接地面積は理想状態より【中】〜【小】。
お体の状態により開きがでてくる。
その各人の状態は一様ではない。

気をつけなければいけないのが姿勢を整えるチャンスがなく、
長年にわたり多くの負担を腰部、臀部、脚部にかけ続けたとき。

関節面が正常な姿勢を取り続けた方と多少違いが出て、
未成形なことがあると聞きます。
細かいことですが関節面も未使用状態が続くと変質するようです。
よく使われている関節面は常にその関節面に刺激を受け、
関節間の軟骨状態や関節包(線維膜・滑液膜)や関節液の量などが
適正なコンディションをたもてます。
未使用状態が続くと筋肉が萎えるように関節部も萎えるもよう。
たいていが気になるほどではないそうですが、
繊細な方には関節面の違和感を感じられるかもしれません。

骨盤形状が悪く耳状面のかみ合いが悪いとき。
たとえば上下の振動にもろい。
L字型で支えるか一字型で支えるかの違いからきてしまう。
このL字型の耳状面。
これが繊細なコアの動きを可能にし、
日々の運動効率に段違いの差を生み出す。

関節の接地面が狭い範囲であたり強い圧がかかる。
すると容易に接触面を離し、ずらし、体勢を変えることができない。

同時に強すぎる接触は耳状面の粗い面のストッパー部分を、
削り取っている。
物理的な削り取られですからかなり手痛い。
これは老後に骨再生力が落ちたときに特に響きます。
はやくからの姿勢を正していれば、
『骨盤レベルでの老後対策』にもなるわけです。

-

何を隠そう私が体を見せていただいて、
「おぉぉ。これはすばらしい」と感動した方のボディは
コアが自在に制御なされていた。

あたかも別の生き物がそこに宿るような緻密な動き。
「だからこの体なんだなぁ・・・」
と勉強させていただいたことがあります。

ここに腿(ふともも)を活かし全身を従わせる秘密があるような気がします。

■2004/11/01 (月) ボディワイズ-今後のワーク受付のお知らせ

■ お知らせ

(1) ボディワイズ-今後のワーク受付のお知らせ

   受付対応能力は十分とはいえませんが、
   ワーク受付を段階的に再開させていただく運びとなりました。
   

   今回の実質受付人数は10名
   受付人数に制限がございます。
   受付人数が満員になりしだい、
   受付を終了させていただきます。

   詳細は下記のをごらんください。
URL:http://bodywise.hp.infoseek.co.jp/hhpp/info-2004-10-31.html

   [[ページのコンテンツアウトライン]]

   ■『正式ワーク受付開始』のお知らせ
   ■『モニターワーク受付』のお知らせ
   ■『ボディチェック体験ワーク』のお知らせ
    『返金保証』のお知らせ
   『ボディワイズ会員用サイト』のお知らせ
    セッション申込み<同意事項>



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