呼吸について:骨盤隔膜がポイント!




a.息を吐く b.息を吸う c.お粗末な呼吸 d.充実した呼吸

●呼吸するとき
喉の隔膜(=声帯隔膜)、横隔膜、骨盤隔膜が動きます。
意識的に各隔膜を動かすようにして呼吸をしてみましょう。また、深くよい呼吸は足の裏から呼吸をするというようなイメージをもって呼吸をします。
物事に集中しすぎて身体に力みが入っているときに思わず呼吸が浅くなっていたり止まっていたりする事があります。常に呼吸をスムースに止めることなくすることが大切です。
そして呼吸をするときにもっとも大事なのが、骨盤隔膜をコントロールすること。しかし骨盤隔膜をコントロールするためには、イメージ力でしかコントロールできませんから、おなかの下腹部に風船を入れたイメージを持ち、それを大きく膨らませたり小さくしていくなどのトレーニングをします。腹式呼吸とは大変パワフルで呼吸の代謝量が多い良質な呼吸です。そして腹式呼吸では横隔膜を上下運動させて呼吸するという知識しかなければ理想的な呼吸をすることは困難です。実は横隔膜の動きを支配しているものは、骨盤隔膜であり骨盤隔膜が上下運動するときに、横隔膜が従たるものしてその動きに同期して動きます。






息を吸うときに、体表の筋肉全体が伸びます。呼吸とは非常に様々な筋肉を使います。
トレーニングの仕方
1.仰向けで横になり、膝を90度くらいに立てます。
2.下腹部に軽く右手を添えます。そして胸骨の上には左手を添えます。
3.イメージで下腹部に風船を入れて、それをゆっくり大きく膨らませていきます。
そしていっぱいまで膨らんだときに、次に胸に息を入れて肋骨を膨らませていきます。
そのときに体中の筋肉がゆっくりと図のような動きをしていることを確認してください。
4.そして今度は逆に腹内の風船をゆっくりと小さくしていきます。
そして肋骨も小さくしていきます。 そのときに体中の筋肉がゆっくりと図と逆方向に動きだしていることを確認してください。
5.これを繰り返し。

1日5分2−3週間呼吸トレーニングをしてください。
慣れてきたら気がついたときにでOKです。
チェックする筋肉の動きを順を追ってひとつづつ各部位ごとに意識を持って動きがスムースになるようになるまでおこないます。
そして最終的には呼吸と筋肉の動きが完全に関連つけられるようトレーニングをしてください。



●チェックする筋肉の動き
(息を吸うとき)
下記の順で意識してトレーニングしてください。
・脚の筋肉が左右に広がります。
骨盤隔膜を下に大きく引き下げます
・腰が上方へ、臀部が下方へ伸びます。
・丹田を中心に上下左右前後にお腹が広がります。(下腹部が盛り上るような感じ)
腹直筋やみぞおちが硬すぎてはだめ!
横隔膜を下に大きく引き下げます
・胸が開き、背中が左右に広がります。
肋骨が大きく開きます。
声帯隔膜を上に大きく引き下げます
・顔が鼻の付け根位置を中心に広がり、後頭部も同様に広がります。

体全体が伸び上がるイメージをリアルに持ちながらおこないましょう。 人のからだは風船のよう。全身が大きく伸び上がり広がって効率的に空気代謝するように作られています。
肺のみで息を吸うのではなく、全身の筋肉を使って呼吸をするのです。


そして息を吐くときは上記と反対方向へ縮みます。
特に息を吐くときには
・お腹、特に下腹部を大きくへこませて息を吐くこと。
・肋骨が十分に縮みます。
・体全体が少しだけ縮む感じ
寝た姿勢だけでなく、立った姿勢などでも慣れてきましたら注意深く大きな呼吸のトレーニングを心がけましょう。