気功は、病気の予防・治療に顕著な効果があることが知られていますが、
その理由として普通言われているのは、
- 大脳の深い沈静による治療効果
- 心理的解放
- 自律神経のバランスの回復
- 気の疎通による経絡治療
- 適度な運動療法
等です。
動功では、動きによる心理的解放、動きを通しての経絡治療、身体ほぐしと筋肉刺激の運動療法が中心となります。
静功は、大脳沈静、自律神経調整を行い、より深い層の病気に作用します。
深い『入静』(冥想状態)のもとでは、脳の酸素消費量が熟睡時の倍にもなります。
按功は主として経絡治療ですが、比較的簡単な大脳休息にも役立ちます。
気功が特に効果のある病気
- 運動不足や身体の歪んだ使い方から来る軽い不調、つまり肩や腰が痛いとか、疲労感があるとか、便秘だという人に対してはすぐに効果があるはずです。
- さまざまな慢性病、成人病に対しては大きな成果が報告されています。特に、心臓・血管系については著しい効果が見られます。これは、特定の病原菌によるものでなく、生活の歪みが蓄積されて発病するものなので、『未病を治す』気功が向いています。
- 脳性マヒ・脳血栓によるマヒ・神経性のマヒ、血行障害などにも有効ですので、リハビリや回復医学の分野にも大いに期待されています。
- 癌治療においても、一般に自然治癒力、免疫力を高め、全身を活性化していく気功は、効果があることが実証されています。
- 心身医学的側面の強い病気、例えば、不眠症、ぜんそく、潰瘍等には、一般に高い効果を上げています。
- 精神病には否定的な説もありますが、応用として実験が進んでいます。軽いノイローゼや軽い神経症には効果があります。