グッド・スタイル・ポイント
★良い姿勢とは、むずかしくいうと下の図のようなものです。


よい姿勢の図
●正しい姿勢のチェックポイント
悪い姿勢
悪い姿勢のタイプの図
時間経過による姿勢悪化の図 L字型からS字型へ
立位前屈したときの背中の凸凹
姿勢がまがったり歪んだりする理由の一例図
★無理した姿勢でかかる負担ってどのくらい?
さまざまな姿勢の脊椎への負担率図

せんだって「イエローズ」という日本人女性100名のヌード写真集を買いました。
そのとき渋谷のパルコ書店ではアメリカ人と中国人の女性編もありまして、ずいぶん人種によって身体の傾向が異なるのだと痛感しました。意外にも大陸系の中国人は非常にスタイルのよいかたばかりなのかと考えておりましたら、脚部がすらりと奇麗な方も多かったのですがそんな事ではなくというかたもおられましたし、アメリカ人には比較的大腿筋を使いすぎてスタイルの悪くなる方が多いのですが非常に美しい姿勢でたたれていてプロポーションのよいかたが多かったんです。
きっとえりすぐりのモデル女性が映されているはずなのに。
そこで本題に戻りまして、日本人女性の写真のなかに次のようなことがよく見受けられました。
・O脚の人が多い。
・肩甲骨の左右の高さが違う。
・肩の高さが違う。
・腰の高さの左右が違う
・脊椎の側湾傾向がある人が多い。
・手術の跡がある方が多い。★
・ウエストラインのくびれがなく幼児体型の方が多い。
などなど。

以前私はモデルなどをされている女性がよくくる治療院で働いていたことがあるものでして、そのことを痛感しています。でも、ヌードの状態ですと非常にわかりやすくて。ワーカーの目で見てみますと様々な大切な情報が読み取れて興味深い一冊です。

しっかり対応すればもっと美しくなるのに!という女性がほとんどでした。
スタイルが良いということは、美しいことの追求と同時に自由自在に動ける体力と機能美というものがそこに存在します。
もちろん男性も、言うまでもありません。 人の体ってもっとも大切なソフトだと思います。少しづつバージョンアップしてよりクォリティの高いものにしていこうという、身体に対しての思いやりの心からの行動はきっとあとからすばらしいプレゼントとして返ってくるでしょう。
そのお手伝いができたらうれしいですね。

●正しい姿勢のチェックポイントをあげておきます。ためしにそこでやってみてくださいね。なんなくこれができれば大丈夫。健康体です。でももしどこかの筋肉が突っ張っていたりできなかったら身体の歪みがあります。注意が必要でしょう。
  1. かかととつまさきはまっすぐそろえて立ちます。
  2. 両膝はぴったりと合わせます。
  3. 胸は、息を大きく吸ったときのように持ち上げた状態をキープします。
  4. お腹はへこませるのではなく、腕を上にぐーっと上げて、腕だけを下げたときの要領でのばします。
  5. おしりのほっぺに力を入れます。
  6. 肩はあげず、力を抜いて自然の位置に。
  7. 首筋を伸ばします。
  8. あごを引いて顔は真正面を向きます。
  9. 腕は自然におろして真横の位置に置きます。
  10. 手のひらを内側にし、手の親指を正面に向けること。

それに対して悪い姿勢とは次のようなものがあります。
背骨が猫背になっていたり、骨盤の傾きがずれていたりと大変です。スタイルもよく見えません。骨盤が傾く角度が急であれば凹背やスウェイバックなどでは、内臓が骨盤で支えられなくなりますので、おなかがでてきちゃいます。そして腹直筋がだんだん緩んでくると腹部に空間ができその場所に脂肪が溜まり俗に言う内臓脂肪型の体質になります。

余談ですけど、内臓脂肪型の肥満傾向にある方は内臓機能全体の低下がおこりまして、とても生活習慣病になりやすいのです。高血圧から狭心症、心筋梗塞などのこわいものから体内組織のがん化の促進までと、非常に恐ろしいものですのでご注意くださいね。




からだの調整が狂ってきてしまうと、気づかないうちに身体が側わんしたり、緊張してきて、まっすぐに立てなくなります。そのことは、多くの疾患や身体や精神的な不自由をもたらすことになります。
★そして立位前屈したときの背中の凸凹でもよくわかります。

あなたも、一度鏡の前か、誰か見てくれる人を置いて立位前屈チェックをしてみませんか。もし前屈時の上端の左右の差異が大きければ体のバランスが崩れている証拠。
「なんでそんなに体のずれってばかりいうの?」っていわれそうですけど、体のずれがなくなって、血行が良くなって運動機能や視力、肌の張りなどが美しくなったりしたくはないですか?それに大きな関係を持っているのです。早めのチェックで、ストレッチやワークの必要性を知っておくことが理想的ですよね。
★それではなぜ姿勢が曲がったりゆがんだりするの?


★無理した姿勢でかかる負担ってどのくらい?
下の図は上は立っている時を100と基準にしてあります。つまり、かがみながら荷物を持つということは220ですから、2.2倍もの椎間板内での内圧に耐えなければならないことになります。そして、椎間板にストレスがかかればかかるほど椎間板の周りにある靭帯が硬くなっていきます。それで勢い余って長時間同じスタイルでいますと骨化してしまうんです。できるだけ良い姿勢を保つことが、それを防ぐ手だてです。

・・・うーん、でも座っているほうが140なので椎間板内圧が立っているときよりも多いいのはちょっと意外でした。よく考えてみると、うなずけるんですけど、デスクワークでOA機器を扱う方や事務職、タクシーの運転手さんとかじつは椎間板にあまりよくないお仕事なんですね。


よい姿勢の図
●正しい姿勢のチェックポイント
悪い姿勢
悪い姿勢のタイプの図
時間経過による姿勢悪化の図 L字型からS字型へ
立位前屈したときの背中の凸凹
姿勢がまがったり歪んだりする理由の一例図
★無理した姿勢でかかる負担ってどのくらい?
さまざまな姿勢の脊椎への負担率図
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