=分虚実
一般的には主に重心がどちらの足にどれほど乗っているかを認識して重心のバランスをコントロールすることを指す。
上肢下肢の意識の配分、動と静、気を発する&ためる、押す&ひく、攻める&護るなど全てのバランスを意識して分けて変化させて動く事も指す。
リラックスと集中の自己認識&コントロールを表す言葉にもつながる。 例えば日常の生活の中でも「休む時と活動する時」。大きく人生でいうと流れにのり力を発するときと流れに逆らわず力を蓄えたりするバイオリズムを認識できて自己コントロールできることが理想的。 思うに自己認識はできても自己コントロールはなかなかできません。そして虚実の判断を間違えないようしっかり自分を観察しなければいけませんね。
全体の動作から見ると、おおよそ動作の定式に向かう過程を「実」とし、定式から次の動作に向かう過程を「虚」とする。
つまり「実」の動作や姿勢では、力を沈ませ充実させ、「虚」の動作やその過程では、軽く敏捷にして含みを持たせるようにする。
そして動作の中にこの虚実の変化を上手く結合させることにより、太極拳は軽く敏捷な、また沈着したものになり、同時にメリハリのある、生き生きとした動きを表すことができるのである。
足の虚実を分けることによって動きに軽快さがで、いささかもむだな力を費やさないですみます。
もし重心が両足にかかっていれば踏み出しも鈍重になり不安定で、相手に引き込まれたりおされたりするとまともに受けてしまいます。