■キネシオテーピングの詳細説明 .
筋のトーヌス(伸長と圧)を正常化します。筋紡錘やゴルジ腱器官に働きかけ、過度に伸長された筋、収縮した筋のトーヌスを元に戻し、筋の機能を正常化します。また、この働きで筋膜の多彩な働きを補助することもできます。
例えば、筋膜は筋を包むだけではなく、神経、血管、リンパ節なども内包し、それらの保持と収縮を助ける役割を担っています。筋膜に硬化・炎症などが起こると内包する軟部組織に影響を与え、炎症やトリガーポイントの形成などを引き起こします。
しかし、キネシオテーピングをおこなうと、筋だけではなく筋膜の収縮・伸縮も正常化され、筋膜の硬化・炎症に付随する他の症状の発生を阻止することができます。
●筋肉の機能を正しく戻す
異常に緊張している筋肉(かたくなている筋肉)を元の状態に戻したり、弱っている筋肉を強くする効果があります。筋肉疲労や足の痙攣などにもよいでしょう。
●血液・リンパ液の循環をよくする
テープを張り、筋肉を動かす事によって、局所にたまっている組織駅や内出血等を早く取り除く事ができます。
●鎮痛効果
痛みのある部位にテープをはることにより、神経学的に痛みを消す効果があります。また血液リンパ液の循環をよくなり痛みが治まるときもあります。
●関節のずれを正す
筋の異常な緊張により関節を構成している骨を引っ張ってしまい、関節がずれてしまうときがあるが、テーピングによって筋膜や筋肉を元に戻す事ができます。
●炎症などをクールダウンさせる効果
また怪我や病気の予防、運動の前後、長時間の歩行などのサポートにも効果的。
■注意 .
・キネシオテープは通気性が十分に考慮されているのですが、体質的にかぶれ易い人もいるので、心配な人は使用の前に小さく切ったテープを貼ってかぶれが出ないかを確認。(かゆくなったりときにはすぐにはがしてください)
・日常生活では2〜3日貼っておいても大丈夫。入浴も貼ったままでいいのですが、風呂から上がったらドライヤーで乾かしましょう。
・運動後には汗の塩分が残るのではがします。
・テ−プには全く薬を使用していません。それゆえ副作用もありません。
・即効性がある(張ったすぐに効果がわかるときが多い)のですが、強く張りすぎますと筋肉や関節の動きを異常に制限させてしまいます。
■張り方のポイント .
・身体の痛みが明確なときは、痛む部位(筋肉や関節など)に貼る。
・貼るときは筋を出来るだけ伸ばした状態で張ります。テープを引っ張ってはいけません。貼り終えて筋肉を戻すとテープにしわができる状態がよい。
・テープは貼りながら裏紙を徐々にはがします。
・貼り終わってテープによる異常な引っ張り感がないか確かめる。引っ張られているときは貼り直す事。
・凝りなどが激しい場合にはキネシオテープを二重にして張ります。
・外反母趾などや脊柱起立筋などのサポートにもかなり威力を発揮します。
■脊柱起立筋テーピング .
キネシオテープを脊柱起立筋づたいに張ってサポートするという手があります。
貼る場所は骨盤の上からの脊柱起立筋から首の筋肉の間近まで。
■外反母趾テーピング(簡易版) .
外反母趾になられている方は、中足靭帯という足の中足骨を持ちあげるための靭帯の張力がなくなっています。その時のサポートもキネシオテープでおこなうことができます。
中足靭帯の凸アーチを作ってそれをキープできるようにキネシオテープを貼ります。