胴体力と脚力には、胴体と脚の多大な質量と関係がある。


男子 女子
部位 質量比(%) 部分質量(Kg) 質量比(%) 部分質量(Kg)
4.4 2.6 3.7 2.2
3.3 2 2.6 1.6
47.9 28.7 48.7 29.2
上腕(両方) 5.3 3.2 5.1 3.1
前腕(両方) 3 1.8 2.6 1.6
手(両方) 1.8 1.1 1.2 0.7
大腿(両方) 20 12 22.3 13.4
下腿(両方) 10.7 6.4 10.7 6.4
足(両方) 3.8 2.3 3 1.8
身体各部部の体重に対する質量比と体重60Kgの場合の部分質量
身体各部部の体重に対する質量比と体重60Kgの場合の部分質量のグラフ
男子質量比(%)グラフ
Memo
質量比が少ない腕の筋肉に頼りきって運動をすれば、『小手先の動き』といわれる。力が有効に発揮できないだけでない。重心が上がり不安定になり、呼吸が浅くなる。とても肩が凝る動きだ。
上記の表とグラフをみてわかること。
胴体質量比が47〜48%。ほぼ半数。
脚部質量比は30〜33%。
胴と脚のみで、すでに77%〜81%の質量を持つ。
過半数を大幅に上回る予想以上の大きさでしょう。

この質量をうまく運動力に転化することで良質の動きが可能となる。
パワー発揮の根源である"重さをのせる"ことができるようになる。
体重をうまくのせ対応できれば、消費エネルギーも少なくなる。
身体疲労の蓄積も過度な筋疲労をセーブしているので減少する。

体の使い方がうまい人は、筋力も使うがそれと同時に体のウェイトを有効活用している。

Memo
胴体は、臀部筋群、脊柱起立筋などの抗重力筋、腹筋、大胸筋などの大きな筋肉で構成されている。また内臓も骨格筋ではないが筋肉の集まりなのです。横隔膜の上下運動や呼吸時の腰の反りと返りにより大きな動きを持つ。その動きも重心を保持するために計算する必要もあり重要だ。
僕がボディワークをするときには、筋力に頼り過ぎれば30分と持たない。
それに筋力を使った圧のかけ方をされるとかなり強い痛みを伴う。
だが胴と脚の重みを運動に転化して圧をかければ、
その痛みは減じられ、痛気持ちいい程度となる。
だから注意深く胴と脚の力を意識して利用する。

そしてもちろんスポーツ、技芸、武道、ダンスともに、
この体の大きな質量を占める胴と脚をうまく使えているものこそすばらしい能力を発揮する。

ただそれを可能とするためには、

  • 股関節の回転
  • 内転筋の利用法
  • 仙骨の力の溜めや解放
  • 肘を絞る具合
  • 膝の抜け具合
  • 腰の立ち具合
  • 背中の使い方
  • 腹式呼吸
  • 丹田の意識
  • ・・・など他さまざまな要件を必要とする。



    体のパワーを引き出すには3つのポイントがある。
    1. 大きな筋を動員する
    2. 最適の短縮速度を保つ
    3. 最適の筋長を保つ

    なかでも(1)の、「大きな筋を動員する」は直接関係を持つだろう。
    つまりこれは大きな筋を構成要素として持つ、
    胴体と脚を利用することを暗示している。



    胴体力と脚力を身につけるには修練が必要だ。
    だが身につけば肉体年齢は、大幅に若く蘇っていく。
    大変だが見返りはとても大きい。



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