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■2004/09/30 (木) バランスボール:[補足]

「よいものだ」といわれても、
やりすぎには注意。

バランスボールエクササイズにより、
コアの筋肉が鍛えられるわけですが、
普段コアを鍛えたことのない人には負担が多すぎます。

たとえば急に下腹部が痛く感じるようになる。
左側大腰筋を緩めれば落ち着くのですが、
一般の方はその緩め方を知らない。
つまり痛みが出たらしばらくの間不調にあえぐことになります。
運がよければ一昼夜の不調ですみますが、
体軸のずれが大きい方は数日以上尾を引きます。

そうならないようにするように工夫しましょう。

バランスボール利用し始めには、
自分の日頃の運動量を考慮してください。
一般の方は低負荷・短時間で切り上げます。
楽しいからといってやりすぎてはだめです。

日常の何気ない姿勢が整ってきた自覚が出てから、
負荷を増やしていくのならば被害は少ないでしょう。
左右の大腰筋がバランスよく育ってくれば、
脊椎はまっすぐなるからです。
そうなれば左側大腰筋の緊張が強くなりすぎ、
極端に内臓に負担をかけてしまうことがなくなります。
そうなれば大腰筋が張りが強まったとしても、
ある程度回復力が早まるようになります。

■2004/09/30 (木) バランスボールもいいかも

ストレッチポールという、
長さ1メートル程度で直径30センチ弱?の
円柱状のエクササイズ器具を買いに行った。

土曜日にストレッチポールの講習を受けておられる先生がお見えになるので、
うちにあるヨガマットのストレッチポール代用品では忍びなかったから。
目黒区碑文谷のダイエー前のスポーツ店。
2階建てで売り場面積も広いので、
このショップならばあるはずと思い歩いて買いに行った。

残念ながらそちらのショップ店員さん、
「ストレッチポールってなんですか?」との反応でした。
オリンピック選手たちの利用が増えたとしても、
まだマイナーな存在であることを痛感。

ですがバランスボールは、
既にかなり安価なものが出回っていた。
バランスボールとは、
ゴムに空気を入れて膨らませたボール。
このボールを利用してエクササイズをすれば、
体の普段使われていないような小さな筋肉までも、
満遍なく鍛えられる。

そちらを衝動買い。
直径63センチもので、空気入れ付き。
1280円でした。

小一時間、使用してみて感想。
やっていて苦痛はない。
楽しく遊んでいる感覚で気負いなし。
テレビを見るときに椅子代わりにしてエクササイズと
バランスボール利用法があったがよいアイデア。
バランスボールに座ると自然に背筋が伸びてくる。
重心がいつも前のめりになっている人も、
少しずつ後のより太い筋肉や骨格を利用して背筋を支えるようになるだろう。

利用してみた関根、談。
「ボールにしばらく乗った後、降りて横になっていたら、
急に体が熱くなってきた。
気温が上がったのかと思ったのですけど、
体の代謝がよくなったことで血行がよくなってそう感じたみたい」
実際に使ってみて、
興味深い成果を感じ取れた。

■他にバランスボールのよいところ。

・子供の遊具として与えれば
楽しく遊んでいるだけで、
背筋が整ってくるだろう。

・背筋が整った集中姿勢かつリラックス状態では、
仕事の作業能率も上がる。
ためしにバランスボールに乗りながらこの文章を書いています。
普通の椅子では固定された動かない状態ですが、
バランスボール上では動きがあります。
その動きは気になるほどではありません。
そしてこのボールに乗りながらデスクワークをしていると、
『悪い姿勢をとりたくなくなる』。
これは不思議ですが本当にそういう感じになります。

■2004/09/29 (水) 昭和初期の子供たちの写真

昭和初期の子供たちの体操をしているときの写真。
上半身裸で逆立ちをしている男の子。
がっしりとしたいいからだをしている。
またはしなやかで伸びがある。
バランス力抜群によさそう。
その横で指導をしているふんどしを締めている若者も、
無駄な大腿筋をつけている様子ではなく立派な体です。

現在70代〜80代の方々の写真です。

戦時下や戦後、
食糧事情は大変悪かったと聞きます。
母の実家は大きな農家でしたので、
それなりに大丈夫でしたが、
父の実家では稼ぎ手がほとんど皆戦死し、
大変だったそうです。

ですが子供時分に、
十分体を鍛えていた。
自然に体を鍛えることができる、
そういう環境に身を置いていた。
昭和初期の子供たちの目はとても強い。
表情がいい。

そんな印象が残りました。

そんな子供時代を送り、
今のお年寄りたちは元気。
子供のときに培った一生の財産。

今の子供たちの写真を見るよりも、
昔の子供たちの写真に尊い息遣いを感じる。
それだけライフスタイルが変わったのでしょう。

■2004/09/29 (水) 体育の時間にしてほしいこと

本当に子供の頃の『体育』。
その時期に体の使い方がわかっていたならば、
そして姿勢の大切さが理解できていれば、
まったく異なった体になっていたことでしょう。

現在子供時代をすごす人たちにとって、
今が終生にわたる体の原型を造っていると、
理解できれば幸いです。

子供に対して体の使い方をレクチャーをする場合にも、
子供だまし通用するものではありません。
昔、私が受けた学校の体育。
その存在自体が、疑問でした。
『体育』になっているような気がしませんでした。
「体をそれで育てられるの?」と子供ながら感じ、
納得できないがゆえに退屈な時間でした。
お陰で常に体育はひどい成績でしたが気になりません。

子供の頃から合理的に考えていて、
自分に必要なものかどうか吟味しています。
価値あることと納得できるものであれば、
誰よりも目を輝かせてその時間を楽しみにしていたでしょう。

ムーブメントを取り入れたボディワークを取り入れた方には、
私が言う意味がわかっていただけるでしょう。
体育の時間には特別なトレーニングを受けた、
ボディワークの先生が担当する時間を入れてほしかった。

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肋骨の形状が左右整っている人を見ることはほとんどない。

それは左右の利き手側の大胸筋が強くなり、
利き手と反対側の大胸筋は弱くなる。
大胸筋の付着点は肋骨にある。
だから大胸筋のありようによって「上部肋骨」の形状のずれが生じる。

それに肋軟骨部分。
左側肋軟骨の変形が著しい人が多い。
その変形理由は諸説ある。
そのひとつは腸の働きが悪くなって横隔膜下側にガスが溜まりだし、
内臓側から常に外側に押される力が及ぼされて変形するという。
確かに左側にこのしゃくれあがった変形を多く見ることができ、
右側の腸の働きも悪い方の場合には、
右側の肋軟骨もしゃくれあがるように大きな変位が見つけられる。

筋肉の硬さがあればかえって、
形状の悪さが目立たないのだ。
筋肉が柔軟に変われば変わるほど、
肋骨の形状がはっきりと見て取れる。

自分の肋骨の形状をみる。
かつてないほど筋肉が柔らかくなり、
肋骨のあり様が手に取るようにわかる。
決してほめられたものではない。
以前より悪くなっていた形跡はないが、
子供の時分に体が弱かったハンディがまだ残っている。
そんな負の遺産を感じます。

子供時代、
自分で体を悪くしていたことに気づきませんでした。

■2004/09/28 (火) 施術の際のトラブル対応について

具体的にはいえませんが他院で施術を受けた後に、
自分の思い描く結果が得られなかった。
健康面や容姿が不都合な状態になった。
そのような場合があったそうです。

そのときに施術院側では「ほとんど治っている」、
「貴方の本来の顔になっただけだ」「うちは美容整形ではない」
と治療院側の立場で、
その問題を考えて主張したそうです。
施術に対しての自信は大切です。

ですが事前に行った説明やカウンセリングが適切ではなかったそうです。
その点についてなどは認めて謝罪することは当然のことと思います。
もし丁寧な説明があれば、
お客様の心労はここまで膨れ上がることもなかったかもしれません。

イスラム圏などでしたら自分の非を認めた瞬間に、
「だからお前がすべて悪い、そうお前は認めたんだ!」
という話になるのでおいそれとは誤れません。
長文の誓約書にサインしてくれるまで手を出せません。^^1

ですが日本では真摯に自分の非があればそれを謝罪できるはずです。
どの点が不都合を生じたのかを、
正直に分析してお話をする。
そのときのお客様の対応はイスラム圏のお客様とは違います。
お客様の立場にたって、
誠意をもってお話をすること。
まずはそうすべきと思います。
そして今後の対応を話し合う。
そのステップを受け入れることが大切だと思います。

これはボディワーカーとしてのことばとしてではなく、
一般常識的な礼儀だとも感じるのです。
いかがなものでしょう。。。

■2004/09/27 (月) コンピュータグラフィックでの人体解説イラスト

最近私の仕事で、
3D-CGを使うことが増えました。
人体の解説用イラスト制作に使います。

とあるオープンソースのソフトをメインに利用しています。
オープンソースなのでマニュアルの整備や解説本が手薄で、
癖があるソフトですが気に入ってます。

お仕事で昔グラフィックデザイン制作をしていました。
当時はそれなりに高価なソフトを利用していましたが、
そのレベルとほぼ互角か、
それよりも優れています。
今私は1GHZのCPUのPCを使っているのですが、
AMIGAという博物館もののPC時代とは段違いの速度です。
なんという時代になったのでしょう!

CGの制作を仕事でしていたからデザインが得意というわけではありませんが、
必要に迫られると否が応でも資料を集めて作りますから。
デザインをするセンスを補うため、
資料集めに執念を燃やしていました。
おかげでかなり根性が磨かれました。
今も当時の執念と同様な姿勢で資料集めからはじめます。

--

まだ人体オブジェクトへのBONE設定や動きの演出などは幼稚なものです。
この点がクリアできればボディワイズのホームページが、
大きくビジュアル化できます。

昔から「狼が来たという嘘つき少年」のように
ワークのやり方などを伝えるページを作ると友達に言ってました。
写真やビデオでそのようなページを制作しましたが、
気に入らなくてすべてボツに。
唯一気に入ったのが、
体の機能概説を原稿に書き声で読み上げたもの。
ですが気恥ずかしくなりボツになりました。

でも3Dでアートワークができれば文句ありません。
自分の頭の中のイメージに近づきます。

ずっと昔から人体の機能美をCGで表現してみたかった。
これが目標でCGに取り組んでます。
かつては自分の知悉なCG技術とパソコンの環境の弱さが、
その夢をかなえさせてはくれませんでした。

これからが楽しみです。
泥のように疲れる作業ではありますが、
やってみる価値があると考えています。

■2004/09/26 (日) 寝てみる「夢」の話

啓示的な夢を見ることは誰にでもあると思います。

「夢占い」があり、
内なるパートナーとしてアドバイスを得てきました。
比較的ボディワークをしている方には感受性が強く、
「予知夢を見たんだ」という話が出ます。
夢というものは解釈しだいです。
その夢が正夢のようになって取り返しがつかないものなのか、
啓示的な自分の進むべき方向をさししめしてくれるものなのか。
その見極めが難しい。

ただ私の場合、何かが起こる前や起こそうとする前、
必ずといってよいほど今後の結果を占う夢を見ます。
たいてい夢の話なのでとてもへんてこでとらえどころないストーリーです。
ですが不思議と「こういう意味をそこから汲み取りなさいね」という、
メッセージを感じます。
場面設定は夢ごとに変わりますが、ストーリーの根っこは毎回同じです。

どうして夢をみるものなのか、
どういう意味があるものなのか。
誰もが毎晩体験するものなのに、
夢の価値が理解できていません。
もし啓示であれば、
どのように取り組めばいいのか、
詳しいところまでは夢占いでは、
判断つかないようです。

でもエドガー・ケイシーのリーディングのように、
すばらしい価値があるように感じています。

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私の最近の夢ですがどんな意味があるのでしょうか。

長い時間かけて山奥までバスに揺られる旅をしてきたが、ついに終わった。
帰りには超特急の電車があるのだがチケットを買わない。買えない?
またはその旅の終わりの温泉地で足止めされている。
または強行して帰ろうとすれば、
火達磨の地下鉄に乗り必死に振り落とされないように帰る。
スピード感ある夢はほとんど見ないのでよく覚えています。
目覚めたときには心臓が激しく鼓動していました。

要するに、
『お金を支払いチケットを買って電車に乗って帰りなさい』
そういわれているような気がします。
出し惜しみしていてはだめだよ、と。

お金もひとところにとどめてはいけません。
循環して価値を増すものですから。
その意味合いでの「お金を払うこと」をさすのでしょうか。
そのような感じもあるのですが、
それだけではなくもっと大切な支払いをするべきだという気がします。
僕にできる「支払い」とはなんだろう。
支払いをすることができれば、
自分が幸せになる予感もある。
快適な電車で家路につける。

夢は奇妙なものです。

■2004/09/26 (日) ボディワイズのワーク、再開予定

突然ですが、
ボディワイズのワークをもう少しで再開する予定です。

かかりっきりになっていた仕事がめどがつきました。
まだこちらの仕事に時間を使わなければならないので、
ワークのご予約等が変則的になると思います。
数ヶ月間の期間限定になるかもしれません。。。

ですが一段落がつきそうで、
ほっとした気分でおります。

時間をつくりボディワークのお仕事に復帰したいと
真剣に願っておりました。
幾度か復帰できそうになりそれが流れて、
ということをここ数ヶ月繰り返してきましたが、
今度こそはめどがつけられます。
以前ワークを受けていただいた方のお顔を拝見できなくて、
さびしく申し訳なく思っておりました。
それにボディワイズのワークに興味を持っていただいた方に、
直接会って説明する機会がありませんでした。

まだワーク再開の詳細規定についてつめて検討できていませんが、
近日中にホームページのトップページなどに概要をお知らせいたします。
ワーク時間規定など、頭の痛い問題もありますが、
少しずつ具体的にしていきたいと思っております。

ボディワイズでワークを受けていただきましたお客様は、
どのようなワークをするのかイメージがつくと思います。
ですがいままでワークを受けたことがありません方には、
筋膜を解放するといわれてもイメージしにくいでしょう。
ひっそりとボディワイズで行うワークの説明会をしてみたいと考えています。
説明会で実際にお会いしてワーク再開の実感がわくのかもしれません。
そんな気がします。

どうかよろしくお願いいたします。
鈴木政春 m__m

■2004/09/23 (木) デキル先生の差

プログラミングをするときに、
『工数』というものは重要な目安になりますが、
絶対的な数字ではありません。

それは以下のような点があるからです。

●技術者個人の能力や生産性には、軽く10倍以上の差がある
●技術者の経験や技能や人間関係は取替えがきかないものである
●正しく機能するチームアは個人の総和よりはるかに多くの成果を出せる
●人を2倍投入しても2倍の成果が上がるわけではない

-

ボディワークを受けるときのお客様とワーカーとの関係と置き換えても、
成立するところがあると思います。

ワーカーの技術力や生産力には差があります。
条件によっては上記の軽く10倍以上の差が生じることもあるでしょう。
おなじような状態の身体コンディションの改善を依頼しても、
仕上がりに10倍以上の差が生じるということです。
プログラミングならば、バグが少なくて納期が早い。
痒いところに手が届く仕事をする職人です。
私もそのような優れたワーカーとお会いすると、
尊敬のまなざしになります。

手際のよさや的確な読みなど、
勉強になるところがあります。

「自分がお金を払うならば」いくらぐらい支払うか?
そんなことを職業柄計算してしまうときがあります。
費用対効果。
それだけで推し量れるものでもなく、
ワークを受けてみたいと思えるかどうかも大切ですが。

ワークをなさる人が、
どれくらいの能力を発揮なさるかは、
ちょっと見ただけではわかりません。
ですが10倍以上の差を生じさせる腕を持つ人では、
只者じゃない物腰や話しの節々が納得できますので、
結構ピンとくるものです。

そう感じられたときに感動とともに虚脱感を感じます。
ここちよいレベルの虚脱感はいいものです。
まだまだ。
先が遠いなぁ、と思いつつマイペースで進むしかないか、
と独り言を言うだけです。

でもはるか先に進まれている先生で、
現在進行形でその差をつめることができないほどのスピードで
どんどん進化なされているときは敗北感を感じてしまいます。
そういう先生はたいへん謙虚で人間的にすぐれているから、
なおさらそのすごさが引き立つのでしょう。
「師」と仰げる人はそんなよい意味での敗北感を与え、
謙虚になりなさいと教えてくれる先生なのでしょうね。

■2004/09/22 (水) 『シューストレッチャー』はいいみたい

ボディワイズで働いている関根さん。

皮製のパンプスをはかなければならないことが多くなり、
[注]シューストレッチャーを通販で購入。
皮柔軟スプレー付きで8000円ちょっと。
比較的安価なパンプスが一足買える値段です。
ですがそれ以上の価値があるとおもいます。

合わない靴ほど体に負担がかかるものはないです。
そう考えて思い切って買ってよかったようです。
今まで持っていた靴で、部分的に強く当たってしまったり、
窮屈だったりするものはこれではきやすくなるので。
Guntorなどのコンフォート靴を手に入れるという方法もあるが、
少しでもお気に入りを履きやすくするためにはいいでしょう。

それに新しく買ってきた靴で、まだ足になじんでいないときなど、
あたりそうな場所をシューストレッチャーで伸ばしていけばいい。
新しい靴を履いたときに起こる痛みが少なくてすみます。

またシューストレッチャーには、
外反母趾の人に優しい機能がある。
外反母趾になって親指の付け根が当たる部分に、
突起パーツを取り付けて靴を押し広げることができる。
これにより恩恵を受ける人は多いはずです。

また一日パンプスを履き続けなければならない方は、
足のむくみが気になる方がおられるでしょう。
ソケイ部の硬さが強くなってくるとむくみだします。
足のむくみが続いてしまうと、その部分にできるしこり量が増えます。
そけいリンパ節へのリンパ液の廃液機能がますます悪化してきます。
まずは大腿筋や大腿筋膜張筋などをしっかり緩めておいてください。

[注]:シューストレッチャーとは皮靴を履く際に当たりが強い部分を
押し広げるグッズ。
一昼夜靴の中に入れて引き伸ばす時間が必要。
ゴム製の靴などには利用できない

■2004/09/21 (火) 体の実像と虚像の誤差

体の見方の講習で。

『自分の体の筋肉で硬くなっている箇所を、
人体イラストが描かれたワークシートに書き出してください。』
という課題を出す。

自分の体を触ったり、
コリがありそうに感じるところをマークをつける。
体の硬度を任意にレベル1〜レベル5と段階表示。
そのシートをもとにボディチェックを受けることで、
自分が感じている体の虚像と実像との誤差を知る。
そこが目的。

私が何も言わなければ、
たいてい体の表面の筋肉しかマークを書いていない。
手で触れる範囲。
これも正解ですが、
これしか答えがないわけではない。

胴体なら手で触れることができない肋骨の裏側。
脊椎の背中側ではなく内臓側。
そこに対しての意識がほとんどない人もいる。
MRIで胴体の地面と平行ラインでスライスした図を見れば、
ちょうどその骨の外側の筋肉の存在しか指摘していない。

その内側はどうなっているの?

もちろん内側に筋肉のしこりがある。
このしこりの存在は表面の筋肉より
ずっと健康面での大きな影響を与える。

なぜその場所をチェックしていないのだろう。
手探りで探り出すのには、
深部層筋は硬化して張りが強く感じるなどの感覚が
ほとんどないところだから。
その点が大きいのでしょう。

でもそんなこといっていたら自分が感じ取れている
体のイメージはかなり歪曲した存在といえるだろう。
虚像を感じていているだけで、
実像との誤差が大きいのです。
影しかみてない。

その差を埋めるためには?

そういう見方ができるよう、
体の内部をチェックすることをしなければ、
なかなか的を得たことができないように感じる。
専門的には徒手診断法を使ったり、
ティピカルポイントを押してみたりして、
目に見たり手で触ることができない情報を探り出します。

その探り出し方がうまくなってくると、
今まで見えていない実像がつかめてくる。
そのうえで体の方向性をみていくと、
どのように変えていくべきかの指針に自信が出る。
曇りが薄くなり始める。

「ようするにこことこことのかかりうけがあって〜」
と考えるときにシンプルにその仕組みが感じ取れるようになる。
運動の方法を吟味するときや、
ワークテクニックの応用に活きてくる。

虚像が巣食っていればこれができない。
虚像を見続けていればとんでもないところへ進みます。
ぜひ実像のしっぽを捕まえてください!

■2004/09/21 (火) 自分がまだ甘いなと思った瞬間・・・

自分なりにまじめにお仕事関係の勉強しています。
そうおうの犠牲を払ってきました。。。
自分の思うようにしか生きられない。
だからしょうがないと思っています。

先日、鍼灸師の免許をお持ちの先生よりお電話をいただきました。
積極的に自分の体に向かい合い、
そして高齢者のお客様方によいことを、
講習会等で学びとっているとお聞きしました。

不景気なものでマッサージショップに勤めていても、
高額な講習会の研修費をだしてくれるところはあまりありません。
そして会社組織になって運営しているところでも、
よほどでなければその費用を一部負担してくれるくらいです。
だからほとんどの方が『自腹』です。
自分が理想とする技術を追い求めざるおえない真剣な方は、
旅費や宿泊費を最低限に落としたりして切り詰めて
講習会に通っている方がおられるのは確かです。

お電話をいただいた先生も、自腹です。
多額の研修等の費用を負担して東京にこられるそうです。

ご自身が以前交通事故で被害にあわれて、
それにより得たお金が研修費に流用されるそうです。
「そのお金が入ったので講習会にいけるようになったんですよ」
そうお話されていて、
その先生の思いが伝わってきました。
先生の交通事故はかなりの重大事故です。
お話を伺い被害の大きさに驚かされました。

自分のからだが傷つけられて支払われた貴重なお金が
彼の研修資金としてつぎ込まれている。

そう考えると、
身震いして背筋を正したい気持ちになりました。
そこまで真剣に学ぼうとすれば身に付くものも違ってくるはず。

--

癒しブームで潤沢な利益を得ている先生は一部です。
自分の仕事に誇りを持ち、
不器用にがんばっている先生方も多くおられます。

研修費や本代・資料購入費を自腹で支払いますから、
ポケットマネーをほとんどつぎ込むこともあります。
(もちろん個人差は大きいです)

きっとこのことはワークや施術を受ける人が知りたい情報ですよね。
このような先生は、今もすばらしいですが、
将来的に大きく化ける火種を持っているからです。
医師に見てもらう前の健康管理役として付き合えば一生の宝物でしょう。

僕にとってそういう先生と話すことは勉強になり強い刺激になります。
後日お会いしてお話ができる運びとなり、
とても楽しみにしております。

■2004/09/20 (月) 知り合いのご結婚

知り合いのヒーリングマッサージをなさる方がご結婚をなさると、
メールで連絡がありました。
すばらしいことでしたので、
驚きとともにおめでとうという気持ちがあふれてきました。

ご結婚なさるどちらの方も、
真剣に自分のライフスタイルを持っていて
互いに引き付けあったのでしょう。

ご結婚なさるマッサージをなされている女性のことばに、
「人のためのヒーリングではなく自分が楽しむ事をもっとしたいな・・・と
思ってました。
海外旅行に行くとか、
上手く言えませんが、
もっと自分を生きることをしたいな・・・と思ってました。」
そう考えていた矢先にとんとん拍子にご結婚が決まったそうです。

マッサージをする自分が癒されていることと、
人を癒すお手伝いをすること。
そこには深い関係があります。

自分自身を癒してあげることが、
人を癒すときにも伝わります。
お客様も、幸せなワーカーに接することで、
気の高まりを感じることがあります。

なにはともあれ素敵なカップルに拍手。^^)

■2004/09/19 (日) サイト紹介:BBC-インターラクティブボディ

BBC(英語)のサイトに、
人体をインターラクティブに学習できるソフトが提供されている。
http://www.bbc.co.uk/science/humanbody/

よくできています。
人体のパーツをドラッグ&ドロップして内臓や筋肉を人体の該当位置におき、
するとアニメーションで機能を見ることができる。
内臓や筋肉も動きを見せてくれる。
まさにインターラクティブ。

人体部分の英語がわかればストレスなく利用できる。

ですが特に英語がわからなくても大丈夫。
からっぽの体に人体のパーツ名をスライダーで適当に選ぶ。
すると該当した筋肉や内臓がでてくるので、
画像をドラック&ドロップして人体を完成させる。
筋肉や内臓の場所を知らなくても、
丹念にここかな?と思うようなところに画像をドロップすればいい。
それを何度か行う。
するとその形状の筋肉の位置もわかってしまう。
同時にパーツの機能もわかってしまう優れもの。
要領がわかれば子供にも扱えるシンプルなもの。

こんな解剖学の勉強方法を提供してくれるサイトは始めてみました。
ぜひ活用してみてください。

■2004/09/18 (土) 骨を感じて休む・動きをつかむこと--1

長時間のデスクワークでほとほと疲れきったとき。
特に単純作業をし続けるときほど、
苦痛なときはありません。

そんなとき作業を中断して横たわり休むとき。
首の後ろ側で左右の肩甲骨間辺りが硬くつらいときには、
なかなかそこの詰まり感が抜けてくれません。
その詰まっているところの筋肉を軽くマッサージをしてもダメ。
疲れすぎてしまうとそうなりますよね。

疲労した筋肉に意識を向けて休ませる方法もありますが、
そこに意識を向ければ向けるほど辛く感じることがある。

その裏にはこんな仕組みがあると思う。

筋肉には反射や習慣により一定の形状を保とうとする記憶特性がある。
カバンを持つときに、カバンを握るときには意識するが後は全自動。
「カバンを握り続けよう」と意識し続けることはない。
身に付いた一定の動作が始まれば、
あとは自動的に処理してくれる。

だが筋肉のなかの筋紡錘装置は誤動作を起こす。
筋紡錘とは、筋肉の筋肉の長さを制御する神経。

この場合の誤動作はたとえば次のように起こる。
デスクワーク中、
脳から体を固めた姿勢を続けるよう命令がでる。
神経を通り筋肉の中の筋紡錘にその情報が届く。
それにより筋肉が収縮して、
一定の姿勢を保持し続ける。
だが長時間緊張し続けた状態が続き、
筋肉の緊張が血行不良を引き起こし、
筋紡錘が狂い始める。

横たわった姿勢をとれば脳は力を緩めていいと指令を出している。
だが緊張し続けた場所の筋肉は、
筋紡錘がすでに誤動作を起こす。
脳からの緊張を解く信号を受信できない。
これが「こり続けるいやな状態」のこと。

神経は血液量が減少すると麻痺を起こす。
脳の命令を無視して緊張状態が続く、
いわば神経誤動作によるコリの継続。

そして筋紡錘の誤動作を鎮めるためマッサージをするが、
姿勢を支える筋肉は骨のすぐ脇の深層筋。
手が届かない場所。

別の解き方として。
筋肉のしこりに意識を向け動きを加え解くこともできる。
ムーブメントを主に行うボディワークでは、
この意識を向けることを大切にする。

だがかなり熟練が必要。
不快な筋部分に意識を集中すれば、
不安感が起こりなかなか楽にならずあせりを感じる。
辛い筋肉に意識を向けたとき、筋肉が緊張収縮する。
これで緊張が増幅してコリがきつくなることがある。
精神的に緊張したときに起こる筋肉の収縮反射です。

■2004/09/18 (土) 骨を感じて休む・動きをつかむこと--2

いっそのこと筋肉に意識を向けることをやめてしまう。
筋の奥にある『骨』に意識を向ける。
骨を重力に沿って静かに落としていく。
そのように意識してイメージしてみる。

横になって休んでいるときに体の中の骨がどこに位置して、
骨がどう重力で地中に向かって落ちているかを感じてみる。
すると深く休めやすくなる。

敏感な人は感じるかもしれない。
骨を感じているときに筋肉の緊張を感じる量が格段に少なくなる。
骨には筋肉のような収縮反射は起こらないものだから。
筋の緊張収縮反射によって起こる悪循環の外にいる。

「反射から離れる」。
ヨガのしかばねのポーズのポイントでもあろう。

反射しない骨を中心にすえた、
私たちの体。

骨は筋肉がなければばらばらなもの。
だが実は筋肉は骨がなければ止めを失い、
力の発動の機会を失うもの。
持ちつ持たれつの関係。
筋肉主導ではない。

骨を筋肉と同様に、
場合により筋肉に優先して感じ取ること。
筋肉の歪みや癖そして麻痺などにより起こる悪循環を切るきっかけになる。

筋肉の動きは非常に複雑で奥が見えにくく入りにくい。
頭の中で数百もの筋肉の機能を整理して把握すること、
それを元に動きをつくりだすこと、それも筋肉の連携を考慮して・・・。
そうなると人間科学専攻のものでなければ実際の話、
多少でもいい加減な点があれば誤差が積もり積もってワケがわからなくなる。

それよりも最初は骨を追っていくほうが、
動きの分析しやすくなるかもしれない。
皮膚や筋肉に隠れて見えない『骨』だから、
把握しにくそうに見える。
だが慣れてくればスケルトン状態に体の骨が透けて感じ出す。
しっかり解剖学のテキストをみて勉強し、
人の体をくまなく触り見ていくといい。
ボディワーク屋さんになった気分で、
やさしく関節を旋回させたり曲げてみたり。
骨を感じながら・・・。

筋肉という弛緩や収縮でいかようにも形をかえるものを追うよりも、
ずっと骨は見えやすく安定している。
そして骨が見えた後に筋肉を見てもいい。
骨の位置がわかれば筋肉の収縮・弛緩関係がガイドされて、
導き出されてしまうことに気づくだろう。
結局、骨を見ても筋肉を見ても同じものを見ているだけなのだから。
わかりやすいものから入るのも手です。

■2004/09/18 (土) 書籍:『ITに殺される子どもたち』を読んで

書名:ITに殺される子どもたち 蔓延するゲーム脳
著者:森 昭雄
出版:講談社

Amazon.comの批評では手厳しく調査データの母集団が明らかにされていない、
などの意見が多かった。

だが「コンピューター・リテラシー」が求められる昨今。
いやでもパソコンを仕事で多用したり、
メール打ちをしなければならない。
E-ラーニングは、マルチメディアを実現できるようになり、
成績管理までしてくれる。
子どもたちも読み書きを書籍からではなくパソコンのインターネットから、
ということも多くなるのでしょう。
ペーパーメディアより、
全世界の最新の情報を豊富にそしてほぼ無料で手に入る。

ですがなぜだかネットで得た知識は、
自分の頭のなかに残らないような気がして。
それが僕一人だけの問題なのか、
他の人もそう感じているか疑問でした。
本で得た知識は脳裏に焼きつくのに。

ですがこの本を読み、
『身体感覚の総動員数の差』というヒントをいただきました。

パソコンで小説を読んでいるときの脳の働きと、
本でおなじ詳説を読んでいるときの脳の働きが、
脳のどこが今使われているのかを視覚化できる装置で確認できて納得。
本で読んだときのほうが左右の脳の働きがいい。

青空文庫で太宰を見つけ、
パソコンで読んでもつたわってこない。
味気なく感じる。。。

本を持っていればぶれながらそれを目で追って脳を刺激し、
それにともない首も動く。
本を持ち触ったときの感覚的な触感をともなった刺激もいい。
本のページをめくる運動もいい脳の刺激となる。
そして古い紙のにおいも本を読むときの趣を増す。
それらひっくるめての行為が「読書」なんですね。

パソコンで見るディスプレーは手ぶれはありません。
ディスプレーを触ってみることもない。
一定の場所に据え置いてあるディスプレーを見つめ続けている。
その居つく感じが、体の居つきに繋がってしまうのだろう。
・・・体によくないわけです。
静止して居つけば、深層筋の硬化が明らかに強まりますし。

キーボードを打っても文字を手書きするほど脳は反応していない。
そんな脳の絵を見せ付けられれば、手書きの大切さが身にしみます。

パソコンは身体感覚を削り取る鋭利なナイフのような側面があります。
パソコンとの付き合い方を考えさせられる本でした。

■2004/09/16 (木) 背中から生えたもう一本の手の感覚を持つこと

手を使うとき。
手先、指先に力みが入ることが多い。

指先を使おうとすると、
腱鞘炎になる部分の筋肉がぴーんと強く張る。
つまりその部分の筋肉が収縮する。
自分で無意識に力みが入っているときに、
尺側手根屈筋や指伸筋を触ってみるとよくわかる。
このときには手の指の感度が悪くなっている。
感度が鈍れば脳に入る情報量が減る。
その情報量を補おうとして、またがんばって力む。
その悪循環が起こる。

するとパソコンを使っていても疲れる。
ボディワーク中に体を触るとき、
接触したときの情報量が少ない。
ので、いい加減なことをする。

合気道の流派のひとつに『八光流』がある。
独特な技の教授方法でスピーディに技を伝えていく。
その八光流の手の動きに、
肩甲骨から見えない手を伸ばしその手を制御することで、
実態の手を動かすという教えがあった。

見えないものだからはじめは「想像の世界」。
その想像の世界をさまよい、路頭に迷うときもあるが、
ごくごく素直な人ならば、
「あるように思う行為」が、
リアルに脳に描かれさえすれば、
脳はそう錯覚しそのように動く。
最初はぼやけている絵だが、
次第に千手観音の肩口にある手のような実態がリアルに感じられる。

その感覚がつかめた後は、
非常に強いテコの効いた手の力が出ることに気づく。
手先が体幹から離れれば離れるほど体がぶれるはずだが、
そのぶれも消える。
手の腱、特に尺側手根屈筋などの力が入ったときの、
力の方向が変わっているのに気づく。
力んでいたときは手首が上に反り返る方向に力が入り、
制御できるときは小指側の指がどんどん伸びていくような伸張感が出る。
バレエをしている人にはとても美しい指先の表現力が付く。
武術をしている人には「曲がらない腕」ができる。
呼吸の深さが保持できる。

だからワークを教えるときに手が使えるのは、
この仮想上の手の感覚ができてからですよという。

もちろん手を使うやり方もあれば、
脚を使うときのやり方もあるはず。

手は『肩甲骨』からのイメージハンド。
脚は『腸骨』からのイメージレッグ。

手は足と比べれば楽に体感できる。
だが脚は体を支える宿命があるので、
理想的な立ち方ができていなければ体が倒れる。
仮想脚をイメージできても、
力んで支えなければ立てないのでは、先に進めない。

難しいですよね。

■2004/09/16 (木) 知人の藤岡宣男さんのメジャーデビュー

以前ボディワイズにも通っていただいた方です。

[祝]カウンターテナーの藤岡宣男さん

日本クラウンよりクラシカルクロスオーバーのCDにて
メジャーデビューなされました。
9月15日ソロCDアルバム(「マジック・オブ・ラブ」)
詳細は彼のホームページへ。
CD紹介のページにて、
一部の曲は試聴もできます。
『アベマリア』を聴いてみても
そのすごさがわかるはずです。

藤岡宣男カウンターテナーウェッブサイト
http://countertenor-nobuo.com/

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今まではインディーズで7枚のCDを出し、
定期的に精力的なコンサートを続けておられました。
私は彼のご好意で観にいかせていただいたこともあります。
すばらしい歌唱力です。

自称スーパーカウンターテナーとおっしゃる彼の歌声は、
一度聴いてみると驚かれるはず。
女性のアルトの高さを出すイメージとは一線を画します。

そのヒミツを体の仕組みレベルで、
ワーク中に発見し深く納得した記憶があります。
苦しみながらだしている声はきいていて苦しさが伝わってくる。
彼の声は余裕の含みを持ちながらすばらしい表現力で伝えてくれます。
それがゆったりと聞き入ることを許してくれるのか。
そんな感触がありました。

メジャーデビューのCDは、
横浜のタワーレコードで試聴機の中に入っているそうです。
横浜にお住まいで興味がある方はぜひ一度試聴してみてくださいね。

<カウンターテナーとは?>
女声のアルトの高さを出す男性の声のこと。
あるいはアルトを歌う男性歌手のこと。
イギリスでは、昔から特に合唱音楽の領域において、
女声よりも男性アルトが好まれていたため、発展して行きました。
現在では、かつてカストラートと呼ばれた人々によって
歌われていたオペラや宗教音楽など様々なジャンルに用いられています。
とのことです。

■2004/09/16 (木) 深層筋マッサージとの理想的なかかわり方--1

マッサージテクニックはとても多くあります。
それぞれが個性的で特徴を持ちます。

類別するために「〜マッサージ」と名前が付いていても、
その個性や特徴が『差』となって差別化がなされるわけです。
そして『差』こそが主張と価値そのものです。

■Deep Tissue Massageの『差』は?
深層部の筋肉へアプローチして解放するマッサージテクニックです。

深層部の筋肉を解放するメリット。
骨の脇の硬化した筋肉をも柔らかく解放することで、
骨のすぐそばに本線というべき太い血管の圧迫を緩めます。
それにより血液が流れることで癒される自然治癒力を発揮。

自然界の水の循環のように、
清水が上流から下流まで流れ海にたどり着く。
そしてまた蒸発気化して蒸留された水が雨となり山や平野に降り注ぐ。
その循環が阻害されると地球全体の浄化作用はどうなるでしょうか。
人体にはそれと同じ循環型の体液の循環システムが存在します。
体内を流れる血液・リンパ液等の流れ方に深層筋の硬化が関係します。
深層筋の硬化があると太い血管の本線を圧迫するからです。

そしてこの深層筋のしこりは長い年月、
悪い姿勢やストレスなどにより、
年齢とともに体内に蓄積していきます。
地層が層になって積み重なるかのように、
深層筋のしこりは長年かけて蓄積するものです。
[注意:]交通事故のように体を打撲したなどの場合には、
このような層として筋膜の癒着が進むものではありません。
このときはオーソパシックメディスンなど他のテクニックの出番です。

そして筋肉の硬さはプラスチックほどの硬さにもなります。
骨と筋肉との見分けが付かないレベルの筋肉が体内に埋め込まれています。
そこまでの硬さになるものですから、
解放するとき力づくではいけません。
ワーク中にワーカーもそしてお客様も体を壊します。
すごい処理対応が厄介な筋肉が深層筋。
セルフマッサージで硬くなった深層筋を
短期間に解放するのは困難です。

■2004/09/16 (木) 深層筋マッサージとの理想的なかかわり方--2

要領のいいバレエをしている知人は深層筋のリリースは専門家に任せ、
ワーク中にどの筋肉が硬いのか指摘を受け動きのフォームを変えます。
そして確実にコアからの体の運用方法を身につけています。
「深層筋は筋の使用感覚がもてない性質がある」から、
使い方が感覚的になり数量的にあらわしにくくなる。
たいてい驚くほどの誤差を持っている。
深層のコアにかかわる筋の硬さや太さなどの情報を、
ワークを受けているときに教えてもらえば誤差の修正が利く。
左右のバランスや筋の引きつれなどを指摘されて
具体的な自分の体のイメージがつかめるように変わる。
ボディマッピングイメージの誤差を書き換えることの大切さ。
それはおそらくその効果を知ったものしか体験できませんが、
大きな意味を持ちます。

それをDeep Tissue Massage(+α)のテクニックを
駆使すれば溶かしていくことができます。
そして長年かけて溜め込んだ筋膜のしこりを清算すれば、
おなじ程度の筋膜のしこりを溜め込むには、
また長年もかけて悪い姿勢をしてしこりを溜める必要があるのです。
ですからDeep Tissue Massage(+α)のテクニックで体を
解かれた方が調子が1〜2年以内で悪くなったと訴えてこられても、
深層筋の柔らかさが以前ほどまで硬くなれるものではなく、
意外なほど楽に解いてしまえます。解かれた人もけろっとしてます。
この外見には見えないが『長く続く変化の維持』が、
決定的な他のマッサージとの『差』だと思います。

1〜3年に一度、10回前後の全身くまなく行われる
Deep Tissue Massage(+α)のワークを受け続ける。
若い日の自分の体の状態に、定期的なリセットをする。
筋肉や体の組織の老化(=硬化)を抑止させ若い状態に。
代謝力こそ若さの証明です。それを保ち続けるためのプラン。
Deep Tissue Massage(+α)のワークは保険対応しない実費で、
経済的負担は大きいがそれに見合う健康資産を生み出すでしょう。

Deep Tissue Massage(+α)のワークの特徴からは、
『人生の質』を向上させる素性のよさを感じます。

■2004/09/14 (火) 深層筋マッサージ(Deep Tissue Massage)とエステ

先日エステをしている方が、
深層筋マッサージの情報がほしいとメールをいただきました。

深層筋マッサージ(=Deep Tissue Massage)。
浅部層の皮膚に近い筋肉はリリースのみでは、
快適な状態の持続時間が短い。
表層部の筋は短期間で固まる。
深部層の筋は表層部の筋と比較すれば、
ずっと固まりにくい性質を持つ。
それは深層部の筋肉部分に血管が通り、
その部分の筋肉が緩むことで血流が促進される。
浅い層の筋肉部分の血管は
本線と支線でたとえれば、支線。
深部層筋の脇には本線の太い血管。
浅部層筋の横には支線の細い血管。
元栓が本線ですから、
その元栓を開けば自然に支線の浅部層脇の血管に血液は流れ出します。
その逆の支線を勢いづけても元栓を開くのはなかなか難しい。
長い時間と回数をこなさなければならなくなる。

エステティックサロンでも、
Deep Tissue Massageを取り入れることにより、
その血管の元栓を開くワークの効果を取り入れることができる。
ただDeep Tissue Massageは、
マッサージのときの圧のかけ方に特徴があり、
弱くやれば深部層の筋をリリースすることは難しく、
強くやれば毛細血管を破りかねない。
腰からの体重移動で見事に局所圧ではなく、
体重を乗せて圧力をうまく浸透させることができるようトレーニングすること。
あと体への反応が大きい分、
その計算と経験を積む必要があるでしょう。

それらがクリアできさえすれば
僕はエステにDeep Tissue Massageをいれても、
手技自体の相性は悪くないように感じます。
おしゃれさはありませんが強力なマッサージですから、
その効果を体験したならば、
元栓をひねって血液を流す深く持続性のある癒しを体感されるでしょう。
(ワーカーの力量で笑ってしまうほど効果の差はでますけど^^1)

----

『からだはうす』(http://www.karada.co.jp/index3.html)という
民間医療の業務用品を扱うショップで
Deep Tissue Massageのビデオを無料で放映中です。
【BodyCushionマクラの使用法ビデオ見る(英語ですが、見れば納得)】
をクリックしてください。
お時間がある方はぜひ観てみましょう!

このマッサージビデオに紹介されているテクニックがベースです。
それをアレンジしてより強力にするのです。
関節手技を入れることで一気に深層筋まで解けます。

ぜひ問い合わせてくれたエステサロンの方、
がんばってほしいと思いました。

■2004/09/14 (火) 体がつらいときの不安な気持ちを押さえてみて

『体調』と『冷静な判断力』は比例するのかもしれない。

体調を崩してしまっているとき。
そのときに襲ってくる不安感は、
理性を飛ばしてしまう力がある。

そのひとつが怒り。
周囲のものに向けられる。
本人も些細なことでなぜこんなに腹が立ってしまうのかわからない。
冷静になればたいしたことがないことも、
そのときには衝動的な腹立ちが起こりやすい。
やさしい人もそうなります。

そしてもうひとつが判断の堂々巡り。
体がつらいときは、
達観するまで頭の中が混乱する。
おなじ事をずっと始終考えてしまう。
そのことについて自分自身も、
「なんかおかしい」と気づいている。
しかし答えがだせない。
答えが出せていたとしても、
答えどおりの行動に移る踏ん切りがつかない。
よほどの確証がない限りは腰が重くなる。
そしてタイミングを逸することがある。

渦中では身動きが取れなくなる。

----

日頃健康であるほど健康を手放した不安感が大きい。
体調不良になれていないから、すぐ最悪を連想する。
打たれ弱さがある。。。

体がつらいときには腹式呼吸ができなくなり呼吸が浅くなっています。
下腹部が強く張っているときにそうなりやすいようです。
腹をかばい姿勢が正せなくなるとみぞおちに不快感。
それと同時に肩が上にあがってきてしまう。
肩が上がれば僧帽筋と大胸筋が張り心臓を圧迫。
首が縮み頚動脈を圧迫。頭部に血が回らないようになる。

そうなればごく自然に湧き起こる不安感。

-

ならばうまく腹式呼吸ができるように調整してみる。
腰仙椎を緩めたり、大腿直筋を解いたり、
股関節をゆるめたり(腸腰筋、大・中・小臀筋、梨状筋などなど)
・・・。
すると呼吸が落ち着き体の緊張が緩みだす。
不安な気持ちが半減してくることが多い。
つらいときに一息つけるのはありがたい。

楽になり冷静になれるので考えがまとめられる。
人間の持つ偉大な行動力と判断力が発揮できる。
施術の緊急避難的な使い方です。
今後の指針を決めるためのチャンスだと思う。

ただそのときに『嵐が去った』と安心して、
ライフスタイルを変えないのではいけない。
体調が悪くなった理由に関心を持ち、
自分なりの対策を立てなければ根本的な改善はない。

嵐の種を持ち続けていてはいけない。
体の使い方を教えるボディワークは、
そんなときヒントを与えてくれるときも多い。

■2004/09/12 (日) 関根の肋骨が柔らかくなった、そして僕が驚いた。

気づいて驚いたこと。
うちのボディワイズで働いている関根さん。
(ボディワイズに通っていた人はご存知でしょう^^)

肋骨、胸骨、胸椎を含む肋骨部分。
全体に開きが強い。
その状態で硬化している。
肋骨部分全体にプレッシャーを徐々にかける、
一般的な肋骨部の可動性誘導操作をしても跳ね返します。

筋金が入った硬さを幼少より維持してきました。

しかし今日ワークモデルをやってもらったとき。
柔らかく変わっていました。
横向きに寝てもらい肋骨部分をおすのですが、
いつもの押してははじかれる肋骨の硬さはない。
肋骨は骨折しやすいところであるから、
限界ぎりぎりまで強く押すような冒険はしません。
そのような工事現場の標語様な(安全第一)モードです。
圧がかけられなければ、
変化していく量も少し。
呼吸の呼気と吸気の動きのタイミングを見計らい、
その動きを誘導していきます。
徐々に大きな動きを誘発するようにするのですが、
「筋が硬い部分はもろい」→「もろいものは壊れる」→「壊してはもともこもない」
その三段論法で対応するようにしています。
肋軟骨が本当に壊れやすい。
特に正面よりも脇側。
この箇所は圧をかける量の変数値は別物です。
それを考慮して理想圧よりずいぶん加減されたものにします。

ということで、
肋骨部分の動きの誘導操作で肋骨部分が解けたわけではありません。

なのになぜここまでとけたのだろう?
関根の積年のもっとも大きな問題点のひとつが、
みごとに消えているのをみて目を疑うほどです。

肋骨の誘導解放の操作以外に、
思い当たるワークも6〜8パターンを繰り返しました。
でもそのどれが効果が大きかったのか特定ができません。
「肋骨部分を緩める」目的でアプローチしていなかったためです。

場合によってはワークの作用ではなく、
関根の心境の変化とか動きの改善によるのか?
動きの改善も大きく関係していると思います。
特に最近姿勢がよくなってきて体型にも反映していますし。

それとも今まで硬かった状態を維持していた筋肉群が、
徐々に体全体の柔らかさを蓄えたことにより、
硬い状態でいられる臨界点を超えたのでしょうか?

昨日硬くて跳ね返した肋骨が、
今日は「ぐにゃっ」と沈んで柔らかく動く。

とにかくよかった。ほっとしています。
願わくばこのままキープしていってほしい。

■2004/09/12 (日) ホームページ紹介:『ballet ballet ballet』

バレエをなされている方から、
先日メールをいただきました。
感謝いたします。

そのメールをいただきました方は、
ホームページを運営されていました。
ballet ballet ballet(http://homepage1.nifty.com/ballet3/index.htm
というバレエ関係のホームページです。

早速そちらのホームページを拝見させていただきました。
バレエ関係のコミュニケーションも活発ですし、
大人からはじめるバレエ教室やバレエショップ、
貸しスタジオ情報のデータベースなど役立つ情報。
バレエ素材集やギャラリーまで。

ballet ballet balletのトップページを見たとき、
アクセスカウンターが44万アクセス。
驚いたのですがコンテンツを拝見させていただき、
管理人をなされているYAKO様の運営スタイルに共感して
リピーターが多いことと納得しました。

長い時間をかけて拝見させていただきました。
YAKO様ご自身が体について捉える姿勢がすばらしく、
読ませていただいて自分もこうありたいな、
そう感じるところも多々ありました。

特に私の職業柄参考になりましたコンテンツについて。
▽私のバレエ周辺 > お稽古メモ > et cetera>
こちらにはYAKO様ご自身が体験なされた、
フェルデンクライス・メソッドのFIの体験記が紹介されています。

フェルデンクライスメソッドは、次の二つのコースがあります。
先生が一人と大勢の参加者がいるグループレッスン。
主に先生が声で動きを指示し、その動きをしていく。
もうひとつは先生と一対一の個人レッスン行います。
先生が声で指示を伝えることもしますが、
グループレッスンでは行わないからだに接触して、
積極的に調整を行っていくレッスンです。
これをFunctional Integration(機能的統合)、略称FIといいます。

FIについての体験記を、個人的に今まで見たことがありませんでした。
とても興味深く、参考になりました。
FIで体の調整を受けると、
バレエのレッスンで今までの内的感覚が崩れ、
新たな感覚がめばえます。
それで驚くというのもうなづけます。

フェルデンクライスメソッドに接するとき、
グループレッスンがよいか個人レッスンがよいのか?
個人レッスンのほうが費用は高くなります。
しかし費用対効果で考えると個人レッスンのFIもすばらしい。
こちらの体験談はフェルデンクライスに関心を持つ方にとって、
とても貴重な情報を与えてくれます。

■2004/09/12 (日) 『立てればそれがエクササイズ』のレベルとは

『立つ』とは。
私の感覚では、
『地球に乗ること』であり、
『地球に溶け込む』ことです。
地球を感じ取る行為なのです。
難しく言うつもりはなく、
単純にそう感じるのです。

地球と自分との位置関係。
人体は地球の引力に拘束されている。
その拘束力を敵として捉え縛られるか、
最大限利用して運動や活動に活かすか。
立つときに引力を運動に活かすと、
地球に楽に乗り溶け入り一体になる。
立つことはすがすがしく気持ちいい。

理想的な姿勢で立つこと。
はじめは難しく感じても、
立つ感覚を覚えた後には、
『休め』の姿勢だと気づくはず。
ある程度からだが整い始めて、
力みを抜き支柱を見つければ、
からだのパーツはつられているだけの感覚。
体を支える骨・抗重力筋群は利用感覚がないからだ。
感覚の判る筋肉たちはただつられているだけだから。
筋肉はもちろん勝手に緩み始める。
横になる以上に深部まで緩みだす。

ただ難しいところもある。
立ち方の日頃の注意を怠るか、
立つ感性を鈍らせるならば、
すぐ理想的な姿勢を見失う。
とても保ちにくいものです。
よく保ち奉る意欲が大切です。
「これが最高の立ち方」という上限は実質ありません。
『立つこと』を極めれば、
これだけですばらしいエクササイズになるはずです。

--

注意:
立つこと自体を禅問答的にとらえないほうがいいようです。
まったくの『物理的な立つ仕組み造り』でしかありません。
立つために体の基礎条件を整える。
そしてどこで体を支えれば効率がいいかを体験する。
それから自分の体にフィットするようにアレンジする。
試行錯誤の楽しい時間ですね。
そのように実際に体の機能を引き出すだけのことです。

■2004/09/12 (日) 近所のおばあさんのお話・・・

近所のおばあさんの話です。

母がとてもよくしていただいている方です。
しかし癌の悪化により、
次の入院をしたら家には二度と帰れないそうです。
それが翌週に迫りました。

ここ数日間、体力が落ち散歩をすることもできなくなり、
買い物にも出られません。
母が、頼まれて買い物をします。
ずっと自分ひとりだけの家のなかを身辺整理しています。
飼い猫がいるのですが、
その様子がただならないと感じて近寄ることもない。

今日、母とおばあさんは大井町の区民ホール「きゅりあん」にいきました。
品川区主催の敬老成人式の招待で演歌のコンサートがあったためです。
品川区は現在70歳以上の方が3000人以上。
そして1000人収容できるきゅりあんの大会場がほぼ満員だったそうです。
母は「とても楽しかった」、そういって喜んでいました。
きっとおばあさんもそうであったと思います。
帰りには大井町阪急で二人で買い物をして、
活きのいいイカを5杯買ってきました。

入院後は、外出をすることは難しい状態になるそうです。
だから今日はすばらしい思い出が母もいただけたのだと思います。

来週の月曜、入院が決まっています。
医師から今回退院の許可が出たのは、
身辺整理をするためです。

母は繰り返し言います。
「おばあさんは信仰心が厚いので、死ぬことも怖くないのでしょう」

信仰心が厚いのはそのとおりです。
おばあさん自身もおっしゃいます。
「死ぬことは怖くないです」

でも母がこのおばあさんの冷静で強いことを称えるのは、
そうしなければせつな過ぎるからでしょう。
その気持ちが伝わってきます。

常に髪をキレイに染めていたおばあさんでしたが、
今は真っ白になっています。
ぎりぎりの体力の限界近くでがんばっています。

おばあさんの猫の餌とお水の交換は
とりあえず母に頼んで入院されます。
なかなか飼い主意外にはなつかない猫ですが、
母に少しだけ愛想をします。
勘のいい猫で何かを感じ取っているようです。

-

自分が死の宣告をされたとき、
おばあさんのように冷静で気丈でいられるでしょうか。
自信ありません。

誰もがいつかは死を迎えます。
遅いか早いかの問題です。
だがその時間のリミットを知ったとき、
「精一杯生きたからいいよ」といえる自信がまだもてません。

-

信仰心の強さがおばあさんを支えています。
がんばってほしい。

■2004/09/11 (土) 椅子の座面は選ばなければなりません

最近おなかの調子が悪かった。

思い当たるものはなにか?
かなり考えてみた。
悪くなったときの『前と後の時間的な違い』を思い出す。
そしてひとつずつつぶしていく。

少しはよくなるが主たる原因ではないとわかる。

デスクワークをしていると腹直筋に異様な力がかかっている。
座っているのに脚の力が抜け切れない。
座り方の問題?
外形的にはきっちりしている。
背中もしっかり伸びているし、
あごも出してはいない。
足の下には本を数冊、
それにより膝はほぼ90度の角度をキープできるよう調整。

でも腹直筋に力が入って抜けない。

結局、椅子の座面が悪かった。
椅子が柔らかくて沈みすぎていた。
座面の上にダンボールを数枚重ねて座ってみた。
そうしたらいい感じ。

問題は2ヶ月くらい前オフィス・デポで買った椅子であった。
椅子の沈み込みが座骨を締め付たのだ。
それで骨盤底筋部分が緊張して固まった。
腹式呼吸がしづらくなったわけだ。

原因がわかれば、すぐ座骨を左右に開いていく操作。
同時に骨盤底筋が短縮している状態なのでリリース。
一人で悶絶していました。自分ではとてもやりにくい。

解けた瞬間に呼吸が楽になりました。
おなかの張りも消えました。
めでたし、めでたし。^^1

おそらく気づかずに椅子の選択ミスを犯している人もおられるはず。

あのまま使い続けているならば、
右の座骨がより多く沈んでいくので脊椎のL字側湾が強化される。
「側湾症養成グッズ」と化してしまう!

椅子の座面の硬さや沈み具合により
座骨がこんなに閉まるものなのです。
『座る姿勢に注意をしてください』と同時に、
『座面の硬さに注意してください』のことばに重みが出そうです。

デスクワークが多い人は、
座っているときに下記の条件をチェックしてください。
・左側腹部(ベルトの真下あたり)に硬化した感じがないか?
・両脚の力はしっかり抜けているか?
・背筋は楽に伸ばせるか?
・左右の座骨は同じほどの力で座面を押しているか?
できていない人で、長期間その状態が続いている方は、
骨盤底筋という腹式呼吸の要の筋肉が引き連れてます。

座骨部分および骨盤底筋など、
解かれると痛いし恥ずかしい場所です。
でも整体屋さんなどに通われている人は、
一度といてもらうといいかも。
即効で楽になるし。

■2004/09/10 (金) 『頭蓋仙骨治療』と『ヘッドマッサージ』

『頭蓋仙骨治療』といっても、いくつかのタイプがあるようです。

オステオパシーの重要なドクターアプレジャーが開発した、
「5gの圧をかける」ソフトな調整方法。
(私にとって頭蓋仙骨治療というと、このソフトなアプレジャー式)
その他Drサザーランドのカイロプラクティック系。加圧力は適切な量。
そして他にも独自のやり方を織り交ぜたものなど。

頭蓋骨は、呼吸をするたびに動きます。
ぎざぎざした縫合部分はだてに割れているのではありません!
繊細に開いたり閉じたり。
膝枕をしてあげたとき額と後頭部に手を当ててみてください。
頭を両手で挟み込むようにして。
その動きを感じ取ることができます。

この頭蓋骨の動きが脳脊髄液を脊椎に沿って流すポンプの役割になります。
脳脊髄液はカンタンにいえば神経の栄養液です。
この液が流れにくくなれば神経痛や各神経の誤作動を引き起こします。
エネルギー切れの神経は、
脳に正確な情報を伝えることができなくなるからです。
その解消を狙い頭蓋仙骨治療をすると効果的とされています。
[注:効果の持続性は、施術者の技量・お客様の状態によって開きがあります]

-

また頭部はほぼ全身の筋肉をケアをすることもできます。
アプライド・キネシオロジーには、
【NVチャート・神経血管反射チャート・ストレスレセプター】があります。
このチャートで調べれば全身の筋肉がしこり化したパターンが判ります。

だから『ヘッドマッサージ』はすごい効果的です。
ちゃんとした勉強をした上で行えば体全身が緩みだします。

----
いくつかの手順を踏まえてから行えば、
頭部マッサージはすばらしい効果を発揮できるポイントです。
----

『頭蓋仙骨治療』を他院で受けられた方がいます。

当掲示板に質問の書き込みをしていただきました。
お電話もいただきました。
「恵子」さんへの質問に対して、
状況をお聞きして私がわかる範囲内のことを掲示板でお話しました。
時間を見てお体の状態をチェックだけでも、
できるだけ早くしていただいたほうがよいと判断しました。
女性にとって顔の引き連れは深刻です。

施術は意にそぐわない結果が生まれることがゼロではありません。
施術結果にクレームがあれば、
担当施術者が納得できる説明や対応をしていただきたかった。

信頼して施術を受けたが裏切られた、
そのときのショックは大きいのです。
残念です。

■2004/09/09 (木) 雑誌『安心』がストレッチポールの使い方解説

ストレッチポールの解説が『安心』に掲載されてますよ、
と愛知県の先生よりメールをいただきました。
いつもお世話になり感謝しております。

そして先日書店でその内容を確認したところ、
とても判りやすくまとめられている内容でした。
白黒ページだったのが残念ですが、
大きな写真つきでやさしいポールストレッチのやり方が紹介。
このやり方であれば間違えて事故など起こる心配ありません。
ストレッチポールの効果をいくつかデータを例証するかたちで
日本コアコンディショニング協会(http://www.jcca-net.com/)の先生が詳細に解説。

ストレッチポールの一般用解説書がまだありません。
それを考えると貴重かもしれません。

興味がある方は目を通してくださいね!

■2004/09/08 (水) 肋軟骨の操作をすれば歌がうまくなるはず!

肋軟骨部分をリリースするやり方。
同業の知人にその成果や安全性について、
意見をいただいた。

なかなかの好評。

アレルギー性疾患を感じる人にいいかもしれないとアドバイスをいただいた。
花粉症対策にもいいかもしれない。
実際に花粉症の方が受けてみて体験をレポートしてもらえないと
予測の域を出ませんが。
ですが多少期待しています。

ずっと不義理に連絡を取っていない声楽家の方に、
このようなやり方があるからやってみては?というメールを書こうと考えています。
ご自身はすでに十分緩んだ箇所ですからいいでしょうが、
彼が教えている生徒の方々に対してこの操作を行ってほしい。
腰に呼吸を溜める感触が、うまくいけば容易につかめるはず。

このことはすばらしい成果の後押しになるはずです。
彼の生徒が紹介で私どものところに通われたこともあるので、
ぜひそのお客様にはしてあげてほしい!

その声楽家の方もハードな体の使い方レッスンをするカンパニーに通い、
体に詳しいのでわかってくれると思います。

だが操作の方法を『文章』で伝えるのは難しそう。
あって本人に体験してもらって、
興味を持っていただいてから教えることがベストでしょう。
忙しい人だからつかまるかどうか不安ですが。^^1

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余談ですが、
腹が立ちやすい人かどうか観察してみると、
腹が硬い人が腹がより立ちやすいように思います。
キレル。キレやすくなる。
そこにも関連があるかもしれません。
もちろん情緒的な側面が多くを占めますが、
腹の柔らかさとキレやすさ。
その関係ってあるとすれば、
腹を緩めて下腹部の骨盤低筋で腹式呼吸をできるようになればいい。

そうすればストレスを爆発させて、
相手だけではなく自分をも傷つけることを抑止できる。
ペアで簡単にでき、
ローコストです。

お母さんが子供が小さなときからしてあげれば、
少しだけ切れにくい子供に育っていくのでしょうか。
興味あります。

切れる原因は、社会環境や肉体的ストレス、
そして酸性傾向の強い食べ物などさまざま。
ですが『姿勢が悪くなった』傾向が強い子供たちの腰は硬くなり、
臀部は硬くなった。
そうすれば腹直筋の強い張りが緩みにくくなり、
些細なことでも怒りっぽくなる。
自分を抑えられなくなる。
自分を抑えられないことは本人にとって、とてもつらいことです。

その分だけ軽減することがあればいい。

■2004/09/08 (水) 肋骨の下端にある軟骨部分を操作してみて

肋骨の下端にある軟骨部分が変形しているとき。
内臓の働きが低下していたり、
腹直筋(腹部前側の筋肉)や外腹斜筋(わき腹の筋肉)が硬化したり、
肋軟骨部分の下にしこり化した筋肉があるときなど。

仰向けに寝て膝を曲げあげた方の肋骨下端の軟骨部分を、
上から押すやり方があります。
また肋骨下端の腹との境目あたりに指を入れることも。
ただこのやり方だけでは解けない腹部の筋肉があります。

腹直筋全体の硬化をどうにかときたい。
・丹田に重心を落とすのは難しい。
・呼吸が腹式にならないので浅い。
・消化器の動きが悪い。

どうすればいいのだろうか?

上記のやり方だけでもある程度の腹直筋をリリースする成果はある。
だが肋軟骨のもろい方にはとても危険な操作になる。
そして肋骨の下に指を入れることは、
腹直筋が既に柔らかい人には痛みはない。
しかし固い人にはとても苦しい、特に右側。
みぞおち部分を解かれるときなどにいきなり行われれば大半の人が悶絶する。
そんなに強く押しているわけではないのに、です。

結局痛みが伴う操作は、
息を止めてしまうことにより思うほど深く解くことができないようです。

実験段階ですが、
他のもう少し工夫したやり方で肋軟骨部分を操作すると、
痛みもあまり感じずに腹直筋・外腹斜筋が解け出し、
操作中も下腹部でことのほか楽に呼吸ができる。
楽に呼吸ができるという表現は、
いつもの呼吸している状態よりも、
気づいたら本当に「すっ〜っ」と、
深い呼吸に自然になっている。
腰も緩みおなか全体が自分が予想していた以上に緩んでいた。

身内にはことのほか好評。

まだ安全性に難があるので、ネット上でこうやりましょうとはいえませんが、
工夫次第でずいぶんかわるものだと感じました。

余談ですが、その腹部の解放を受けたものが便秘症状が続いていたのですが、
翌日はすっとでたそうです。
出た量はまだ納得できなかったそうですが、
以前上部から肋軟骨部をプレッシャーをかけたり、
肋軟骨下端に指をいれたりしたとき以上に好感触。

シンプルな操作なのにダイナミックな腹部解放が目の前で起こるので、
「なぜこんなに緩むのだろう?」と不思議に感じています。

■2004/09/07 (火) ご近所での出来事・・・痴呆のこわさ

母から聞いた話。

ご近所の年配のご主人。
痴呆症になられて数年経ちます。

いつも奥様が付いて散歩に出かけています。
一人で外出することはできなくなってしまったのです。
自分一人では家に帰ることができない。
電話番号も記憶していません。

ですが昨日夜10:00ごろ、
1000円札一枚を持ち外出したまま帰ってきません。
近所に買い物に行く、そうと思ってお金を渡したのですが、
いつまでたっても帰ってこない。

警察にも連絡しました。

八方手を尽くして探し回りました。

そして18時間ぶりに消息がわかりました。

どこぞの自転車を・・・お借りして、
品川から遠路はるばる横浜までサイクリングをしていたとのこと。
本人は家に帰りたかったのでしょう。
神奈川県警から身柄保護の電話をもらい、
ほっと一安心。
事故で車にひかれてやしないか、
どこかで行き倒れているのではないか。
そのような心配をした奥様は、憔悴しきったご様子。

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ご主人、痴呆になられる前は、
立派な資格を持ち知的な職業に就かれていました。
それゆえに精神的なストレスや心労が大きかったとのこと。

精神的ストレスは大きな負担として蓄積されていきます。
肉体的ストレス以上に大きな影響が出るかもしれません。
ついついムチャを日頃してしまいがち。

肉体的な疲労が募って・・・というと、
体の筋肉疲労が強くて気を失うほど眠くなります。

でも精神的ストレスの場合は、
無理が利いてしまいがち。
無理がたたれば寝ても回復できません。

精神的な過剰なストレスを意識的にリセットする。
そうすることにより細められた血管が元通りになり、
ホルモンバランスが安定するようになるのでしょう。
精神疲労によって溜まる疲れは肉体疲労と同じ。
ですが肉体疲労以上に捉え方やコントロールは、
目に見えた表現にはならないだけ困難です。

身に余る精神的な負担を受け付けない勇気を備えなければならないでしょう。
まじめでがんばりすぎる人には、
「新たなる修行」かもしれません。

問題の本質を見通す力があれば、
より要領よいやり方は見つけられるかもしれません。
多角的に問題を観察すれば、問題を背負い込まなくてもすむときがあります。

また数年後の自分に今の精神疲労がどのように影響するか?
そのコストを見積もるのもいいでしょう。

私は痴呆にならぬよう気楽にいきたいです。

■2004/09/06 (月) ボディワーク屋さんのボディチェックの位置づけ-1

■隠れた問題点を解決するプランを提示すること、
これはとても大切なことだと考えています。

腰痛や肩こりに悩み、
整体やカイロプラクティックなどにいく。
すると炎症を起こしている筋肉に血液が正常に流れるようにする。
血液によって炎症部の熱はクールダウン。
腫れや痛みはさっと引いていく・・・。

このような利用の仕方が一般的。
現状の不都合な点を効率よく対応。
『当面の問題』をなくすことに重点をおきます。
この当面の痛みや不快感に対応し、
お客様が期待をかなえることは重要です。

そしてそれ以上に気を使うこと。
『当面問題に出ていない症状』を、
隠れた問題として気づいていただくことです。

カラダをパーツごとに分解して捉えるだけではなく、
全体をひとつとして捉えます。
すると自分では気づかないうちにできたやっかいな部分を見つけられます。
・血液の流れが悪くなった箇所、
・炎症を持った筋肉部分、
・呼吸器や消化器・生殖器などの機能を低下させる状態
など不都合な点も早い時期に把握するための参考知識を提示します。

筋肉のコンディションをチェックすることで、
自分の状態がどういう感じかを理解すること。
このための一定の検査方法手引書があります。

健康診断とはアプローチの仕方がずいぶん異なるものです。
医療的に権威付けは、私が行うものではありません。
ほんの参考程度の知識提供です。
このしこりがどのように生育するか、
仮説を立ててその成り行きを予測します。
単なる仮説ですが筋肉の性質や関節の特性や構造を理解し、
そして他のお客様の状態と照らし合わせて因果関係を予想する作業です。
貴方に幸せになってほしいから、
少しでも知っていただきたい気持ちからの説明。

僕の友達の熱心な数名は、
体の中に出てきた隠れた問題点にとても注意を払います。

僕はそのような方と相互に体を見せ合いチェックします。
そうすることで客観的な事実を把握でき助かります。
指摘された『隠れた問題点』は、
自分の意識できていないところに多くあるからです。

■2004/09/06 (月) ボディワーク屋さんのボディチェックの位置づけ-2

そして身体の中にできた隠れた問題点の芽は、
じわじわとかカラダにうまく融合していきます。
あくまでもこの隠れた問題点も自分の体の一部。
それは『異質』ではなくて『同体・一体』です。
だから気づきにくいのです。
そして花が咲く頃、
一気に臨界点を過ぎて症状が出ます。
ときとして社会復帰するまでには、
長い時間と費用、そして精神的・肉体的苦痛がのしかかります。

「小さな芽で摘んでおけば、
発病した後のもろもろのコストがなくなるんですよ」
このように会社経営者などのそろばんをはじかれる方はピンときてくれます。
トータルコスト意識で計算してくれます。

するとどんなに忙しくても定期的にワークを受けてくれるよう
スケジュールを割いてくれる。
そして納得のいく成果を体感したときは、
決まって自分の大切な得意先や、
家族などを紹介していただけます。
自分の体が資本、
健康不良は失脚につながるシビアな会社の副社長(現社長)様は、
文字通り小さな芽を摘んでいく喜びを語ってくれました。

数年前知り合った大腸がんになった知人は、
運動能力は超人的なボディトレーナーです。
ですがその隠れた芽を見つけるスキルは、
残念ながら持っていませんでした。

彼は
「鈴木君ともう少し前に知り合って、
隠れた問題点を解決していくプランを発病する前にわかっていればな・・・」
左大腰筋が直腸に強烈な負担をしいていました。
彼がそのことに気づいたのは症状が出たあと。
私がボディチェックをした後のことでした。

そんなときボディワーク屋さんの詳細なボディチェックを受けること、
その重要性を思い知ります。

■2004/09/05 (日) 『筋肉の圧痛』よりも『内臓の圧痛』が怖いです

内臓をマッサージする前に、
十分に全身をストレッチ。

内臓全体の動きをよくするには、
筋肉が柔らかくなければならないと同じ。
休息時の内臓はゼリーのように柔らかい。
粋のいい内臓は、圧迫をうけると周囲に逃げる。
だから余計に柔らかい感じになるのだろう。

内臓と周辺筋が硬化していればそれを解放する。
腹直筋が割れている人でも、
正常な人は筋脱力後はことのほか柔らかい。
みぞおちも、ソケイ部も、下腹部もそう。

自分自身で行う内臓マッサージ。
ことのほか難しい。
いろいろと苦心しながらやり方を工夫します。
効果はあります。
ですが私がお客様に行うほどの効果を引き出すには程遠く感じます。
ここは残念。

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お客様が始めてボディワイズにこれたとき、
ボディチェックを受けます。

そのときに首周りに大きなしこりがあったり、
からだの各部に軽く押されただけなのに『圧痛』があることを知り驚く。
筋肉のはりが強くなっていたり、
隣り合う筋肉の筋膜同士が癒着している場合。
緊張性の筋膜炎が起こります。
痛みのでる特定の点があります。

はじめは『腰痛が気になるから〜』が主訴だったものが、
自分の体の現状を痛みを通して知ると、
そんな単純なものではないと思え始めます。
これがあるから10回前後の丁寧なボディワークを受ける必要性が伝わります。

つまり腰痛が解消される対処的なワークのみしても、
体の各部所の圧痛は消えない。
必要な箇所を全体的に書き換えなければこの状態からは抜けられない。
本能的に、自分の体のなかにある圧痛やしこりは事実消えませんし。

ですがこの筋肉のしこりについては、
ストレッチやマッサージを丹念にしていけば、
比較的安全にリリースすることができます。
セルフでも対応できるところです。

それに対して。
驚きが大きいところは『内臓』のしこりです。
『内臓』のしこりがない人、実はめったにいないようです。
内臓部をチェックして石のような硬さを感じるものを見つけたとき。
この部分はお医者様にいってもあまり期待できないかもしれません。
自分で内臓はあまりいじりたくない。

内臓部が石のような硬さや張りがあればどうなるか?
筋肉が硬いこと以上に病気感を強く持ちます。
長期間、内臓の硬さがあれば病気となること。
そのリスクは高いはずです。

そのリリースをボディワークで対応できます。
これは気に入ってます。

■2004/09/04 (土) ひさびさにゼラチンを食べてみました

コラーゲンを食べると、
肌を強くして血管を強くするとテレビで放送していた。

テレビではフカヒレがいいそうです。
他はカレイの煮付けなどもいい。
(魚の皮や骨などによく含まれています)
ただ外部からコラーゲンのみを摂取すればいいわけではありません。
体内でコラーゲンを自動的に旺盛に精製する事ができるのは、
10代〜20代。
10代がピーク。

ということはその年齢までの人でしたら、
コラーゲンのみ摂取しただけでもかなりの効果が期待できる。
だから肌はもともとぴちぴちしていて若々しい。

だが30代(一部体調不良を覚える20代中ごろの人も)からは、
体内で自動的に摂取したコラーゲンを自分の体内に取り込むことは難しくなる。
そして年々、体内にコラーゲンをとっても身に付きにくくなる。

だが摂取したコラーゲンを、吸収して自分の血や肌や肉や骨にするための、
触媒的な作用をするありがたいものがある。
それはオリーブの葉をお茶にしたものを同時に取るといいそうです。
体内でコラーゲンをもっとも吸収して体のコラーゲンを再構成できます。
オリーブのオイルではなくて「オリーブの葉っぱ」の成分によります。
これがいちばん効果的な作用を示すらしい。
『オリーブ茶』はネットで販売されています。
[1袋 3g×15パック      1360円など]

ですがオレンジなどのビタミンCを含んでいる食材ことで、
オリーブ茶と同様の作用が期待できます。
効果は多少少ないのかもしれませんが、
ずっと安価。

コラーゲンはゼラチンで代用することができます。

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もともとエドガーケイシー療法では、
ゼラチンとビタミンCの摂取を習慣化することを進めています。
それは上記の体内を新鮮なコラーゲンで満たして、
若く健康的に生きる教えとして告げたコンセプトと同様なのです。
エドガー・ケイシー(1877〜1945)ですから100年前後以前の知識。
それが今、裏づけられていくようなところがあります。

ケイシー療法には、他にも多くの健康関連資料があります。
それらの健康療法についての記述の確からしさも、
今後明らかにされていくのでしょう。
すると今までは科学的なバックグラウンド説明がされておらず、
多くの人に広まらなかったことが、
テレビのチカラと科学的説明が付いたときに大きく広まる。
他のケイシー療法もおそらく広まるかも知らない。

とても興味深いことですね。

■2004/09/03 (金) かかとの裏をトントンと叩くと脚全体が緩む

二人で行う操作。
仰向けに寝ます。
片足だけ膝を曲げて相手(施術をする側)の膝の上に上げます。
あげ方はちょうど椅子の座面にかかとを乗せる感じです。

そしてかかとの裏を相手がリズミカルにトントンと叩きます。
叩き方にコツがあります。
ふくらはぎやスネの前の筋(前脛骨筋)が緩んでくれますし、
ソケイ部までゆるみだします。
やり方がうまくなりますと、

「こんなにカンタンなやり方で、こんなに緩むの?」
と驚かれるかもしれません。
脚の深部まで硬い人でしたらそこそこですから定期的に繰り返すこと。
ですがスポーツマンで表面の筋肉だけが硬い人のときは、
ものの5分で驚くほど緩みだすのです!

これは野口整体のやり方で、
初めて知ったとき私もそう思いました。
私の施術の中では取り入れませんが、
ペアで安全に脚をリラックスできる。
いいやり方だと思います。

このかかとをトントンと刺激をする、
その方法を知ったときマート療法の、
「仙骨クン」マシーン(という名前だと思ったが・・・)を思い出しました。
そのマシーン、立った状態で乗りかかと部分をトントンとリズミカルに
刺激を加えます。
機械自体の原理はシンプル。
たしか少し高いものだと思いました。
このマシーンのヒミツがちょっと判ったような気がしたことがあります。

----

このかかとの裏を刺激する方法、
便秘をするときに左かかとを叩くことで、
直腸を刺激して出やすくする項で知りました。

蛇足ではありますが、
左側を便秘解消目的で叩くのです。
左側の脚は解けますが右側は解けません。
すると片側の足のみ緩むことになるので、
左右の体のバランスが崩れるのです。

たいていの方は右脚が硬い。
すると左側のみとかれる。
左右の脚バランスが崩れが大きくなるのです。
それは骨盤の左右の傾斜を大きくする。
長い目で見ると、もし左足のみの操作を繰り返せば、
便秘解消するための操作が便秘またはその他の不都合な状態を作り出します。
下腹部が出てきたり消化器の働きが低下する。

そのことはテキストには書いてなかったようです。
少しだけでもこの点を触れていてほしかったです。

■2004/09/02 (木) 断食で下腹サイズダウン

お客様より断食をしているとのメールをいただいて
つい私もしたくなった。

食事の量減らす。
何も食べないことにすると回復には時間がかかる。
リスクが大きいので牛乳やリンゴなどはいただく。

そして同時に『腸安心』という、
緩下剤のような食品を利用する。
そして2日間、やってみる。

断食中はゆっくりと寝ていたいところだが、
家の中でできる作業にとどめ動き回っていた。

その結果下腹部がかなり引っ込む感じがあった。
痩せているほうで下腹部が出っ張っている感じはあまりないはずが、
ベルトひとつ分くらいはウエストラインがダウンした。
一体何が詰まっていたのだろうか。
考えてみると恐ろしい。
・腹部全体も柔らかくなった感触。
・みぞおち部分が特に柔らかくなる
(横隔膜下にガスが溜まり暴慢感がある人にはいい)
・怒りにくくなる
(みぞおちにガスが溜まると肩が上にあがりだしいかり肩に。交戦モード)
(普段やさしい人も一変するときさえあります)
・腸内の浄化は口臭の予防などにもいい。

また下腹の出っ張りがきになりだす方はどうでしょう。
単純に下腹の出っ張り部分の内臓の働きは低下する。
同時に腹腔圧が一定ではなく、
腸内の角(コーナー)部分が強くなり汚れが溜まりやすくなる。
断食で腸自体を休める。
そして同時に緩下剤で、
腸に溜まった老廃物を排泄する。
そうなれば上記のメリットを大きく感じ取ることができるでしょう。
そして腸内浄化は大腸がんなどのリスクも低減してくれるでしょう。
直腸の浄化をすること、
そのことは丹田部分をより的確につかめる感覚さえも持てる(個人的な感覚)。

最近では腸安心以外にも同様の緩下剤があるようです。
休日で家にいてトイレに駆け込むことができる日でなければ、
実行することが難しいもの。
ですから『週末断食』として、
一日家にいることができるときに行うようにすればいい。

定期的に腸安心などを利用して消化器の浄化をすることは、
アーユルベーダなどでも勧められることといわれています。
極端な断食のやり方をすることは考え物ですが、
適切な方法ならば体内全体への浄化を図れると思います。

■2004/09/02 (木) 江戸時代の病気

図書館で『絵で読む江戸の病と養生』講談社/酒井シヅ著-を借りた。

動きのヒントを得たいために江戸時代の絵・写真関連を好んで見ます。

純粋な病理学の本とは異なり、江戸風体の情緒や暮らしぶりが伺えます。
『古典落語100席』などの立川志の輔の落語ダイジェストを読みながら、
江戸時代の絵をみると入り込めたりします。

『絵で読む江戸の病と養生』には、
鯨のひげを使ったかん止分娩の様子、
華岡青洲の手術様子(日本で最初の乳がんの手術模様)、
鍼灸や按摩の様子など。

はたまた疫病退散の祭り行事や、小絵馬による願掛け、さまざまな護符。
生活観にあふれている。
そして同時に今の時代も当時と変わらないことを痛感。
受験前の絵馬、交通安全のお守り。

絵が入ると当時の雰囲気がつかめやすい。
それに掲載されている絵もユーモラスで、
観ていて楽しくなる。
『解体新書』を元に人体の内臓各所をわかりやすくした図解。
「房事養生観」や「飲食養生観」などは秀逸。
前者は「房事華やかすぎれば短命に終わる」とのメッセージ。
後者は特にいい。
なんら解剖学の知識もない民衆に、
体内を社会に見立てて、
五臓六腑説に従って臓腑の働きをイラストで説明する。
男が鯛を魚に酒を飲む。
その男の体内の飲食をしたときの臓器の処理状態が
イラストと細かい文字で描かれている。
心臓が君主で肝臓では食物・飲み物すべてが人足の手で混ぜられている。
なぜかこの絵を見ていると粋でいなせな江戸っ子を感じさせられる。

創造力豊かな絵師の仕事。
興味が尽きません。
ほんと、いい仕事してますね。

見ていて楽しく資料的価値の高い本でした。



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