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■2005/01/31 (月) 太極拳のテキストを買いに神保町まで。。。

孫式太極拳とは。
一般的にイメージされる太極拳よりも、
きびきびと動きダイエット効果も高い特徴。
高齢者にも膝や腰にかかる負担も少なくやりやすい。

孫式太極拳には『開合』という型が幾度もはいります。
両手を適度に体から離して、胸の高さで構えます。
掌を向かい合わせて頭の幅ほど離し、指先を上に向け、
掌の間に磁場を感じるような気功法の動作が幾度も入っています。

孫式太極拳を動きのヒントやエクササイズとして取り入れるため、
その資料探しに一日を費やしました。

インターネットで検索したが、
孫式太極拳のテキストの日本語版は見つからなかった。
神田神保町界隈を練り歩き探してみてもなかった。

苦肉の策で神保町にある中国書籍を取り扱う専門書店へ。
そこで孫式太極拳の気に入った書籍を購入。
フルカラー写真で一番みやすかった。

書籍は中国語。
だが漢字だから説明文も意味が推測できる。
漢文は日本語で書かれているよりも、
文字数が遥かに少なく表現されている。
読んでいてもストレスが英語以上に少ない。^^1

孫式太極拳の資料集めに苦心していたので、
手に入れられて嬉しかった。

---

若さと健康を守る力は、
40歳を境に1/10に減ります。

体内で生まれる活性酸素。
老化促進をする有害物質です。
それを処理する免疫システムや抗酸化酵素のお陰で若さを維持します。

ですが40歳を超えるとその有害物質を処理する能力が低下します。
それにより老化が促進されるのです。
肌の張りや骨や血管、内臓などが衰えていきます。

それを見越して活性酸素を処理する能力を向上させるプランを持つこと。
その意識の有無で後の健康寿命に開きが出ます。
または既に40歳以降でも体の細胞を若返らせる実践をすること。

その中核のパーツとして、
ぜひ孫式太極拳を取り入れてみたいと考えています。

■2005/01/31 (月) ストレッチポールの代替品^^1

先日ストレッチポールのなかでも高齢者やリハビリテーション用に最適な
NISHIというスポーツ用具メーカーのソフトポールをお借りした。
(I様に感謝m__m)
その感触はハードなストレッチポールとは異なりまして、
乗っていて安定感があります。
近々にソフトポールを入手したいと考えておりました。

そのとき遠赤外線サウナ用に利用していたアルミロールマットに注目。
たまたま新品の換えのSIZE:100cm×200cm×8mmがありました。
1000円くらいでディスカウントショップでかつて購入したものです。
おもむろにそれに乗ってみました。
するとソフトポールに近い利用感です。
ソフトポールは100Kgまで耐えることができますが、
アルミロールマットはもう少し劣るはず。
用途が本来違いますからね。

ですがアルミロールマットはとても軽い。
持ち運びが楽。
もしストレッチポールに興味がある方は、
試してみてください。
ストレッチポールに対しての情熱がなくなっても、
レジャーマットとして利用できるでしょう。^^1

ちなみにストレッチポール(=フォームローラー)エクササイズの方法を
詳細に紹介しているホームページがありました。
参考にしてくだされば幸いです。

フォームローラーエクササイズ
http://www.reco.co.jp/foam/index.html

■2005/01/31 (月) 丹田と腎臓

『丹田(※)が体の中心』といいます。

※へそ下9cm、少し内臓奥に入った部分

体を動かす際、丹田を意識する。
骨盤をアライメントが整った状態でキープし、
腰部と背部の筋肉を力をだしたり引いたりするときに、
的確にコントロールします。
するとキレイに骨盤と背骨と頭部が一体の動きを示します。
だから胆力というものは大切です。

ですが手足を動かすときに丹田から力をもっていくこと、
というような書き方をした本があります。
知名度のある著者が書かれた本ですから、
その中には確固たる意味があるはずです。

ですが私が体の手足の筋肉のことを見つめて測りだすと、
丹田から力を運ぶというのは正解ですが多少疑問が残るところがあります。
丹田から力を持ってきて流すように動かすことはできますし、
丹田が脚を動かしその対になる手を動かすその中点に位置させられます。
手足を使い勁力が発揮できるのです。

ですが私の感覚では上半身のアライメント制御させるのは丹田。
手足(そして首も)を動かすのは腎臓部分。
そう感じて動くほうが今の自分にしっくりきます。

脚は大腰筋。
手は下部僧帽筋。
それ伝いでちょうど腎臓部分に交点を見て取れます。
その交点部分を微妙に制御することで手足を動かす。
すると力みの少ない力が取り出せます。
背部筋や体のコアにあたる大腰筋などの強力な筋力を持つ筋肉が作動します。
すばやくも逆にスローモーにも動けます。
そして手足が長く伸びやかに使えます。

丹田を制御できて次のステップで腎部を制御する。
そのような流れです。
逆はありません。

丹田が活きれば、
自動的に腎臓部分が立ちます。
手足の交点がそこに結ばれるから、
ことさらに腎臓部分を意識しなさいといわないのかもしれません。

ですがその腎臓部分を意識して動かすとき、
もうワンクッションがあるようです。
単純に同側の腎を意識して動かすのでは不十分。
腎を固めてえらい目にあうものでして。。。
(私自身えらい目にあい、いくつかの改良を加えまして)

私がワークをするとき、
現時点では丹田部と腎臓部を分けて捉え、
徐々に統合させなじませて動かすという体さばきを心がけています。
そのような動きをした仕事とそうでない場合では、
ワーク効果に大きな開きが生まれると思います。

ただこれは丹田の意識をより正確にするために、
ステップわけをした感じのものでもあります。

■2005/01/30 (日) 自分のペースを造ること

たとえばバレエレッスンに始めて通いだすとき。

それなりに周りの目を気にする。
それに自分も早く回りに追いつきたい気持ちにもなる。
先生に『がんばって!』と、
ときにはせかされることもあるでしょう。

すると
どうやって足を上げるべきか?
どうやって手を動かすべきか?

それを考える暇もなく力技で動き出そうとする。
そのときに幾分かの気持ちでもよいから、
どのようにすれば足を上げやすくなるのだろうかなど、
いくつものパターンを検証するという作業はできない。
たいていは以前からの自分の動き方の延長線上の動きを真似る。
その以前よりの動きが理想に近ければそれでも良いだろう。

だが既に体に腰痛や膝痛などの障害があるときには、
体の左右バランスのずれが生じている。
それに体内のしこりの左右差などの分布が異なる。
それらの状態を把握しないでレッスンをすることは、
本来その人が持っている偉大なダンサーとしての能力の開花を妨げる。
それはいかにも「もったいない話」じゃないでしょうか。^^1

レッスンを始めた当時の初心者のときのあせりは、
次に進んでいくための『過程』にしかすぎません。
その次のシーンをリアルに思い描けば、
いま合理的な理解ができるように勤めるべきです。
それが次のシーンに自分を押し上げるための「過程」なのです。

僕はそう思う。

そして他のスポーツでもそうです。

ムーブメントを得意とするボディワーク系のワーカーは、
動きの質に徹底的にこだわりを持ちます。
そしてかなり汎用性ある動きの基礎を持つので、
さまざまな動きを分析して適した指示を出すことができます。
ただ、パーソナルトレーナーとして、
ボディワーカーを雇うというのもかなり難しいところがあるでしょう。

極力自分で勉強を重ねてそして必要なところを
指導を受けるという形にすればよいと思います。
ただワーカーは紋切り型に「こうしなさい」とは、
いわないでしょう。
あくまでもあなた自身の体で最良の動きの方法を見つけてもらうヒントや
きっかけを提示するものです。

また、、、いまの貴方のからだのコンディションでは、
その動きは難しいでしょうという指摘などもするかもしれませんし。
筋膜のリリースが得意なワーカーは、
筋膜の癒着等の具合によりそれが理解できるからです。

■2005/01/29 (土) 体を繊細に使うための基礎条件として・・・(補足)

筋膜と骨膜が癒着していないということは大切です。
(もちろん筋肉の腱が正常な付着点についているのはかまいません)

それ以上に骨膜同士があたかも癒着してしまったような形で付着すること。
これはより現実的にシビアなものがあります。

関節を取り巻く靭帯部分があたかも骨のように骨化しているとき。
たとえば仙骨と腰椎5番や頚椎1番と頭蓋骨などが癒着していることが
時々見られます。
癒着の度合いもその関節を取り巻く筋肉の硬さがどうであるか、
その硬化度合いによって変わります。
完全に骨化しているわけではないときには、
リリースもしやすいわけです。
ですが完全にその関節部分がジョイントされて、
二つの骨があたかも一つの骨としてしか動けなくなる場合。
この場合にはリリースするにも時間とワーク回数が必要です。

意外に日頃アスリート系で体を使っている人など、
筋肉は柔らかいのですがこの関節をはさんで癒着するときがあります。
ですがその関節の癒着を自覚するものはほとんどいません。
徐々に時間をかけて癒着をしていったため、
その不快感や拘束感に違和感をもてなくなっているし、
癒着部分の血行悪化により知覚神経が麻痺を起こすという要因が合わさるからです。

そしてこの関節が骨化して癒合しているときに過度に動き続けると、
その箇所の近所にヘルニアなどの症状がでてきてしまいます。

そして当初の目的の体を繊細に使うために筋肉を分けて使うことも、
関節の骨化が進めば本人の努力の外で制限を受けます。

骨化してしまえば自己努力で溶かすには、
かなり強いリスクがあるのですから。
それによりより悪化することもあります。

このような場合も自己判断よりも、
検査法を知っている先生などに診ていただくこと。
それによりフォームが崩れて成績の伸び悩むなどの、
きついスランプに陥らなくてすむこともあるでしょう。

これは意外な盲点であります。

あと仙腸関節も癒着しやすいので要チェック!

■2005/01/29 (土) [ワーク無関係]---近所の猫の世話・・・

去年の暮れ、
近所のご年配の女性がお亡くなりになられました。
数年前よりその方は一人暮らし。

猫だけが、
子供のような存在でした。

生前は毎夜路地端に立ち、
猫のパトロールの姿をずっと微笑み見ていました。
東急病院に癌の痛みを抑えるため強い薬物を投与されているときに、
『ちび(猫の名前)。おぉ、来たかぁ。』
という幻覚を見ておられました。
苦しさのなかで遠い縁にあたる親類よりも、
愛情を日頃注いでいた猫に会いたかったのでしょう。

そしておばあ様がお亡くなりになり、
既にその家は空き家です。
遠い縁にあたる親類の方々が相続人。
その家を売却するために相続手続きに奔走しておられるそうです。

母は、その猫のことを気にかけてずっと猫の世話をしています。
縁あって知り合えたおばあさまの唯一の心残り。
私はてっきりその猫は家を相続される親類が
引き取られるものと思っていました。
猫も家財同様に大切な遺産だと思っていました。

残念なことにそうはなりませんでした。

母がおばあさまが生前に猫のえさを購入して
それを毎日えさ入れに入れてあげていたり、
外の決まったところでふんをするところがあり、
そこを掃除をしにいっていました。

数人の相続人がいるので、
きっとそのうち猫を引き取るのだろうと信じていました。

ですがえさが尽きて相続人のひとりにそのことを告げたとき。
「もうえさはあげないでください。
あげなければ近所の南公園へでもいくでしょう」
その言葉が返ってきたそうです。
私はその場にはいなかったのですが、
母はかなりショックを受けていました。
きっとその家のご事情があることでしょう。

おばあさまはずっと親類の方々の影になり
ことあると支えてきたそうです。
そのおばあさまにとってこの猫が生きがいだったし、
愛情を注ぎ込んで最後まで心配していた大切な子供。

母にはその子をないがしろにするという発想をもてませんでした。
間違いなくおばあさまは今も猫のことが気がかりでおられるでしょう。

今も母は自腹で猫のえさを買い、
使い捨てカイロをタオルでくるんで猫の部屋を暖めています。

猫は家に着くといいますから離れたくないのでしょう。
一軒家に猫が一匹だけいる家。

不思議な空間ですが、
近い将来その家もなくなります。
複雑な思いです。

■2005/01/27 (木) 体を繊細に使うための基礎条件として・・・

体を繊細に分けて使うことができるかどうか。

その基礎条件として、
隣あう筋組織の筋膜同士が癒着するのも良くない。
どうにかこうにかごまかしながら動かせるだろう。
しかし骨膜と筋膜の癒着が進めば繊細に動けない。
それなりに痛みや張りなどの不快感はあるが動ける。
だが身体技能の粋をいく動きをかなえられることはない。

同時に次のようなデメリットがあるのだ。
各筋肉をそれぞれ分けて機能的に繊細な動きをすることができない。
実は筋肉を一本一本それそれの動きができるときに、
骨膜と筋膜の癒着部分が解ける。
そして骨膜に近い部分に動脈が通る。
そのため深筋を分けて筋肉を使えれば理想的に血行が促進される。

深層筋と骨膜が深く癒着していれば、
明らかに動きのパフォーマンスが悪くなる。
それは骨膜との癒着により致命的なほど、
『筋感覚を失う』からです、ね。
もちろん発揮できるマックスの筋力はがた落ちです。

だからボディワークをするとき。
そのお客様の筋肉状態を見れば、
その深部の癒着量や箇所を知ることで、
何ができて何ができないだろうか、
かなりの精度で予想がつくのです。
いきなりそのことをお伝えすることはないですけど。
解放していき進んでいくに従って説明していきます。

このような感じです。

体の筋肉を繊細に使えればより
血行が促進され深層筋が緩み体が若くなる。
この動き方ができるようになれば若さが維持できる。
逆に深層筋と骨膜が癒着していれば、
その箇所の血行が悪くなっているので冷えてより強く筋膜の癒着が進む。
これが顕著に二股に分かれるのです。

---

ちなみに体の深部に筋膜の癒着があるとしても、
体を理想的に使う意識的なトレーニングをすると深部の筋膜癒着部分が緩む。
劇的なまでに眠くなったり脱力感がある。
繊細に体を使うためのエクササイズには、
体を蘇らせる可能性があります。
そのようなエクササイズをもっと積極的に学んでいかしたいこのごろです。

※このようなエクササイズは一般的なものと意識や注意点が違いますから。
※体験してみないとイメージをつかむことが難しいものです。

■2005/01/27 (木) Amazon.co.jpアソシエイト・プログラムより

Amazon.co.jpアソシエイト・プログラムから、
半期売り上げのお知らせメールが来ました。

売り上げが353円もありました。
ご利用いただけました方へ。
ありがとうございます。
感謝いたしております。

自分用の調べ物ページとしてWikiページを持っています。
Wikiでは書影(表紙写真)を自動表示してくれるので、
次に読みたい本を観やすく表示してくれます(自動設定ではないけど^^1)。
書影利用にはアソシエイト・プログラムに登録しなければいけないとのこと。
その延長線上で取り入れたAmazon.co.jpアソシエイト・プログラム。
売り上げ0円でいいと考えていました。

こちらではお買い上げ明細が確認できます。
(どなたが何を購入したかはわかりません)
セカンドハンズで購入なされている方が多いように思いました。
出版社や著者にはお金は入りませんが、
地球に優しい賢いかい方だと思います。

あと野口体操のシリーズをお買い上げの方がおられました!
私にとりまして同士を得たような気がします。
嬉しいことです。

または図書館などで借りるというやり方があります。
僕は図書館でいったん借りて読んでみます。
簡単にノートを取りながら読むのですが、
そのノートを取り疲れそうだったり、
どうしても欲しい本のみ購入します。

図書館を利用すると期限までに読んで返却するので、
積んで置くことにならず頭によく入ります。
鈴木の狭い部屋を本で埋め尽くすこともありません。^^!

■2005/01/27 (木) 脚を使う難しさ

脚と手では、
ずっと脚のほうがコントロールが難しい。

手は肩から吊り下げていて、
上に挙げても体がぐらついて倒れることはない。
だが脚部は違う。

片足を挙げれば、
ぐらつきやすい。

重心がとれないとき。
脚部の筋肉が癒着しているとき。
内臓が硬いとき。
臀部や腰部や大腿直筋や大腿筋膜張筋が硬いとき。
大腰筋の筋力が未発達だったり、
腸骨筋を動かしたりで骨盤を立てる感覚がもてない場合。
脚を挙げれば必ずぐらつく。

だからちょっと写真で生脚を見せていただいただけでも、
その人の運動パフォーマンスや健康状態さえもわかる。
内腿をチェックすればその方の生命力が伝わってくるし、
脚外側を触れば上体の前後左右からねじれまで見える。

どのような状態が理想の状態であるのか?
それを把握して体の仕組みが解れば、
身体的コンディションと動きのパフォーマンスの関係が解る。
それはキネシオロジーの教科書的な見方で十分説明できます。
両者は切っても切れない関係です。

この見方をボディワーカーがすることで、
ダンサーやアスリートなどのコンディショナーとして活躍できます。
現状の体から適切な見通しを持ち、
次から次へと高い目標値へ登るための階段を用意する。
過去の経験からくる上方と照らし合わせるなどして予想を立てる。
肉体面での的確な状態変化率を計算して、
うまくパフォーマンスを引き出せれば
ワーカーにとって大変な充実感があります。^^)

『脚部を自在に使える』ようにするため深部層まで解いていく作業は、
本当に手間隙労力をつぎ込まなければならない持久戦です。
そして脚部を解かれた後に、
あたかも手を動かすが如く、
自由自在に脚を動かす『技術』を学ばなければなりません。

だがそれが身につけば若く魅力的な肉体を手に入れたと断言できます。
大変やりがいがあることなのです。

アスリートの方々だけが、
脚部の筋肉を解けばいいのではもちろんありません。
一般の方にも脚部硬直が著しい方も多くおられます。
特に基礎代謝が低くなっている方々の脚部をリリースしていく作業。
このときはよりシビアな脚部の解放が望まれ、
それに挑戦していく必要があります。
ただ『脚部を自在に使える』というまでのニーズがないので、
脚部のリリースでもっとも痛みが強く感じられるところなどは、
よほどの必要がない限りはカウンターストレインで対応します。

■2005/01/27 (木) 孫式太極拳に少し興味あり

太極拳といっても、
いくつかの種類がある。

陳式太極拳(太極拳の源流:激しい動きが特徴)。
楊式太極拳(世界で最も学ばれている柔軟な動きを主体とする)。
そして孫式太極拳()。
[他にもいくつもの太極拳があるがここでは割愛m__m]

私がかつて気功の先生からちゃっかり教わったのは『楊式太極拳』。
連綿とした流れるような動き。
太極拳といえばこの楊式を連想するだろう。
だがもともとその源流は陳式太極拳で、
地を這うほど身を一瞬にかがめたり、
空中に飛び上がるなど動きの早いものだった。

それをより誰もが学びやすくするために、
楊さんという先生が考案した楊式太極拳をベースに、
48式や24式などの太極拳の型を編纂された。
だが簡単に見えても24式を学ぶだけでも奥が深い。
なかなかマスターするには到りにくいものです。
既に体のさばき方の要点を知らなければ多くの方が頓挫しかねません。

---

私の体の動きのエッセンスは、
太極拳から抽出したものが多くあります。
お客様に『体の使い方を伝える』その過程で、
一緒に簡単な太極拳なぞ学べればなぁ〜という夢があります。

そのような折、
先日『孫式太極拳』を紹介した本を見つけました。

孫式太極拳の概要を把握すると、
老若男女実践しやすい内容のムーブメントでした。
楊式よりもやさしく学べるかもしれない。

僕は、
動きの妙技を魅せることにこだわるよりも、
汎用性ある基礎的な動きを丁寧に繰り返す。
そのことに重きを置きたいと思います。

基礎的な動きが確実にできれば、
応用編で飛躍できます。

基礎があやふやではいけない。
結局はシンプルで良質な動きの要点を身につけることが、
確実に自身の健康を保証してくれるはずです。

健康を維持するための重要な条件として。
姿勢を正す意識の持ち方などの基礎を身につけておこと。
他にもいくつもの体を動かすマニュアルがありそれを実践すること。
それを知らずに体に負担がかかる動きをすれば、
本人が気付かないうちに体にしこりを造ったり、
筋や内臓などを痛めるのです。

その実情となぜそうなるのか種明かしを知るものは、
それを知るが故の歯がゆさを感じます。

孫式太極拳のやり方を伝えるときに、
その動き方のノウハウを入れて伝えられれば面白い。
ちょっとだけそちらに可能性を感じています。

■2005/01/25 (火) 先生の言葉に逆らってみる

技芸を学び取るとき。

繊細な感覚を維持し、
促進させるためには、
日々のたゆまない注意が必要。

歩き方や立ち方についても、
その考え方は同じ。
基本を忘れずに注意点を忘れずに。
それを怠ればワークで体を緩めたとしても、
時期に硬くなる。

---

体の使い方を覚えるときに
時々先生に以下のアドバイスをもらう。

『いったん覚えたらそれを忘れなさい。』

それは頭で覚えようとすると体が硬くなり、
うまくその時間のトレーニングができなくなる。
それを防ぐためでもある。

頭で覚えるのではなく体で覚えること。
確かにこれは重要だが、
もし先生の言われた言葉どおりに従う場合と、
ノートに図や文章で記録して基礎を忘れないようにした場合。
どちらが伸びるだろうか?

人は手で文章として書いたときに、
そのものに対して理解力が深まる。
明らかに文章化するような行為は、
覚えて忘れる行為とは異なる。
だが「自分のものにする」行為だ。

僕は先生の言葉を信じて、
漫然と受けるものよりも、
手でペンを取り考えをまとめ、
ポイントを掴み取るべきだと思う。
とりあえず地道な努力を積み重ねるタイプなので、
この過程を大切にしたい。

生徒が先生の言葉の真意をどのように考えるかで、
同じレッスンを受けていても残るものが違うはず。

後でそのことに考えると、
『自分が何を目的にしてその場所へ行き学んだのか?』
という答えがかすんでいたことに気付く。

人の言葉にも信じるべき言葉と信じるべきではない言葉がある。
前者は受け取ればいいし、
後者は拒否すべきだろう。
決してそこに相手のあやふやな思惑に惑わされて従ってはいけない。
自分の考えが正しいと思える信念があり、
十分考えた末のことならば、
それに迷わず従うこと。

他のものの言葉は参考にするのはいい。
だが決して鵜呑みにするべきではない。

---

何事も漫然としてやっていれば成果は少ない。
自分をどこへ運ぶかを決めて目標達成をもくろまねば。
そのためには自分で考え工夫しながら取り組むこと。
他人任せではなく自分任せの者でなければ、
体の使い方は身につくことはない。
他人はコーチにはなれても、
本人には成り代われないのです。

これは先生の言葉を信じるかどうかだけの問題ではなく、
人生の選択のあらゆる場面でそのようなことが言えると思う。

■2005/01/24 (月) 連関痛という見えない痛みの源流を求めて---1

『連関痛』とは医学用語のひとつ。

痛みが出ている場所が直接の痛みの原因となっておらず、
他の箇所の負担からきて痛みが発生していることを言うそうです。

一般的に痛みが出ている箇所に気が集中しがちです。
本能的にその箇所に発生する苦痛から逃れたいため。
「その痛みが出ている箇所が悪いのだから、
その箇所をどうにかしてほしい。」
そう思った瞬間に原因が見えなくなることがあります。

連関痛としての認識力が低下するからです。

他の場所の肉体的負担のしわ寄せが、
今の痛みを作り出している場合。
いくら今の痛みを取り除こうとしてシップをしたり、
クールダウンさせて炎症を抑えようとしても効果的とはいえません。
痛みが強すぎる場合には、
その痛みからくる筋肉各部署の引きつれを起こさないようにするため、
そのような対処をすることは必要です。
ですが連関痛の本体部分が同時に改善されること。
それが必須です。

ですがたいてい連関痛が起こると、
今の痛みを作り出している本体の場所の不調に気づくことはありません。

ただたいていの場合、
既に何らかの連関痛が起こる前に、
痛みを作り出している場所から、
過去に必ずメッセージが出ています。
『しくしくした感じ』
『突っ張るような感じ』
etc...
または数日痛かったが納まったので気にしない場所です。

人間の脳では痛みの感じ取り方で優先順位付けがあります。
実際はその連関痛を引き起こしている場所はいまだ炎症をもっています。
ですがその痛みよりもずっと連関痛のほうが強烈に感じる場合がほとんど。
すると痛みの感じ方は今最も痛みを強く感じる連関痛部分をクローズアップ。
連関痛の根源に発生しているさまざまな痛みや不快感は、
ずっと後手にある存在として感じ取られます。
それによりうまく隠されるのです。

■2005/01/24 (月) 連関痛という見えない痛みの源流を求めて---2

たいていは現状の痛みと比較すると
軽微な不快感としか感じられない痛み。
しばらくするとその痛みの箇所は、
その痛みの箇所を通らない動きを工夫する。
無意識のうちに体をゆがませるような
動きをとらせることでかなえるのです。
または繰り返し脳へ送られるメッセージは、
生活にそれほど支障がない痛みと判断すれば、
脳が痛みを感じないように痛覚情報をシャットダウンさせて隠します。
(シャットダウンされた痛覚情報は人体内部に驚くほど多くあるものです)

それによって痛みの源流は見えなくなり、
見えているのはかなり下流の様子だけです。

『軽微な不快感に耳をそばだてること』

それが体の発する合理的にして的確なメッセージです。
そのメッセージを大切に扱いましょう。

そのメッセージの意味を読み取れればおおごとになる前に対処できる。

そのメッセージの意味が判断できなくても、
その軽微な不快感があったことをワーカーに伝えてくれれば、
ワーカーには連関痛の源流をたどるときの助けになります。
ワーカーが「この痛みは連関痛では?」と思っているときには、
ご本人が正解を教えてくれるわけですから。
それだけ適切な対応が可能となるわけです。

これは賢い対処法です。

■2005/01/23 (日) 深く体を改善させなければ見えてこないもの

本日のワークでの驚き。

腰部・ソケイ部・脚部・首部などが、
私が納得できるくらいまで柔軟に変わっていた。
お客様の話を聞くといくつかの幸運が重なり、
大変喜ばしい状態へ。

だがお客様本人は、
体の変化を感じ取る体感が少ないという。

それはなぜだろうか?
その疑問をもち探っていく。
だがこれが難しい問題であった。

---

その糸口が見え隠れしたのが、
内臓部のリリースをするときであった。

今まで腹側表面も張りが強い。
小腸や大腸の内部環境が手で探れなかった。
それが本日は背面観察にてくびれが見え出して、
腹部がよく観ることができるようになっていた。
ボディワイズにこられていたお客様の中で、
3本の指に入るほどの硬い内臓部分のしこりがそこかしこに見つかる。

お客様にも自分でその内臓部の硬化した部分を触っていただく。
本人もあまりにすごい硬さなので驚いていた。
そのお気持ちが痛いほどわかる。
過去、子供の頃から消化器の状態が良くなかった。
そのことは初回にアンケートで既往症を教えていただいていたので知っていた。
だからある程度の内臓部のしこりは予測はしていた。
だが、ここまでとは。

みぞおち部から下腹部まで腹部を押せばしこりの存在を感じ、
動脈の脈動を感じる。
みぞおち部分にしこりができて、
このしこりが腹部大動脈を圧迫している。
それによりしこり越しに脈動を感じることはあるが、
それがみぞおちから下腹部まで強い脈動をしこり越しに感じられるというのは。。。

体が彼女の現状まで改善されなければ、
本当の内部のしこりは見て取れない。
このことに対しての驚きがあった。

『初回ボディチェックで見て取れているところは、
まだまだ表面上で、その内奥では別の様相が隠れています。
リリースしていくことで体が変わり、
より奥が見えてきますよ。』
そういうものではある。

深く改善していくことで見えてくるものがある。
そこまでしなければ核心部がわからないことがある。
そのことを思い知らされました。

※内臓部の硬化した部分の硬さが、
骨と似たような硬さを感じる。
この状況が長期間続けられれば、
骨格筋が癒着を起こして牽引痛がそこかしこにあるだけよりも、
危険な状態だといえるでしょう。
内臓部のこのしこりは腰痛にも関係あるし、
腹式呼吸も制限させる。
生殖器への影響も大きい。

■2005/01/23 (日) ボディワークのE-ラーニング・・・

先日、北海道にお住まいの方よりメールをいただいた。

体の使い方のE-ラーニングについて。
その進行状況の問い合わせに近い内容です。
Flashやビデオ素材を使い、
試験的にそのようなコンテンツを造っている。
そしてそのコンテンツを試用してもらい、
そのアンケートを回収する作業を行っている。
だが・体の使い方を伝える・という難しさ、
そこにネックを感じてしまう。

基本的な知識と僕が思っていることも、
実のところ同業者の方では『それってなに?』
ということがあったり、
用語が共通していなかったり。
誤解がここかしこに生じる。

そのことに頭を悩まされる。

---

たださっき『将太の寿司』というコミック全巻を読み終えて、
実際にボディワークのスキルをすぐに身につけていただくというよりも、
ボディワークの概要が楽しく理解できるような作品のほうがいいのかな。

そのほうが一般の方には興味を持っていただけそうですし、
ポイントなどもすんなり理解できるでしょう。

そう感じます。

もともと人体の改善していく過程は、
気付かなかった希望の光を得るようなもの。
楽しみでもあり、
喜びでもある。
ダンスなどをなさる方には
興味の対象に昇華できる。

そうなっていくためのツールのひとつがボディワークです。
その興味がもっとそそられるような作品が生まれれば、
ボディワークにも少しは市民権が与えられるのではと思う。

僕のデスクの隣には『アニメ・シナリオ入門』の本が鎮座している。
ちょっとこれをみて書いてみようかな。^^1

■2005/01/21 (金) プロの世界・・・野球投手編

知り合いのプロ野球投手のサポートをしている方のお話。

プロ野球の世界。
生き残り続けるためには、

・後続の追随に打ち負けないこと
・怪我をせず、日頃の体調管理に気をつけること
・実力を維持発展させる

有望な新人投手が毎年ドラフトなどで入団する。
それとともにそのチームに不要と判断されたものには解雇が言い渡されている。
椅子とりゲームの椅子の数は一定。
その椅子に自分の不動のプレートをはることができる保証はない。
だから実力が台等してきたチームメイトの投手にも、
自分のかかりつけトレーナーを紹介することは少ない。
後輩への投法アドバイスをするものもプロであるがゆえに少ない。
同じ出身校の別チームのものもやはりライバル。

ともに手を取り成長していく場面も、
優勝という目的をひとつにしていればあるだろう。
だが毎年入団前に解雇をいわれ友が去っていくことを経験する。
そこには複雑な感情が渦巻くだろう。

プロであれば互いにライバル。
その点は譲れない。
その厳しいなかで生き残る。
他投手と同じメニューを取り入れ安心していれば、
数年後に有能な後輩に押しやられるかもしれない。
または他のものがエースとして台等するかもしれない。
自分の席がなくなるのではという危機感はあるはずだ。
自分の目で選び取れるセンスやその人をバックアップする人たち。
そしてその選手の人徳なども長く現役を続けるためには必要になる。
中には広島カープの(チーム佐々岡)のような、
佐々岡投手をバックアップするチームをつくることもある。
長い現役生活を故障を少なくして活躍するには必要だろう。
特に投手の場合には、変化球を投げる比率が増えているそうで、
肘や肩にかかる負担を放置すれば選手生命は短命になるでしょう。
肘や肩に負担がかかっているようでいて、
裏ではそれ以前に膝や足首にそれ以上の負担がかかります。
でもそれに本人が気付くことは少ないですし。
この自覚がなければ肘や肩のケアが効果を示さなくなる。。

チームの監督やコーチが変われば、
トレーニングメニューも変わる。
チーム側が送るメッセージを受け取り対応する。
それができなければ自分のロッカーがなくなる。

知人がそのような選手のバックアップに奔走している。
並大抵のご苦労ではないと思う。
ただ私としては知人がかかわる選手の活躍をテレビで見ると
ついつい嬉しくなりますね。

■2005/01/21 (金) 『いい加減な』体の使い方について

知り合いの体の使い方を教える先生がいる。
とても高度な体を使いこなすための自身の経験を持ち、
それをレッスンで伝えている。

一見するとその人は自分たちと遠いはるか向こう岸へまで、
進化しているように見える。
自分との距離を感じる。

だがそのような先生でも、
こないだ教えたことと矛盾したことを言う。

それはときとして今日のレッスンで注目してもらいたいところを
クローズアップして気付いてもらうためのときもある。
だが常に今も進化を続けていて、
考えが改められているときもある。

---

野口体操の野口三千三先生はいう。

人体の使い方の真理などわかるはずはない。
そのときそのときでいい加減で使えばいい。

と。

もちろん野口先生のいういい加減は、
考えなしにという意味ではない。
よい塩梅、ころあいを見定めるようにという意味。
一見ファジーでいて、
どちらにも転びそうな不安定さがある。

だが先生は固定した考えで押しきせた真理を振りかざすより、
そのときどきの状況に即応し適応し続ける変化を大切にした。
答えを盲目的に信じることの無意味さを野口体操の中で説いている。

人の考えも、
いい加減で変えていけばいい。
人の体の使い方もそうだ。

そのときに『いい加減がよい加減だ』という言葉が出てくるのだろう。

---

体の所作振る舞いの体操にも、
これが唯一絶対無二の真理だというのはない。
真理をつかんだと信じて止まったとき、
さび付き始める。

---

私が言っていることも、
日々の気付きにより改められることがある。
そのいっていることについての変化に戸惑われることもあるはずだ。

私の場合は、
前言ったことと今考えていることでは、
どちらのほうが数値的にメリットが増えるのか?
と常にその視点で秤にかけている。
その心がけがあるから
自分なりに説明できる勇気が湧く。

体の使い方についての考えは変化し続ける。
真理といえるような答えを知らないと正直にいえること。
自分なりの努力を大切に届けようという気持ちがあること。
それが大切なのかもしれない。

■2005/01/20 (木) ラッキーな関根さん

ボディワイズで働いている関根さん。

昨年、
浜松町にあるインターコンチネンタルホテルのブルーベランダで食事をした。

そのときにシェフたちの夕べという申し込み用紙に氏名と住所を記入した。
食事をしにいったときに、
テーブルの上に申し込み用紙が置いてあり、
なんとなく何かが当たるらしいということで商品がなんであるかも考えず記入。
記入が面倒だったがホテルの方がペンをおもむろに差し出してくれたもので、
ありがとうございますといってお借りせずには済まされませんでした。

そして先日、
ホテルからあたったとのご連絡が来た。
大変丁寧な電話応対をしていただいた。

食事をしたところの本年度末まで有効のお食事パス(ランチおよびディナーブッフェ)。
ホテルレストランの無制限お食事パス。
1/3000の当選確立だそうです。
関根本人、
『今年の運は、これで使い果たした』
といって驚いていた。^-^1

忙しいので利用する機会はあまりないが、
そのパスを見るだけで幸せな気持ちになれる。
とてもすばらしいラッキーアイテムですよね。

■2005/01/20 (木) 脈診の仕方

私はずっと脈診をする機会はなかった。

中国伝来の中医学やチベット医学では、
脈診が驚異的な精度で症状を言い当てるそうだ。

常々興味は持っていたが、
それよりも筋膜のリリースを体の改善の第一歩のツールとして選んでいた。
そのウエイトは今後も大きく変わることはないかもしれない。
だが最近、愛知のN先生のお陰で、
脈診の奥深さを知り関連した本を読むようになった。

脈を診るためには、
体表から触れる動脈に手を当てて診る。
体表から触れる動脈は頚動脈や手首の動脈などくらい。
他の動脈は体の骨のすぐそばの深部にある。
それにより怪我をしても出血多量などによる被害を最小限にし、
同時に体の中の熱を安易に外に捨てるようなこともしない。

脈診は特に手首を押さえてみる。
仰臥位に寝てもらいリラックスをしてもらう。
そして寝ているものの両手首を取り、
六指を一度に当てて診ることができる。
相手の右手を私の左手で診る。
相手の左手を私の右手で診る。

私には正直まだピントが合っていない。
この脈はどのような状態なのだろうか?
それを知るために自分の脈をひたすら押さえてみる。
弱く押したり、深く押したり。
その強弱で判断できるものも異なる。

----

ちなみに私の読んだチベット医が脈診をした本では、
先生は患者に、食事を主とした独特な生活指導を行った。
薬を与えることもあるが、生活指導だけで身体の不調は解消されるとみたからだそうだ。
そして患者は脈診により告げられた症状と、
自分の状態があまりにも符合するので驚く。

チベット医は薬を与えたときだけ、
薬代の形で治療費を受け取る。
だからこの患者のような診察と指導は無料だ。
名医であればあるほど、
患者の問題を的確に読み取り、
できるだけ安価に健康を取り戻させる方法を見出せるから、
薬代をもらうことも少なく、
超貧乏なそうだ。

おそらくチベット医は少なからず仏教の影響を受けており、
施しの気持ちがあるだろう。
それはインド医学=アーユルヴェーダとチベット医学の深い関連を見て、
その仏教とインド医学の伝承時期が符合することからも推測できる。
高地で産業も乏しく貧しいものも多い。
生活するにも必死な人々。
そのなかで活躍するチベット医は、
まさに仏様のような存在であろう。
尊敬にするに余りある仕事をしている。

■2005/01/19 (水) 力の源

※力をだすためには力をひっこめる感覚で動くこと。

常にこの感覚。

これを維持して動き続けることで、
無駄な力みのない動きがかなう。

何をいっているのか、
少し解りにくい表現です。

力を外に出そうと力めば、
体の中心軸を失い体が倒れだす。
すると足腰が力をだす反対方向へと、
体を支えるために反射的に作動する。

体の背面の筋力は、
はるかに体の前面の筋力に勝る。
この体の前面の筋肉は、
背面の筋力を発揮させるための
わずかなバランスを崩させるきっかけを作り出す役割を担う。

この些細なきっかけがなければ、
背面の筋力を揺り動かすことが難しい。
(究極ではできるのでしょうが、
前面と背面の拮抗した筋肉が協調するほうが自然だろう)
だが前面の筋力が『わずか・些細な』というレベルを超えれば、
背面の筋力の始動を妨げる。
前面の筋肉をわずかに動かし、
背面力の均衡をわずかに崩してあげる。
これが体の背面の力を引き出す。
驚くような強い力が発揮される。

そしてこの要点が身につけられたときに、
姿勢はおのずと正されていく。

この感覚を身につけて動くことが理想ですが、
これには本人の努力と長年の修練が必要です。

■2005/01/17 (月) 隠れたところをケアすること

ボディワイズのワークでは、
目に見えるところをケアするだけが大切だとは考えておりません。
目に見えるとこに焦点を当てていたほうが、
見栄えがよくPRもしやすいのです。

それにケアを受けたとしても見えないから、
ワーカーの努力はあまり認めてもらえません。

ですがより深部の隠れたものを見つけていくこと。
それがその人のその後の人生に対して
大きな影響を及ぼすものです。

これが年季の入った同業者へのワークの場合。
その意義を認めて驚いてくれます。
その意味では同業者にワークをさせていただくと、
ニコニコしている自分を見つける。
精神衛生的にとってもリラックスしてワークができるものです。

■2005/01/17 (月) 硬化した内臓による腹部大動脈圧迫

身体の垂直性をキープできない。
それにより下腹部がぽっこり前に出てしまうのは、
見た目的にも思わしくはない。

ただ、それが見た目以上の悪さをすることを痛感する。

みぞおちの奥内部。
その部位には心臓から下半身に向けて大動脈・大静脈という、
太い血管が降りている。
「脚部の冷え性が強くて・・・」といわれる方々の中に、
そのみぞおちの奥内部をチェックすることで
小腸・大腸などが硬化しているときがある。

※慢性的な腰痛をもたれる方も要チェック。
※腰痛の時にはおへその裏の小腸部分が硬化していることが多い。

骨格筋が癒着してしこりになると同様、
内臓もしこり化する。
癒着を起こす。
それにより下半身の痛覚が麻痺することもある様子。

ただこのみぞおち奥内部のしこりを不用意に解くことは避けるべき。
十分に肋骨下部・ソケイ部・腰部・背部・脚部、首、肩などの筋肉が、
幾度ものワークを積み重ねて緩められた後にしなければと思う。
私はワーク中も内臓部分はできれば触りたくないという気持ちがあり、
どうみても骨格筋のリリースだけでは収まりがつかないと解ったとき、
アプローチしていくものでもあります。

内臓のマニュピレーションで内臓の動きを誘発するというやり方は
優れていると思います。
ただまるで石の様な硬さになった内臓部分。
これをリリースするためには、
圧をかけるやり方では難しい。

新たなケアの仕方が必要であると痛感いたします。

ちなみにこの腹部奥内のしこり。
慢性化した疾患をもたれる方には、
一度チェックしてご自身で把握しておくこともよいのではと思う。
ただ腹直筋が硬すぎたり腰が硬すぎてなどの内臓を取り囲む筋が、
ヨロイ化しているときには中は見えない。
または腹部周囲に脂肪がつきすぎていても同様です。

またへそ裏にしこり化した内臓があれば、
そこがその方の日頃の重心点。
丹田部という理想的な位置に重心取りすることはできません。
その肉体状況で『気を丹田に下ろすように!』
と指導しても一時的にできるだけで習慣化は難しい。
肉体的制限により自分の意思で制御できる範囲の外にあるのです。

スポーツ界でがんばっている方は、
これらの意味を理解して体の状況を把握をするといい。
いらぬスランプを強いられないで済みます。

■2005/01/17 (月) 『姿勢くん』

{姿勢くん}をご存知でしょうか?
昨日知人の先生からメールで教えていただきました。(多謝!)

【特徴】
姿勢を正す機械。ヘッドフォン内にセンサー、
マイクロコンピューター、電池を内蔵し、
耳に装着して正しい姿勢を記憶させ、姿勢が崩れた時に音で知らせる。
小型軽量16g。

【価格】 12,600円のところ
現在は特別価格\9,940-
      (送料別)

詳細は以下URLをご覧ください。
(12チャンのワールドビジネスサテライトの中のトレンドたまごより)
http://www.tv-tokyo.co.jp/wbs/2005/01/11/toretama/tt.html

バレエではプリエとか1〜5番ポジションをとるときの練習に役立つし、
太極拳を正確にできるようにトレーニングするのにも役立ちそう。
体の垂直軸をキープするときに客観的指針として役立つ。

上記URLには開発者が使用実演しているところが映像で拝見できます。
社交ダンスをしている開発者の踊りながら器具を装着する誇らしげな顔。
そして腰つき。

かなりのインパクトですよ。^-^1

株式会社日出電機製作所
(『姿勢くん』制作発売元ホームページ)
http://www.wa.commufa.jp/~hinode-e/

■2005/01/17 (月) 以前からお越しのお客様---1

ボディチェック体験ワークの時間帯に、
ワーク依頼を受け付けさせていただき起こしになりました。

実はその方からの年賀状に昨年年末より腰痛がひどくて、
と書いてありまして気になりメールをさせていただいたのがきっかけ。
ボディワイズでは現在ワーク予約を受け付けていないので、
なかなかお願いできなかったということでございました。

大変申し訳なく感じております。

----
●あまりにも体調が思わしくなさそうでというときには、
以前ワークをお受けになられた方はメールくださいませ。
10回前後のワークが終了でき私が終了ですと告げさせていただいた方は、
一度のワークでワークを受けたことがない方とはまったく異なったレベルまで
リリースできます。
スケジュール的に難しいこともございますが、
できるだけのことはと考えております。
----

■2005/01/17 (月) 以前からお越しのお客様---2

お客様よりお話をきくと、
12月前半頃に腰痛で医療機関へ受診。
ある程度回復の兆し。
だが12月後半となりまた不調。
整骨院に通院して対処を受けるが、
その夜に本格的な症状が出始める。
それでかなり辛い状況でいて、
年賀状を書いておられたご様子です。
それにて年賀状を受け取り、
その文面をみてただならぬものを感じたのです。
その年賀状を手に取ったとき文面を見る前に背中がぞくぞくとしましたので。
そういう直感は我ながら鋭い。--!

そして昨日お見えになられてそのお顔を拝見いたした瞬間、
かなりシビアな状況であることが手に取るようにわかり声が出ませんでした。

その方は舞台公演などが終わると定期的にワークを受けに来るかたで、
そのたびに体が辛くなってということなので筋骨格系の歪みを落とせば
それで改善できる場合がほとんどです。

ですが今回はそれを明らかに上回る、
いつもの陽のオーラがまったくの陰に変わっているような気さえするものでした。
ということはワークをして体が解けてから
「大変でしたね」と私から口を開きました。
一月以上強い腰痛を持ち続けていたのです。
いくつかの治療施設にはいかれたそうです。
でもこの方の体が硬くなったときに状態は、
半端ではないボディワイズにこられたお客様の中で、
3本の指の中のひとつに数えられる方でしたから。

筋骨格レベルだけの癒着ならばそこまでの危機感は感じられませんが、
腰痛が起こりその原因が内臓(小腸)を骨と同レベルまで固めていて、
そちらからの腰痛原因もかかわっていたので。
シップを患部に張ること。
それで対処できるものではありません。
お話を聞くとおうちを去年全面リフォームされて、
そのときの疲れが解消されずに体内を蝕んでおられた模様。
その負担は体内で蓄積され育てられていた。
それが年末年始の気ぜわしさにより体内に蓄積したダメージが決壊した。

先ほど自分の体に成ったようだというメールをいただきほっとしております。

その方は今日からまたお仕事がはいっているそうなので、
気をつけて当分の間ムリをなさらないように、
ストレッチポールもどきで
体調を維持してくださいとアドバイスさせていただきました。

■2005/01/16 (日) 頭蓋骨と骨盤の関係

頭蓋骨と骨盤。

あまり関連性がないようにみえる。

頭蓋骨は立位では最上部の位置にある。
骨盤は立位では中間位置。

だがそのようなことはない。
頭蓋仙骨治療という、
最近では少し知られたワークテクニック。
これも頭蓋骨部位と骨盤部位に焦点を当てているが、
実はこの両者を分断して別個のものとして扱っているわけではないようだ。

たとえば骨盤の腸骨部分と頭蓋骨の側頭骨。
この両者の動きはほぼ同期している。
骨盤の腸骨が関節可動域が制限され動かなければ、
頭蓋骨の側頭骨も動けない。
実はこれだけではない。
本当に多くの関連部位が骨盤と頭蓋骨には存在するのだ。

TMJ(顎関節症)のお客様。
単純に額関節周辺の筋肉を緩めるだけで、
顎関節に対応する骨盤部分が緩められておらねば比較的早く戻るそうだ。

『この顎関節を調整したいお客様に骨盤部分の筋肉癒着部分があれば戻りやすい。』
『骨盤にこびりついているしこりを解かないと。』
『仙腸関節が解けただけではまだまだなんです。』
そう説明してもあまりピンとこないところが正直なところでしょう。
ですが骨盤部分に強く筋肉の癒着がある。
そして骨盤深部にしこりが入り込んでいると、
なかなか解放しにくい場所にあります。
それがほんとうに困った問題です。

----

余談ですが。

膝機能に制限を受けたり発痛を感じるとき。
その膝の部分のみを見ているだけでは、
その膝機能の制限がなぜか?というものを見つけられないときがリます。
痛みが出る膝に対応している肘があり、
その肘に大変強いしこり化が進んでいるときがある。

その肘のしこりが膝が悪化してついたのか、
膝が悪化してから肘のしこりがついたのかはケースバイケース。
ですが右利きの方が『テニス』をしていて、
という条件があればたいていは肘という
脚部の筋肉よりずっと細い筋肉からしこり化が進む。
もうその肘のしこりは歴史としたハードな一個性を持った強固なしこり。
それがあれば必ず膝部に負担をかけて痛みを継続させてしまう。
それに症状を引き戻してしまうことも。
この点に気付きケアできることで、
その方の身体的ダメージの回復は速まる。
この差は意外なほど大きいものだ。

一見遠く関係なさそうな体の各部の相関関係。
だが整体やボディワーク等のテキストを読み、
ワーク中に気付くに従い、
それを見抜く目がついてくる。

興味深い世界です。

■2005/01/14 (金) モーションキャプチャーを用いた身体動作解析PJ

以前よりのお客様より身体技能の分析をテーマに研究をなされている
大学助教授を教えていただきました。
とある学会に出席なされているときにお知り合いになられたそうです。

その身体技能分析を行っておられる
北陸先端科学技術大学・助教授藤波努先生のホームページ。
興味深い内容のプロジェクトに取り組まれています。

知のからだを探る
http://www.jaist.ac.jp/%7Efuji/index.html

ホームページのプロジェクトを読みますと
『技能修得における身体動作のモーションキャプチャを 用いた解析』なども
プロジェクトで行われている模様です。(ビデオ映像あり)

『巧みの技』と呼ばれる熟練者の技を、
モーションキャプチャーを使って計測し分析する。
体の手・二の腕・上腕や頭部などに計測マーカーをつけて、
熟練者の動きを立体的に計測する。
それにより巧みの技が映像に残るだけでなく、
3次元的な数値となる。
数値化されることで見えてくるものがある。
分析をすることでその動きの意味を明確に読み取れやすくなる。

初心者と熟練者の動きの違いは一目瞭然。
興味深い分析法だ。

いつか私がワークをしているところをモーションキャプチャーを使って、
それを客観的に観てみたいと願っています。
自分では「できているつもり」、「やっているつもり」のことが、
大半は思うようにいっていない。
理想の動きならばどうするかを先にモーションデータとして入れておき、
そのデータでの動きと実際の自分の動きを並べて観察をしたい。
すると改善すべきポイントを、
僕ははっきりと見つけることができるはずだ。
現実を『直視する』ことを助けてくれる。

動きの質を計測する試み。
そしてデータ化して評価するシステム。

モーションの質の本当のすばらしい達人に、
自分のモーションや姿勢が近づいていく。
それが数値で評価される。
それにより、
グラフで時系列経緯が成績表示や今後の取り組み方のアドバイスがなされる。
近未来的に現実にトレーニング方法が確立されていくのではないか?
そう期待させていただけます。

教えていただいた方に藤波努先生に連絡を取るといいでしょうと、
勧めていただきました。感謝いたしております。
ただ私がどのようにメールを書けばいいのか、
悩みすぎるほど思案中であります。
構えすぎてしまうところが私の悪い点です。TT1

■2005/01/13 (木) バイオリンを持ってみて

バイオリンを先日生まれて始めて触ってみました。

お客様でかつてバイオリンを弾かれていた方がいて、
その方が持ってきていただけたのです。

バイオリンの重心点がどこにあるか、
持ってみるとよくわかります。
写真で観察してもわかりませんよね。
あとバイオリンの重さ。
予想していたよりも、
ずいぶん軽い感触でした。

ただ全体は軽いものですが、
バイオリンの底部の一点のみで実質支えられるよう練習することもあるようで
実際に肩と顎ではさんで支えようとすると一般的に軽くは感じられません。

もちろん生まれて始めて触ったものですから、
弾き方のポイントは未知です。
ですができればバイオリンを構えるときに、
どうすればより楽に構えることができるか?

バイオリンは左の肩にのせて左下顎部分で支えます。
そのときに左肩に乗せるときに左肩が上がりやすく、
左下顎部分を下げるようになります。

ですが頚椎を曲げることは、
できるだけ避けたいのが心情。
頚椎の左屈曲は、
頚椎という脊髄神経のネック部分にノイズを発生させます。
それに首筋に頚部屈筋群に力みが入れば、
喉を詰めて深い呼吸を妨げます。

そうすると『頭の重み』と『頚部伸筋群の筋力』を使って
肩の上のバイオリンを支えることになります。

ただバイオリン本体や弦を押さえる部分にも、
強い力を使って支えようとすると音が響かなくなるそうです。
そのことは避けなければならないので工夫が必要なそうです。

理詰めで考えるとバイオリンの重心を測り、
その重心点を中心に据え置く。
バイオリンの位置把握するためには欠かせないはず。。。

そして手の肩甲骨および上腕が外転・二の腕が内転・手首が外転。
各手のパーツを独立して動かすこと。
肩を広く体幹から裾野が遠方まで伸びるようにという感じ。
これは肩に乗せるバイオリンの台を安定させる。
そして手の使いは合気道で培った伸筋力を取り入れたムーブメント。

そして構えの構図は美しい幾何学を描けるだろうか

ノートに自分で下手な絵を書きながら夜通し考えていました。

■2005/01/13 (木) 体を自在に動かすということ---(1)

そのひとつの要素、
『骨を意図的に動かす』。

自由自在に指を動かせる感覚と同様に、
他の骨も動かすことだ。

たとえば有名な話ではギエムという女性のバレエダンサー。
彼女は肋骨一本一本を自在に動かす感覚があるという。
指が自在に動けるのは、
長母指伸筋や長母子屈筋なり他いくつもの筋肉群が
テコの力を遺憾なく発揮して動かせる仕組みがあるからだ。

だが精密に体の使い方を理解していくことで、
肋骨一本一本を指がばらばらに動かせるように動かす。
指ほどの大きな関節可動域があるわけではない。
だが彼女の優れた動きを見れば
確かに肋骨が自在に動かされている姿に目が釘付けとなるはずだ。

肋骨といっても、
どの肋骨をとってもまったく同じ形状のものはないはずだ。
肋骨1番は小さく鎖骨と肩甲骨に包まれる位置。
その小ささを感じ取る。
その位置を感じ取る。
まったくの独立した個性的な骨として存在を認める。

たしかに立位姿勢で理想のスタンディングスタイルでは、
肋骨上部を上に水平に引き上げ、
肋骨前部下部を下に水平に引き下げる。
そして肋骨の鳥かご形状を立体的に効率よく肺が動けるパッケージを作るため、
肋骨一番のみを動かそうとしても肋骨2番・3番も同様についてくる形だ。
だがこの一連の動作だからこれらの
肋骨1・2・3番の存在を一色単に考えていいのだろうか?
肋骨1・2・3番を一旦ばらばらに個性的な動きをできるようにして、
それから1・2・3番を協力させて動かすことで自在性ははるかに向上する。
だからギエムの肋骨をひとつずつ分けて使いこなしている優れた技が成立するのだろう。

---

■2005/01/13 (木) 体を自在に動かすということ---(2)

同様に『筋肉を詳細に見つめる』ことも動きの自在性を可能としてくれる要素だ。
たとえば三角筋ひとつとってみても、
教科書では三角筋の概要を骨との付着店の紹介や運動機能紹介、関連筋、
神経支配などを紹介するだろう。
だが筋肉を把握して使いこなすには、
それだけの知識では心もとない。

三角筋ならば上部・下部・前部・後部などに分けて機能観察する。

分けることで筋肉の動きの概説から、
より奥の詳説へと入って理解できる。
そしてそれが理解できると概説と詳説のイメージの違いに驚きを隠せない。
概説だけを知っているときは、
見解に誤解が入り込んでいたような不安感が生まれるほどだ。
実体像ゆがんでしまっている。
概説をすべてと信じることで目をふさがれる。

かなり専門的な視点で入り組んでくるが、
体を自在に動かすことには大切な知識である。

一本の筋肉も塊で見るのではいけない。
それをいくつかにわけて観察する必要があるだろう。
その観察はボディワークをする際にとても役立つものだ。

----

骨や筋肉などを分けて使えるようにしてから、
一連の動作のなかでその分節を統合して動かすこと。

この過程を通らなければ、
精度の高い体を自在に操るムーブメントができるとは思えない。

緻密な計算された練習がそこには絶対必要になる。
おそらく深く要点を押さえているもの以外には、
その練習法を人に伝えることができないだろう。

とうてい今の僕にはそこまで扱う技量はない。

「それができるようになりたい・・・」という目標を持って、
研究し続けるのみであります。

がんばろっと。

■2005/01/12 (水) ボディワイズの隠しだま

ボディワイズで働いてくれている唯一の従業員。
関根。

実際のワークで関根を見かけることは少ないでしょう。
だがバックグラウンドで行われる活動は大きなものがある。

関根は私がすばらしいと思う体の使い方の先生のスタジオに、
3年前後通っている。
頻度は一昨年前は週に2日、今は週一程度だが、
そのレッスン内容の濃い。
大変示唆にとんだものだ。
関根自身は体の中の関連筋や解剖学の下地が未開発なため、
知識の消化吸収率が悪いところもある。

だが関根の頭は先生がどのようなエクササイズをしたか記憶している。
その記憶の一端でも私に振り向けて伝えてくれれば、
その知識に肉付けをして形を創ることができる。
目からうろこが落ちることを、
ぽろっと彼女の口から告げられることがある。
ある程度体の使い方を研究したことがあるものにだけわかるヒントをだしているようだ。

私は私で自分の頭を使っていろいろ考えたいもので、
今は関根から教えをもらうことが少ない。
今日は何をしたの?と概要を聞くが、
その詳細を教えてもらうことはない。

だが潜在的に関根の存在は磨けば光る原石。
いずれはその原石を磨いていく作業をする時期が来る。

だがこれは私がもう少し成長した後に行うべきものと思う。
半ばまできたがもう少し時間と努力が必要だ。
おそらくその動くべきときがきたかどうか、
はっきり実感が感じられるだろうと予想している。
そのような機運が満ちてきたときに本来のボディワイズの活動が完成する。
それでよいのだというインスピレーションがある。

特にアスリート系の人は、
実は関根を捕まえていろいろ聞いてみるチャンスがあれば
目からうろこが落ちる体験ができるかもしれない。
そのような雰囲気やオーラを一切隠すことができる、
それも彼女の才能のひとつなのかもしれない。

私もオーラを感じさせないという点では、
引けを取らないんですけどね。^^1
こんなこと自慢にならない。
どうにかせねば。

■2005/01/11 (火) 職人気質の世界が垣間見れる?『将太の寿司』

先日韓国の有名企業経営者が、
日本のコミックを韓国語に訳した本を従業員に推奨していた。
わざわざ買い配ったそうである。

そのコミックの名は『将太の寿司』。
主人公関口将太が知恵と惜しまぬ努力により立派な寿司職人へと成長していくストーリー。
思いやりある将太は多くの人に協力を受ける。
高校を中退、小樽から上京し東京の鳳寿司に勤める。
ストーリーは少年マガジンという少年誌に連載されたもので予想がつく。
だが技術だけではないお客様に対しての心配りの大切さを鳳寿司の親方から教えられる。

技術を磨く大切さだけではなく、
同時にお客様への気持ちが大切だという気持ちがにじみ出ている。

韓国の企業家がこの本を賞賛した真意は?
滅私奉公をして企業につくせというメッセージではなく、
一人前の職人としての仕事とはどういうものなのかを知ってほしいということだったのだろう。

『技は目で盗め』という寿司職人の世界。

これを非効率的と思うかどうか。
自分で創意工夫をする、
何が大切か、何をしたいか、何が問題か、どう解決すればいいか。
技を目で盗もうとすれば、
技を身につけるために一連の苦労を積み上げる。
試行錯誤、失敗や実験の連続だろう。
だがそこに創造力を伸ばす力がはぐくまれる。
その力は社会の荒波にタフに乗り切るための切り札。

はじめからノウハウを人から教えられて当然と思えば、
創意工夫をする力はなくなり、
同時に非効率的努力と生産性のない仕事に嫌気がさす。
または失敗を過剰に恐れて自ら動けなくなる。

ボディワーク屋さんも職人気質な人が多い業界。
自らが精進して何ぼの世界。

またコミックであるからとても読みやすかった。^^1
文章で読まされるよりもとても解りやすい。
将太を通して職人の精進する姿がこころに残る。
私は目黒図書館で借りて読んだんですが、
漫画喫茶なのでお時間があるときにみてみるのもいいかも。

■2005/01/11 (火) 『アーカイブ野口体操DVD』を観て

僕は野口体操にはとても強い関心を持っている。
野口体操の野口三千三先生の講演DVDを観た。

『アーカイブ野口体操DVD』
出版:春秋社
著者:野口三千三・養老孟司・羽鳥操

野口体操との接点は、
野口先生の著書と野口先生から直接教えていただいた方からの公演内容の又聞き。
それでも多くの体の動かし方の要点の啓示をいただけた。
野口先生は故人。
直接自分の肉眼で先生のオーラを感じることはできない。
そのことをとても残念に感じていました。

だからDVDで動きのある先生を見ることができたことに、
個人的に強い感動を覚えた。
僕にとって野口先生著書『原始生命体としての人間』が動き方のバイブル。
先生の存在を神格化して捉えていた。
写真でしか先生を拝見していなかったもので、
映像中の実演している先生を見て「あ!先生が動いている」。
そう当たり前な事実に歓喜した。

やはり先生の体の中からは輝かしい芯が見えた。
そして動きの質の高さに驚く。
何気ない動きにもすばらしさが光る。
先生の体操が思考レベルでの探求ではなく、
それが体感からみつけだし、
体現なされていったものでもあると実感できた。

うれしくなってきた。

DVDには、以下のような内容が記録されていた。
野口先生が動きの実演、羽鳥操氏の実演。
さまざまな動きの原理を解りやすく伝えるおもちゃを用いた実演。
野口先生と養老孟司氏との対談。

先生の本を何度も精読してからビデオ映像を拝見したので、
より先生の言われている内容がわかりやすかった。
野口先生はビデオでの記録について、
過去をとどめることとして良しとしない面があるそうだが、
ビデオでできる範囲内のことをさせてもらおうということで撮影を了解なされた。

百聞は一見にしかず。
ビデオで感じられる説得力はすばらしい。
映像のありがたさを痛感し、
ビデオで何かやりたいと強く感じた。

■2005/01/08 (土) 体の使い方を改善するときの記憶のスクラッチ法

学生時代や子供の頃、
スポーツや習い事などに取り組みます。

ある人は小さいときにバレエをしたり、
部活でテニスをしたりバイオリンを弾いてみたり。

そして一旦身につけてしまったら
その動き方が後々まで自分の動き方を支配する。
そのようなケースを非常に多く観てきた。

そのような体の使い方で理想的な使い方をはじめから覚えられればいい。
だがそうはならなかったときにはどうすればその動きの支配を脱するか。
より理想に近い動き方を再学習すること。
それも有効な改善方法である。

気づかないうちに緊張したときに習い事やスポーツで身につけたときの
緊張姿勢をとることがおおい。
その支配力は個人個人異なるが、
時として大きな影響を残し続ける人も多い。

ときとして自分の能力発揮の制限を加える。
これが動きを覚えたときの根っこであれば、
この時点の記憶が手放せないと動きの改善が引き戻されやすい。
良質な動きを学んで改善できても維持できない。

このときには、
幾度も良質な動き方を思い出しいつもの癖のある動きを制限させる
そういう地道な気遣いが必要になる。

またそれと同時にもし何に自分の動きや姿勢が支配されているか、
見当がついているとき。
その場合には動きの質を改善させ定着させる、
よりスピーディなやり方がある。
そのときの記憶を思い出し動きや姿勢を再現させる。
それから意図的に理想に近い動き方に変更させ、
記憶していた動きや姿勢をスクラッチさせる。
するとその記憶の呪縛を書き換えることもできるようだ。

※スクラッチは、スクラッチカードってありますよね。
※またはLPレコードを再生できないように傷をつける感じ。
※レコードの溝を通り動きや姿勢は繰り返されるので、
※その記録部分をスクラッチして一旦読めなくする。
※それから改善パターンをリライトするのです。

もちろんこの場合には、
・自分の動き方の癖はどういうものであるか?
・その根源はどこからきているのか?
・どのように動きを改善させればよいのか?
などが見つからなければ改善の焦点をあわせられない。

焦点が合わない限り、
この記憶のスクラッチができません。
焦点がくっきりと合わさったとき、
劇的に変わることがあるそうです。

だが未だに僕自身の動きの癖などが見えてない。
他の人のことは見つけられるのに、
自分自身のことはとんと未開発。
辛いですね。。

■2005/01/07 (金) トレーニングメニューによる体型の変化---1

体型をかもし出す決定因子には、
先天的遺伝もありますが、
後天的には筋肉のつき方と姿勢の要因があります。

だから後天的なトレーニングやエクササイズにより、
体型を選ぶことができる幅があるのです。

骨は人それぞれ筋肉ほど大差はない。
だが筋肉の状態は人それぞれ、大きく異なる。
日常生活の姿勢や労働動作、
エクササイズの種類によって強化する筋肉がことなる。
それにより筋肉の肥大箇所が変わってくることにより、
骨格も変化に富んで表現される。
そして体型も変わってくる。

体型は日頃行う運動に最適化し合理的に変化するものだ。

たとえば肥田式強健術をすれば、
丹田部がたくましくなり腰腹部爆発的な力を発揮させる。
体型は布袋様に近づく。
男性も、そして女性も。
中国拳法でも気の爆発的な力を使う場合、
布袋様の体型に近づく。

それに対して太極拳は、
すらりとした老人がよどみなく舞う姿が印象的。
もちろん太極拳でも気を練る。
だが重きを置くものの差異により布袋様体型にはならない。

たまたまネットサーフィンをしていたら、
アレクサンダーテクニークを指導されている方が、
太極拳もその教授に取り込んでいてというページを見つけた。

『座間 晶子の世界』
http://www.alexanderdiscovery.jp/~shokozama/index.htm

「陳式」太極拳なので私が取り組んだことのない流派です。
陳式の大家の写真と楊式の大家の写真との差は、
他の武術と比較すれば少ないようです。
太極拳とアレクサンダーテクニークとの相性がいいのは私も感じていた。
両者の言葉は違うが『同じ意味合い』を伝えようとしている。
いくつものキーワードの重なりを感じた。
お陰でアレクサンダーテクニークの書籍を読んで親しみやすさを感じた。

■2005/01/07 (金) トレーニングメニューによる体型の変化---2

アレクサンダーテクニークは、
解剖学を同時に学び忠実に負担がないように導く視点があります。
体内感覚を物理的なバランスや体機能により解説してくれます。
だから理論的に解説を加えるときに役立つ。
太極拳を習うとき(私が習ったときに限ってですが)、
このような解剖学的実証過程に重きを置くことはなかったようです。
そのような書籍資料を見たことはありませんでした。
(ただ中国では解剖学資料が多く存在するので、
日本語訳した書籍がないだけではと思います)

アレクサンダーテクニークと太極拳を両方有機的にあわせて教えていくこと。
そこにとてもすばらしい可能性があると思います。

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最初に取り組んだエクササイズや武道、技芸の作法に、
自分の今後の体型まで影響が及ぶようです。

たまたま先日お客様に、
「鈴木さんが体型がすらっとしている秘訣は?」
とたずねられたことがあります。

姉の体型を見ると遺伝的因子とも思います。
それ以外に最初に真剣に取り組んだものが
たまたま体型をすらっとさせるものだったからかもしれません。
真剣に取り組んでみたものは、
良かれ悪しかれなかなかその身から抜けないものだと感じます。

何か一つ自分の後世を良い方向へ導いてくれる修練を行ってみる。
その経験を持てた方は幸せです。

■2005/01/06 (木) とろうに終わった数日・・・

OCRソフトで500ページほどの書籍を、
3日間、延べ35時間かけてカラー画像でスキャニング作業。
無事終了したことを確認しファイルにセーブしてソフトを終了した。
この単調な作業が終わり安心したのもつかの間、
セーブされたファイルメモリ数をいや〜な感じがした。

ファイルメモリが200MB弱。
カラーでA4を500枚スキャニングしたとしたら、
ファイルを圧縮してもこんなメモリで納まるわけがない!

カラー画像でスキャニングしてカラーでページを残しておく予定だった。
だが気づいたら白黒2値ファイルに変換されてセーブされていた。

これで貴重な3日間は消えていったことになる。
とほほ・・・。

スキャニングしてデータベースに放り込みたい資料が山のようにある。

他の人から依頼された納期のある仕事をしているときに
こんな失態をしたら目も当てられない。
建設的な失敗として受け止めれば、
3日のロスで済んだのはラッキー。

こんなことは、
『よくあること』ですよね。
めげずにまたがんばらねば!
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ちなみに私の場合、
大きな失敗を怖がらないようにするため、
大きな失敗をしたときには自分に褒美を与えるようにしている。

今回は文房具屋さんでみた気に入ったボールペンを買うことにしました。
(いつも使っているボールペンが寒さでかけなくなってきたので^^1)

失敗をすると辛い目にあい落胆をする。
すると安全で保守的な考えに縛られる。
自分の自由な発想と勇気がもがれるように感じる。
そのようにしたくはないので、
ささやかなものでもいいから必ず何かの褒美を与える。
不思議とその褒美を手に入れた瞬間に、
さっと落胆モードを抜け出せるようだ。

これはしり込みして取り組めない問題に対して、
できなかったらご褒美を自分に与えるというルールを作ることで
プレッシャーを薄める方法です。
しり込みしていたものも、
失敗しても褒美があればまずは取り組める。
とりくめばどうにかなる問題が多かったことに気づく。
問題解決に脳が働くには対峙することが必要です。

もし問題に取り組んでクリアできれば、
事前に設定していた褒美はもらいそびれるだろう。
だがより難しい問題に取り組めば褒美はもらえる。
こんな形でのリミッターの解除法もありだと思う。

特に引っ込み思案な自分には、
失敗を失望しすぎたり自己否定につなげない工夫が必要です。

■2005/01/05 (水) KOKOKOZA

教育テレビをたまたま観て。

心臓の血液循環図が解説され、
体液とは、血液、リンパ液、組織液のこと。
恒常性(ホメオスタシス)などなどとても解りやすく解説されていた。

なんだかわかりやすい番組だな〜と思ってみていたら、
動いている心臓に透明な液体を流してそれを血液の流れに沿って
心臓弁をカメラで取ってみたり、
豚の心臓や牛の心臓が生のままでてきた。
先生がゴム手をはめ半分に開かれた豚の心臓を見せる。
左右の心房や左右心室を進行役の女性に指で指し示せという。
豚の心臓の触れるかどうかの所までカメラが寄っているので、
女性の指先が豚の心臓を直接触ってしまうのではとひやひや。
女性はゴム手をはめてはいないから余計そう感じた。

人工心臓のメーカーまで人工心臓システムを見に行っていた。
心臓の筋肉を動かす際の信号の仕組みについても解りやすい。
本物の静脈から採取した多少黒い血液に、
酸素を送り込み赤い血液にして見せたり。

みていて正直かなり勉強になりました。

「いったいこの番組は何?」
と思ってエンドテロップを見たらホームページがあるとのこと。
そのURLの一部に『KOKOKOZA』とあった。
「『コココザ』という番組なんだ。」
と思っていて感心していたら。。。
『高校講座生物』だった。^^1

それにしてもかなりすばらしい内容で驚いた。
価値のある実験や映像がふんだんで解りやすい。

こんなノリで体の基礎知識を固められていけば、
体の構造的把握や仕組みも本で読むよりも印象に残る。
関心がある内容だったから強い興味を引いたのだが、
一見グロテスクと言わしめるほどの映像も、
さらっとだしている番組に敬意を表したい。

体についてグロテスクかどうかは幼児のときには、
まったく認識がない。
育っていくにつれて、
後天的に教育されて、
グロテスクなものとして対象を捉える。

だが本当は幼児のような目で見つめられるほうがいい。
そして機能を理解していけるように勤めたほうがいい。
一旦、脳裏に恐怖の対象として血液や生の心臓などを捉えるようになれば、
もともと神やまたは自然によって作られた神聖なものがゆがめられて映る。

そのようなフィルターは、
なぜできてしまうのだろう。
畏敬する対象として見られる目があれば、
より自分の体について身近に感じられることだろう。

高校講座生物がタブーを破ったように感じられてよかった。^^)

■2005/01/04 (火) 初詣

今日は姉夫婦と甥と母と私とで堀の内厄除け大師へ初詣。
雪の多少残る境内。
ですが陽がさす気持ちのいい朝。

おみくじを引きました。
『小吉』でした。
内容で特筆するところは、
「人と協力関係を持ち進めばよし」とのこと。
こちらから連絡を取らせていただくように、
お会いできるチャンスを造りたいと思いました。

堀の内には体全身の厄除けをする石地蔵があります。
そちらにボディワイズのお客様のケアが行き届けますように
お賽銭を奮発して祈願してまいりました。

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帰ってからOCRで書籍のスキャニング作業に取り掛かりました。
ずっとスキャナーを購入したときの付属ソフトを使っていました。
おまけソフトですから賢いソフトとはいいがたいのですが、
本格的なものを買うまでもないと思いそれで作業をし続けました。
でもちょっとは投資して作業効率を上げようと考えました。
その前に、e-Typistの試用版ソフトを入れてみて様子を見ることに。
すると作業効率は飛躍的によくなりました。
面倒な手作業でしなければならない作業が、
ほぼ自動でこなしてくれます。

作業ストレスは1/10程度に!!
驚きました。

OCR作業は肩の凝る辛い単純作業だったのです。
その辛さがあまり感じられなくなっていました。
これほどの違いが出るんですね。
うれしくなります。

このようなことでしたら、
もっと早く投資すべきだったと思いました。

----

投資というと、
初詣へいく車で移動しているときに母が印象的なことをいっていた。
母が以前私がまだ整体等に興味を持つ前に整体院に通い、
股関節周辺のスーパーボール大のしこりを取ったと繰り返し自慢。
賢いことをしたご機嫌でした。

股関節部分にしこりがあればいずれ下半身や脚部の血行不良を招く。
そのしこりの種を育てるかどうかは将来の健康を大きく左右させる。
確かに賢いことをしたと思う。
物として後に残るものではない。
そのようなものにお金を支払うのには勇気がいる。

だが本人が思うに71歳で病気の一つもないのは、
この近所では自分だけだとありがたがっている。
昔通った整体院の効果がずっと継続しているものとは考えられないので、
半分以上、私が手を出してケアしているからというものだとは思います。

ですが母の投資としての「考え方」は間違っていないと思う。
悪い芽を小さいうちに摘んでいくことは大切です。

■2005/01/03 (月) 体の不快感を見つめて感情を癒す方法

私の座右の書に次の本がある。

『ムダな努力をしないで幸福になる方法』
(著者:ジョナサン・ロビンソン/PHP出版)

このなかのテクニックのひとつ。

心のわだかまりを解きほぐす6つの質問がある。
それは体の痛みや張りなどの不快感を感じ取ること。
その不快感と心のわだかまりには表裏一体の関係がある。

体の不快感は、
ネガティブな感情に左右されている。

ストレスがきつければやはり体もリラックスすることもできないし、
呼吸も薄く血液循環も悪くなる。
心のストレスは体の硬くなり弱っているところに負担を強いる。
血流が悪くなる体の部分には酸素量が減少。
するとより血流をその場所に増やさなければならないので、
実質その場所に血流を集めて炎症時と同様な腫れを感じさせる。

心の負担を感じる以前に、
自分の体に起こる痛みや張りなどの不快感のほうがよく解りやすい。

体に起こる不快感を見つめる。
それにより感情を癒すことができる。
以下のステップで一度からだの不快感を見つめてみてはいかがでしょうか。

------

1.体のどこに、一番不快な感情や感覚を感じているだろうか?

2.不快な感覚が広がっている中核部分は、体のどのくらいの範囲の大きさだろうか?

3.この領域は、体のほかのところに比べて、より暖かいだろうか、冷たいだろうか?正確にはどういうふうに違う感じがしているだろうか?

4.この感覚に関して、抵抗しているのだろうか、それともはっきり不快だとわかっているのだろうか?

5.抵抗をやめて、感覚が流れていくままにできるだろうか?

6.人生で、感謝を感じたり、希望を持ったりできることは、何かあるだろうか?

※効果があるかどうかはケースバイケースです。
※慢性化した症状となっているものは戻りやすいようです。

------

人生に感謝を感じること、希望を持つこと。
それが感情を癒してくれる最大の武器なんですね。

「踊る大走査線」で犯人と電話をした真下役ユースケさん。
犯人の声を聞きストレスのない声をしていたことで、
「現在仕事をしていない」と判断。
仕事をすればストレスのある声紋になるのですね。^^1

仕事をしている人や人間関係に疲れている方、
精神的にも肉体的にもタフでなければ!
感情エネルギーの節約をするように。
感情を癒す方法を身につけましょう。

適度なストレスは必要です。
過度なストレスは不要です!

■2005/01/01 (土) 太極拳のビデオ鑑賞をして

荏原図書館から太極拳のビデオを数本借りてきました。

お正月には家で一人の時間があるので、
観てみたいと考えていた。
昔、太極拳を少しだけかじったことがある。

そのときの経験を懐かしめるようなことがあって、
観てみたくなったのだ。

借りてきたのは、
8式太極拳や24式太極拳や48式太極拳および推手のビデオ。
おまけに本も借りてきたが、
本を見てもなんだか解りづらいものだ。
昔のやっていた記憶をたどることができない。
ではビデオを見てみよう。
そして観てみた。
ものすごく新鮮に感じた。^^1

ほとんどの型の名前も忘却していた。

だが観ていて気づいたことがある。
動きの基礎を説明しているときに、
ワーク中に私がお客様に説明しているものと同様の内容である、
と思い当たる説明があり驚いた。

『これは太極拳で説明されていたことなの?』

自分ひとりで思いついたように思えていた体の使い方の注意点が、
ビデオの中で当然のように語られている。
そういう場面を幾つか見つけた。

今までの自分が
太極拳の懐のなかで右往左往してもがいていたようだ。

ビデオで語られている説明のほとんどが既知のものだ。
だが中国語で意味づけされている言葉を聞くと、
新鮮に聞こえてくる。
たとえば体の中心軸が偏りがあることを表すことを一文字で『偏』という。
漢字一文字でもすぅ〜っと意味内容が伝わってくるものだ。
実にシンプルな表現だ。

太極拳に興味がない方でも、
太極拳ビデオを何度か繰り返し観ると体の使い方を理解する参考となる。
それにボディワイズで説明されている体の使い方の基礎がわかるだろう。

このたびビデオを観てそう感じました。

私もこのたびビデオを観て本当によかった。
ビデオを観るだけで満足しています。^^1
それだけでも先生の芯の通った動きを見て、
自分の体が影響を受け感化されます。

もちろん実際に練習をしたいと思いもありますが、
太極拳の自主トレは不可能だと思える。
先生の客観的な視点での指導が必須です。
いつかまた習いたいと思いました。



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