「手与肩平」とは手と方が同じ高さになるようにする、という意味で、手と方のバランスがとれたところが一番安定しているとも言えましょう。 空手ではよく「外剛内柔」ということが言われます。 つまり外側は剛く無骨であっても、内面は暖かい、やさしさのある人間でなくてはならない、という意味です。 それに対して太極拳は、外柔内剛ともいえるでしょう。 外から見ると太極拳の動きは柔軟で、あれで頼りになるのだろうか、という疑問をもたれがちです。 しかし、太極拳は人間の力の強さだけに頼るものではありません。 長年かけて練り上げていくことにより、何にも負けない芯の強さが生れてくるのです。